米国、北朝鮮に密輸で3企業制裁 ミサイル発射を支援

米国、北朝鮮に密輸で3企業制裁 ミサイル発射を支援
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN07DBG0X01C22A0000000/

『【ワシントン=坂口幸裕】米政府は7日、北朝鮮の弾道ミサイル発射につながる石油精製品を違法に密輸したシンガポール、台湾、マーシャル諸島の企業3社と個人2人に制裁を科すと発表した。4日に日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した北朝鮮への対抗措置になる。

ブリンケン米国務長官は声明で「北朝鮮は前例のないペース、規模、範囲で弾道ミサイル発射を続けている。今年だけで41発、そのうち6発は大陸間弾道ミサイル(ICBM)だった」と指摘。制裁を科した3企業・2個人について「北朝鮮の兵器プログラムの開発と軍を直接支援する行動だ」と批判した。

制裁を科した企業と個人は北朝鮮の船舶に海上で積み荷を違法に移し替える「瀬取り」を複数回実施した船の所有・管理などにかかわっていた。

米財務省によると、不正取引の発覚を逃れる狙いで船舶の行き先などを示す自動識別システムを無効にしたり、目的地や出発地をわかりにくくするために不要な迂回をしたりして隠蔽を試みた。

米政府はこうした行動が石油精製品の輸入を制限する国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に違反したと判断した。ネルソン財務次官は声明で「世界中で北朝鮮の制裁逃れの活動を追及していく」と強調した。

制裁対象となった企業と個人は米国内の資産を凍結され、米国の企業や市民との取引を一切禁止される。対象者と取引した企業や個人も制裁を受ける可能性がある。』