Windows 10 2022 Updateには追加機能はなし?
Windows 10 May 2021 Updateは2022年12月13日でサポート終了
Windows 10 2022 Updateへの更新方法
元のバージョンに戻す場合は10日以内に「前のバージョンのWindows 10に戻す」を実行
ただ、MicrosoftのWindows IT Pro Blog「IT tools to support Windows 10, version 22H2」には、「Windows 10, version 22H2 is a scoped release focused on quality improvements to the overall Windows experience in existing feature areas such as quality, productivity, and security.(Windows 10バージョン22H2は、品質、生産性、セキュリティなどのWindowsエクスペリエンス全体の品質向上に焦点を当てたリリースである)」と書かれているように、機能更新プログラムとはいえ、新機能は実装されていない。大型の累積的なセキュリティ更新プログラムともいえる内容となっている。
そのためか、原稿執筆時点、Microsoftドキュメント「Windows 10バージョン 22H2」で報告されている不具合は、「更新プログラムのインストールに失敗し、0x800f0922 エラーが表示される場合があります」の1件のみとなっている。この不具合は、Windows 11でも発生しているセキュアブートに関するもので、UEFI BIOSを更新することで解消できる可能性があるとしている。このように不具合が少ないことから、早々にアップデートしても問題なさそうだ。 Windows 10 May 2021 Updateは2022年12月13日でサポート終了
Windows 10のサポートは、2025年10月14日に終了することが明らかになっている。しかし、これは機能更新プログラムを適用し、最新状態していた場合だけだ。例えば、Windows 10 Home/Proの場合、2020年10月20日に提供開始となった「Windows 10 October 2020 Update(バージョン20H2)」は2022年5月10日に既にサポートが終了しているし、2021年5月18日に提供開始となったWindows 10 May 2021 Update(バージョン21H1)は2022年12月13日にサポートが終わる予定だ。
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サポートが終了したバージョンもしくは終了が近いバージョンを利用している場合は、そろそろサポート期間内のWindows 10 November 2021 Update(バージョン21H2)かWindows 10 2022 Update(バージョン22H2)へのバージョンアップを行った方がよいだろう。もちろん、Windows 11に対応したPCを利用しているのであれば、Windows 11へのアップグレードを検討してもよいだろう。
バージョン 提供開始日 サポート終了日(Home/Pro) サポート終了日(Enterprise/Education) October 2020 Update(バージョン20H2) 2020年10月20日 2022年5月10日 2023年5月9日 May 2021 Update(バージョン21H1) 2021年5月18日 2022年12月13日 2022年12月13日 November 2021 Update(バージョン21H2) 2021年11月16日 2023年6月13日 2024年6月11日 2022 Update(バージョン22H2) 2022年10月18日 2024年5月14日 2025年5月13日 Windows 10のサポート終了日 Windows 10の各バージョンのサポート期間 Windows 10の各バージョンのサポート期間
Windows 10の各バージョンのサポート期間は提供開始から18カ月が基本となっている。ただ、Enterprise/Educationについては秋の機能更新プログラムが30カ月と長くなっている。そのため、Windows 10 2022 Updateのサポート終了は、Home/Proが2024年5月14日、Enterprise/Educationが2025年5月13日に予定されている。
機能更新プログラムのダウンロードとインストールが行われ、再起動が要求されるので、[今すぐ再起動する]ボタンをクリックして再起動を行えばよい。 Windows Updateで2022 Updateに更新する(1) Windows Updateで2022 Updateに更新する(1) [Windowsの設定]アプリを起動し、[更新とセキュリティ]-[Windows Update]画面を開く。オプション欄に「Windows 10, バージョン22H2の機能更新プログラム」が表示されていない場合は、[更新プログラムのチェック]ボタンをクリックして、チェックを行う。「Windows 10, バージョン22H2の機能更新プログラム」が表示されたら、[ダウンロードしてインストール]をクリックする。
▼ Windows Updateで2022 Updateに更新する(2) Windows Updateで2022 Updateに更新する(2) 適用が終了すると、再起動が促されるので、[今すぐ再起動]ボタンをクリックして再起動を行う。
▼ Windows Updateで2022 Updateに更新する(3) Windows Updateで2022 Updateに更新する(3) [Windowsの設定]アプリの[システム]-[詳細情報]画面を開き、「Windowsの仕様」欄を見ると、バージョンが「22H2」になっていることが確認できる。 Windows 10更新アシスタントを使って更新する方法 』
