マスクの効果、流体解析で見えた

マスクの効果、流体解析で見えた コロナ飛散を抑制
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58017760U0A410C2000000/

『熱流体解析ソフトウエア開発を手掛けるソフトウェアクレイドル(大阪市)開発部の入江智洋氏は、同社製解析ツール「scFLOW(エスシーフロー)」でくしゃみの様子を解析した。(1)口元を全くカバーしない場合と(2)肘で口元をカバーした場合(3)マスクを着用した場合を比較して計算。マスクには計算上は圧力損失(抵抗)効果のみを設定し、ウイルスを捕捉する効果を持たせなかったが、ウイルスの飛距離を大幅に削減できる結果を得た。新型コロナウイルスの感染拡大を機に計算した。』
『計算結果では、(1)の口元を全くカバーしない場合、唾液の液滴を想定した微粒子は、くしゃみの空気流に乗って約2.5秒で2メートル離れた所に到達した。これに対し、(2)の肘で口元をカバーした場合は、くしゃみの空気流は肘で上下に分かれ、微粒子の到達距離は約1メートルだった。
(3)のマスクを着用した場合は、微粒子はマスク周囲の隙間から上下方向に吹き出すものの前方にはほとんど進まず、くしゃみをする人の周囲にとどまる結果になった。』
『解析結果の可視化に当たっては、粒子の分布を描画した上で、渦の位置と形状を示す半透明の面を重ねて表示。半透明の面の内部、すなわち渦の中の方は圧力が低く、粒子が集まる場所と考えられる。この面は「速度勾配テンソルの第2不変量の等値面」(入江氏)であり、「渦運動の可視化によく使う」(同)方法だという。

入江氏はこの結果をSNS(交流サイト)などに投稿しており、肘モデルの表面性状やくしゃみの向きといった、モデルの細かい設定や妥当性の質問がある一方で、マスクの効果がよく分かるとするコメントが多い。

「単純な条件でのシミュレーションであり、本来は外部気流や体温による上昇流の影響もあるはずだが、計算によってマスクで少なくとも液滴の飛散距離は大きく抑えられることを確認できた」(入江氏)という。』

※ こりゃ、ヒデーな…。一目瞭然だ…。布マスクや、医療用でない普通の不織布マスクは、確かにウイルスは通過するような目の粗さなんだろう…。しかし、「飛沫の拡散予防(自分のものも、他人のものも)」の効果は、確実に「ある」と思われる…。

※ いずれ、無頓着な輩には、近寄らないことだ…。