ゼレンスキー氏が国際環境団体へ露の環境破壊訴える

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:ゼレンスキー氏が国際環境団体へ露の環境破壊訴える
https://nappi11.livedoor.blog/archives/5440650.html

『ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領President Volodymyr Zelenskyyは国際環境団体の代表に演説し、ロシアによるカホフカ水力発電所Kakhovka HPP(HPP:Hydroelectric Power Plant )の破壊とウクライナ南部の洪水の影響をウクライナが克服できるよう支援するよう呼び掛けた。

「このロシアの環境破壊犯罪は、ここ数十年でヨーロッパ最大のものであるが、どうやらロシアの占領者は、その結果をさらに悪化させることを決定したようだ。」と述べた。図の赤丸は、ウクライナ側住民避難地区。
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領土の占領地域では、約12の集落が浸水しており、避難はまったく行われていない。人々は2日間、水の中に閉じ込められ、飲み水も食事も治療も受けずに屋上に留まっている。死者と負傷者の数はまだ分かっていない。記録映像 

文字通り毎時間、私たちはこの災害によってロシアが引き起こした被害についてますます詳細を確立しています。 30以上の集落で生活が破壊されている。多くの町や村の何十万人もの人々にとって、飲料水へのアクセスが大きく妨げられています。

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ダムの破壊により、燃料貯蔵所、化学薬品を保管する倉庫、肥料を保管する倉庫、および少なくとも2つの「炭疽菌埋葬地」を含む動物埋葬地(いずれも一時占領地域内)が浸水した。彼らに今何が起こったのかはわかりません。集中下水システムがなかった場所では、下水はすでに水の中にあり、あらゆるものを覆っています…
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このロシアのテロ行為によって破壊されたり、絶滅の危機に瀕した生態系の数はすでに数千に上る。 5万ヘクタール以上の森林が浸水し、少なくとも半分が死ぬだろう。何万羽もの鳥と少なくとも2万羽の野生動物が死の危険にさらされています。明らかに、カホフカ貯水池は何百万もの生き物の巨大な墓地と化しています。」

ゼレンスキー大統領は、状況は「極めて困難」であり、これは自然災害や気候危機の現れではなく、「この災害はプーチン大統領とその命令によるものだ」と強調した。大統領は、ロシアはこの大惨事に直接の関与があると説明した。英文記事 、、、

洪水で流された地雷も、今後の新たな問題として浮上している。過去ブログ:2023年6月対露国際協調に踏み込めないフランスの幼稚さ:
2023年6月9日:

ウクライナ南部ヘルソン州のダム決壊による洪水で、ロシアが占領する町、ノバカホウカで8日までに少なくとも5人が死亡した。

親ロシア派の当局者の話としてロシア国営タス通信が伝えた。ノバカホウカはダムから約4.8キロ離れた場所に位置する。タス通信によると、ロシアが任命したノバカホウカの首長ウラジーミル・レオンティエフ氏は「牛を放牧していた7人のうち5人が溺れたとの報告があった」「現在、残る2人の救助活動にあたっている」とロシアのテレビに語った。参照記事』

ダム決壊で、東岸ロシア占領地で被害甚大

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:ダム決壊で、東岸ロシア占領地で被害甚大
https://nappi11.livedoor.blog/archives/5440494.html

『ウクライナ南部ヘルソン州Kherson Oblastのロシア占領下オレシュキ Oleshky市(ドニエプル川左岸:東岸)にて、カホウカダム Kakhovka dam決壊による洪水で住民3名が死亡したと報告された。リシチュク市長Mayor of Oleshky, Yevhen Ryshchukが公共放送局(ススピーリネ)に伝えた。

同氏はまた、オレシュキの家屋は屋根の下あたりまで水位があがっており、通りの水位は3メートルに達しているとしつつ、同時にロシア占領政権は住民の避難を行っておらず、また自発的に町を去ることも認めていないと伝えた。

同氏は、オレシュキ共同体(オレシュキ市と隣接12村)はロシアによる占領が始まるまで約4万人が暮らしていたが、占領が始まると人口は約20%となる約8000人まで減っていた指摘した。

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リシチュク氏は、「私たちのところですでに1名が亡くなっている。現在病院でさらに2名だ。私は、死者はもっと多くなると思っている。多くの寝たきりの人は足が不自由だ。足が不自由な人がどうやって屋根に登れるというのだ」と伝えた。同氏はまた、ロシア軍人は夜遅くになってから住民の屋根からの避難を始めたとし、人々は病院に集まっていると伝えた。参照記事 

screenshot(14)、、右図で、青い丸が西岸ウクライナ支配地域の洪水被災地、住民避難地域を示している。ロシア占領地東岸の赤い丸が現在洪水被災地。

左図では、洪水発生前と発生後6月7日の川幅の変化を衛星写真で比較している。カホウカダム Kakhovka dam下流の、東岸(左岸、南側:ロシア占領地)が広範囲に水害を受けているが、これは東岸が西岸(右岸、北側)より低地で、湿地帯や運河の多いことが原因で、ここで陣地を抱えていた多くのロシア部隊が被災し流されたと報告されているが、詳細は不明。

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ダムの破壊により、約130キロ上流にあるザポリージャ原子力発電所の状況に対する懸念が高まっている。この貯水池は発電所に冷却水を提供しており、同発電所もロシアの管理下にあるが、現在、貯水池は急速に空になっている。しかし、国際原子力機関(IAEA)は、発電所を冷却するための代替の水FireShot Webpage Screenshot #847 – ‘Ukraine dam源があると述べている。

