北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:ノーベル生理学・医学賞のスバンテ・ペーボ博士と日本人
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『ことしのノーベル生理学・医学賞の受賞者に選ばれたスウェーデン出身で、ドイツのマックス・プランク研究所のスバンテ・ペーボSvante Pääbo博士は一夜明けた4日、客員教授を務めるOIST=沖縄科学技術大学院大学の記者会見にオンラインで参加し、今後は、沖縄や日本の古い人類のDNAについても研究に意欲を示した。参照記事
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絶滅したネアンデルタール人Neanderthalsの細胞核のDNAを解読し、デニソワ人Denisovans,Denisova homininを発見したとの功績を読んで、その方面の研究に興味が在り、その方面の研究に目を通してる筆者は、博士の名前は忘れていたが、その研究内容に記憶が在った。
ブログを調べ直すと、2021年11月4日日本の感染者急減でコロナ「自滅」説浮上とネアンデルタール に、博士の研究成果を要約して記録していた。映像記事:A Neanderthal Perspective on Human Origins with Svante Pääbo:ネアンデルタール人の視点から見た人類の起源 Dr. Svante Pääbo「An Ancient DNA View of Human Origins:人間の起源に関する古代の DNA の見解」
博士の研究成果に当時「すごい研究をした人が居る」と驚き、その研究が、「コロナウイルスの自滅がどうして日本にだけ偏って出たのか」という疑問解明への答えになるかもしれないと、わくわくしたのを思い出した。
やはり、ノーベル賞に値するほどの研究成果だったのだ。研究内容から、当然博士は日本人とネアンデルタール人、デニソワ人との関係の特殊性にも目を向け、今後も研究をつづけるだろう。日本と縁の深い博士の受賞に、心からおめでとうと思うと同時に、世界でも特殊な、日本人のルーツ解明の更なる進展に期待する。
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長い原人の時代を経て、現生人類の出現から、現在のヨーロッパ人と東アジア人、アフリカ人が形成されるが、遺伝子のゲノム配列の研究から、日本人だけが、その前の原人ネアンデルタール人(ホモ・サピエンスの一亜種との分類もある)由来のTLR1とTLR6、 TLR10遺伝子を最も多く51%も持っているとの研究結果がある(図の黄色い部分)。
つまり、アフリカから一番遠くに居る日本人がネアンデルタール人に一番近い現生人類の末裔の可能性があるが、まだ明確な解明がされてなく、ミステリーとされている。
また、これまでの遺伝子データは、ネアンデルタール人と混血していたデニソワ人がおそらく東南アジアに暮らしていたことを示唆し、遺伝子上の痕跡はオーストラリアのアボリジニやパプア人にまで及んでいるとされる。また、日本人はネアンデルタール人とデニソワ人両方に由来するDNAを持っている。
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博士の確認では、人類の祖先には、ネアンデルタール人、現生人類の他に第3の種として、ネアンデルタール人とデニソワ人が混血した人類が存在し、日本人のDNAの源流がそこに繋がっており、日本人のDNAがその痕跡をもっとも多く保有している事実があると言う。
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日本で確認されている旧石器時代の遺跡としては、2009年9月に出雲市の砂原遺跡で12万年前のものと見られる石器が出土、これが日本最古ではないかと言われている。
参考:日本の古い遺跡(9~12万年前)は新人のものか? 過去ブログ:2022年5月ラオスでデニソワ人の大臼歯発見か? 2017年6月現生人類の出現は10万年さかのぼり30万年前か? モロッコ 2015年10月現生人類は欧州より早く中国大陸で出現したのか? 2012年3月「赤鹿人」は新たな人類の祖先か?デニソワ人との関係は?中国 2011年7月悲しきネアンデルタールと世界で遺伝子的に彼らに近い日本人? 参考記事:(ナショナル ジオグラフィック )祝!ノーベル賞 スバンテ・ペーボ氏が切り拓いた古人類DNA研究 謎の古代人類 デニソワ人の骨格をDNAから復元』