AIリスクにどう向き合う?

AIリスクにどう向き合う?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230501/k10014054961000.html

『 2023年5月1日 18時10分

最近、聞かない日がないほど報道されている「ChatGPT」。

日本でも急速に広まっているので、すでに使っている方も多いかも知れません。

ただ、気軽に使える一方で、プライバシーの侵害などリスクも指摘されています。

世界の主要7か国の閣僚が集まって日本で開かれた国際会議でも“想定外のスピード”で進化するAIにどう対応するか、急きょ議論が交わされました。

(経済部記者 谷川浩太朗、名越大耕/ロサンゼルス支局記者 山田奈々)

ChatGPTの衝撃

2022年11月にアメリカのオープンAI社が公開した対話式AIのChatGPT。
質問を打ち込むと、あたかも人間のような自然な文章で回答してくれることからたちまち世界で利用が広がりました。

質問に答えるだけでなく、長い文章を要約したり、コンピューターのプログラミングコードを作ったりと、AIの専門的な知識がない人でも簡単に使えます。

ChatGPTのように利用者の求めに応じて、文章や画像などを自動で作り出すことができるAIは「生成AI」といいます。

どうしてこんなことができるかと言えば、インターネット上にある大量のデータを学習し、人間好みの文章が回答されるよう微調整されているからです。

国内でも利用拡大

業務の効率化につながることを期待して、いま国内でも利用する企業が相次いでいます。
大手化学メーカーの三井化学は、ことし4月から「ChatGPT」を活用する実証実験を始めました。

この会社では商品化につながる化学素材の新しい用途を見つけるため、これまでは別の会社のAIを使って、膨大なデータから手がかりを探していましたが、ことばの抽出に強みがある「ChatGPT」を新たに組み合わせました。

その結果、これまでは最大で3か月程度かかっていた結果が出るまでの期間が飛躍的に短くなりました。

三井化学 三瓶雅夫常務

「私どもはデジタル化が遅れた会社だと思っている。AIについて何もしないでいるとこの差が全然縮まらない。我々がやっていくべきことは、この新しいテクノロジーをまず使ってみてトライする。そして、そのつど修正していくことが必要だと思う」

生成AI市場 2027年に16兆円予測も

大手コンサルティング会社のボストンコンサルティンググループによりますと、生成AIの市場規模は2027年には世界で1210億ドル、日本円でおよそ16兆円に達するとみられています。

2022年の90億ドルと比べると約13倍、市場の急拡大が見込まれています。

小売業界のマーケティングや製薬会社の医薬品の研究開発、銀行の融資判断など、さまざまな業界で利用が広がり、これまでの仕事のしかたが一変する可能性もあります。

利便性の一方、懸念も…

しかし、利用の拡大にともなって、プライバシーや著作権の侵害、誤った情報の拡散などさまざまな懸念も指摘されるようになっています。

例えば、十分に学習できていない分野でも、AIが誤った内容や存在しない事実をあたかも事実かのように回答してしまうケースがあります。

技術の悪用も大きな課題で、SF雑誌を手がけるアメリカの出版社ではAIが書いたとみられる作品の応募が急増しました。

ことし2月には500件以上になり、作品の募集を一時、中止せざるを得なくなりました。

許可なく自分の作品をAIに学習されたとして、アメリカではアーティストが集団訴訟を起こす動きも出ています。

訴訟の対象となっているAIが生成したイラスト

日本でも「画像生成AI」の不適切な使用で、クリエーターの創作活動や権利が脅かされているなどとして、イラストレーターや漫画家などで作る団体が、適切な使用や法整備などを求める提言を発表しています。

また、AIが個人情報や企業などの機密情報を含んだデータを学習してしまった場合にプライバシーの侵害や情報漏えいなどの懸念も指摘されています。

G7で急きょ議論

AIに対するさまざまな懸念が広がる中で、各国の政府も対応を迫られています。

とくにChatGPTの登場で、こうした懸念にどう対処するかが課題となっているにもかかわらず、AIの急速な進化や利用の拡大にルール作りが追いついていないのです。

このため、先月29日と30日に開かれたG7デジタル・技術相会合でもChatGPTなどの生成AIが急きょ、議論されることになったのです。

日本の交渉関係者によりますと、生成AIが重要な議論のテーマとして浮上したのは、会合を前にしたことし2月末になってからだといいます。

議長国の日本は「信頼できるAI」を掲げて、プライバシーや著作権保護とAIの技術開発や活用を両立させるためのルール作りの議論にのぞむことになりました。

各国で異なるルールへの姿勢

プライバシーの侵害や情報流出などの懸念も広がる中、会合に臨むG7の国々でも何らかのルールは必要だという認識では一致しています。

しかし、具体的な規制のあり方については立場の違いがあります。

プライバシーの保護など個人の権利を重視するヨーロッパの国々は、法規制を含めた厳格なルール作りを目指しています。

例えば、EU=ヨーロッパ連合の執行機関、ヨーロッパ委員会は2021年、AIの規制法案を議会や加盟国に提出し、法律の成立に向けて現在も議論が続いています。

この法案ではAIをリスクに応じて4つのグループに分類し、もっともリスクの高い「許容できないリスク」のAIは基本的な人権を侵害するとして利用が禁止されます。

ここにきて、AIの自由な開発を推進してきたアメリカでも、規制案を検討する動きも出ています。

アメリカ商務省は規制案に向けてAIの評価や認証制度などについて一般からの意見募集を開始しています。

著作権を侵害されたとして集団訴訟も起きるなど、AIに対する警戒感も出ています。

こうした中でも、活用に前のめりなのが日本です。

企業による研究開発や利用の推進を重視していて、民間のガイドラインに基づく緩やかなルール作りを目指しています。

海外勢がAIの開発で先行する中、法的な規制はAIの開発や利用を遅らせかねないとして慎重な立場です。

初日の会合でも西村経済産業大臣はAIなどの技術について、「破壊的な影響を持つ技術は社会を大きく変革するため、リスクを迅速に評価し対応する必要がある。しかし、リスクの解消にあたってはできるかぎり技術の開発や利活用を阻害しない形で対応する必要がある」と述べました。