ヘルソン市khersonの南部は広範囲に水害の影響を受けているが、多くの住民はロシアの攻撃を避けて避難済みと言われていた。 英文記事 映像記事:『ロシア・プーチン氏に遠心力/反転攻勢を有利に“シェーピング作戦”とは』  過去ブログ:2023年6月予測されていたカホフカ水力発電所のダム破壊 ウクライナ: 』

どうもロシアの極東地方で、ウクライナ人の工作員が活躍しているような感じだ。

どうもロシアの極東地方で、ウクライナ人の工作員が活躍しているような感じだ。
https://st2019.site/?p=21204

『Paul Goble 記者による2023-6-8記事「Moscow Alarmed by Kyiv’s Interest in Russian Far East?and With Good Reason」。

   どうもロシアの極東地方で、ウクライナ人の工作員が活躍しているような感じだ。
 6月7日のタス通信は、ウラジオストックで一人の男が破壊活動の咎で起訴され、終身刑になりそうだと報じているのだが、姓名を記していない。これは、容疑者がウクライナ人であることを暗示している。

 ソ連時代に、極東まで流されたウクライナ人の集団が存在し、彼らは今もロシアには同化をしていないという。

 ※そうか、やっと《デューク東郷》の前半生も掴めそうじゃないか。

 この集団が反モスクワなのは当然として、密かに、極東の少数民族と共闘している可能性もある。

 ※ソ連のウラルより東の土地には、ポーランド人集団も散在していた。帝政時代からだ。彼らもロシアには決して同化せず、いつかモスクワを転覆させてやろうと念じている。
 ウクライナ人がたくさん暮らしているのは、極東の南の地域だという。

 1922年10月25日に赤軍がウラジオストックに入城したとき、まっさきに逮捕したのは、白衛軍の将校ではなく、200人ほどの、ウクライナ人運動家たちであったという。』

露軍の空挺隊員だったパヴェル・フィラティエフ。彼は144ページの、批判的な従軍回想記を2022-8にSNS上に公開。

露軍の空挺隊員だったパヴェル・フィラティエフ。彼は144ページの、批判的な従軍回想記を2022-8にSNS上に公開。
https://st2019.site/?p=21204

『Jennifer H. Svan 記者による2023-6-9記事「Expert Air Force translators post diary of dissident Russian paratrooper’s Ukraine ordeal」。

    露軍の空挺隊員だったパヴェル・フィラティエフ。彼は144ページの、批判的な従軍回想記を2022-8にSNS上に公開。すぐそれは消されたが、米空軍はコピーをとっており、2022-12に全編を英訳した。米空軍大学校内にはロシア語を教えるセクションがある。その教官がロシア語ネイフィヴなので、作業が早かった。

 寒い夜、寝袋なしで部隊は放置された。錆びたボロ小銃、サイズの合わない戦闘服と軍靴。レーションはすぐなくなり、上級部隊に連絡しようにも居所が分からない。

 露軍上層の戦略は単純だった。俺たち露兵の死体の山でウクライナを溺れさせればいいというものだった。

 フィラティエフは、乗せられたトラックが2-24に国境を越えるまで、任務がウクライナ侵略だとは知らされなかった。

 トラックに乗った仲間たちは皆、信じていた。すごい作戦計画に従っているのだと。
 だが、そんなご立派な計画など、立てられてはいなかったと、すぐに分かった。

 フィラティエフは眼の病気になったことから病院へ後送されて助かった。

 今、多くの外国語はAI翻訳機で簡単に英語に変えられるが、言語は生き物なので、最新の言い回しの意味をAIはぜんぜん理解していない。依然として、人間の翻訳者が時間をかけて作業する価値があるのである。

 たとえば「スターレイ」は大尉のこと。「コムバット」は大隊長のこと。いずれも最新のロシア軍営内のジャーゴンなので、辞書には出ていない。

 ソ連時代の重機関銃のことは「ユチョス」と俗称する。機械に直訳させると「岩石」としかならず、意味が通じなくなる。

 「罵りの表現」も1万種類以上あるので、ロシア語上級コースでは、それも教えなくてはいけない。

 フィラティエフは今、フランス国内に政治亡命者として暮らしている。』

豪州空軍がこれから退役させる古いF/A-18を40機強、ウクライナ軍に引き渡せるんじゃないか…。

豪州空軍がこれから退役させる古いF/A-18を40機強、ウクライナ軍に引き渡せるんじゃないか…。
https://st2019.site/?p=21201

『Alius Noreika 記者による2023-6-8記事「Australia could provide F/A-18 for Ukraine. Which are actually better than F-16」。

   豪州空軍がこれから退役させる古いF/A-18を40機強、ウクライナ軍に引き渡せるんじゃないかというので、両国ならびに米国の三者間で相談が始まっているという。

 米政府はこの「再輸出」について許可を与えるつもりだという。
 供与には、ロシア領空内へは飛ばさないという条件がつけられるだろうという。』

ダム決壊時に爆発の振動 地震研究機関―米偵察衛星は熱検知

ダム決壊時に爆発の振動 地震研究機関―米偵察衛星は熱検知
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023061000170&g=int

『ノルウェーの地震研究機関「NORSAR」は9日、ウクライナ南部ヘルソン州のカホフカ水力発電所のダムが6日に決壊した際に「爆発」の振動を感知したと発表した。AFP通信が報じた。

ダム決壊で住民6000人超避難 600平方キロ水没―ゼレンスキー氏、国際支援訴え・ウクライナ

 爆発は現地時間午前2時54分に起き、揺れは「マグニチュード1~2程度」。約620キロ離れたルーマニア北部でも振動が確認され、担当者は「小さな爆発ではない」と強調した。

