スウェーデンNATO加盟申請へ フィンランドは正式表明

スウェーデンNATO加盟申請へ フィンランドは正式表明
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR13DRG0T10C22A5000000/

※ こうなってくると、「カリーニングラード州(ロシアの飛び地)」の防衛も、危うくなってくる…。

『【ベルリン=竹内康雄】スウェーデンの政権与党、社会民主労働党は15日、同国の北大西洋条約機構(NATO)加盟を支持すると表明した。与党の態度表明により、同国の加盟申請はほぼ確実となった。フィンランドは同日、正式に加盟申請すると発表した。NATOは北欧2カ国が申請すれば迅速に手続きを進める構えだ。

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14~15日にベルリンで開かれたNATO外相会合では、北欧2カ国による加盟の流れを歓迎する声が相次いだ。NATOのストルテンベルグ事務総長は閉幕後の記者会見で「可能な限り批准手続きを早める」と主張。ブリンケン米国務長官は、北欧2カ国が正式に申請すれば「加盟国になると確信している」と話した。会合にはフィンランドとスウェーデンの外相も出席した。

スウェーデンはアンデション首相が属する社会民主労働党(中道左派)による少数政権。一院制の議会は定数349で同党は100議席をもつ。地元メディアによると、左翼党と緑の党(両党あわせて40議席強)を除く主要政党はNATO加盟を支持しており、社会民主労働党の対応が焦点となっていた。同党は「スウェーデンのNATO加盟に向けて取り組むことを決めた」との声明を出した。

スウェーデンは約200年にわたって軍事的な中立を維持し、戦争に主体的に関与してこなかった。社会民主労働党も伝統的にNATO加盟に反対の立場をとってきた。だが侵攻前は2割程度の支持だった世論が4月には6割近くに急増。ロシアのウクライナ侵攻が長引く中、同党は安全保障政策の見直しを進めていた。

フィンランドではニーニスト大統領とマリン首相が15日に共同で記者会見し、NATOに加盟申請すると表明した。ニーニスト氏は「歴史的な日だ。新しい時代が開かれる」と述べた。ハービスト外相は地元紙に18日に申請する可能性が高いと語った。

ニーニスト氏は17日からスウェーデンを訪れ、アンデション氏らと会談する。同時申請で一致する可能性がある。

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https://www.asahi.com/articles/DA3S15292167.html