ロシアの国内法では、徴兵はいかなる条件であってもロシア領土の外にある戦場へは出さないということが明記されている。

ロシアの国内法では、徴兵はいかなる条件であってもロシア領土の外にある戦場へは出さないということが明記されている。
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『Sergio Miller 記者による2022-9-23記事「Russia’s Conscripts Problem」。

    ロシアの国内法では、徴兵はいかなる条件であってもロシア領土の外にある戦場へは出さないということが明記されている。平和維持活動ですら、ゆるされないのである。
 この法律(連邦法第931号)はイェリツィン時代の1995-6-23に制定された。ところが今じっさいにプーチンがやらせていることは、あからさまに、この国内法に違反している。

 では誰ならば国外配備できるのか。プロ将校。プロ下士官。そして3年契約の志願兵だ。ロシアではこれを「コントラクトニキ」=「契約兵」と呼ぶのである。

 またロシアでは下士官のことは「スペシャリスト」と呼ぶ。

 空挺部隊は、8割が契約兵である。

 露軍においては、すべての部隊のドライバー(露軍では「運転整備兵」と呼ばれる)は、全員、徴兵である。そこで普通の人は疑問に思う。AFVやトラックの操縦兵が全員、法律で「越境」を禁じられているのに、どうして露軍は外征戦争ができるんだ?

 侵攻前の夢の計画では、1週間で全ウクライナを占領したあと、徴兵たちは本土に呼び戻し、その穴を、「ロスグヴァルディア」(ロシアの志願州兵)かコントラクトニキで埋めさせるつもりだった。

 プーチンにとり、大急ぎのインチキ住民投票で占領地が「内地」だということにしてしまう以外に、違法状態を解消する方法は無いのだ。

 ちなみに1991に実施された最後の自由投票では、ドネツク州やルハンスク州も含め、いま露軍が占領している地域の住民の8割以上が、ロシアからの分離に賛成しているのである。』