 同機関は爆発の原因には触れていないが、これまでの損傷で決壊したのではないという見解に立っている。決壊を巡っては、ウクライナ、ロシア双方が相手側の仕業だと非難している。

 ロイター通信によると、米偵察衛星もダム決壊直前に爆発を検知していたと米当局者が9日、メディアに明らかにした。赤外線センサーが大きな爆発による熱を捉えたという。』

ダム破壊の下手人については、発破特有の「地震波」が記録されている。

ダム破壊の下手人については、発破特有の「地震波」が記録されている。
https://st2019.site/?p=21204

『ダム破壊の下手人については、発破特有の「地震波」が記録されている。宇軍が砲撃で壊したとするモスクワの宣伝はさいしょから破綻している。』

ザポリージャ州オレホボ周辺の戦い、ロシア国防省は攻撃を撃退したと主張

ザポリージャ州オレホボ周辺の戦い、ロシア国防省は攻撃を撃退したと主張
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-around-orekhovo-zaporizhia-oblast-russian-ministry-of-defense-claims-to-repel-attack/

『2023.06.9

ロシア国防省はザポリージャ州オレホボ周辺の戦いについて「攻撃を撃退した」と発表したが、ロシア側情報源は「ロボタイン郊外で激しい戦闘が続いている」と主張しており、初日の作戦で破壊されたレオパルト2の映像も登場した。

参考:Минобороны России
電撃的な前進は不可能なのでウクライナ軍の反撃は腰を据えて見ていく必要がある

ロシア国防省は9日「ノヴォダニリウカやマラ・トクマチカ周辺のウクライナ軍に砲撃や空爆を加えて攻撃を2度撃退した。この地域で敵は兵士680人、戦車35輌、歩兵戦闘車11輌、装甲車輌19輌、HMMWVを含む車輌6輌、仏製自走砲Caesar1輌を1日で失った」と述べており、ロシア側情報源は「敵に奪われたカムヤンスキー近くの入植地(ロブコベ)に大規模な反撃を加え、同地を守っていたウクライナ軍は撤退した」と主張している。

出典:GoogleMap ザポリージャ州オレホボ周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ウクライナ側はザポリージャ州オレホボ周辺の反撃について沈黙を守っており、ロシア側の主張も視覚的な裏付けがないので何も判断できないが、ロシア側情報源は「ウクライナ軍とロボタイン郊外で激しい戦闘が続いている」とも主張しており、多くの観測者は「ウクライナ軍がロボタイン郊外に向けて近づいている」と見ている。

因みにウクライナ側からも「ロブコベに入るウクライナ軍兵士」「初日の作戦で破壊されたレオパルト2」「戦闘に参加するレオパルト2A6」「ロシア軍陣地に襲撃する様子」といった映像が登場しており、恐らく1番目の映像はロシア軍の反撃を受ける前のものだろう。

Footage allegedly from Lobkove, Zaporizhzia region. Ukrainian forces entering the small village while artillery goes back and forth. pic.twitter.com/WcNymdrN1s

— NOELREPORTS 🇪🇺 🇺🇦 (@NOELreports) June 9, 2023

⚡️One of the disabled Leopard 2 as a result of the Ukrainian counteroffensive in Zaporizhia pic.twitter.com/EKvZfA7a1f

— War Monitor (@WarMonitors) June 9, 2023

A Ukrainian soldier with a GoPro cam shows us what it is like to be storming a russian trench, location won’t be disclosed. pic.twitter.com/Ck0DVVjpFP

— Mr. Parrot ™ 🇺🇦 (@parrot_soldier) June 9, 2023

⚡️Leo in action, Zaporizhia pic.twitter.com/nu6RpqKciv

— War Monitor (@WarMonitors) June 9, 2023

追記:ウクライナ軍東部司令部は9日「バフムート方面の一部で最大1.2km前進した」と発表したが、何処から何処へ前進したのかは不明だ。

追記:レオパルト2A4/A6×5輌、 T-72M1×1輌、ブラッドレー×6輌、MaxxPro×3輌、YPR-765×1輌、VAB×1輌、地雷除去車輌×1輌が破壊(放棄)されたことを示す写真と映像、オレホボの南でロシア軍のKa-52の攻撃を受けるウクライナ軍部隊(装甲車輌の車列)の映像が登場した。

関連記事:ウクライナ軍がバフムートとザポリージャで反撃、要所のベルヒフカに迫る
関連記事:米メディア、ウクライナがザポリージャ州で待望の反撃を開始した
関連記事:ウクライナ軍が反攻作戦を開始、ザポリージャ州オレホボの南で交戦中
関連記事:オレホボ周辺の戦い、ウクライナ軍がレオパルト2を含む装甲車輌を投入

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
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投稿者: 航空万能論GF管理人 ウクライナ戦況 コメント: 83 』

プーチン大統領、ウクライナの反攻「始まったと言える」

プーチン大統領、ウクライナの反攻「始まったと言える」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR09D6W0Z00C23A6000000/

『ロシアのプーチン大統領は9日、ウクライナの反攻について「始まったと断言できる」と国営テレビで述べた。「ウクライナ軍はどの方面でも目的を達成できなかった」とも述べ、ロシア軍が撃退していると主張した。

南部ソチで語ったとタス通信が伝えた。プーチン氏がウクライナ軍の大規模反攻の開始に言及するのは初めて。プーチン氏は撃退していると主張した一方で「(ウクライナ軍の)戦力は依然として残っている」とも述べ、引き続き反攻への対応を続ける考えを示した。
ロシアではこれまで、ショイグ国防相が6日にロシアメディアに対し、ウクライナの大規模反攻が始まったと発言していた。足元ではウクライナ軍の反攻が各地で続いており、ロシア軍が撃退していると強調していた。