G7会合 合意できたのは…

こうした中で、とりまとめられたG7の閣僚声明では、プライバシーの侵害や情報漏えいといったリスクのない「信頼できるAI」の普及を目指すという大枠では一致しました。

そのための取り組みとして、国際的な技術の標準化を進めることや、国際機関でAIの影響や課題を分析することなどを盛り込んだ行動計画が採択されました。

また、法の支配や人権の尊重など民主主義的な価値観に基づいてAIやデータを活用していく姿勢を強調し、各論では立場が異なることを認めつつも、総論としてG7の結束を打ち出す形となりました。

結束を強調した背景にあるのが中国などの存在です。

AIに関する議論をまとめた声明文では、中国などを念頭に「われわれは民主主義の価値を損ない表現の自由を抑圧し、人権の享受を脅かすようなAIの誤用・乱用に反対する」と明記しました。

市民の監視や偽情報の拡散などにAIを悪用されないようけん制した形です。

さらに知的財産権の保護や透明性の確保、偽情報対策などが必要だとして、ことし後半にG7として改めて議論の場を設けることも決まりました。

具体的なルール作りへの道筋は?

今回、各国の立場の隔たりを認めたうえで、結束を演出したとも言えるG7。

しかし、活用と規制の最適なバランスに向けて、どうやって具体的なルール作りを進めていくかは引き続き課題として残っています。

「破壊的な影響を持つ技術は社会を大きく変革する」という西村経済産業大臣のことばの通り、ChatGPTをはじめとする生成AIの進化は、私たちの暮らしはもちろん、社会までもいい方向にも悪い方向にも変える可能性があります。

最先端のAIのリスクを避けながら、そのメリットをどう生かしていくか。

私たちは難しい課題に直面しています。 』

ChatGPTみたいなAIが発達しても結局エンジニアの仕事ってほぼ無くならないと思うんやが・・・

ChatGPTみたいなAIが発達しても結局エンジニアの仕事ってほぼ無くならないと思うんやが・・・ : PCパーツまとめ
http://blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/60443432.html

 ※ 現状、行列データの演算・変形を実行して、「確率」計算に落とし込んでいるだけの話しだ…。

 ※ ごくごく限られた「命題」について、「確率」高い結果出たと言っても、80~90%くらいまでの話しだろう…。

 ※ しかも、その「確率」計算の元になっている「データ」は、「デジタルデータ化」されて、「ネットに上がっているもの」だけだ…。

 ※ 世界には、「デジタルデータ化」されていない「貴重な世界遺産的な書籍」が、ごまんと存在している…。

 ※ まあ、我が「国会図書館」も、鋭意、「デジタルデータ化」に取り組んでいるようだが…。

 ※ しょせんは、「数々の限定がついた」、「その程度のもの」に過ぎない…。

『 2023年05月03日18:01

結局いくらChatGPTとかのAIが発達しても、セキュリティ的に既存のシステムの改修作業はいつまでもあるだろうし、AIがくみ取れない細かい意図をくみ取った開発業務(コーディング)とか、AIが作成したコードの解析/修正などがあると思うから結局エンジニアの仕事ってあんまりなくならないと思う

そもそもAIが作ったブラックボックスな物を運用するのは、ある程度信頼できる規模の会社ならしないと思うし、これからのAIはベンチャーがワンチャンを狙ったサービスを立ち上げるために使われそう

なんかこれについて意見ある??
批判でも同意でも受け付けるやで

2: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:16:45.22 ID:icSK7dyw0
無くならないと言うか単純にAIに出力させる知識も必要だし
アウトプットが正しいか評価することも必要だから無くならないで

5: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:20:09.07 ID:DqgtUDW40

2
既存のエンジニアとは業務内容は変わるけど、結局人間は必要だよな
家で言うなら設計士に求められるスキルが、製図能力からCADというツールを使う知識になるみたいな感じで

4: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:19:41.04 ID:WxeXfb7M0
わいエンジニアやがはよ仕事奪ってくれ
全然終わらん…

10: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:22:56.99 ID:DqgtUDW40

4
ワイは客先常駐のカスエンジニアやで、お互い頑張ろうな
ワイは仕事奪われたら学歴無いから仕事奪われたら困る立場や

14: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:24:57.91 ID:WxeXfb7M0

10
奪って欲しいンゴ
もっと上流業務に集中できる

6: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:21:03.30 ID:ZYyvwIL+0
結局日本企業やとチェックする人間が必要やな

11: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:24:15.89 ID:DqgtUDW40

6
書いてることは概ね同意だけど、諸外国もさすがにAIが作ったもののチェックはすると思うで

8: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:21:34.22 ID:Fy79loeR0
ほとんどの仕事はなくならないけど従事する人の数が減るって話やろうな
更なる発展をするために労力が楽になった分で効率化して横ばいってことも考えられるけども
AIの上位に立てずAIで代替される能力の場合は失職するんちゃうか

