中国の統治機構について…

習近平の中国②
https://kichijoji.blog/politics/%E7%BF%92%E8%BF%91%E5%B9%B3%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E2%91%A1/

(※ 「現代中国経済」)8-1. 政治の仕組み
http://kccn.konan-u.ac.jp/keizai/china/08/frame.html 

※ 上記のサイトを、参考にした。

※ まず、お定まりの「ピラミッド構造」だ…。年代が古いんだが、大筋は変化していないだろう…。ただ、共産党員の数は、1億人くらいになっていたと思ったが…。去年6月の記事で、「9000万人を突破した」とあった…。

※ 党の組織図だ…。全人代が名目上、上層に描かれているが、その人選は「党」によるんで、殆んど実権は無い…。あくまで、中心は「中央政治局」だ…。「中央規律検査委員会」というのは、「党員」専門の「規律」を問う部門で、王岐山氏が習氏の意を受けて辣腕を振るった部門だ…。政敵を次々に失脚させて行った…。その功績により、チャイナ・エイトの特別扱いの栄誉を受けたわけだ…。

※ 国務院の組織図だ…。日本で言えば、「内閣及び行政機構」にあたる…。しかし、全ては、「党」が政策を企画・決定し、それに従って、「執行」して行くわけで、完全に「党」のコントロール下にある…。

だから、党「首席」の習近平氏の方が、「首相」である李克強氏よりも、実力は、はるかに上なわけだ…。

※ 今回調べた収穫は、この地方政府の構造だ。「地区レベル」が、「地区級市」「地区」「自治州」「盟」に分かれているとか、知らんかった…。

※ 全人代の組織図だ…。立派な組織図だが、実態は以下のものだ…。

全国人民代表大会 ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E6%B0%91%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E5%A4%A7%E4%BC%9A )

『全国人民代表大会は立法権を行使するほか、国家の最高権力機関として、行政権司法権検察権に優越する。中華人民共和国主席国家元首)および副主席国務院(最高行政機関)、国家中央軍事委員会(最高軍事指導機関)、最高人民法院(最高司法機関)、最高人民検察院(最高検察機関)の構成員は全人代によって選出され、全人代に対して責任を負い、全人代の監督を受ける。』

『全人代は、省・自治区・直轄市・特別行政区の人民代表大会および中国人民解放軍から選出された代表(議員)によって構成される。一般国民(公民)が代表を直接選挙するのではない。一般国民が直接選挙できるのは、県級以下の人民代表大会のみであるため、全人代代表の選出は間接選挙となる。人民代表選挙は中国共産党によって指名された候補に対する信任投票となることが多いが、複数の候補から選択する「差額選挙」(現在の普通選挙)が行われることもある。いずれにせよ指導政党である共産党の原則的方針から根本的に逸脱する者が人民代表に選出されることは絶対にない。』

※ 裁判所も、検察機構も、「全人代」のコントロール下にある…。すなわち、「党」のコントロール下にある、ということだ…。

※ 人民解放軍の組織図だ…。もはや、「飾りとしての全人代」は、登場しない…。全てを、「党」が握っている…。

中国人民解放軍 ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E6%B0%91%E8%A7%A3%E6%94%BE%E8%BB%8D )

『イギリス国際戦略研究所が発行した『2013年ミリタリーバランス』によると、2012年11月時点の人民解放軍の人員数は、現役兵は228万5千人、予備役51万人と推定されており、このことから世界最大の常備軍とされている。この他に準軍事組織の人民武装警察(武警)が66万人と推定されている。これらの数は2000年の値と比較すると現役兵は2万5千人減、予備役は+1万~-9万人である。武警は84万人減であった。1982年に現在の武警が設置されてまもない時期は、人民解放軍が大規模な人員数の削減を行った頃と一致する。武警は、削減された人民解放軍兵士を受け入れ、一時は人員が増加したものの、その後に隊員の定年が進み自然減になったものと推察する。準軍事組織には他に中国民兵があり、2011年の中国共産党の発表によると過去には3000万人が所属しており、削減された2011年においても人員800万人を誇る[2]。』

共産党政権を守る68万人の「胸壁」 人民武装警察の実力は ( https://www.sankei.com/premium/news/171114/prm1711140005-n1.html )

この記事によれば、武装警察の人員数は、68万人だな…。その他に、「民兵」と言うものもあるのか…。

※ 歴代の指導者の顔ぶれだ…。胡錦濤氏の後を継いだのが、習近平氏というわけだ…。

※ 2期目の習近平政権の、分析だ…。大きく、「太子党グループ」と、「共青団グループ」に分けている…。そこへ、今度また、「(習近平派の核である浙江閥を意味する)『之江新軍』で占められた」という「浙江閥の側近グループ」が加わったわけだ…。

※ そういう面々で、「大中華」の「大所帯」を率いて行くわけだが、気になるデータも多々ある…。

※ 一人あたり財政支出の地域別のデータだ…。上海や北京は、国家の財政予算がつぎ込まれていることは、一目瞭然だが、他の地域は、どうも「置き去り」にされているようだ…。2002年のデータだが、改善されて来ているのだろうか…。

※ 日本もさんざん「財政赤字」で叩かれているが、これを見ると「国債依存度」は、その日本の比じゃ無いな…。アメリカと対立してしまったし、今度また、コロナウィルス騒ぎだ…。経済が回復するまで、どれくらいかかるのか…。ヘタすれば1年、いや、数年単位でかかるかもしれない…。

※ 前途は、多難と言わざるを得ないな…。