アフガンからの米軍完全撤退9月表明とタリバンと中国の関係

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:アフガンからの米軍完全撤退9月表明とタリバンと中国の関係
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『2021年4月14日:アメリカのバイデン政権は現地13日、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍について、同時多発テロ事件から20年となることし9月11日までに完全撤退させることを決めたと明らかにした。これまでは、2020年の合意に基づき5月1日までに撤退が完了するかが焦点となっていた。米高官は「アルカイダの復活の可能性から目を離すことはない」と述べ、アメリカ軍の撤退後もアフガニスタン政府が行うテロ対策の支援を続けると強調し、また「(アフガン進出に積極的な)中国との競争などアメリカにとって最も深刻な脅威と課題に人員と資源を投入する必要がある」と述べた。参照記事
f2d54e07413d0eb7、、、アフガニスタンの反政府武装勢力、タリバンTalibanの代表団は2019年9月22日、北京に到着し、中国外務省のアフガニスタン政策の担当者と2019年6月に続き2回目の会談をした。双方は、当時の米トランプ政権が同年9月初めに米タリバンの平和協議を中止したことについて意見交換したと言われている。同年2016年9月7日には、中国江蘇省南通市Nantongからアフガン北部Hairatan までの一番列車が3000キロを2週間で到着しており、同地域への海上輸送では2~3ヶ月かかっていた輸送期間を大幅に短縮した。過去ブログ:2019年9月タリバン中国訪問の謎と中国との接点 アフガン選挙で5人死亡

d08a9c03FireShot Webpage Screenshot #343 – ‘Taliban offerまた、タリバンと中国との経済関係では、2016年11月29日、タリバンが公式サイトで中国企業の中国冶金科工集団がアフガン政府と契約したメス・アイナクMes Aynakの銅鉱山、ガス開発計画などの保護を発表している。ここからの産出物に対し、タリバンが勝手に税をとっているとも言われるが、未確認だ。中国国有資源大手・中国冶金科工集団(MCC:China Metallurgical Group Corp)は、アフガン政府と2007年(または2008年)に30年のリース契約を30億ドル(3530億円)で結んだとされる。当然だが当時、アフガン、中国側双方で賄賂の疑惑をうけた政治家の失脚も起きていた。この銅山開発をタリバンが、自分たちに有利な利権として中国と駆け引きしている可能性がある。

EN-afghanistan-oilfield-dlse07bce43-sアフガンには、すでに知られている銅、原油、天然ガス資源の他、コバルト、ニオビウム、モリブデン、リチウムを含む貴重な希土類鉱物など豊富な鉱物資源が眠っていると確認され、2010年8月にアフガン政府は、同国北部 war-ravaged countryで埋蔵量が豊富な油田地帯a large oilfield containing an estimated 1.8 billion barrelsを発見したと報じている。左図は油田地域の位置と、中国の鉄道。 英文記事:Taliban offer ‘security’ for copper, gas projects 過去ブログ:2017年11月意外にも、EV普及で迫る銅不足とアフガン、中国の動き 2016年12月アフガンでISの脅威の中 寒波で凍死者と資源開発の行方 2010年6月鉱物資源の宝庫アフガニスタン

FireShot Webpage Screenshot #345 – ‘18日、、、、一連の流れを見ると、アフガン政府は米国の支援を受けながら、タリバンを使って米国の覇権を排除し、今後は中国資本、あるいはロシア資本を使い、タリバンを入れた連立政権で利権を分け合う流れにも見えるが、だとすれば、これまでに流れた国際軍、米軍、市民の血や国際援助はなんだったのだろう?

開発が進めば、タリバン内の利権争いなど、また新たな紛争も起きるのではと想像する。その時戦場で飛び交うのは中国製の銃弾か?ロシア製ミサイルか?ロシアは2019年ころから和平調停に発言しだした。

ロシアの首都モスクワで2021年3月18日、アフガニスタン和平に関する会議:写真左 が開かれ、アフガン政府と反政府武装勢力タリバン、米国やロシアなどの代表が出席した。米露と中国、パキスタンの4カ国は会議後、アフガン政府とタリバン双方が参加する包括的な政権樹立に向けた行程表の策定などに即座に取り組むよう促す共同声明を出した。参照記事 』