複数の欧米メディアは、ウクライナ軍が8日に複数の前線で反攻を始めたとの見方を伝えた。

【関連記事】
ウクライナ、南部で反転攻勢 独戦車レオパルト2投入』

ウクライナのダム決壊、「渡河作戦」困難に 反攻に影響

ウクライナのダム決壊、「渡河作戦」困難に 反攻に影響
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR07E4N0X00C23A6000000/

『【ウィーン=田中孝幸】ウクライナ南部ヘルソン州で6日に起きたダム決壊による洪水で、領土奪回に向けた本格的な反転攻勢を前に南部での戦況に影響が出ている。被災地域への支援の遅れへの懸念も広がる。ゼレンスキー大統領は7日、国際機関の動きの遅さに危機感を表明した。

国営ロシア通信によると被災したロシア支配下の当局者は8日、洪水で5人が溺死したと明らかにした。AFP通信によると、これまでに被災地域の約6千…

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『AFP通信によると、これまでに被災地域の約6千人の住民が避難を余儀なくされた。水没した地域の状況把握はいまだ難しく、実際の被災規模はこれを上回るとの見方が多い。

南部の広大な戦闘地域が被災したことで、すでに戦況への影響が出ている。ヘルソン州でロシア側が任命した当局者はダムの決壊による洪水でウクライナにとってドニエプル川の渡河作戦が困難になったと指摘。「軍事面では戦術的にロシア軍に有利な方向に進んでいる」と語った。

一方、米戦争研究所は7日に発表した戦況分析で、洪水により前線地域の地形が変化し、同川の東岸にあったロシア軍の防御陣地の多くが破壊されたと指摘した。衛星画像を基に、最前線にいた一部のロシア軍部隊は「洪水で撤退を余儀なくされた可能性が高い」との見方を示した。

西側各国からは被災地への支援の表明が相次いでいる。欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は6日、加盟各国と浄水ステーションやポンプなどの提供に向けた調整をしていると明らかにした。

ドイツ政府は5千台の浄水器と56台の発電機に加え、テントやベッドを供与すると発表した。フランスのマクロン大統領も7日、緊急援助を送ると表明した。

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は7日、ウクライナのクレバ外相と電話協議した。同氏によると、ストルテンベルグ氏はNATOの枠組みで人道支援を実施する意向を示した。

ただ、これらの支援の大半は復旧作業を後押しするものの、水没した家屋などに取り残された人々の救出には間に合わない可能性がある。水没地域の水位は週内は低下に向かわない見通しで、洪水で汚染物質が広範囲に拡散し、衛生環境も悪化している。

ロシアの支配下にある被災地での窮状はとりわけ深刻になっている。ゼレンスキー氏は7日、ツイッターへの投稿で「状況はまさに壊滅的だ。ロシアの占領者は人々をひどい状況に放置している。占領地域では救助も飲料水も医療活動もなく、どれだけの人々が死ぬかも分からない」と強調した。

赤十字国際委員会など国際機関からの支援が得られていないとも指摘した。「国際機関が直ちに救助活動に参加し、ヘルソン地域の(ロシア)占領地域の人々を助ける必要がある」と訴えた。8日にはヘルソン州の被災地域を訪れ、住民の避難や救助について現地の担当官と協議した。

援助機関の動きの遅さは、ロシアの占領当局との連携が極めて難しいことも背景にある。国際非政府組織(NGO)ワールド・ビジョンでウクライナ危機対応を担うクリス・パルスキー氏は「国際援助団体はロシア支配地へのアクセスを得られていない」と語る。

同州の州都ヘルソンの住民で、被災地域の支援に当たってきたワレリー・コマゴロフさん(32)は「現場で最も不足しているのは救助ボートだ」と語る。ヘルソン郊外の住宅地では8割が水没していると指摘。民間のボランティアが救出努力を続けていると述べたうえで「支援は早さが大事だ。この数日で物資が届かなければ多くの人命が失われる恐れがある」と訴える。

ダムの決壊は6日未明に発生。ウクライナとロシアの双方が相手側の攻撃の結果だとして非難している。トルコのエルドアン大統領は7日、ゼレンスキー氏、ロシアのプーチン大統領とそれぞれ電話で協議し、ロシアとウクライナ、トルコと国連などの専門家による国際調査委員会の設置を提案した。

【関連記事】

・ウクライナのダム決壊、トルコ大統領が国際調査委を提案
・NATO、ダム決壊で緊急会合 ウクライナへ人道支援
・ウクライナ、ダム決壊で農業に打撃 穀物価格が上昇 』

NATO、加盟国に災害支援要請 ウクライナのダム決壊

NATO、加盟国に災害支援要請 ウクライナのダム決壊
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR08DO20Y3A600C2000000/

『【ブリュッセル=辻隆史】北大西洋条約機構(NATO)は8日、ウクライナ南部ヘルソン州の巨大ダム決壊を受けて緊急会合を開いた。ストルテンベルグ事務総長は加盟国に対し、迅速な災害支援を求めた。NATOの災害対応組織がウクライナと調整し、必要な物資の手配を助ける。

ブリュッセルでの緊急会合はストルテンベルグ氏が呼びかけ、加盟国の大使級が参加した。同氏は「何千人もの人々や環境に対する影響は極めて大きい」…

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『同氏は「何千人もの人々や環境に対する影響は極めて大きい」と述べ、早期の支援を要請した。ウクライナのクレバ外相もオンラインで加わり、被害状況を説明した。

