タイ児童施設襲撃で37人死亡 容疑者、薬物中毒か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB06A6N0W2A001C2000000/


『【バンコク=共同】タイ東北部ノンブアランプー県で6日、男が児童施設に押し入って銃を乱射、ナイフを使うなどして5歳以下の子ども約20人を含む少なくとも37人を殺害した。容疑者の男(34)は元警察官で、麻薬中毒を理由に6月に警察を解雇されていた。地元メディアによると、犯行時にも薬物の影響下だった可能性があるといい、警察が動機などを慎重に調べている。
男は襲撃後、近くの自宅で妻と息子を銃殺して自殺した。
警察によると、事件は6日午後1時ごろ発生。子どもたちの他、職員2人と一般市民らも犠牲となった。在タイ日本大使館によると、日本人の被害者がいるとの情報は確認されていない。
地元メディアなどによると、男は別の場所でも銃を乱射した後、子どもたちが昼寝している間に施設に押し入った。多くの子どもが床に敷いたブランケットの上で息絶えた。子どもを抱きかかえたまま亡くなっている女性がいたほか、施設の外で倒れている人もいた。
施設の女性職員は地元メディアの取材に「銃声が聞こえたので外に出ると、男に銃を突きつけられた。部屋の中から鍵をかけたが押し入られ、子どもたちや職員がナイフで襲われた」と声を震わせながら話した。
警察によると、男は今年、薬物犯罪で逮捕され、7日には裁判が予定されていたといい、事件との関連を調べている。
プラユット首相は事件を受けて哀悼の意を示した。
ノンブアランプー県はバンコクから約400キロの東北部に位置する。〔共同〕』