22: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:28:54.88 ID:DqgtUDW40

8
確かにどっちともいえんな、少し会話の軸をずらしちゃうけど、これからの社会の流れ的には無限に出される無形のサービスよりも、接客とか実物のあるサービスに対しての価値が高まっていく流れが来ると個人的に考えてるから、IT人材の需要は減っていくとは思ってる

24: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:30:43.50 ID:/SR1mW9j0

22
接客業は無形のサービスですw
だからサービス業
きみは世の中のことをほとんど知らんから一度アルバイトでもしよう

30: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:36:44.98 ID:DqgtUDW40

22
ごめんそういう意味じゃなかったわ、言いたかったのはソフトウェアサービス?←ごめんこれを表す単語を知らない

が飽和してるから、実物の人間が対応してくれる業務や、ものに対しての価値が再評価される時代が来るってことを言いたかったんや
言葉足らずだったので、もう少し文章勉強します。

あと学生の頃はお弁当屋と、ガソスタでバイトしてたよ、今は客先常駐エンジニアやってるで

13: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:24:52.80 ID:qQVWTDjfr
まあ仕事奪うレベルには至らんな
というかchatgptを利用するぐらいやとあまりそこが見えてこないしむしろ仕事増えてるな

15: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:25:20.31 ID:2HTaP48t0
まだまだ応えらない内容多いし
どっちつかずな無難な解答しかこないから結局調べものにちょいと便利くらいな程度の価値しかない

16: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:26:53.61 ID:GW2wDw1T0
ブラックボックスの意味知らなそう
コード出力するだけでブラックボックスなんてあり得ないから

28: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:33:17.50 ID:DqgtUDW40

16
丁寧に書いたほうがよかったかな?

AIが出力したコートは調査するよね?
それに対して人材は必要なわけで・・・

29: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:35:53.88 ID:GW2wDw1T0

28
お前がブラックボックスの意味自体履き違えてんのにワイが理解してなかったみたいな書き方されても困るわ😅
現状コードレビューするのはAIが生成したものでも人間が書いたものでもやるのは当たり前やろ
そもそも別にお前の「AIが発達してもただちに技術者は要らなくならない」って主張は否定してないんやが

39: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:45:12.30 ID:DqgtUDW40

29
現状コードレビューするのはAIが生成したものでも人間が書いたものでもやるのは当たり前やろ

ワイの書いている事と同じことを書いていない?
ごめんこのレスの意味が理解できなかった。

43: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:48:53.30 ID:GW2wDw1T0

39
話逸らすなよ
ワイは「お前がブラックボックスの意味を履き違えてる」ことにしか言及してないぞ
それにお前が訳わからん言い訳に「コードレビューするのは当たり前」って言っただけやん

51: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:55:45.72 ID:DqgtUDW40

43
AIが生成したコードを検証/調査もせずに使用したらブラックボックスじゃないの?
ごめん、マジで意味わかんなかったわ、ワイの勉強不足だったらおそらく君の言っていることを学習する機会は無いので、ワイにありがたい説教をするのはあきらめてくれ

54: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:59:02.43 ID:I363FARud

51
検証せずに使う奴なんかおらんやろ

変数の状態の一覧でも隣のモニタに映しといて
ステップ実行で眺めるだけでちゃんと動くかどうかくらいはわかる
考えて記述する工程なんかあってもなくてもチェック工程は変わらんし
コード考える工程省いた分思考が明瞭な状態でチェックできるからむしろ安全まである

57: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:00:42.19 ID:GW2wDw1T0

51
ブラックボックスの意味をggってこいよ
それかchatGPTに聞いてみたら?
コンパイルされたアプリをそのまま渡されるんじゃなく生のソースコードで出力されてる以上、ブラックボックスにはなり得ないんだよ
人が目を通してるか通してないかは関係無いわ
意味わかんないのはお前の知識不足だよ

62: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:05:30.51 ID:I363FARud

57
言うて自分で書いたコードもブラックボックスみたいなもんよ
取り得るすべての値と演算結果を検証なんてことはまずありえなくて
いくつかのエラーのパターンや境界値のチェックしかしないんだから

大体たった32bit(4バイト)ですら40億パターンも取れるわけで
そんなもん全部放り込んだ試験なんかできない

67: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:09:14.63 ID:GW2wDw1T0

62
内部(ソースコード)を見れる時点でその人の目線からではブラックボックスとは言えない
例えばOSSではないスマホアプリなんかを使っている一般のユーザーから見ればそれはブラックボックスだと言えるけど

74: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:12:49.46 ID:I363FARud

67
コンパイラがどういう工程でバイナリ吐いてるかなんて把握してないし
そのバイナリを見たところでそれを解釈するOS内部の工程も詳細は知らん

スイッチの切り替え手順が羅列されていて切り替えた順に動いてるということだけは確かだが
そのスイッチの数もMBだとかGBだとかの長さがあるわけで把握してる人は誰ひとりいない

63: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:06:04.62 ID:DqgtUDW40

57
君が現状のChatGPTの視点でしか話してないのはわかったやで!
まあ、そういう人がいるのも仕方ないよね、ワイの話す際の前提として覚えておくわ!