ダム決壊を受け、NATOの「欧州大西洋災害対処調整センター」の支援枠組みを活用する。加盟国やパートナー国による支援の提供を調整する組織で、2月のトルコでの大地震の際にも大きな役割を果たした。NATOには長年の災害支援の実績がある。

戦場でもあるため、NATOの部隊が直接被害現場に赴くことはしない方針だ。欧州各国は排水ポンプや発電機、浄水器、避難所設備などの援助に乗り出している。調整センターがウクライナのニーズを踏まえた物資のリストを加盟国などと共有し、必要なものを素早く届けられるようにする。

ストルテンベルグ氏は会合で、ウクライナへの中長期の支援策が重要になると強調。6月の国防相会合や7月の首脳会議で議論すると表明した。

6日にカホフカ水力発電所のダムが決壊し、洪水が発生した。周辺地域に甚大な被害が出ている。同発電所はロシアの占領下にあり、ロシアとウクライナはそれぞれ相手方の破壊行為だと主張している。』

ロシア、ダム決壊のウクライナ南部を攻撃 住民避難中に

ロシア、ダム決壊のウクライナ南部を攻撃 住民避難中に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR08DD50Y3A600C2000000/

『【ドバイ=福冨隼太郎】ウクライナ検察当局は8日、巨大ダムの決壊による洪水に見舞われた南部ヘルソン州を同国に侵攻するロシア軍が砲撃したと明らかにした。住民が洪水からの避難中に砲撃を受け、負傷者が出ているとしている。

検察当局によると、ヘルソン市で洪水からの避難活動中にロシア軍が攻撃を実施した。少なくとも9人がけがをしたという。ウクライナ内務省は8日、通信アプリで「ロシアは最も貴重な人命をウクライナ…

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『ウクライナ内務省は8日、通信アプリで「ロシアは最も貴重な人命をウクライナが救うことを妨げている」と批判した。

ウクライナ軍参謀本部は同日、ヘルソン州のロシア軍占領地域では浸水した集落から逃げてきた市民を同軍が部隊の拠点に収容していると主張。「民間人を隠れみのにしている」と指摘した。

一方でロシアのタス通信も8日、浸水したヘルソン州の町からの避難場所をウクライナ軍が砲撃し、2人が死亡したと伝えた。

ヘルソン州では6日、ロシアが占領するカホフカ水力発電所のダムが爆発で決壊した。同州のプロクジン知事は8日、浸水した地域の68%がロシア軍が占領しているドニエプル川の南岸だと指摘した。

AFP通信によると、被災地ではこれまでに約6千人の住民が避難を余儀なくされている。ウクライナとロシアは「相手側の攻撃によるものだ」と互いを非難している。

【関連記事】

・NATO、加盟国に災害支援要請 ウクライナのダム決壊
・ウクライナのダム決壊、「渡河作戦」困難に 反攻に影響 』

日経平均「SQ超え」で一段高 7月物オプションに先高観

日経平均「SQ超え」で一段高 7月物オプションに先高観
金融工学エディター、小河愛実
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0915Z0Z00C23A6000000/

 ※ 『SQ算出日の日経平均がSQ値を超えられない場合「幻のSQ」と呼ばれ、弱気相場への反転サインとされる。例えば、22年6月のSQでは、SQ値の2万8122円を超えられず、その後、2万6000円前後まで下落した。オプションの買う権利(コール)の建玉(未決済残高)が積み上がりが今回と似ており、似たような動きになるとの警戒感があった。』…。

 ※ こういうことは、知らんかった…。

 ※ いずれ、底流では、ウクライナ戦争の勝敗の行方の「予測」と、戦後の世界の姿への「予測」が、激しく争闘しているものと思われる…。

『9日の日経平均株価は前日比の上げ幅が一時600円に迫る上昇となった。上昇に弾みがついたきっかけは「SQ(特別清算指数)」という数値の突破だ。5月以降の上昇相場の主戦場となってきた6月限月の株価指数先物とオプションの売買をひとまず手じまう値段になる。多くの市場関係者の相場観を集約したこの数値を超えたことが、新たな上昇相場への期待を生んだ。

「『幻のSQ』となって日経平均が弱含むとみていたが、警戒し…

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』

『警戒しすぎたようだ」。みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは9日午前の日経平均の動きにこうこぼした。

SQは先物やオプションを途中で反対売買せずに期日まで持ち続けた場合の清算価格を指す。6月物は8日が最終売買日で9日がSQ算出日だった。SQ値は日経平均構成銘柄の始値で計算し、この日の9時過ぎに速報値で3万2018円となった。市場関係者が固唾をのんで見守ったのが日経平均が3万2018円を超えるかどうか。9時15分前後に突破し、安堵が広がった。
SQ算出日の日経平均がSQ値を超えられない場合「幻のSQ」と呼ばれ、弱気相場への反転サインとされる。例えば、22年6月のSQでは、SQ値の2万8122円を超えられず、その後、2万6000円前後まで下落した。オプションの買う権利(コール)の建玉(未決済残高)が積み上がりが今回と似ており、似たような動きになるとの警戒感があった。

三浦氏は、前日までの乱高下のなかで「ポジションの調整が進んだ」とみる。6月限月の日経平均のコールの建玉は5日にピークの19万枚まで膨らんでいた。最終取引日だった8日にも18万枚超残り、ほとんどが清算されたもよう。オプションによる日経平均の大きな値動きはひとまず一段落しそうだ。

