新型肺炎、抗HIV薬投与後に症状改善 医療研究センター

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55341640W0A200C2CC1000/

『国立国際医療研究センターは6日、国内で新型コロナウイルスの感染が確認された患者3人の治療経過を公表した。1人は抗エイズウイルス(HIV)薬を投与した後、症状に改善傾向がみられたとしている。国内で患者治療の詳細が明らかになるのは初めて。』
『治療を行った3人は中国湖北省武漢での滞在歴がある中国人と、40代と50代の日本人男性。検査で感染が確認され、同センター内の病院で治療を受けた。いずれも重症ではない。
中国人は1月20日に来日した後、38度以上の発熱があり、30日に肺炎と診断された。同日から海外でも試験的に使われている抗HIV薬の「リトナビル」と「ロピナビル」の服用を開始。呼吸困難もみられたことから酸素の補給もした。その後は悪化することなく、2月3日には37度まで熱が下がった。

日本人男性2人は38度以上の高熱が出たが、呼吸の状態は悪くなかったため、入院して経過観察となった。』