福島第一原発3号機 爆発は複数回 映像で分析 原子力規制委

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201113/k10012709431000.html

福島第一原発3号機 複数回の爆発だったか
https://www.news24.jp/articles/2020/09/04/07713520.html

福島第一3号機の爆発は2段階以上? 規制委が新仮説
https://www.asahi.com/articles/ASN936WN3N93ULBJ00G.html

『原子力規制委員会は3日、東京電力福島第一原発事故で起きた3号機の水素爆発は2段階以上の現象だったとする新たな仮説を示した。昨年再開した事故調査の一環で、爆発時の映像分析や建屋内部の調査を進めた結果、可能性があると判断した。政府や国会などの事故調査委員会では可能性は指摘されていない。今後さらに詳しく調べ、爆発過程の解明をめざす。

 規制委によると、2011年3月14日の3号機爆発時の映像をコマ送りで詳しく分析すると、建屋の天井中央部から巨大な爆煙が立ちのぼる直前に南東側の天井付近から炎が噴出し、さらにその直前には建屋が北西側にひずんでいた。昨年末の現地調査では、建屋北西部3階の天井の鉄筋が、上部から力が加わってゆがんだ状態になっていた。

 こうしたことから、北西部がひずんだのは爆発の第1段階、天井中央部からの爆煙上昇は第2段階だった可能性があると指摘。複数の爆発を起こす水素の量や、建屋で水素が生じた過程を検討し、当時の状況に迫りたいとしている。3号機の爆発が複数段階だった可能性は、米アルゴンヌ国立研究所が昨年出した報告書でも指摘されている。』

 ※ これも、よく分からん話しだ…。

 ※ 公式の説明では、「原発建屋の”水素爆発”」ということだった…。

 ※ 素人考えでは、全電源喪失 → 冷却不能 → 燃料ケースのジルコニアなんかの金属が溶解 → 冷却水の沸騰 → 複合的な原因で、水素発生 → 建屋に充満 → 何らかの原因で、充満した水素に着火 → 建屋が、水素爆発…。という風に、考えていた…。

 ※ しかし、そういういきさつなら、「複数回爆発」というのは、辻褄が合わないんじゃないか…。

 ※ どういうことなんだろうか…。

『福島第一原子力発電所の事故原因の調査を行っている原子力規制委員会は、水素爆発を起こした3号機について、爆発の瞬間の映像を詳しく分析した結果、爆発が複数回起きていたとする見方を改めて示しました。

メルトダウンを起こした東京電力・福島第一原発の事故では、3つの原子炉建屋で水素爆発が起きて建物が大きく壊れました。

事故原因などの調査を去年、再開した原子力規制委員会は、3号機で撮影した画像などを専門家とともに12日、分析しました。

その結果、3階の天井のはりの曲がり具合などからはりには瞬間的に最大およそ5気圧の風圧がかかったと見られるということです。この風圧はコンクリートを損傷させ、木造の建物なら倒壊する威力があるということです。

また3号機の爆発を唯一撮影できていた福島県のテレビ局の映像を画像処理して分析した結果、爆発が複数回起きていたとの見方を改めて示し、最初の爆発で4階部分が壊れ、次いで最上階の5階で火災が起きて残った水素が爆発し、黒煙が立ち上ったと説明しました。

規制委員会は、来月にも報告書案をまとめる予定です。』

3号機はなぜ過酷事故に至ったか(※ 東京電力のHP)
https://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/outline/2_7-j.html

『3号機の事故について
地震発生時、3号機は直ちに制御棒が挿入され、設計通り自動で原子炉が停止しました。3号機は地震により外部電源をすべて失い、復水器などは使用できない状況でしたが、非常用ディーゼル発電機が自動起動し、原子炉隔離時冷却系も運転することができました。その後津波の襲来とこれに伴う浸水によって交流電源を全て失ったものの、直流電源設備は1号機、2号機と異なり、少し高い位置にあったことから浸水を免れました。このため、原子炉隔離時冷却系や高圧注水系の運転・制御を継続できただけでなく、計器類による原子炉の状態監視も続けることができました。

1日半程度注水を続けた後、低圧(ディーゼル駆動消火ポンプ)での注水に切り替えるために高圧注水系を停止しましたが、この後の減圧に時間がかかり、水位が低下、水素が発生するとともに炉心損傷に至りました。

減圧を確認した後、消防車による注水を開始しましたが、格納容器から漏れ出した水素によって、3月14日午前11時1分に水素爆発が発生しました。』