7月限月のオプションでは、静かにコールの買いの積み上げが始まっている。5日以降で1万枚増えて9万5000枚となった。現状では、3万4000円のコールの建玉が1万2000枚あるほかは、1つの行使価格で1万枚を超えるような建玉はないため、コールに関連した先物の売買で株価が大きく動くような状況ではない。

「日経平均の急ピッチな上昇への恐怖感からトレーダーが慌ててコールを買っていた5月から、7割くらいは手じまわれた。これからはじわじわ増えていく展開か」とゴールドマン・サックス証券の石橋隆行ヴァイス・プレジデントはみる。コール人気が続いており今後、残高がどこまで積み上がっていくかが焦点になる。

(金融工学エディター、小河愛実)』

ダム決壊、浸水域400k㎡超に ウクライナ南部、衛星画像で分析

ダム決壊、浸水域400k㎡超に ウクライナ南部、衛星画像で分析
https://www.nikkei.com/telling/DGXZTS00004910Y3A600C2000000/

『ウクライナ南部ヘルソン州のカホフカ水力発電所のダムが6日に決壊した影響で、ドニエプル川の下流で浸水被害が広がっている。衛星画像の分析では、浸水したエリアは7日時点で400平方キロメートル以上に及ぶと推定された。ダムの上流で原子力発電所の冷却水を取水しているザポロジエ原発では水位低下が懸念され、下流の穀倉地帯でも穀物生産に影響が及ぶとみられる。』

ゼレンスキー大統領 ダム決壊めぐり国際社会に支援求める

ゼレンスキー大統領 ダム決壊めぐり国際社会に支援求める
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230608/k10014093561000.html

『2023年6月8日 11時52分

ウクライナ南部でダムが決壊し、大規模な洪水が発生したことをめぐって、ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、国際社会に支援を求めました。FAO=国連食糧農業機関は、ダムの決壊により農作物にも大きな被害が出ていて、食料安全保障にも影響が出る可能性が高いと警告しています。

ウクライナ南部ヘルソン州にあるカホウカ水力発電所のダムが決壊して大規模な洪水が発生したことをめぐり、ゼレンスキー大統領は7日、動画を公開し、これまでに2000人以上が救助されたと明らかにしました。

ただ、ヘルソン州のロシア側の支配地域について「状況はまさに壊滅的だ。救助もなく、飲料水も食料もない。医療活動も行われておらず、どれだけの人々が死ぬかも分からない」と述べ、ロシア側は民間人を救助していないなどとして、強く非難しました。

そのうえで「大規模な支援が必要だ。ICRC=赤十字国際委員会のような国際機関が、すぐに救助活動に参加し、ロシア側の支配地域にいる人々を助けることが必要だ」と訴えました。

一方、FAO=国連食糧農業機関は被害状況について「数千ヘクタールの農地が浸水し最近植えられた農作物にも大きな被害が出ている」としたうえで「食料安全保障に影響を与える可能性が高い」と警告しています。

NATO事務総長「8日に緊急会合を開く」

NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長は7日、ツイッターへの投稿で、ウクライナ南部でダムが決壊し、大規模な洪水が発生したことをめぐり、8日に緊急会合を開くことを明らかにしました。

また、ウクライナのクレバ外相も7日、ストルテンベルグ事務総長と電話会談したことを明らかにし「ストルテンベルグ氏はNATOの枠組みで人道支援を行うことを約束した」としています。』

予測されていたカホフカ水力発電所のダム破壊 ウクライナ

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:予測されていたカホフカ水力発電所のダム破壊 ウクライナ
https://nappi11.livedoor.blog/archives/5440147.html

 ※ 『ウクライナ軍のアンドレイ・ピドリスニイ大尉によると、6日未明にダムが決壊した際、「ロシア側で逃げられた者は皆無だった。ロシア側の連隊は全員が洪水に巻き込まれた」という。』…。

 ※ 本当だとしたら、ヒデー話しだ…。

『ウクライナ軍はロシア軍がヘルソン州にあるカホフカ水力発電所(ノーバ・カホフカ水力発電所 Nova Kakhovka Hydroelectric Power Plant)のダム( )を破壊したと発表した。

ザポリージャ原発Zaporizhzhya Nuclear Power Plantの冷却水の取水に影響が出る恐れがある。ダム爆破の瞬間とされる映像 映像 英文記事と映像 参照記事とニュース映像
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川をせき止めるダムの一部が破壊され、貯水池から激しく水が流れ出ている場所は、ウクライナ南部のヘルソン州ドニプロ川Dnipro River in Kherson Oblast にあるカホフカ水力発電所のダム。

水が流れ込んでいるのはダムの近くにある動物園で、周辺の集落で洪水が起きていて、住民の避難が行われ、さらにこのダム、ロシア軍の支配下にあるザポリージャ原発の冷却水も供給している。

貯水量が下がれば、その冷却水を確保できなくなる恐れがある。

ゼレンスキー大統領は、過去2022年10月の時点で、ロシアがウクライナ南部一帯を洪水にさせる巨大ダムの爆破を計画していると非難する声明を出していた。当時の英文記事

14c36c27 

ウクライナ軍は2023年6月6日、ダムを破壊したのはロシア軍だと発表。

一方、ロシア国営メディアはウクライナ軍の砲撃で損傷したと主張。  

ヘルソン州は一時、ロシアが大部分を占領したが、2022年秋、ウクライナがヘルソン市などを奪還。現在はダムのあるドニプロ川を挟んで北側(西岸)にウクライナ軍、南側(東岸)にロシア軍がいる形で対峙している状況。

