文系AI人材になろう…。

プログラミング講座 「手に職」求め、申し込み倍増
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO60184280Q0A610C2000000?channel=DF040320205903
 ※ 「プログラミング」と「コーディング」は、違う…。ここを、誤解している向きは多い…。

文系AI人材になろう ビジネス利用の基礎知識を伝授
八重洲ブックセンター本店
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO54722070S0A120C2000000?channel=DF030920184323&nra
 ※ この書籍は、実は買った…。電子書籍でだが…。
 けっこう、というより非常に参考になった…。
 全体的な視点は、もはや「AIは、簡単に作れる段階に至った」。だから、AI人材というものも、「AIを、作れる人材」から、「AIを活用して、問題解決を図っていく人材」というものに、必要とされる人材像が異なる段階となった…。そこでは、むしろ、「理系」よりも、「文系」の人間の方が、活躍の「フィールド」が幅広いだろう…、というものだ…。

総合職でもスペシャリストでもない 10年後必要なのは
ミドル世代専門の転職コンサルタント 黒田真行
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO60036750V00C20A6000000?channel=DF180320167080&page=3


『1950年ごろに生まれ、新中間層と呼ばれたホワイトカラーは、そこから70年経過して、より生産性の高い領域に進化しようとしています。このプロデューサーやテクノロジストを、さらに総称すると、「しくみをつくれる人」ということになるのではないでしょうか。

世の中は、プラットフォームの時代になっています。検索サイトが最も代表的ですが、ほかにも、中古品売買、求人、結婚パートナー探し、住宅などのありとあらゆるマッチングサイトも、プラットフォーム化しています。そのサイト内で、利用者が増えれば増えるほど、プラットフォームを提供している会社がもうかるしくみになっています。

このしくみのよさは「一度、つくったら動き続けてくれて、運営者がいなくてもしくみが稼ぎ続けてくれる」という点にあります。

労働集約の時代には、「与えられた情報を分析して整理し、言語化できる人」がエリートと呼ばれてきましたが、これからはプラットフォームのような「しくみをつくれる人」が求められていくことになります。

しくみをつくるには、自らの企画開発能力が必要なだけではなく、多様なプロデューサーやテクノロジストの力を借りて、事業を組み上げていく編集力が不可欠です。それを実現していくためにはテーマを設定し、ビジョンを言語化し、周囲を巻き込んで協力を得なければなりません。

コロナ・ショックをきっかけに、世の中の価値観が動き始めています。これから10年後の2030年に社会から求められる人材になるために、この記事を参考にしていただき、少しずつ準備を始めていただければ幸いです。』

「僕は起業家向きじゃない」 AI人材の育成こそ天職
東京大学大学院 松尾豊教授(上)
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO59989990U0A600C2000000?channel=DF041220173308


『――具体的にどのように起業家向きではないのですか。

「僕は物事を抽象化するのは得意です。産業の重要性もよく理解していますが、具体的な事業の話になると興味がだんだん薄れてゆくのです。お金をもうけるのは具体的なところにどこまでこだわっていけるかにかかっています。僕は『知能とは何か』といった抽象的なテーマはとことん突き詰めるタイプだから、研究者としては合っていると思います。だけど、起業家は性質的にあっていません」

「もう一つ理由があります。人を励ますのが下手なんです。研究の世界は勝ち負けがはっきりしています。客観的に評価されて、忖度(そんたく)はありません。しかし、事業をやるとなると、ダメな人でもほめなくてはいけない場面がでてきます。でも、僕は良くないモノをどうしても良いと言えないのです。根が研究者としての設定になっているんでしょう」』
『――尊敬している起業家は。

「たくさんいますが、東大出身者だと、江副浩正さん(リクルート創業者、13年没)はすごい人だったと思います。もともと広告を情報として載せる、というビジネスモデルを考え出して事業を成長させました。1980年代にはニューメディア事業を模索していて、インターネットが出るかなり前から新たな情報媒体を使った広告モデルを考えていたようです。90年代も江副さんが現役で活躍していれば、日本でも検索エンジンの開発が進んでいた時代だったので、絶対に広告ビジネスを考え出していたはずです。もしかして、グーグルのような巨大企業が日本から誕生したという、別の未来もあったかもしれないとさえ思っています」』
『「2002年に研究者として、ウェブ上のデータ分析を活用した広告モデルを提案したことがあります。現在でいうターゲット広告の基礎となるような技術なのですが、当時の偉い先生から『広告なんてくだらない』と却下されました。その時、いいメンターがいれば違ったはずだと感じました。世界に先駆けた圧倒的な技術だという自信があったからです。当時、有能なベンチャーキャピタリストがいて、この技術で起業してみればという話になっていれば、もっといろいろ広がったのに、と今でも思います」

「江副さんのような人がいれば、僕を支援してくれたかもしれないんです。だから逆に今、若い人にやってあげたいのです。僕がシリコンバレーのベンチャーキャピタリストのような役割を果たしたいと考えています。起業家の成功、失敗の事例をたくさん集めて、きちんと把握し、抽象化して次の挑戦者に伝えてゆく。そして起業の成功率を上げてもらうのです」』

常識打ち破りたい 使える「不思議ちゃん」になる方法
第7回 創造思考
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO60013360V00C20A6000000?channel=DF120320205956&page=3


『「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせにすぎない」(ジェームス・ヤング)というのが、もっとも有名なアイデアの定義です。ここから言えるのは、大量の知識や情報を頭につめこんでおかないと発想は生み出せない、ということです。これが1つ目の原理です。

実際に、皆さんのまわりにいるアイデアパーソンは、いろんなことに興味を持ち、常に情報収集を心がけ、とても物知りな方ではありませんか。インプットが創造思考の成否を握っています。

2つ目の原理は「数撃てば当たる」です。どのアイデアがヒットするか事前には分からず、次から次へと組み合わせを変え、量を増やすことで質を上げるしか方法がありません。桁違いにたくさんのアイデアが母数として求められます。

そのためには、3つ目の原理として、発散(広げる)と収束(絞り込む)、仮説(考える)と検証(確かめる)のステージをきっちりと分けることです。アイデアを広げるときは評価や批判は厳禁。特に、みんなでアイデア出しをやるときは、注意しなければなりません。』
『創造思考を働かせているうちに、行きづまってしまうことがよくあります。これ以上新しいアイデアが思いつかなくなったり、ありきたりの発想からどうしても抜け出せなくなったりして。

そんなときに効果的なのは、「前提を疑う」ことです。「○○すべきだ」「○○でなければならない」という当たり前や常識を、「本当にそうなんだろうか?」と疑ってみることが大事です。』