
※ 今日の終値が、22864円か…。下落前が、23300円くらいだから、98%戻した計算になる…。
参考になる記事が、6月2日の日経に載っていた…。
動き始めた待機資金 増える「楽観」も過熱サイン点灯(2020/6/2)
証券部 須賀恭平
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59885850S0A600C2EN1000/


『株価の戻りは「短期筋による買い戻し」との見方が多かったが、ここにきて新規資金が入っているとの見方も出ている。東証の投資部門別売買動向では、海外投資家は5月第3週(18~22日)に現物株式を6週ぶりに買い越した。大和証券の木野内栄治チーフテクニカルアナリストは「米国経済が再開に向けて動き出し、万一の備えとして蓄えた現金を使う動きが出ている」と指摘する。
大和によると、米国で投資家が現金を待機させるために使うMMF(マネー・マーケット・ファンド)は、コロナ禍のリスクオフ局面では1兆ドル近く積み上がっていたが、5月末に約4カ月ぶりに減少に転じた。「流動化した資金が米国株市場など他の市場を回り回って日本株にも流入している」(大和の木野内氏)という。』
『市場では、「各国中銀の金融政策で莫大な資金が市場にあふれたことを考えると、過熱感は小さい」(ファイブスター投信投資顧問の大木将充運用部長)とみる。それでも、割高・割安を示す指標は短期的には「過熱」状態にあることを強く示している。
例えば、2日は日経平均の25日移動平均(2万0504円)からの上方乖離(かいり)率が8.9%と約5年半ぶりの水準に上昇した。振り返ると、5%を超えるといったん株価が調整することが多い。上昇した銘柄数を下落した銘柄数で割って算出する騰落レシオ(東証1部、25日移動平均)も150を超え、3年ぶりの高水準をつけている。一般的に120が過熱の目安とされる。個別銘柄で業績予想を「未定」とする企業が多く、予想PER(株価収益率)など伝統的な株価指標が効きにくい中、全体的な勢いで動きやすくなっているとの見方もある。』
『三井住友DSアセットマネジメントの武内荘平シニアファンドマネージャーも「金融緩和が続く間は株高が続くだろう」として、中長期的には株価は上昇基調が続くとみる。それでも、「山高ければ谷深し」の格言通り、調整が入れば急で幅も大きくなる可能性がある。国内の新型コロナ新規感染者数がじわりと増え、米中関係もきな臭い。「楽観」が広がっているいまだからこそ、上値追いには慎重になるべきなのかもしれない。』
と言うことで、今回の上げ局面の要因を考えておく…。
1、リーマンの時の連想で、機関投資家で「二番底」を懸念した向きが多かった。
2、しかし、各国及び各国の中央銀行が、「財政規律」を無視した、巨額の「財政対策」の手を打った…。むろん、金融政策も目一杯の「緩和基調」となった…。
3、それで、「様子見」しているうちに、「二番底」の機会を失った…。
4、「下げ基調」を予想して、先物は「売り」ポジションを取った向きも、多かった…。
5、しかし、上記のように「二番底」は、回避されてしまい、6月12日のSQ(しかも、メジャーSQ)が近づいてきた…。
6、それで、一週間前の今週から、「買い戻し」せざるを得なくなった…。
それで、来週の予想だが、SQ過ぎるまでは、大きく下げる可能性は、低いんじゃないか…。せいぜい、横ばいの可能性が高いのでは…。
SQ過ぎたその後は、ちょっと分からない…。
空前の財政対策+金融緩和なので、コロナからの需要の戻りが認識されると、「大金融相場」となる可能性も、ある…。
もちろん、みんな「おっかなびっくり」だから、何か「マイナス材料」が出ると、ガタガタと下げるだろう…。
そういう、神経質な相場となる可能性が高いのでは…。