レバノン、外貨建て国債の支払い12億ドル見合わせ-デフォルト確実に

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-03-08/Q6VOIFT0AFB401?srnd=cojp-v2

『レバノン政府は、9日に期限を迎える外貨建て国債12億ドル(約1260億円)相当の支払いを見合わせる計画を明らかにした。返済保留で同国初のデフォルト(債務不履行)になるのは確実となった。900億ドルに膨張した債務全体の再編についても、債権者に話し合いを求める意向だ。

  ディアブ首相はテレビを通じて演説し、「わが国の外貨準備は極めて重大で危険なレベルになり、政府は3月の外貨建て国債支払いを保留せざるを得なくなった」と国民に説明。「借り入れに依存して経済成長ができようか。借金まみれの国が真の意味で自由と言えようか」と問い掛けた。』と言うことだ…。

※ この図を見ると、「ユーロ建て」国債のようだ…。去年の10月くらいから、値を下げていたようだ…。今年に入って、一旦盛り返したが、またガタガタと投げ売り状態になったようだ…。

債務の増加の対GDP比の予測…。到底、支払えるような状況で無い… 、という予測だ…。

『「わが国の外貨準備は極めて重大で危険なレベルになり、政府は3月の外貨建て国債支払いを保留せざるを得なくなった」と国民に説明』と言うことだが、要は、国としての外貨(ユーロ)の稼ぎが十分でなく、支払いに充当するだけの「ユーロの準備」ができません… 、という話しだ…。

「無い袖は振れない」んで、支払いません… 、ということは容易いが、そういう国には、どこも二度と融資しなくなるから、かえって「経済の立て直し」は困難になる…。

今、コロナ騒ぎで、「世界経済」が先行きどうなるかは、全く不透明だから、IMFも中東のイスラム金融筋も、動くに動けなかったのかもしれない…。おそらく、相当救済策の打診は、したはずだ…。

このところは、ずっと「中国頼み」で回して来たのに、「中国発のコロナ騒ぎ」だからな…。肝心の「中国経済エンジン」が深く傷ついてしまった…。世界経済全体がどうなるか、どう立て直すのか、そういう処方箋を持っている人は、いないだろう…。

カルロス・ゴーン氏は、「ヘタを打った」ようだな…。レバノンの金融機関全体にも飛び火するから、これでは、自分の口座から金(かね)を引き出すこともママならないだろう…。因果応報だな…。