『スルガ銀、シェアハウス融資2000億円 個人向けの2割 』やれやれだ

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30513120V10C18A5MM0000/?n_cid=NMAIL007

「カボチャの馬車」スマートデイズ破綻の銀行側が浴びた返り血の記事だ。
日経なんで、会員登録しないと読めん。
コピペしておく。
「スルガ銀、シェアハウス融資2000億円 個人向けの2割
2018/5/15 11:45日本経済新聞 電子版
スルガ銀行は15日、投資トラブルを起こしているシェアハウスへの融資が総額
で約2000億円、借り手は計1200人あまりに上るとの実態調査をまとめた。女性
専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」のほかにも、複数の事業者を経由して融資。
多くがトラブルを抱えているようだ。スルガ銀行の個人融資(住宅ローンを除く)
の2割強に相当する大きな規模に膨らんでいた。
15日午後に2018年3月期決算を発表するのにあわせ、シェアハウス融資の実態
も公表する。2000億円の内訳は、経営破綻したスマートデイズ(東京・中央)に
運営された、かぼちゃの馬車が1200億円(700人程度)とみられる。それ以外にも
「サクトインベストメントパートナーズ」や「ゴールデンゲイン」といったサブ
リース事業者を経由し、建設資金を投資家に融資していた。
シェアハウス融資の実行は横浜東口(横浜市)、渋谷(東京・渋谷)、二子玉
川(東京・世田谷)など複数の支店が担っていた。
スルガ銀行はシェアハウスの家賃で副収入を得たい会社員らに、土地や建物の
購入費用を融資。平均融資額は1億円を超え、1人で5億円超の融資を受けた人
も含まれるという。同行はシェアハウス融資の実態を開示してこなかった。
スマートデイズはすでに経営破綻し、所有者への家賃の支払いが止まった。
所有者はスルガ銀行へのローンの返済に窮している。同行は15日に発表する18年3月期決算でシェアハウス向け融資の貸し倒れに備えた引当金を計上。連結
純利益は前の期比半減の210億円にとどまる見通しだ。」

ポイントは、以下のところだ。
1、スルガ銀行は、静岡県の地銀だが、「静岡銀行」というのもある。おそらく、
神奈川よりはスルガ銀行、東海よりは静岡銀行という感じで棲み分けしてたん
だろう。
2、融資を実行した支店は、横浜東口(横浜市)、渋谷(東京・渋谷)、
二子玉川(東京・世田谷)なんかだ。
いかにも「エリートサラリーマン」が住んでそうな地域だよな。そういう地域
に住んでるエリート意識の強そうな「カモ」を狙って嵌めたんだろう。
3、そういう「カモ」1200人余りに、総額2000億円も貸し付けた、って
話しだ。
4、これがすべて不良債権化しそうなんで、貸し倒れ引当金も積まないといけ
なくなったし、銀行の利益も半減したという決算になった、という話しだ。
5、これで終わりでは無い。単なる始まりだ。これから、担当役員なんかの処分、
一般銀行員のボーナス引き下げ、下手すれば他の貸し付けの貸し剥がしなんかも
やらないといけなくなるかも、だ。
6、もちろん、金融庁の監視も受けるし、これからずっと睨まれて大人しく
お行儀良く業務をしていかなくてはいかん(大胆にリスクをとっての融資とか、もってのほかだ)。
7、信頼回復まで何年も十何年もかかるだろうな、って話しになる。
身から出た錆とは言え、「やれやれだ…」というのが銀行関係者の偽らざる
感想だろうな。