AIが進化していくからには、コンパイルはされていなくても(そもそもコンパイルされたものが出力されたら改変とかできないから困るが・・・)出力された瞬間に使える様なプロジェクト出力(ソースコード群)とかも対応していくとワイは考えていて、その考えを君がくみ取ってくれなかったのは残念。

70: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:11:50.39 ID:GW2wDw1T0

63
だからソースコードが見れる状況の立場であるならそれはブラックボックスにはなり得ないって言ってるだろ
その認識が間違ってるって最初から言ってんだよ

17: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:26:57.75 ID:AP6lnGjn0
現状じゃまだ無理
簡単なメソッドぐらいなら作ってくれるから全く出来ない奴らはキャッキャしてるけど

18: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:26:58.97 ID:Dm/lQ5RA0
まぁ今の出来ならまだ無くならんと思うわ
半年後は知らん

19: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:28:01.88 ID:kAwF79Zm0
日本においては一般的に普及するまで10年以上はかかりそうやな
経営権持ってるのが年寄りばっかりやから
欧米との差が更に開くやろな

31: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:37:34.31 ID:DqgtUDW40

19
日本においては普及まで時間はかなりかかるよね、そこはワイの飯の種が奪われなそうで少し安心できてるわ

20: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:28:16.65 ID:/SR1mW9j0
ITの開発現場で必要なのは客や既存システムの業務知識やからね
コードの自動生成なんて20年以上前から腐るほどあるよそれこそIDEにもデフォでついとるわ

21: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:28:22.98 ID:ihdXlCCta
消えるとしても今後10年20年先の話やろ
一気に仕事なくなるとは思えん

25: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:31:34.16 ID:SWuXtwwd0
今の所チャットボットで代替できるような仕事は事務職でもなさそう

27: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:32:12.28 ID:x3fB9KrO0
ITエンジニアは必要だぞ
SESは死ぬ

32: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:38:03.92 ID:I363FARud
現段階のAIではメソッドまでは吐けるが
(小さなスコープで周囲に影響ないからテキトーで平気)
クラスの設計はできない
メンバの管理も無理
まだまだ実用には遠い

44: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:49:12.95 ID:DqgtUDW40

32
ワイも使ってみた感じ「こういうもの作るときどうやってAIだったら作るんだろ」みたいな参考には使えてるわ、
AIの進化のスピードは正直未知数だから実用に遠いかどうかまではワイはわからないわ

47: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:52:59.54 ID:I363FARud

44
自動で会話に応答するシステム
いわゆる人工無能というものは90年代の時点で一般のチャットサイトでも使われていて世間話くらいの応答はできていた
そこから数えて30年近くが経過しての現状なので世間で思われてるほど早くもない

72: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:12:15.82 ID:DqgtUDW40

47
そうなんや、対話ぐらいだったら昔からあったんやね
意外とワイも安心してもええかもな!自身ついたわサンガツやで

33: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:39:21.30 ID:WOBFRRE+0
システムアーキテクトの人は一生必要
コーダーは人を減らされる
テスターは必要だけどバイトでも良い

こんな感じかな

35: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:41:03.56 ID:I363FARud

33
テストの手順に書かれてる想定済みの正誤なんて正直どうでも良くて
そこに書かれてない誰も気づかなかったやべーやつを発見する能力持ちが必要
そういうのはバイトには務まらん

36: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:41:26.76 ID:I1YdX7Yc0
AIの吐いたコードに脆弱性が見つかったら同じAIが吐いたコード全部調査が必要になるな
脆弱性の修正まで自力でできるようになればいいけど

41: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:46:25.18 ID:GW2wDw1T0

36
基本どんなコードでもデバッグとレビューするのは当たり前として今のGPT-4でもコード投げれば分かりやすく丁寧にコード解析とレビューしてくれるで
特に文中に提示・説明してないのに貼ったコードから「このコードは○○というライブラリの○○というメソッドのカスタマイザーとして使用されるようです」とか当ててきてビビったわ

37: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:43:15.92 ID:SYYFnus80
無くなりはしないよ
AI使って今までの何倍もの量の仕事をさせられるだけだよ

45: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:49:20.33 ID:myeJqLkN0
まあコピペプログラマは二極化するやろね

59: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:01:40.36 ID:DqgtUDW40

45
正直ワイはコピペプログラマに近い人材なので少し将来が心配なんや・・・
でも客先SEは大事なところ任せてくれないンゴゴゴゴ!

46: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:49:23.30 ID:+Q70aV5Bd
無くならんやろな
AIが書いたものはネットに落ちてるものやろ
ってことはネットに落ちてるレベルのコードしか作れないってことだからな
ネットで拾えるレベルでは事足りないことが多い

50: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:55:31.46 ID:5+W+sUkS0

46
手の込んだことをやろうとすると手間がかかるからAIに聞いた方が楽
近しいサンプルコードあれば自分で作れる
MATLABとかSASとかDelphiとかネットに役立つ情報ほぼ無いから

61: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:02:52.74 ID:vm4WKwldd

50
結局その時点で人間の介入が必要なんだよな
絵や論文と違ってAIだけでは0or1の世界を作るのは難しい

48: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:55:20.76 ID:i6H4xZ130
AI使ってどれだけ楽できるようになるのかやろな

55: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:59:29.81 ID:DqgtUDW40

48
ワイは今のところ

ワイ「こういうの作りたいんだけどなぁ、AとBの案を考え付いたで!」

せや!AIに聞いたろ
AI「○○←コード」

ワイ「ふーんこういう書き方あるんやな!Aの案に近いからAの案でコーディングするか!サンクス」

ぐらいに作りたいものの答え合わせみたいな、自分の案の背中を押してくれるツールみたいに使い方してるやで
そんなに楽にはなってないけど、これからが楽しみやね!

