「What is ISIS-K? Two terrorism experts on the group behind the deadly Kabul airport attack and its rivalry with the Taliban」
https://st2019.site/?p=17376
『カブール飛行場の爆弾テロについて犯行声明した「ISIS-K」とは? 最も詳しい研究者2人に聞いた。
この「K」は「ホラサン」(Khorasan)の頭文字。アフガニスタンの地方名である。
「ISKP」とか「ISK」とも略称される。
2015-1にこの集団は旗揚げした。
そして短期間のうちに、複数の北部や北東部の地域を支配し、全アフガニスタンからパキスタンにかけて人殺しを繰り返すようになった。
さいしょの3年間は、彼らのターゲットは、少数派部族、公共機関、大都市内の政府機関であった。攻撃場所はパキ領内をも含む。
2018までに、彼らは、世界でもっとも凶悪な四大テロ組織のひとつに成長。
2019後半から2020前半にかけ、米軍とアフガニスタン政府軍に圧迫されて、彼らは1400名以上の投降者を出している。
このグループの出発母体は、パキスタンとアフガニスタンのタリバン、およびウズベキスタンのイスラム運動である。その後、他の多様な集団を吸収した。
最初の地盤は、南部のナンガラ州。そこはパキスタン国境にも近く、アルカイダが根城にしていたトラボラもあった。
ようするにそこには「兵站」の便があるのだ。
イラクやシリアのISから資金等の援助を受けていたことについては、間違いない証拠がある。その金額だが、ある専門化は1億ドル以上と言っている。
この集団の大目的は、その支配域を、全中央アジアおよび南アジア一帯に、拡げることにある。
この集団は、ハザラ族〔モンゴル系のアフガニスタン人。シーア派なのでイランに親近〕、シーク教徒〔16世紀に起こり、一貫してイスラムに抵抗し続け、19世紀に英東インド会社がムガール朝を打倒するのに協力した〕、ジャーナリスト、エイドワーカー、政府系のインフラを敵視し攻撃する。
この集団が追求してやまないのは、混乱である。他のテログループに所属していたが失望したメンバーを自軍の戦列に糾合し、住民の間には、政府は安全を保証してくれないという疑いを抱かせる。
「ISIS-K」は、アフガニスタンのタリバンとは、戦略的にライバル関係にある。
というのは、アフガンのタリバンはナショナリズム運動に他ならず、パキスタン北部のパシュトゥーン族とは同士意識を有するが、アフガニスタン国境の北側スタン国家群や西側イランに対しては、関心はゼロなのだ。
それに対して「ISIS-K」は、国境も民族も越えた宗教覇権運動である。
だから、「ISIS-K」は、いっぽうではタリバンから戦闘員を雇い上げているが、いっぽうではタリバンの拠点をアフガン全土で攻撃しているのである。
もちろんタリバン側でも「ISIS-K」を各所で攻撃している。
しかし、これまで「ISIS-K」の構成員を最も多数、殺害してきたのは、米軍の空からの精密爆撃であった。それはアフガン政府軍の地上作戦と連動して行なわれてきた。』