そして宣伝している。これでイスラエルを直接打撃できる、と。

そして宣伝している。これでイスラエルを直接打撃できる、と。
https://st2019.site/?p=20386

『ストラテジーペイジの2022-10-3記事。

    イランが新型の「アラシュ2」という長距離自爆無人機を完成させたと発表している。いちおうステルス外形だ。

 旧型の「アラシュ」は2021デビュー。そっちはレンジが1400kmだったが、新型は4000kmにも延びている。巡航ミサイル以上の長距離打撃が可能になった。

 そして宣伝している。これでイスラエルを直接打撃できる、と。

 従来でも、最短距離を飛行させれば、イランの無人特攻機でイスラエルまでちょくせつ到達させることは可能であった。というか、そもそも「1400km」という航続距離は、イラン本土の西端からイスラエルの中枢部を直線飛行によって片道攻撃するのに必要ギリギリなベンチマークの数値なのだ。

 問題は、中間地点の諸国がイランの味方とは限らぬこと。だから、途中で迎撃されたり、レーダー情報をイスラエルへ急報されてしまう可能性が高かった。無人機は低速だから、探知されたらそこでもうおしまいなのだ。

 だが、航続距離が4000kmもあるならば、アラビア半島内部のほぼ無人の砂漠上空を悠々と迂回的に飛行させることで、被発見をまぬがれるかもしれない。フーシによる対UAEや対サウジの無人機特攻が幾度も成功していることが、その有望性を証拠立てていよう。

 だとすれば「アラシュ2」は飛行途中での邀撃を回避できてしまう確率が高い。

 尤も、それをわざわざ事前宣伝するということは、実行をためらう要因が今のところ大なのだろう。

 なおイランはこれまで、レバノンやシリアに短距離の自爆無人機を持ち込んでそこから発進させる戦術も試してきた。が、イスラエルの情報機関にすべて事前に察知されて潰されている。』