53: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 02:57:59.47 ID:myeJqLkN0
AIは実装出来ないし環境作れないし、営業活動も出来ない
単なるコーダーは淘汰されるかもしれんが

56: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:00:12.95 ID:wUDriDHx0
技術力のない上流も仕事なくなりそう
大企業の場合は許されそうやけど

58: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:01:23.36 ID:I/Qi8uJ30
思いつきのようなアイデアを実現してくれという客がいるかぎり、無くならない。
くそが

60: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:02:46.54 ID:4dG6Yu1ua
ワイも新卒でエンジニアやで
多分余裕やろ

66: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:09:03.17 ID:DqgtUDW40

60
そのメンタル見習いたい!うらやましい

68: 風吹けば名無し 2023/05/03(水) 03:10:20.21 ID:kiMA+3If0
そんなこと分かりきってるんだよなあ。
人間に任せなくても、機械で代替可能な作業のみやで。
メンテナンスとかは、機械からしたら医者みたいなもんやから他よりも軽傷で済むはず。 』

日本は生成AI天国か 著作物「学び放題」に危機感も

日本は生成AI天国か 著作物「学び放題」に危機感も
編集委員 瀬川奈都子
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD072460X00C23A4000000/

 ※ 『著作権法に現状の規定(30条の4第2号)が設けられたのは、2018年成立の改正法からだ。「情報解析のための権利制限規定」と呼ばれる。機械学習など情報解析を目的とする場合、他人の著作物を自由に利用できるように、著作権者の権利を制限する規定だ。』…。

 ※ こりゃあ、ワザとだな…。

 ※ AI開発で、主導権を握る国家戦略、外資を呼び込む成長戦略…。

 ※ そういうものが、「渦巻いた」規制緩和だったんだろう…。

『米オープンAIの対話型人工知能(AI)「Chat(チャット)GPT」など生成系AIの存在感が高まるなか、様々な課題が浮上している。創作活動への影響もそのひとつだ。特に日本では、AIが膨大な既存コンテンツを学習する「情報解析」に対する著作権法上の規制が、先進国のなかでも飛び抜けて緩い。技術革新を促そうとしたルール作りに落とし穴はなかっただろうか。

著作権者の権利を制限する規定

日本でもチャットGP…

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『日本でもチャットGPTの利用者が急速に増えるなか、開発した米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が来日し、10日に岸田文雄首相らと面会。リスクや国際的なルール作りについて意見交換した。プライバシー侵害や誤情報の拡散など様々な懸念が国内外で指摘されているが、特に日本において注目すべきなのが著作権に対するリスクだ。

「日本は機械学習天国」。早稲田大学の上野達弘教授がここ数年、海外での講演で強調してきた点だ。生成系AIは文芸、絵画、音楽など様々な著作物を解析し、新たなコンテンツを生みだす。このAIが学習するための情報解析を著作権者に無許可で行うことを、ほぼ無条件に認めているのが日本の著作権法だ。

著作権法に現状の規定(30条の4第2号)が設けられたのは、2018年成立の改正法からだ。「情報解析のための権利制限規定」と呼ばれる。機械学習など情報解析を目的とする場合、他人の著作物を自由に利用できるように、著作権者の権利を制限する規定だ。

同様の条文は09年の改正法で入っていたが、AIによるディープラーニング(深層学習)などの技術革新に合わせた18年の改正で、「統計的な」解析であるという限定条件が外れたうえ、情報解析を行う他人のために著作物を複製したり、譲渡・公衆送信したりすることも可能になった。

米国では法的紛争も

この規定には一応、「著作権者の利益を不当に害することとなる場合」には権利制限が適用されないとのただし書きはある。だが、文化庁が公表した一問一答では「情報解析に活用できる形で整理したデータベースの著作物が販売されている場合に、そのデータベースを情報解析目的で複製する行為」を不当に害する例としており、一般にネット上で見ることができる個別の著作物の解析には、ほぼ当てはまらないように読める。

そのため、いわゆる生成系AIは、権利者に断ることなく、無料で、様々な著作物を、目的を問わず、学習し放題というのが日本の法制度だ。背景には、検索エンジン含め様々なIT(情報技術)の開発において妨げとならないよう、著作権法の規制を緩めてきたここ十数年の政府の方針がある。上野教授は「日本のAI開発企業にとっては有利な状況ができていた」と指摘する。

同様の権利制限規定は諸外国にもある。だが、日本法ほど幅広い解析を認めてはいない。19年成立の著作権に関する欧州指令は、学術研究目的以外の解析については著作権者が拒否(オプトアウト)できると定める。英国では、知的財産庁が「非営利の研究目的」に限定していた権利制限を営利目的などにも拡大することを22年に公表していたが、23年に入って担当大臣が見送る方向を示唆し始めている。

米ゲッティイメージズは画像生成AIによる著作権侵害などに対して、損害賠償と差し止めを求めた(同社の訴状)

米著作権法には「フェアユース(公正な利用)規定」があり、「著作物の潜在的な市場に悪影響を与えないか」などの4要件を基に、時々の新サービスが合法か違法かを裁判所が判断する。予見可能性が低い代わりに、技術革新がもたらす課題に司法が柔軟に対応できる特徴がある。すでに23年2月、写真・映像販売の米ゲッティイメージズがAI開発の英スタビリティーAIを提訴するなど、法的紛争が起きている。

