※ 「みかんジュース」の例では、ごくごく単純に説明されていた…。しかし、実際のGDPの作成(計算)方法は、そんな生易しいものでは無いぞ…。
※ 何しろ、純粋に「新たに作り出した付加価値」のみを算出する…、という話しだ…。ありとあらゆる「中間投入」額を、控除していく必要がある…。

※ まずは、こういう「V表」なるものを作成する…。

※ 次に、こういう「U表」なるものを作成する…。


※ そして、「産業別国内総生産」なるものを、とりあえず計算する…。
※ 「推計する」と言っているだろう…。あくまで、「推計」にすぎないんだよ…。作成している人は、どの程度の「経済指標」なのか、十分に分かって作成している…。

※ そして、V表やU表を駆使して、こういう「フロー・チャート」に従って、計算していく…。
※ それで、やっと「一つの」産業の、「産業別国内総生産額」というものがはじき出されるわけだよ…。

※ 「中間投入比率推計の手順」だ…。もはや、その流れを追っていくことすら、イヤになるようなシロモノだな…。


※ その「中間投入比率推計」に用いる資料のリストだ…。こういうものが、「一国のすべての産業」に渡って続くわけだ…。

※ 今まで語ってきたことは、「基準年次処理」というものの話しだったらしい…。
※ ここから、いよいよ、「基準年以降の年次推計(各その年次における推計)」を、行う…、という段取りに突入するらしい…。


※ 「基準年次処理」では、修正しきれなかったもの(それから、大きくはみ出すようなもの)を、「差額調整」という形で、計算していくようだ…。
※ まあ、実際のGDPの作成方法とは、こういうものだ…。今では、電子計算機(コンピューター)があるから、計算自体は「機械」がやってくれるんだろう(入力さえ、間違わなければな…)…。この作業を、紙の資料(帳簿の類い)と算盤 or 電卓しか無い状態でやるのは、さぞや大変だったろうな…。
※ 上記の「資料」からも分かる通り、「集計」の資料は、各所管省庁から提出される…。だから、最終的には、それを「集計」することになる「内閣府」が、この「一国のGDP」を、計算・発表しているんだよ…。
※ 別に、全員が「専門家」になる必要は無い…。そういう「職務」を果たす任務の人が、ちゃんといる…。
※ 素人・一般国民として、わきまえておくべきことは、以下のようなことだろう…。
1、GDPは、単なる一つの「経済指標」にすぎない。一国の「作り出した付加価値」を、各種の統計(特に、売り上げ額)から、「推計」したものにすぎない。
2、GDPは、単なる「推計」額で、それで「測れる事柄」には、限界がある。ストックや、経済活動から生じる「負の側面」については、何ら語っていない。
3、本来は、自国において「基準年次」と比較して、「本年度」がどうだったのかを、調べるための「統計資料」で、他国と較べてどうこう言ったりすべきものじゃ無い…。基準年次よりも、「本年度」の経済統計が思わしく無かった場合に、その原因を探り、どういう対策を打てばいいのか…、という考察に役立てるべく使うべきものだ…。
4、ましてや、「GDPの額が、2倍だから、オレの方が2倍エライ!」とか、主張したりすることは、その意義を分かっていない輩が言う「愚の骨頂」だ…、ということになる…。
※ ここいら辺を、誤解している人が多いんで、オレとしては困惑する…。