トンガ噴火、火山島ほぼ消失 国連機関が画像公開
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE17A560X10C22A1000000/






『国連衛星センター(スイス・ジュネーブ)は17日、大規模な噴火が起きたトンガの海底火山「フンガトンガ・フンガハーパイ」の噴火前後の衛星画像を公開した。
【関連記事】
・トンガで英国女性の遺体発見 離島の状況に懸念
・トンガ海底噴火、潮位変化で6県被害 金子農相
欧州エアバスが大規模噴火後の16日に撮影した画像では、もともとあった2つの島と、2014~15年の火山活動で2島の間に形成された陸地の計285ヘクタールがほぼ消失していた。
東京工業大学・野上健治教授(地球化学)は、21年12月に欧州宇宙機関(ESA)が撮影した火山島の周囲の海水の変色に着目。「火山活動が活発なときは濃い茶色になるが、この時点では乳白色をしている。1月14、15日の噴火をもたらしたマグマの上昇は急激だったと考えられる」と指摘した。
大規模噴火で消えた陸地は元の2島の一部を含めて長さ1キロメートルを超えており、「極めて巨大なカルデラ噴火だったといえる」と話した。
海底火山の噴火前㊧(2020年2月NASA撮影)と噴火後㊨(16日エアバス撮影)の首都ヌクアロファ=国連衛星センター資料より抜粋
同センターは、トンガの首都ヌクアロファの衛星画像も公開した。米航空宇宙局(NASA)が撮影した噴火前の画像とエアバス撮影の16日の画像を比べると、降り積もった火山灰が街を覆っており、沿岸部には津波の痕跡があるとしている。
首都の島、火山灰が覆う
日本経済新聞は米プラネット・ラブズから、首都ヌクアロファがあるトンガ最大の島トンガタプ島の衛星画像を入手した。大規模噴火後の17日撮影の画像では、市街地の建物や緑地が一面火山灰に覆われて褐色になっていた。
火山灰で覆われたトンガ最大のトンガタプ島(17日撮影)=Planet Labs PBC提供
噴火の影響を受ける前のトンガタプ島(2021年1月撮影)=Planet Labs PBC提供
米衛星情報会社マクサー・テクノロジーズからも噴火後の18日に撮影したトンガ周辺の衛星画像を入手した。首都ヌクアロファの市街地にあるフェリーターミナル付近では道路上に車があり、わだちも確認できる。市内では一定程度、市民が往来できているようにみえる。
海底火山の噴火前㊧(2021年12月29日)と噴火後㊨(18日)のトンガの首都ヌクアロファのフェリーターミナル付近。噴火後も道路上に車が見え、わだちも確認できる=米マクサー・テクノロジーズ提供
海底火山の噴火前㊧(2021年12月29日)と噴火後㊨(18日)のトンガの首都ヌクアロファの住宅街。街全体が灰に覆われ、木々も茶色く見える=米マクサー・テクノロジーズ提供
【関連記事】
・トンガ大規模噴火、ピナツボなど長期の例も
・「100年に1度」の大噴火、衝撃波が太平洋揺らす
・日本製鉄など、トンガ海底噴火の津波警報でどう動いたか 』