November 2019 Updateの新機能は、それまでに比べて明らかに少なく限定的だった。パフォーマンスと品質の向上を主目的として、追加する新機能の数を絞ることで安定性を重視した。特に企業ユーザーに対し、業務アプリケーションの互換性の検証作業を少なくして移行コストを最小限に抑えることに配慮した更新であったと考えられる。
ライフサイクルに関する FAQ – Windows https://docs.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/faq/windows Windows 10 EnterpriseとEducationエディションは大量の端末を抱える企業や教育機関で利用されていることが多い。これらのユーザーはアプリケーションやドライバーの互換性検証、新バージョンへの移行計画などに多くの時間を費やしており、移行の周期をなるべく長くしたいと考えている。
Windows 10 EnterpriseとEducationエディションにおいて、秋のリリースを対象とした場合の移行周期の例。1年に1回の移行周期でも移行実施の猶予を十分に取れる [画像のクリックで拡大表示]
October 2020 Updateはパフォーマンスと品質の向上を目的としており、新機能の追加が限定され、パッケージサイズも軽量で高速にインストールできる。新機能を楽しみにしているユーザーには喜ばれない側面はあるが、移行を負担と考えているユーザーにおいては労力を軽減してくれる。
Windows 10 EnterpriseとEducationエディションのユーザーには、より長いサポート期間が提供されるので、その多くは秋の機能更新をターゲットとして移行を計画し、実施するようになっていくと考えられる。October 2020 Updateは新機能が少なく、サイズも小さな機能更新ではあるが、毎回の移行に悩んでいるユーザーにとっては、大きなリリースと言える。』
Windows 10 バージョン1903以降を現在使用しているなら、「設定」アプリの「Windows Update」で新しいバージョンの機能更新プログラムが利用可能であることが案内されるだけで、「今すぐダウンロードしてインストールする」(バージョン1903以前)または「ダウンロードしてインストール」(バージョン1909以降)をユーザーが明示的にクリックしなければダウンロードもインストールも始まりません。そのことは前々回の以下の記事でもお伝えした通りです。
緊急! Windows 10 May 2020 Updateのアップグレードにちょっと待った!(本連載 第181回:緊急特別編) この機能はWindows 10 バージョン1803や1809にも備わっていますが(2019年5月以降の品質更新で追加されました)、これらのバージョンのライフサイクルは既に終了しているか、終了が近づいているため、自動配布される可能性はあります。Windows 10 バージョン1809のHomeおよびProエディションのサポート期限は「2020年5月12日」でしたが、コロナ禍の影響で「2020年11月10日」まで延期されました。Windows Updateがその延期を考慮してくれるのかどうかは、筆者は確認できていません。
機能更新プログラムが自動配布される“例外”がまだあります。「Windows Update for Business(WUfB)」の延期機能を利用して機能更新プログラムのインストールを延期(最大365日)している、WUfBのクライアント側の「更新プログラムをいつインストールするかを選択する」オプションで機能更新プログラムのインストールを延期している、または「Windows Server Update Services(WSUS)」やその他の管理ツールで管理者が機能更新プログラムの配布を開始した場合です。
〔「更新プログラムをいつインストールするかを選択する」オプションは廃止?〕 Windows 10 バージョン2004にアップグレード、またはバージョン2004を新規インストールすると、以前のバージョンでは「設定」アプリの「Windows Update」の「詳細オプション」にあった「更新プログラムをいつインストールするかを選択する」オプションが見当たらないことに気付いた方もいるかもしれません。
Windows 10 バージョン2004リリース直後は「ダウンロードしてインストール」が提示され、新バージョンが自動配布されなくなりましたし、「Cリリース」「Dリリース」とも呼ばれるセキュリティ以外のオプションの更新プログラムもWindows 10 バージョン1903以降は「ダウンロードしてインストールする」方式になりました。
この変更については、後述するMicrosoftの公式ドキュメント「What’s new in Windows 10, version 2004 for IT Pros」の「Windows Update for Business」の項に2020年6月24日(米国時間)に追記されました。2019年から機能更新プログラムの自動配布はサポート終了が近いデバイスのみを対象とするように方針が変更され、自動更新に任せている多くのデバイスでは年に1回程度の機能更新(HomeやProは3年の間に2回)しか行われなくなりました。この方針変更を最大限ユーザーに提供しつつ、かつ混乱を避けるために、「詳細オプション」から削除されたそうです。』
May 2020 Updateでは、Cortanaアプリの独立化、Windows Subsystem for Linux 2(WSL2)のパフォーマンスアップ、検索機能の強化など、あまり大がかりな更新内容は含まれていないが、Windows 10の使い勝手を向上させる改良がいくつか行なわれている。このほか、新グラフィックスAPIとなるDirectX 12 Ultimateが導入されているようだ。』と言うことだ…。