Jason Plautz 記者による2022-1-19記事「Las Vegas unveils digital twin of downtown」
https://st2019.site/?p=18388
『ラスベガスの旧中心部のことを「ダウンタウン」と言う(今のカジノ中心街はすぐ隣の「ザ・ストリップ」である)。
市では、再開発のシミュレーションを高速化するため、7平方kmほどの「ダウンタウン」を仮想空間化した「デジタルツイン」を構築して、電力使用量や交通渋滞、騒音などの予測に駆使し始めている。
これにはシカゴにある「シティゼニス」というデジタルツイン構築会社などが協力。
基礎にするデータは、リアルの街路上でセンサーとなる「物のインターネット」を総動員。5G環境を通じて収集する。
都市のデジタルツインを構築して、気温変化の影響や開発インパクトの予測に役立てている市役所としては、ボストン市、LA市、テキサス州のガルヴェストン市、などがある。
今後はとくに、二酸化炭素エミッションのシミュレートのためにこのデジタルツインを役立てようとする大都市が増えるはずである。シティゼニス社の宣伝文句が「クリーン・シティズ、クリーン・フューチャー」だ。
※この記事を読んでいて、いやおうなく勘付くのは、もう誰かが、仮想空間で「ラスベガスの各種賭場もどき」を構築し、そこに「客のアバター」を呼びあつめて賭場を開帳し、胴元となって荒稼ぎを始めるという未来図だ。
ついでにベガスの各種のイベント・ショーも仮想空間でVR体験式に有料で提供したら、リアルのホテル並に「インバウンド収益」を稼ぐことも夢じゃなかろう。
日本の落ち目の自治体は、アジアやくざのマネロンの場提供にしかならないリアルカジノではなくて、デジタル空間カジノの設計コンペを開催した方が気が利いていると思う。
「都市税」感覚で「デジタル寺銭」を自治体歳入に繰り入れればいいのだ。そうすればリアル住民は地方税が安くなるので、ますますそこにリアルの住民が集まって来る。
なお、聖人キャラクターのザッカーバーグ氏が「メタバース」で世界のデジタルカジノを支配する気になるとは思えない。
が、誰かがそれに等しいことをやるはずである。これは、戦後の米国マフィアに「麻薬密売を始めない」という選択がありえなかったのと同じで、最初に大儲けをする胴元が知れ渡ったら、他の自治体または企業も、そこに参入しないわけにはいかなくなるのではないかと私は思う。』