マイクロチップの仕込みは、このように発見された

兵頭ブログ
http://sorceress.raindrop.jp/blog/2018/10/#a002125

英文の元記事
https://www.bloomberg.com/news/features/2018-10-04/the-big-hack-how-china-used-a-tiny-chip-to-infiltrate-america-s-top-companies

兵頭二十八氏のブログに書かれていたので、紹介しとく。
『RobertsonとRiley 記者による2018-10-4記事「The Big Hack: How China
Used a Tiny Chip to Infiltrate U.S. Companies

サンノゼに米国本社があるスーパーマイクロ(※ Super micro社)。
シリコンバレーから台湾へいろいろ外注するのが普通であった1993に台湾人が
設立した。台湾と上海にも拠点がある。
グーグル社(CIAから画像解析用の巨大システムを受注することがある)や
アップル社(全世界の巨大都市の通信をビッグデータ解析したい)がその「デー
タ・センター」等に必要な巨大サーバー群を構築するとき、このスーパーマイク
ロ社が下請けとなり、特注の超高性能のグラフィックチップ集積ボードを設計し、
製造し、納品してきた。
グラボは何に必要なのか?
たとえば今日、偵察衛星や無人機から厖大なビデオ動画が絶え間なくCIAに
集められ、蓄積される一方だが、それらの信号を圧縮していろいろ処理するとき
に、普通のチップでは遅すぎて仕事にならない。
もともと市販ゲーム機用に開発された高速のグラフィックチップをカスタムす
ることで、AI処理に向いたハードウェアを構築できるのだ。
ところが、台湾企業はシナ本土の工場にも孫請けさせているものだから、いつ
のまにか、中共軍の工作員が、米粒大の「ハードウェアハッキング」装置を密か
にグラボに組み入れて、出荷してくるようになった。
この米粒チップは、中共本土からの指令に反応し、一般ユーザーにはアクセス
できないデータセンターの全領域に易々とアクセスし、データをひそかに外部へ
転送させることをも可能にする。
アップル社は、スーパーマイクロが構築したサーバーの挙動がおかしいことに
2015-5に気付いた。
会社はFBIに通報し、米捜査機関は、スーパーマイクロ社の台湾オフィスと
上海オフィスの間の通信傍受を糸口に、2年間捜査した。』

こんな風に、世界は油断も隙もあったモンじゃないのだ…。特に、中華系相手
ではな…。
しかし、今後は中国製(他国製であっても、中国が下請け・孫請けで製造を担
当した)IT機器は、米及び西側世界から締め出しを喰らっていく流れになるだ
ろうよ(米ソ「冷戦」ならぬ、米中「冷戦」と「COCOM」の再来、だな)。
すでに、米国と貿易協定を締結する場合、その条件として「中国とのFTA的
なものを、結んでいないこと」を付加する流れが生じている…。
中国を世界市場にビルトインさせる潮流は、終わりを告げた感じだ…(グロー
バル市場は、中共系と米国系の2つに分割されることになるだろう、なんてなこ
とを言ってる人も出てきている…)。これが、トランプ政権だけの話しで終わる
のか…、それとも政権が変わっても継続していくところまでの話しなのか、その
見極めが重要となるだろう…。
いずれ世界は、今後10年、20年で、これまでとは随分違ったものになるだ
ろうよ…。

※ 相変わらず、国内大手メディアは、ダンマリだが、ネット上ではチラホラ取り上げるサイトが見受けられるようになってる。
それらを、紹介しておく。
『trends watcher』さん
https://www.trendswatcher.net/032018/geoplitics/情報流出icチップによる中国の技術盗用/

ITmediaビジネス ONLINE』さん
 http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1810/18/news011.html 
 ※ 直かリンクは、とある勢力に邪魔されて、飛べないようなんで、URLだけ貼っておく。

 ここでは、アメリカ側のハッキングや、ロシア側のハッキングの手口にも触れていて、参考になる。
まあ、各国が諜報合戦を繰り広げているって話しだ。
 だからと言って、中華スパイIT器機をそのままにしておいても、いい…ということには、ならんだろ。
 厳重に調査して、何らかの対策を打つべきだ…、と思うぞ。