和平交渉に再び暗雲 政府「国民大会議」決定覆す―アフガン(2020年08月23日07時23分)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020082200351&g=int
『戦乱が続くアフガニスタンで、政府と反政府勢力タリバンが停戦などについて話し合う和平交渉に再び暗雲が立ち込めている。政府要人や全国の長老らが集まるロヤ・ジルガ(国民大会議)は、交渉の早期開始に向け、タリバンが求める捕虜の釈放を完了させることを決めたものの、ガニ大統領周辺からその決定を覆す動きが出始めたためだ。
アフガン大統領府報道官は、17日に報じられたインタビューで「政府側が残りのタリバン捕虜を釈放するなら、なぜタリバンは(政府軍らの)捕虜を(もっと)解放しないのか」と主張、釈放の完了に否定的な見方を示した。タリバンは和平交渉開始を前に、2月末に米国と結んだ合意通り、既に1000人の捕虜の解放を完了したが、アフガン政府は合意の履行を渋り続けている。
アフガン全国から約3200人を集めたロヤ・ジルガは9日、「流血の事態を終わらせる和平交渉」に望みを託し、タリバン捕虜全員の釈放を決議した。法的拘束力はないが、政府内からは「伝統的な会議の決定に従うのは道徳(の問題)だ」という指摘も出ている。
地元民放トロTVは、ガニ氏が権力の座にとどまることを最優先にしており、「少なくとも米大統領選まで和平プロセスが遅滞するのではないか」という専門家の見通しを報じた。
和平交渉が始まれば、タリバンを加えた新たな政治体制に関する議論が避けられず、ガニ氏は2025年の任期切れを前に退任を求められる可能性がある。アフガンから米軍を撤退させるため、和平プロセスを強引に押し進めたトランプ米大統領が11月の米大統領選で敗れれば、タリバンとの交渉を先送りし、権力を手放さずに済むという思惑がガニ氏にはあるとみられている。 』
アフガニスタンのガニ大統領と政敵アブドラ氏、権力分割合意に署名(2020年5月18日 6:00 発信地:カブール/アフガニスタン)
https://www.afpbb.com/articles/-/3283508






コロンビア大学
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