旧ソ連系の大砲から発射する弾薬は、ウクライナ軍もまたこれを必要とする。特に122ミリ加農である「D-30」が。
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『Elisabeth Gosselin-Malo 記者による2022-10-6記事「Pakistan, Ukraine, And The Race For Third-Party Ammunition」。
旧ソ連系の大砲から発射する弾薬は、ウクライナ軍もまたこれを必要とする。特に122ミリ加農である「D-30」が。
そこでパキスタンに渡りをつけることにした。
世話しているのは英国。RAF所属のC-17輸送機が、ルーマニアの「Cluj」国際空港もしくはキプロスのアクロティリ空軍基地を経由して、パキスタンの「Nur Khan」空軍基地まで物品受領に飛んだのだ。12往復したという。
15日間の輸送活動で、合計5万発の各種ソ連規格の砲弾が、パキスタンの工場からウクライナ軍へ補給された。
パキスタンにはPOFという国立の軍工廠があって、そこで122ミリ砲弾が量産されているのである。この工場は1951年に英国王立工廠が建ててやった。64口径長の105mm戦車砲から発射するタングステン徹甲弾の製造技術も、英国からこのPOFに移植している。
122粍カノンは最大射程が9.5マイル、初速690m/秒。
1996年にパキスタン軍は、ウクライナのハルキウ機械工廠製の「T-80UD」を320両、注文したことがあった。
ウクライナの前線部隊は、中共設計の56式自動小銃や、「HM-19」82ミリ迫撃砲をイランが生産したモデルも、なぜか使っている。謎のルートで取り寄せられているのか?
ウクライナ軍がイラン製の砲弾も使っていることは2022-9にオリックスが発見した。「OF-462」という122粍砲弾で、やはり「D-30」用。砲弾の製造年は2022だから、工場から出てきたばかりの新品だ。
可能性。イランがイエメンに貨物船で密輸しようとした武器弾薬を西側海軍が洋上で拿捕した、その積荷が、ウクライナへ譲与されているのではないか?』