https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN070YD0X01C20A2000000

『【ワシントン=鳳山太成】米大統領選で当選を確実にした民主党のバイデン前副大統領は、次期厚生長官に西部カリフォルニア州のハビエル・ベセラ司法長官(62)を指名する方針だ。複数の米メディアが6日報じた。新型コロナウイルスの収束という次期政権の重責を担う。
ベセラ氏は下院議員を12期24年務めた後に地元の司法長官に就いた。医療保険制度改革法(オバマケア)を存続させる訴訟を主導するなど保健政策に力を入れてきた。同法もバイデン氏が維持・強化を目指す次期政権の重要テーマだ。
厚生長官は感染症対策を指揮する米疾病対策センター(CDC)や、ワクチンや治療薬を審査する米食品医薬品局(FDA)を管轄する。米国は28万人超と世界で最多の死者が出ている。ワクチンの早期普及などコロナ対策で成果を出せるかどうかはバイデン政権の浮沈を左右する。
ベセラ氏はヒスパニック(中南米系)で、LGBT(性的少数者)など少数派(マイノリティー)の権利擁護に熱心だ。上院で承認されれば、人種や性別で多様な顔ぶれをそろえる次期政権を象徴するひとりとなる。
バイデン氏は財務長官に米連邦準備理事会(FRB)前議長のイエレン氏をあてるなど、経済分野や外交・安全保障分野の主要人事を順次固めている。政権発足後に直面する喫緊のコロナ対策を担う保健分野の主要人事も注目されていた。』