※ 今はまだ、コロナ収束に向けてアップアップしている状態だが、各サイトでは、「アフター・コロナ」を見据えて、その方向性を見通そうという論も増えてきている…。
そして、どうも、このコロナは、「収束」したとしても、「大きな社会的なインパクト」を与えて、各国・各社会・日本社会は、「ビフォア・コロナ」の社会に戻ることは無いのでは…、という論がチラホラ散見される…。そういう論調を、紹介しておく…。
※ 兵頭二十八氏のサイトに上がっていた情報だ( https://st2019.site/?p=14198 )
Opinion: COVID-19 crisis sparks ‘early retirement’ wave
https://www.marketwatch.com/story/covid-19-crisis-sparks-early-retirement-wave-2020-04-30
(※ グーグル翻訳文)
『新しい調査によると、過去2か月に失業した何百万人も戻ってこない。彼らは何年にもわたる無限の内部会議、乱雑なオフィス政治、そして抑圧的で非衛生的なオープンプランオフィスを抱えてきており、早期退職を決意しました。
「私たちは引退したと主張する人々が大幅に増加していると思います」とテキサス大学オースティン校の経済学教授、カリフォルニア大学バークレー校のユーリー・ゴロドニチェンコ教授、シカゴ大学ブース校のマイケル・ウェーバー財務学教授ビジネス。「これは早期退職が労働力参加の減少を説明する上での主要な力にしています…。[それは] Covid-19危機の始まりが計画より早い退職の波につながったことを示唆しています。』
『米国労働省によると、この危機以前は、55歳以上の人が30歳未満の人よりも多かった。合計で55歳以上の人は4,300万人の労働者、つまり全労働力の4分の1を占めた。
世界は現在、「COVID後」の世界がどのように見えるかを予測するPowerPointプレゼンテーションで溢れています。
この最新の分析が正しい場合、より多くの団塊の世代が去るにつれて、1つの結果がオフィスの「ミレニアル化」の増加である可能性があります。』
※ この記事を読んでの、兵頭二十八氏の感想。
『※「人ごみ提供」業態が、未来永劫、市場からネガティヴ評価にさらされるようになるのだと考えると、今次のパンデミックは、「近代最大の変革」をもたらしつつあると思える。一歩すすんで「都市」そのものが、ネガティヴ評価されるかどうかに、個人的には興味がある。そこまで行けば、これは人類史に刻まれる転換点だ。』
※ 「おゆみ野 四季の道 新」からの情報だ…。
(2.5.5) 人類衰亡史序説 日本 その15 新しい生活様式
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2020/05/post-36aa95.html
『安倍首相が緊急事態宣言を5月31日まで延長することに伴って「新しい生活様式」を国民全体が身につけるよう要請している。
「新しい生活様式」とは耳慣れない言葉だが、歴史的に見ると大きなパンデミックの後にはそれまでの生活様式が崩れ、新たな時代が始まっていることがわかる。
西洋では中世末期にペストが大流行し、人口の約3分の1が死に絶えてしまった。人々は教会に集まり主に対し救いを求めたが、そこは3蜜状態でますます感染者が増え、神父も次々に死んでしまったためローマカソリックの権威は衰え、神の国だった中世が終わってしまった。その結果神の国から国王の国に様変わりし、人々は神よりも国王に忠誠を尽くすようになった。
また、第一次世界大戦のスペイン風邪では約5000万人の死亡者が出たが、戦場がヨーロッパだったため第一次世界大戦の戦死者1600万人を加えた国民が主としてヨーロッパからいなくなってしまった。その結果覇権はヨーロッパからアメリカに移ってしまい、今に続くアメリカナイズされた生活様式が主流になった。
さて今回のコロナウイルスによるパンデミックで我々の生活様式はどのように変わるのだろうか。最も大きな変更点は人々が家や小さな共同体にとどまり人との接触をできる限り避けようとすることだろう。
社会的距離の2m以内は基本近づかないほうが良いとされるのだから、従来の握手や抱擁や名刺交換はできなくなる。買い物も混雑が予想されるのでスーパーやコンビニにはできる限りいかないようにし、その代わりアマゾン等の宅配に頼るようになる
仕事はテレワークが主体になり、重要なのはネットワーク環境とパソコン等のリテラシーになる。
医者に行けばコロナにうつる可能性が高いため、在宅診療がこれも主体になっていきそうだ。
学校もクラスターの温床になるので、テレスタディが主体になり、子供は家に一日中いるため主婦のストレスがたまるだろう。
旅行は旅行先がどのような情況か把握が困難だから、海外旅行は基本的にしなくなるので、飛行機に乗る人がいなくなりクルーズ船も岸壁に停留したままになるだろう。その代りバーチャル旅行が大流行になり人々はバーチャル用メガネをかけてはアラスカや南極旅行を楽しむはずだ。
健康のためのトレーニングはスポーツジムのような3蜜は避けられ、もっぱらサイクリングやマラソンをそれも一人ですることになりそうだ。
打ち合わせや懇談等は直接会うことは避けられ、もっぱらスカイプ等のネットワークでされるだろう。
こうした生活様式は当初はコロナが収束するまでと考えられているが、ワクチン製造が軌道に乗り治療法が確立するまでには3年程度はかかると見なければならないから、この新しい生活様式はかなり継続することになる。
そしてこれが重要なことだが人々は新しいこの生活様式になれるにしたがって、3蜜を避けて人々はバーチャルでしか会わない生活に徐々に快適さを感じてくるはずだ。
「うるさい上司や、宿題をしないと立たせる教師もいないなんて、天国だ!!!」
すでにアマゾン等の宅配業者は業績を伸ばし、学校や予備校はインターネットでの授業に切り替わり、医者はネットワーク診療に変えようとしている。人と会うのは本当にやむ負えない時だけで「こうしてじかにあうのは何年ぶりかね!!」などという会話が飛び交うだろう。
人々は家庭や狭い共同体の中でのみ生活するようになり、他県からの自動車が来ると徳島県の一部住民がしているように追い出しにかかるだろう。
コロナ後の新しい生活は、人との触れ合いを最小になるようにすべて設計され、今までのグローバリズムという言葉がむなしく響き、人々は家とその周辺しか動こうとしないから、まさにローカリズムの世界となる。
そうした生活習慣に当初は戸惑うが、人々は徐々にその世界になれてくるだろう。』
※ こういう論に言う通り、「アフター・コロナの日本社会」は大変革に突入することになるのか、それとも、何ということも無く「ビフォア・コロナ」の元のもくあみに戻ってしまうのか、各自それぞれの立場で、注意深く推移を観察していく必要があるだろう…。
とりあえずは、
1、「テレワーク」形態の働き方が、どの程度定着していくのか…、
2、マイナンバー・カードに代表される、プライバシーを多少侵害される危険があっても、「電子データ」のやり取りで事を済ませるという流れが、どの程度浸透していくことになるのか(この流れは、コロナ以前から「キャッシュレス決済+ポイント付与」という形で存在した…)、
3、人々は「多少の権利(自由)は侵害されても、感染症拡大の抑制のためには、「公共の福祉」を理由とする「制限」はやむを得ない。」という価値判断に舵を切ることになるのか…、
なんてことが注目点だろう…。