最新情報では、ドニプロ川右岸(西岸)の13の自治体、260世帯が水没し、水没した地域から、約1300人の住民が避難した。参照記事 

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■ダム破壊「深い所に爆薬ないと」 :ウクライナ、ロシア双方がダムの破壊は相手の攻撃と主張している。 写真左は破壊される前

 東京大学先端科学技術研究センター・小泉悠専任講師:「カホフカダムはかなり巨大な構造物なので、あれをミサイル何発かでふっ飛ばすのは極めて難しい。つまりダムの深いところまで潜って爆薬を仕掛けないと、あれだけの結果にはならない気がする。ロシアがやったと考えるのが現状では説明がつきそうだが、何のためにそれをしたのかなかなか見えにくい。恐らくロシア軍の陣地も相当水に流されてしまうので」 と述べる。FireShot Webpage Screenshot #840 – ‘(1) What

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ダムの破壊を受けて「ウクライナのすべての場所からロシアのテロリストを追い出さなければならない証明だ」としている。ウクライナの反転攻勢に関わる動きなのか?

、、、仮にロシアの犯行だとして、個人的には、現在ドネツク州とザポリージャ州の境目辺りでロシア支配地を分断しようと言うウクライナの兵力の西への分散狙いだとも想像できる。その目的が何であれ、EUは、人道、環境の面からも、正気を失ったプーチン政権の蛮行と断じている。参照記事 過去ブログ:2023年6月ウクライナが東部で攻勢開始か?と勝つべき理由:
screenshot(12)screenshot(13)2023年6月7日:

ダムが6日、攻撃を受けて決壊した問題で、周辺の1都市と24村で洪水が発生、1万7000人が避難を強いられた。地元当局が明らかにした。

米政府は「多数の死者が出た可能性が高い」としており、人道危機が懸念されている。

欧州連合(EU)のシャルル・ミシェル(Charles Michel)欧州理事会議長(EU大統領)は、ダム攻撃は「戦争犯罪」だと糾弾。北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長も、「非道」だと断じた。映像:浸水した状況 参照記事 

ダムが決壊したことによる洪水でロシア軍の兵士らが流され、ドニプロ川東岸(地理的に西岸より低い)から退避する様子をウクライナ軍が目撃した。

同軍の将校が明らかにした。多くのロシア兵が混乱の中で死亡、負傷したという。

ウクライナ軍のアンドレイ・ピドリスニイ大尉によると、6日未明にダムが決壊した際、「ロシア側で逃げられた者は皆無だった。ロシア側の連隊は全員が洪水に巻き込まれた」という。参照記事 』

ウクライナが東部で攻勢開始か?と勝つべき理由

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:ウクライナが東部で攻勢開始か?と勝つべき理由
https://nappi11.livedoor.blog/archives/5439957.html

『ロシア国防省は2023年6月5日、ウクライナの大規模な攻撃を阻止したと発表した。ウクライナ兵250人を殺害し、装甲車両を破壊したとし、ウクライナが東部ドネツク地方で4日、「大規模な攻撃」を開始したと明らかにした。

機械化大隊6個と戦車大隊2個によるものだとした。ロシアが戦闘場面だとして公開した動画には、軍用車両が空から激しく攻撃される様子が映っている。ニュース映像 

BBCは記事で、ザポリ-ジャ州とドネツク州を強調している。この2州付近で東西に分断する作戦は以前から言われている。

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同省はウクライナ軍について、最も突破しやすいと判断した前線の場所からロシアの守備を破ろうとしたと説明。だが「その任務を達成できなかった。成功しなかった」とし、ロシアは、ウクライナが兵士250人と戦車16台を失ったと主張した。ロシアの主張は独立した検証がなされていない。この発表について、ウクライナはコメントしていない。

しかし、別映像では、ウクライナの攻撃がウクライナ全土で優勢だとされている。 記録映像:【ウクライナ戦況:ウクライナ側公開 】6月5日。ザポリージャ州で戦車戦!ロシア軍の戦車が吹き飛ばされる!

反撃で沈黙を呼びかける:ウクライナがロシアから領土奪還を目指す反転攻勢は、近く始まることが確実視されている。

ウクライナは実行に先立ち4日、沈黙を守るよう呼びかけ、今回あったとされる攻撃が、ウクライナによる反撃の開始を示すのかは不明。

FireShot Webpage Screenshot #838 – ‘(1) Russia says it thwa

ウクライナは数カ月前から反撃を計画している。しかし、兵士の訓練と、西側同盟国が供与する軍備の受け取りに、可能な限り時間をかけたいと考えている。

ウクライナ政府関係者は、攻撃に関して公に憶測をめぐらせるのは敵を助けることになりかねないと警告した。

ウクライナ国防省は4日、通信アプリ「テレグラム」に動画を投稿。「計画は沈黙を好む。開始を発表したりしない」とした。顔を覆った重武装の兵士らが唇に指を当てる映像も入れた。ニュース映像 参照記事 英文記事 

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ポーランドのモラヴィエツキ首相(PM Morawiecki of Poland:2023年3月訪日)は演説で「西欧諸国はロシアが軍を再建してグルジア(ジョージアのこと)を侵略し、ウクライナの領土を削り取ろうとしていた時でも「対露関係を安定的なものにできる」という愚かな希望にしがみつき、ロシアに武器を売り続けたが、この甘い怠惰に浸ることが出来るとの考え方はロシアがウクライナに侵攻したことで完全に弾けた。

ea44cfceロシアによるソ連再建の試みはウクライナの勇敢な抵抗、ポーランドを中心とする中東欧諸国がNATOを動かし救援に駆けつけたことで「西側諸国がロシアに立ち向かう構図」が完成し、ようやく「この戦いは絶対に負けることができない」と理解しはじめた。
現在のロシアは欧州が重視する人間の尊厳、個人の自由、民主主義を完全に否定しているため、世界は2つのブロックに別れている。