権利者には戸惑いも

では、著作権者の側はどう考えているのか。スウェーデンのポップグループ「ABBA(アバ)」のメンバーで、著作権協会国際連合(CISAC)会長のビョルン・ウルバース氏は6日、都内で行われた記者会見で生成系AIについて「わくわくする一方、恐ろしくもある。AIが人々に好まれる曲を作れるなら、受け入れる。クリエーターはAIと共存すべきだ」との見解を示した。規制については「AIに学習されると、もうどの著作物が解析されたのか完全に把握することは不可能。議論は難しいものになるだろう」と指摘した。

CISAC会長のビョルン・ウルバース氏(中央)はAIによる作品解析への規制の困難さを指摘する(6日、都内)

著作権法に詳しい池村聡弁護士のもとには「これまでクリエーターにお金を払って依頼していたイラストやテキストなどの作成を、生成系AIを活用して節約したいという相談が複数来ている」。その一方でクリエーターからは「機械学習されたくないが、どうしたらいいか」との相談も寄せられている。便利な創作ツールとして期待が高まるものの、危機感を持つ権利者も一定数いるようだ。

急速な技術の進展に、日本国内の権利者団体は戸惑いを隠さない。作家や翻訳家などで構成する日本文芸家協会の平井彰司・事務局長は「チャットGPTの手軽さ、普及のスピードは予想外。3カ月後はどうなっているか技術革新が読めない」と話す。

日本写真著作権協会の棚井文雄・常務理事は「例えば不道徳な思想だけが前面に出た生成物が、学習された素材と共に広まることがあれば、学習元の作品やその著作者に不名誉なレッテルを貼られかねない」と問題点を挙げ、「AIの学習に利用した著作物や、制作プロセスを公開する義務を制作者に負わせるような規制も考えられる」と主張する。

クリエーターへの還元に前向きな議論を

また、人間よりはるかに高い生産性で「作品」を生成することが可能なAIが、人間のクリエーターを萎縮させる懸念も指摘されている。AIを利用できる者(開発者、所有者など)が情報を独占すると、外見上は人間によるものかAIによるものか見分けがつかない大量の生成物があふれる。

本来、純粋にAIのみで生成されたものには著作権はないが、何らかの手を打たないと人間による創作を縛りかねない。池村弁護士は「AI生成物であることを明記するよう義務付けることでクリエーターの保護に役立つのでは」とみる。 

ただ、池村弁護士は「生成したものが学習元の作品の著作権を侵害した場合は、現行法でも保護される。情報解析について規制を強めるよりも、まずはクローリング(自動プログラムなどによる情報収集)を防ぐなど権利者側が技術的に自衛したり、侵害を発見しやすくする技術を開発したりすることの方が現実的ではないか」とも指摘する。

関連する著作権法改正を議論した当時、ここまでの技術革新を予想していた人は少ないだろう。だが、期せずして日本の著作権法は国際的にみても最も生成系AIに有利な法制となった。いたずらにAI開発の足をひっぱるのではなく、クリエーターにも恩恵が還元される仕組みづくりを官民で探るのが得策だ。

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AIが描く絵を見分けられる? 画像生成AIはノイズから絵を描く

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暦本純一
東京大学情報学環教授/ソニーコンピュータサイエンス研究所フェロー・副所長・SonyCSL京都ディレクター
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別の視点 「生成系AIは、権利者に断ることなく、無料で、様々な著作物を、目的を問わず、学習できる」という日本法制度の立場は、AIを「人間」に置き換えると納得できるという点で、AIと人間を近いものと解釈しているといえるかもしれません。他人の著作物を全く見たり読んだりしていない画家や作家がいないように、あるゆる創作者は過去の遺産に学びます。また、写真技術の導入は、当時すでに名を成していた画家からは反対されましたが、物心ついたときから写真があった、いわば「写真ネィティブ世代」が印象派を作りました。という意味では、生成AIネィティブ世代の登場をとても楽しみにしています。
2023年4月13日 11:21 (2023年4月13日 11:29更新)
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福井健策
骨董通り法律事務所 代表パートナー/弁護士
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分析・考察 充実した解説ですね。現行ルールの把握も極めて正確でしょう。
ちょうど他紙でもAIと著作権の大型記事があり、そちらでコメントをしましたが、Adobeのように許諾を得たコンテンツだけをAIに学習させ、対価還元をめざすモデルは、今後確実に拡大すると予想します。
一方で、事前許諾ではどうしても進まない研究開発はあり、そこではAI学習を認める現在の規定が必要です。大事なのは、どういう場合が「著作権者の利益を不当に害する場合」であって、著作権法が許容するAI学習の枠外となるか。そのガイドライン作りでしょう。例えば一定の営利利用では権利者によるオプトアウト(学習からの除外)を認める、などが考えられそうです。
2023年4月13日 9:25いいね
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浅川直輝
日経BP 「日経コンピュータ」編集長
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別の視点写真技術の登場に伴い、肖像画など写実的な絵画の需要が低下して職業画家に打撃を与えた一方で、より芸術性の高い印象派が勃興しました。それと同じく、イラストを生成するAIの登場によって、個々のクリエイターが生む付加価値の方向性が変化するのは避けられないでしょう。

クリエイターによる付加価値のうち、いわゆる「画風」はクリエイターのアイデンティティーとも言える要素です。生成AIによる画風の盗用については、当面は「アイデアの盗用」と同様、著作権法ではなくレピュテーション(評判)リスクの問題として、社会全体で一定の統制を利かせる必要がありそうです。
2023年4月13日 6:41 』

結局ChatGPTってどうなの?初代iPhoneのように生活を変えてしまう存在になり得る?ChatGPTを使ってみる!

