契約当初Aさんは、ウキウキだった。「月に25万か…。4か月で、100万
って訳だな…。100万貯まったら、何しよっか。何か、買うか…。旅行でも行くか…。」
しかし、案の定というか、予想通りというか、事態はだんだん苦いものになっ
てくる。
「ところが、2017年11月には、一方的に家賃保証の減額をされてしまい、
2018年1月からは、一切の家賃が入ってこなくなってしまった。
このままでは数ヶ月で資金がショートし、Aさんは自己破産する以外、道は無くな
るだろう。」
そりゃあそうだろう。月に125万入ってくる前提で、月100万の支払いを
する住宅ローンを組んでる訳だからな。当てにしてた125万が全く入ってこな
いとなれば、月に100万も支払える訳がない…。貯金だって、30代半ばだっ
たら、多くて4、5百万ってとこだろう。まあ、2、3百万ってのが相場か。こ
れを全部つぎ込んでも、4~5か月から2~3か月しかもたない計算だ。
しかし、「一方的に家賃保証の減額」をされたり、途中から「一切の家賃が入
ってこなく」なったりするのは、法律違反じゃないのか? 契約書にも、「家賃保
証は125万円で、これを30年間、S社が支払う」と明記してあったんだろう? 別に、
下の方に小さい字で「但し、…の場合は、例外とする」と特約条項を記載してい
た訳でもないんだろう?
この部分が今回の騙しの核心だ。ここが、ちょっと分からんかった。
※ (その3)に続く。
『家賃収入10億のハズが破産へ。会社員を狙うシェアハウス投資の手口』(その2)