再びベルリンの壁や鉄のカーテンが東西を隔てることはないものの、両者の価値観の違いはかつて無いほど明確なので、私たちは構造的な緊張、対立、戦争の時代に突入し、今後数十年にわたって世界秩序を再定義することになるだろう。

どちらにしても確かなことは「ウクライナでの結果」が一つの時代の終わりを決めるということで、プーチンが支配するロシアの終焉となるのか、西側文明の黄昏(たそがれ)となるのか、それは我々次第だが、ロシアが勝利すれば欧州にとって致命的なリスクになるしかない。、、」と述べた。

まるで研究者のような理路整然とした演説だなと調べると、経歴に大学で教えていた時期も在る。 参照記事 
FireShot Webpage Screenshot #841 – ‘ウクライナに負けたとき、ロ、、、

ロシアがウクライナに勝利すれば、第3次世界大戦は避けようがなくなる。

日本でのG7でそれが再認識され、それを避けるために結束が強化され、筆者には、ロシアの自滅にはロシア内の内戦しかないように思われるが、各国首脳は、思っていても口にしないだろう。

一部から、ロシアで革命が起きると聞こえて来るのがそれを指している、、。

振り返れば、旧ソビエトは、ロシア内戦(1917年〜1922年)で誕生した。

第一次大戦後の物価高騰を機に、当時レーニン率いる共産主義赤軍と保守派白軍が戦った(新ソビエト政権を支持する勢力と反対勢力が戦った内戦 英仏日米などが白軍支援)。
その時赤軍で戦闘経験を積んで帰国した中国人が、毛沢東が共産主義政権を打ち立てるのを助け、まもなく中国共産党の中核となっていった。

図には、ロシアが中国の従属国家になると言うシナリオも在るが、これこそ最悪であろう。 

過去ブログ:2023年5月プーチンの馬鹿な妄想はロシアの未来を消し去った: 参考:ウクライナに負けたとき、ロシアが陥る3つの崩壊シナリオ【注目ニュースを動画で解説】

クレムリンでかつてスピーチライターとして働いていたアバス・ガリャモフは2月にCNNに語っている。

クレムリンでかつてスピーチライターとして働いていたアバス・ガリャモフは2月にCNNに語っている。
https://st2019.site/?p=21199

 ※ 『外国の論者の見るところ、クリミア半島から露軍が叩き出されれば、さしものプー之介もその地位にはとどまれまい。したがってクリミア戦線が天王山である。』…。

 ※ なるほど、「プーチン政権」の命運までも、かかっているわけだ…。

 ※ しかし、そういう「重大事態」の「行きつく先」の予測(特に、核管理の問題…)は、できるのか…。

 ※ そして、そういう「危うい計画」に対して、米国及びNATO諸国は、ゴーサインを出すものなのか…。

 ※ 「債務上限問題」の収束を理由とするとされる、現下の米株市場の活況(日本株市場の活況を含む)は、既に「そういう事態」を「織り込み済み」という話しなのか…。

『Tom Porter 記者による2023-6-6記事「How a coup to force Putin from power could go down if he loses in Ukraine, according to former intel officers」。

    クレムリンでかつてスピーチライターとして働いていたアバス・ガリャモフは2月にCNNに語っている。露軍内に反戦ムードが昂じており、プーチンはひきずりおろされる可能性があると。

 プーチン権力を支える鷹派のとりまき連を「シロヴィキ」という。こいつらが実は、宮廷クーデターの潜在首謀者たり得るのだ。

 プリゴジンも、遠まわしのプーチン攻撃を繰り返している。
 ただ、現状、彼の手兵は、プーチン護衛部隊に敵わない。

 シロヴィキの大多数は、プリゴジンやカディロフのような軍閥の親分にクレムリンに来てもらいたいとは思っていない。

 外国の論者の見るところ、クリミア半島から露軍が叩き出されれば、さしものプー之介もその地位にはとどまれまい。したがってクリミア戦線が天王山である。』

SNSに出た、ウクライナ製の冠水地救難車「ボーグン」。

SNSに出た、ウクライナ製の冠水地救難車「ボーグン」。
https://st2019.site/?p=21199

『SNSに出た、ウクライナ製の冠水地救難車「ボーグン」。こんなものをあらかじめ複数台、用意していたのだから立派なものだ。2020年からあるという。

 エンジンはクボタの44馬力。4×4のタイヤが特大で、水に浮く。

もともとは山岳雪上車だったらしい。

浮航時の推力はタイヤ回転だけを利用するので、水上では6ノットまでしか出せない。しかし成人6人を車内に掬い上げられる。

 このデザインなら、装軌車にくらべてかなりコストを抑えられるだろう。』

ベルゴロド方面で露領へ侵入している反モスクワ部隊…。

ベルゴロド方面で露領へ侵入している反モスクワ部隊…。
https://st2019.site/?p=21195

『※SNS情報によると、ベルゴロド方面で露領へ侵入している反モスクワ部隊――私はその正体は東欧正規軍の特殊部隊だと疑っているが――の侵入路は、前もって周到に準備された「地下トンネル」である。

おそらく歩兵1名が通れるだけの狭いトンネル。その出口は、ちょうど映画の『大脱走』のような目立たなさになっている。国境の下で、ものすごい長さのトンネルを掘り進めていたのだ。』