ウクライナの東部戦線に動員されているのは露兵ではない。
※ ロシアに編入されるということは、「ロシアに徴兵される」ということでもあるわけだ…。
※ しかし、確か「総動員令」は、出されていないはずだ…。
※ そこいら辺の、「中央と地方の関係」は、どうなっているんだろう…。
※ 住民投票する時、そこら辺の情報は、行き渡っていたものか…。
※ どうせ、オイシイ話しばっかりだったクサイな…。
『Kamil Galeev 記者による2022-5-26記事。
https://st2019.site/?p=19648
ウクライナの東部戦線に動員されていのは露兵ではない。DPRおよびLPRという、露系住民を徴兵した傀儡部隊である。
そしてDPRの第105連隊と第107連隊は、露軍から下された命令を拒否した。
107連隊は、マリウポリで3ヵ月戦った。そして指揮官は、こんどはLPRに所属して東部で転戦しろと言った。ドネツクの住民は怒った。「俺たちをコサック志願兵のように扱うんじゃねぇ」。
105連隊の構成員は、本業は、大学生や労働者である。志願兵ではなく徴兵である。
動員されるとき、任務は治安維持だといわれた。第三線勤務だと。ところがマリウポリまで連れて行かれた。
徴兵手続きにはメディカルチェックがなければならない。ところが慢性病の者も委細構わず徴兵された。これは違法である。
105連隊は、マリウポリで、4割の損害を出している。すでに出征時の6割に減っているのだ。
モスクワの報道では、DPRとLPRの損害は「ロシア軍の損害」としてカウントされていない。これもふざけた話だと当人たちは思っている。
「手続きの不備」「法令違反」を理由とする抗議は、官僚主義組織に対してはとても有効だ。だからDPRはその抗弁を使っている。
ちなみに親露のチェチェン部隊は、軍閥私兵のようなものでありながら、ソ連に支配されていた間に「法手続き無視」はいけないと考えられるところまでは来た。
そこは、アフガニスタンの武装集団との違いであるが、露軍ほどには厳密ではない。だからチェチェン部隊の指揮官相手だったなら、このような抗弁は意味を持たなかったであろう。
ロシア正規軍の上官相手だと、この抗弁はまちがいなく通用するのである。
慣習法体系の文化圏(すなわち英米)では、軍隊の中で「人間のロジック」も通用する。しかしその他の欧州軍隊内では、通用するのは制定法のロジックだけなのだ。』