結局ChatGPTってどうなの?初代iPhoneのように生活を変えてしまう存在になり得る?ChatGPTを使ってみる!
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/nishikawa/1497219.html

 ※ 今日は、こんな所で…。

 ※ 「要約させる」という機能は、魅力的だ…。

 ※ しかし、「動作原理」からして、元データは「ネットに上がっている」必要があるんだろう…。

 ※ 特定の文章(例えば、ある文献)を示して、「これを、要約して、まとめて。」というのは、できないんだろうな…。

 ※ ただ、「~について、文献を収集して、まとめて要約して。」というのは、いけそうだ…。

 ※ むろん、「ネタ元」は、全て「ネットに上がっているもの」だけ、なんだろうが…。

 ※ そういう「限定」あるもの、ということを理解して使う分には、十分有用なツールと言えそうだ…。

 ※ ただ、「ネットに上がっているもの」と言うところが、くせ者だ…。

 ※ 著作権を無視して、ネットに上げている「ノラ文献(データ)」も、お構いなしに「収集」「解析」「まとめ」にかかるんだろう…。

 ※ 既に、「イラスト」なんかが、被害にあっているようだ…。クリエイターの団体が、「抗議の記者会見」開いて、「早期の法改正」を訴えた…、というニュースを見た…。


 ※ まあ、「著作権侵害」については、オレも人のことが言えた立場じゃないが…。

 ※ それでも、「問題ある場合は、連絡してください。善処致します。」というスタンスではあるぞ…。

 ※ 基本的に、「お目こぼし」で成り立っている…立場である。という自覚は、弁えて(わきまえて)おります…。

『 西川 和久 2023年4月28日 06:17

今年(2023年)に入って、ChatGPTやBingチャットなど大規模言語モデルを使ったサービスが一気に実用域に入り、どこを見てもAI一色。以前、Bingチャットについては速報を掲載したが、ChatGPTはいまだだったこともあり、いまさらならがご紹介したい。
ChatGPTとは?

 ChatGPTとは一言で言えば、「OpenAIが大規模言語モデルをベースに作ったチャットボットで、自然な会話ができる」的な感じだろうか。たとえば「おはよ!」/「おはようございます」程度であれば昔からあったが、「Pythonでクイックソートのコードを教えてください」と尋ねると、実際のコードと解説が出てくる。初めて試した人は驚くはずだ。もちろん英語だけでなく日本語もOKなのがポイントだ。

 そしてChatGPTで使われている大規模言語モデルは、大きく分けてGPT-3.5とGPT-4の2つあり(細かい説明は後述)、記事執筆時点では後者は有料版のChatGPT Plusでのみ使用可能。後半に少し有料版のChatGPT Plusにも触れているが、今回は無料で使えるChatGPT/GPT-3.5を中心に話をしたい。

 さて、ChatGPTを使うにはアカウントを取得しなければならない。方法は簡単で、ChatGPTのページにアクセスし、アカウントを作る。メールアドレスを入力するか、Googleもしくは、Microsoftアカウントなどがあれば、それでも大丈夫だ。

https://openai.com/blog/chatgpt。左にある%5BTry ChatGPT]をクリック
新規の場合は、[Sign up]
メールアドレスか、GoogleもしくはMicrosoftアカウントを入力

ログイン直後の画面

 実際ログインした画面は以下の通り。左側は履歴が出て、選ぶとチャットの続きができる。任意の履歴を消したい時には項目をクリックすると右にゴミ箱アイコンがあるので、それをクリック、チェックマークを選べば消える。

 設定は、テーマをSystem/Dark/Lightから選べるのに加え、この原稿を書いている最中アップデートがあり、履歴と学習のON/OFFが付いた。入力した内容を学習させたくない=企業用途では有効だ。

設定のテーマ、履歴と学習のON/OFF、そしてやり取りのExportとアカウント削除
ソースコードを吐かせる

 チャットを始めるには、下にある“Send a message.”に何か書けば良い。試しにさっきのクイックソート(Quick Sort)を聞いた結果が以下の画面キャプチャとなる。答えを適当なファイルへコピペ、実行するともちろん作動する。

「PythonでQuick Sortを教えてください」と尋ねた結果はこの通り。もちろん作動する

% python test.py
[1, 2, 3, 4, 6, 8]

 「おはよ!」/「おはようございます」程度であれば昔からそれっぽいのはあったものの、さすがにここまでできるのはなかったのではないだろうか。これが騒がれる理由だ。

 もちろん、プログラムだけでなく、いろいろなことを尋ねると答えくれる。なお、一連のチャットは内容をある程度覚えており、それを前提で話を進めることができる(文脈把握と呼ばれている)。これをリセットしたい時は、左上の[+ New chat]で新規のスレッドを始めれば良い。

回答の精度を上げたいならプロンプト

 基本、何を尋ねるにしても、普通に書けばいいのだが、答えの精度を上げるためにPrompt(プロンプト)形式の例がいくつも出ている。その1つとして、GPT-Templatorがどう書けばいいのか動かしながら理解でき、分かりやすいのでご紹介したい。

GPT-Templator / 問い合わせ設定
GPT-Templator / 生成されたPrompt

 以下、[アイデアを出す]で実際動かした例を掲載する

[アイデアを出す]

