少しだけ年金を考える

給与明細からたどるお金のこと #3少しだけ年金を考える
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/clear-payslip/32601/

※ これは、全く本当の話しだぞ。日本の年金制度の基本は、「国民年金」だ。これは、基本的には「20才から、強制加入」で、延々40年間(60才になるまで)掛け金の支払い義務がある…、というものだ…。そういう風に40年間掛け金を支払って、やっと「6万くらいの年金(基本、終身)」がもらえる…、というものだ。

※ 後で出てくるいろいろな「上乗せ年金制度」は、全て「国民年金」の制度に「上乗せされて」存在するものとして、制度設計されている…。だから、「国民年金」の掛け金を支払っていないと、「上乗せ部分の」権利を喪失したりもするんだよ…。

※ ここででてきているiDeCoは、「私的年金」に分類されているが、「税の控除」を国の制度として認めることにしている…。国としても、そういう「自分の老後・将来に備える人」を、税の側面から後押ししているわけだ…。

※ この図が、年金制度の「基本」となるものなので、イメージとして掴んでおいた方がいい…。よく言われる「何階建て」「何階建て部分」として、言及されるものだ…。「1階部分」として、「国民年金」がある…。

※ その上に、「上乗せ年金」がある。「2階部分の年金」だ。自営業の人だと、「国民年金基金」とかだ…。ここでは、iDeCoに分類しているようだな…。企業や役所に雇用されている人は、「厚生年金」に加入できる…。これは、掛け金が給料から天引きされ、かつ、企業・役所も掛け金の半分を負担する…、というものだ…。

※ さらに、その上に「上乗せ年金」として、「3階部分の年金」として「企業年金」(各企業が、社員から掛け金を徴収して、運用して、年金を支払っていくもの)や「iDeCo」なんかがある…。

※ 社会保障の基本的な考え方は、「自助(自分で、何とかする)」「共助(保険的な仕組みを基本として、「保険料(掛け金)」を支払って積み立てておき、「いざという時に」そこから支払う)」「公助(丸々、税金から支払う)」の三つがある。「社会主義的」な考えの人は、よく「公助を、もっと充実させろ!」と主張するんだが、「その原資・財源を、どうするんだ?」「高率の税金を、取り立てるのか?」「消費税、20%くらいにも引き上げるのか?」企業課税を強化すれば、企業は「国境を超えて、出て行く」ぞ…。

※ だから、せめても「共助」で行く他は無い…。そうすると、順送りで、今のお年寄りも、いつかはお亡くなりになる…。その後に、オレらが続き、また、その後に、今の若いヤツが続く…。オレらが死んだら、今の若いヤツも、お年寄りになって、年金もらう…。そうやって、順繰りにやって行く…、というのが基本的な構想だ…。

※ 年金制度の概略は、こういう感じのものだ…。今さら、オレが付け加えることもあまり無いが、ちょっと付言しておく…。

1、国民年金は、全ての他の年金制度の「基本」となるものだ。40年間、基本「1月も欠けること無く」支払わないとならない(多少の、救済制度はある…)。

2、2階建て部分は、企業・役所勤めの人と、自営業の人では異なってくる…。自分で、しっかり調べよう…。

3、3階建て部分は、各種ある…。自分の「可処分所得」との兼ね合いなんで、ある程度余裕を見て「掛け金」を決めよう…。

4、ここには書かれていないことだ…。しかし、これからはこのことが最も重要になるかもしれない…。それは、「転職」した時の話しだ…。自営業の人は、そのまま「継続」していけばいい…。しかし、勤め人だった人は、「自分の年金」が「どう継続されていくのか」を、自分で調べて、継続の手続きも自分でやっていかないとならない…。

※ こういう話しが、「自分の年金」の話しだ…。「配偶者」が生じた場合は、その人の老後の年金の心配もしないと、ならない…。「子供」ができた場合は、子供の「教育資金」も捻出していかないとならない…。

※ そういう問題を、淡々と、平然と処理していくのが、「フツーの大人」というものだ…。

※ 「フツーの大人」をやっていくのが、「天下の一大事業」なんだ…。