コロナウイルス感染拡大は「3月までに終結」と言う楽観論がある…

コロナウイルス感染拡大は「3月までに終結」と大御所が断言する理由 ( https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70375

根路銘国昭と言うウイルス研究の大御所の論らしい…。( 根路銘(ねろめ)国昭 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B9%E8%B7%AF%E9%8A%98%E5%9B%BD%E6%98%AD

※ この楽観論の論拠は、以下のようなものだ…。

1、コロナウィルスのトゲ(模型では、「スパイク」と説明されている…。これを触手のように使って、他の生物の細胞に侵入して行く…)は、脆弱である。

・非常に壊れやすい。

・空気中では、脱落する程度のもの。

・1メートルも飛べば、ウイルス自体死滅する。

2、ウイルス全体を覆っているエンベロープ(外殻)も、脆弱である。

・1%の界面活性剤で、殺せる(家庭用食器洗い洗剤の原液が、33%の界面活性剤成分を含有している。理論的には、「33倍」薄めたもので、殺せる勘定になる…)。

・石鹸の成分は、このウイルスを蔽っている膜を、溶かす力(ちから)がある。

3、主に「飛沫感染」で、感染が広がっていく。しかし、その感染力は、インフルエンザ・ウイルスよりも威力が弱い(と、この人は見ている)。だから、ずっと制御しやすい。

4、そもそも、コロナウィルス(全般)は、気温が上がると生きていけない。だから、2月末から3月にかけて、気温が上昇すれば、自然と終息に向かうのではないか。

5、だから、4月から5月にかけて「流行が拡大していくこと」は、考えにくい。

6、インフルエンザ・ウイルス対策薬が、有効である可能性が高い。

 ・他の細胞に吸着するときに働くタンパク質を、切断する機能がある物質は、研究されている。

 ・増殖したウイルスが殻外に出て行く時に働くタンパク質を切断する機能がある物質も、研究されている。

(※ それなら、なぜ中国であれほど広がったのか…。初期の段階で、素早く投与すれば良かったはずなのでは…。)

確かに、感染マップ(赤色→感染確認 青色→感染疑いで、観察中)を見ると、赤道直下の国では少ないな…。インドネシアは、ブルー国だ…。中東、アフリカの大半は、ゼロ国(感染疑い者もいない)だ…。

※ と言うことで、この「楽観論」にも、十分な根拠はあるなという感じだ…。

※ しかし、現実の「行動指針」として、こういう「楽観論」に依拠して行動するのは、愚策だろう…。

※ と言うのは、「楽観論」は、それが外れた時の結果が「悲惨」だからだ…。

※ 確かに、統計的には、「致死率」は他の感染症に比較して高いとは言えないものかもしれない…。しかし、一定の割合で重症者は、発生している…。たとえ、「致死」は免れたとして、サイトカインストームが生じ、肺胞の細胞が損傷し、完全には修復しなかった…、とする。その場合、一生「酸素吸入器」のお世話になるような事態となるかもしれない…。そういう事態になった場合、「あなたは、感染による死亡者には、カウントされません。おめでとうございます。」と言われても、めでたい話しか?

※ だから、現実の行動指針としては、「楽観論が、当たればいいな。」と願いながら、用心深くやるべきこと(マスク予防、手洗い・手指の消毒、うがいの励行)をやり、「終息宣言」が出されたならば、そろそろと警戒を緩める…、というくらいのスタンスでちょうどいいんじゃないのか…。