http://blog.livedoor.jp/nappi11/archives/4965486.html
『フィリピンのドゥテルテ大統領は2016年10月訪中時、中国の習近平国家主席との会談を行い、共同声明を発表した。共同声明には、中国のフィリピンにおける鉄道、港湾、採鉱、エネルギーのインフラ整備や、中国農作物の輸入再開、貿易や投資の拡大などが盛り込まれた。
フィリピン側によると、支援規模は総額240億ドル(2兆5000億円)に上る。またドゥテルテ大統領は訪中時、投資を呼び込むために対中融和政策に転換し、軍事面でも経済面でも欧米と距離を置いた。さらにドゥテルテ氏は、中比両国が領有権を主張する南シナ海問題で政治的な譲歩姿勢を見せ、2017年11月12日には、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議関連のビジネスフォーラムで演説した際、南シナ海問題について「触れないほうがいい」と発言し、問題を事実上、棚上げした。
しかし、2年たっても投資プロジェクトはほとんど実行されていない。総工費10億ドルの中国の電力グループが合意したフィリピンのエネルギー会社と共同で水力発電所の建設建設計画に至っては再三延期され、最後に2017年2月まで延期と発表されたが、2月になっても着工の気配がないためフィリピン側は契約を中止した。ラテライトニッケル鉱石の探査、採掘を手掛けるGlobal Ferronickel社も中国側と7億ドルに上る工場建設計画を確定した。しかし、その後進展はなかった。これまで中国政府とフィリピンとの間で、水利整備計画のローン貸付(7300万ドル)と2基の架橋建設計画、合計7500万ドル規模の協議だけが結ばれたが、当初の投資総額240億ドルから大きくかけ離れている。、、「われわれは中国当局に利用された」とフィリピン・シンクタンクADR-Stratbase研究員のリチャード・ヘーダリアン氏は大統領を批判した。』
、と言う話しだ。
結局のところは、『、、、、あっさりと中国のカラ手形を受け取ったフィリピンの大失敗で、すでに中国は次の手をうっているだろう。フィリピンの親中、反ドゥテルテ大統領派議員、官僚、中華系フィリピン人を動かし、現政権を生かさず殺さず、ドゥテルテ大統領の任期の2022年まで時間稼ぎをすることだ。一度中国に頭を下げたフィリピンは属国として扱われ、フィリピンは中国に対等に物言う立場を自ら失い、中国とは外交的な議論の余地すら無くなり、目前で起きる事を傍観するしか手は無い。さらに中国は、フィリピンとの米国の関係に亀裂の入る事を目論んでいるが、ドゥテルテ政権は、そのシナリオ通りに進んでいる。中国の手の内は、韓国を見れば分かるだろうに、、。国防大臣が中国への配慮と取れる発言をすることは、中国への協力と見ていいだろう。すでにフィリピンの国防当局と軍は2017年、比政府による「一つの中国」政策を「忠実に順守する」と表明し、敢て政治姿勢を明確にしている。北朝鮮、韓国、フィリピンを取り込んだ中国に残るのは台湾で、台湾での反日活動も加速され、台湾の反日組織の日本非難も露骨になってくるだろう。』、という評価となる。
中国は、いつもこれだ。いつもカラ約束だけだ。「総額240億ドル(2兆5000億円)」の支援と言ってみたところで、実行されなければ、単なる「絵に描いた餅」って話しだ。
大体、「支援」と言ってるが、実際に無償で支援した試しがあるのか?
いつだって、何らかの利益絡みの話しだろ?
自分たちが、何らかの利益を得ることしか、考えていないだろ?
中国に取り込まれて、国民が幸せになった例があるのか?

“『すでに中国に取り込まれたフィリピンの歯ぎしりが聞こえる』”. への2件のフィードバック
[…] 要約すると、ある国家が「シーパワー国家」として台頭した事例を歴史的に考察すると、自国の直近の海域を「内海化」し、それが基盤になって後の「シーパワー国家」として台頭した例が殆んどだ、って話しだ。 「内海化」と言うのは、学問的にはいろいろと定義があるんだろうが、一般素人的には、自国が支配下に置いて、他国の出入りをコントロールできる海域と言った認識で充分だろう。 下記の投稿でも記述したように(『既に中国に…』)、中国も「シーパワー国家」としての台頭を目指すに当たって、まず南シナ海の「内海化」に着手し、着々と実行してる、ってことになりそうだ。 […]
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[…] 要約すると、ある国家が「シーパワー国家」として台頭した事例を歴史的に考察すると、自国の直近の海域を「内海化」し、それが基盤になって後の「シーパワー国家」として台頭した例が殆んどだ、って話しだ。 「内海化」と言うのは、学問的にはいろいろと定義があるんだろうが、一般素人的には、自国が支配下に置いて、他国の出入りをコントロールできる海域と言った認識で充分だろう。 下記の投稿でも記述したように(『既に中国に…』)、中国も「シーパワー国家」としての台頭を目指すに当たって、まず南シナ海の「内海化」に着手し、着々と実行してる、ってことになりそうだ。 […]
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