https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN28FDI0Y1A120C2000000/
『【ワシントン=鳳山太成】バイデン米大統領は28日、医療保険の加入要件を緩和する大統領令に署名した。新型コロナウイルスのまん延で医療保険の重要性が増すなか、低所得者の保険加入を促す。医療保険制度を厳しく運用してきたトランプ前政権から転換する。
大統領令によると、連邦政府が運営する医療保険仲介サービスの申込期間を延ばすほか、低所得者向けの公的医療保険「メディケイド」の加入要件を緩めるよう指示した。
トランプ前政権は公的医療保険の加入要件を厳しくしたため、無保険の人が増えた。バイデン氏はホワイトハウスで「トランプ(前大統領)がもたらした損害を取り消す」と述べた。
医療保険は米国で有権者の関心が高く、与野党の対立が激しいテーマだ。低所得者を中心に無保険の人が高齢者を除いて約3千万人、全体の1割に上る。バイデン政権は医療保険制度改革法(オバマケア)を見直して医療保険の拡充を目指すが、野党・共和党は保険料の高騰を招くとして反対している。
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