米国務長官、ロシアを批判 「ウクライナ生存に挑戦」

米国務長官、ロシアを批判 「ウクライナ生存に挑戦」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN19F0Z0Z10C22A1000000/

『【ワシントン=中村亮】ブリンケン米国務長官は19日の記者会見で「ウクライナの独立国家としての根本的な生存権などがロシアからの空前の挑戦に直面している」と述べた。ロシアがウクライナに軍事的圧力を強めていると批判し、21日の米ロ外相会談で外交的解決を促すと重ねて強調した。

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ブリンケン氏は訪問先のウクライナの首都キエフでゼレンスキー大統領らと会談し、同国のクレバ外相と共同記者会見に臨んだ。ブリンケン氏はロシア軍がウクライナとの国境付近に約10万人の部隊を配置し「短期間で倍増させることもできる」と改めて懸念を示した。数週間でウクライナに武器を追加提供し、自衛力強化を支援するとした。

ブリンケン氏は21日、ロシアのラブロフ外相とスイス・ジュネーブで会談する。「お互いの立場を確認して外交を続けるチャンスが残っているかどうかを見極める」と話した。ロシアは欧州の安全保障体制に関する合意案に書面で回答するよう米国に求めているが、ブリンケン氏は21日の会談時には回答しないと説明した。

サキ米大統領報道官は18日の記者会見で「ロシアがいつ攻撃を開始してもおかしくない」と語った。米国務省高官はロシア軍が隣国ベラルーシに移動し、軍事演習の準備段階に入ったと指摘する。ロシアがウクライナ北方からの侵攻を探っている可能性があるという。』