ノーベル化学賞に欧米3氏、創薬に役立つ化学合成法開発

ノーベル化学賞に欧米3氏、創薬に役立つ化学合成法開発
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC243M20U1A920C2000000/

 ※ 『シャープレス氏とメルダル氏はそれぞれ、簡単に狙った分子を副生成物を抑えて高効率で合成する「クリックケミストリー」を同時期に報告した。シートベルトを「カチッ」とはめるように、分子同士をくっつけて狙った分子を作る方法を見つけた。野依氏は「非常に汎用性の高い方法だ」と評価する。

ベルトッツィ氏はこの反応を生物に応用し、生体内の活動に影響を与えずに化学反応を起こす「生体直交化学」という分野を切り開いた。細胞表面の物質に簡単に目印を付ける方法を報告し、新たな抗がん剤などの研究につながった。

従来の化学合成では、目的の化合物を作ろうとすると、多くの工程が必要なだけでなく、時間やコストがかかり、不要な副産物が発生する場合が多かった。』というのが、受賞理由だ…。

 ※ 不要な、かつ人体に有害な副産物の発生無しで、狙った「分子」を、作り出すことに道を開いた…、ということだろう…。

『スウェーデン王立科学アカデミーは5日、2022年のノーベル化学賞を米スタンフォード大学のキャロリン・ベルトッツィ教授(55)ら米欧の3人に授与すると発表した。簡単な化学反応で狙った分子を素早く効率的に組み上げる方法を開発。さらに生体内でも使えるようにして、様々な化合物の合成や医薬品の開発などに道を開いた。

ベルトッツィ氏とともに受賞するのは、デンマークのコペンハーゲン大学のモーテン・メルダル教授(68)と、米スクリプス研究所のバリー・シャープレス教授(81)。授賞理由は「クリックケミストリーと生体直交化学の開発」。シャープレス氏が化学賞を受賞するのは01年に日本の野依良治・名古屋大学特別教授と受賞したのに続いて2度目だ。ノーベル財団によると、化学賞を2度受賞するのは2人目。

シャープレス氏とメルダル氏はそれぞれ、簡単に狙った分子を副生成物を抑えて高効率で合成する「クリックケミストリー」を同時期に報告した。シートベルトを「カチッ」とはめるように、分子同士をくっつけて狙った分子を作る方法を見つけた。野依氏は「非常に汎用性の高い方法だ」と評価する。

ベルトッツィ氏はこの反応を生物に応用し、生体内の活動に影響を与えずに化学反応を起こす「生体直交化学」という分野を切り開いた。細胞表面の物質に簡単に目印を付ける方法を報告し、新たな抗がん剤などの研究につながった。

従来の化学合成では、目的の化合物を作ろうとすると、多くの工程が必要なだけでなく、時間やコストがかかり、不要な副産物が発生する場合が多かった。

授賞式は12月10日にストックホルムで開く。賞金は1000万スウェーデンクローナ(約1億3000万円)で、3人で分け合う。

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ノーベル賞2022
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坂田亮太郎
日経BP 「日経バイオテク」編集長
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別の視点

昨年に続き今年のノーベル賞の大本命とみられていたのは、カタリン ・カリコ氏(67)です。mRNAワクチンの実現につながる研究で評価されたハンガリー人で、独ビオンテックの上級副社長も務めていました(現在はハンガリーのセゲド国立大学教授、米ペンシルベニア大学医学部客員教授などを歴任)。生理学・医学賞に続き、化学賞にも選ばれませんでしたが、mRNA医薬の活用はワクチンにとどまらないので、今後の受賞に期待したいと思います。それにしても下馬評というものは当たらないもので、予定稿を用意していたメディア関係者はずっこけたことでしょう。
2022年10月6日 7:26
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青木慎一