https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM132L30T10C21A1000000
『【ソウル=鈴木壮太郎】韓国最高裁は14日、収賄罪などに問われ差し戻し控訴審で懲役20年、罰金180億ウォン(約17億円)などの判決を受けた前大統領、朴槿恵(パク・クネ)被告(68)の裁判で検察の上告を棄却。実刑判決が確定した。大統領の弾劾にまで発展した一連の事件の裁判がすべて終了した。
朴被告は親友と共謀し乗馬選手だった親友の娘のトレーニング費用をサムスングループに支出させたほか、スポーツ振興を目…
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・朴被告は親友と共謀し乗馬選手だった親友の娘のトレーニング費用をサムスングループに支出させたほか、スポーツ振興を目的とした財団への資金拠出を大手企業に強要したことが収賄罪に問われた。情報機関の国家情報院の特殊活動費を上納させたことも収賄・職権乱用罪に問われた。
・昨年7月のソウル高裁の差し戻し控訴審で懲役20年、罰金180億ウォンなどの実刑判決を受けていた。朴被告はこの事件とは別に、政権与党の国会議員候補選定に介入した公職選挙法違反で懲役2年の実刑が確定しており、懲役は合計22年となる。朴被告は一連の裁判を文在寅(ムン・ジェイン)政権による「政治報復」と非難。一審の途中から出廷拒否を続けてきた。
・収賄や横領の罪に問われた李明博(イ・ミョンバク)元大統領も昨年10月、最高裁で懲役17年などの実刑判決が確定している。14日の判決で、文政権下で逮捕・起訴された2人の前職大統領の実刑判決が確定したことになる。