あなたの役割はクリエイターです

以下の #条件 を満たして #内容 に関する返答だけをしてください。

言語は日本語で,文字数は30文字以内で,5つ生成してください,

箇条書きで,

条件

内容

ゆずを使った新商品のケーキのキャッチコピーを考えてください
ChatGPTの答え

 いかがだろうか。このパターンに則って書けば、回答の精度を上げることができる。ほかにもいろいろなPrompt形式のパターンがあるので、興味のある人は調べてほしい。
アイディア出しにも使える

 次に作曲や作詞もできる。

Q) Jeff Beck風のコード進行を4小節作ってください

A) |: Am7 | D7#9 | Gmaj7 | Gmaj7 😐

 この進行は、アミン7コードから始まり、ディセブンス#9コードに移行し、最後にGメジャーセブンコードに落ち着きます。これは、ジャズやブルースの進行によく見られるハーモニックな展開で、Jeff Beckのギタープレイにも良く合います。

Q) BLACKPINK風の歌詞とコード進行を4小節作ってください

A) こちら、BLACKPINK風の歌詞とコード進行の例です。この進行は、ポップなメロディに合うシンプルなコード進行です。

歌詞:

Verse 1:

Gonna shine like a diamond

In the sky, oh so high

Nothing can stop us now

We’ll keep dancing all night

Chorus:

D/F# G Em7 C

We’re BLACKPINK in your area

D/F# G Em7 C

We’re gonna light up the night

D/F# G Em7 C

With our music and our style

D/F# G Em7 C

We’re gonna rock this town tonight

Verse 2:

Feelin’ strong, feelin’ free

In this moment, we’re all we need

Hands up, we’re gonna fly

Together, we’ll reach new heights

Chorus:

D/F# G Em7 C

We’re BLACKPINK in your area

D/F# G Em7 C

We’re gonna light up the night

D/F# G Em7 C

With our music and our style

D/F# G Em7 C

We’re gonna rock this town tonight

この進行は、D/F#、G、Em7、Cというシンプルなコード進行です。歌詞のテーマは、自信と自由、そしてパワフルな音楽とパフォーマンスに焦点を当てています。

 と、それっぽいのが出てくる。テーマに沿ったものも作成可能だ。これを丸コピはいかがなものかとは思うが、ネタ出しを手伝ってもらうのはありだろう。少し違うが、お題を与え、キャッチコピーをいくつも作ってもらう例を見かけたこともある。

 余談になるが、ChatGPTにこの記事のタイトルとサブタイトルを各々10個考えてもらったが、どれもイマイチ(笑)。結局筆者が考えたのをそのまま使っている。万能ではないということだ。

要約もお手の物

 3番目は要約が得意。日本語なら読めばいいが、英語など外国語になると、DeepLのお世話にならないとなかなか難しい。それを要約しつつ、翻訳までしてくれる。

Q) 日本語で記事の要約お願いします

A) マイクロソフトのブログによると、Bingの検索エンジンが、新しい機能「Bing Image Creator」をリリースしたとのことです。この機能を使用すると、ユーザーは単語や短文を入力して、自分の言葉でイメージを作成することができます。Bing Image Creatorは、ディープラーニングを使用して、入力された単語や短文に基づいて、関連する画像を検索し、それらを自動的に合成して新しい画像を作成します。この機能は、ブログやSNSでの投稿など、様々な場面で活用できるとされています。

Q) ポイントを箇条書きにして要約してもらえますか

A) はい、以下に箇条書きで要約します。

・Bingの検索エンジンが「Bing Image Creator」という新機能をリリース

・ユーザーは単語や短文を入力して自分の言葉でイメージを作成できる

・Bing Image Creatorはディープラーニングを使用して、入力された単語や短文に基づいて関連する画像を検索し、自動的に合成して新しい画像を作成

・この機能はブログやSNSなど様々な場面で活用可能

 ここまでできれば、DeepLで読んで自分でまとめるより、かなりの時間を節約できる。ただ本サイトも含め、右ペインなど、メインのフレーム以外にランキングや新着などが多く載っているサイトでは別の記事を引っ張ってしまうことが多発するので要注意。この場合は、隠しURLなどへテキストを置き、そのURLを貼るか、記事ごとコピペすることになる。

 ただしコピペの場合、1回のやり取り(問いも回答も含め)最大4K token(token:トークンは言語モデルがテキストを理解する単位)。大量だとこの条件から外れてしまう。このtoken、基本英語は1 word(“rock’n’roll” → “rock”,“’”,“n”,“’”,“roll”は5 tokenなど例外も結構あるが)、日本語は1文字。つまり日本語の方が圧倒的に不利だ。これはBingチャットなどほかの海外製AI Chatも同じ。一回にコピペする量を調整しながら……となるだろうか。
表の作成もラクラク

 4番目は、表も作れる点だ。

Q) 縦軸に有名なギタリスト名、横軸に年代、ジャンル、所属バンド名として表を作ってください
縦軸に有名なギタリスト名、横軸に年代、ジャンル、所属バンド名で表が出てきた。Jeff Beckは今年(2023年1月)亡くなっているが、学習データが2021年までなので、現在となっている

 これらは、検索すればそれぞれ分かるが、これだけまとめるにはかなりの手間。それが一瞬でできてしまうわけだ。CSVか何かでダウンロードしたいところだが、そんな場合は、こう尋ねれば良い。

Q) 縦軸に有名なギタリスト名、横軸に年代、ジャンル、所属バンド名として表をCSV形式で作ってください

A) 以下、回答

ギタリスト名,年代,ジャンル,所属バンド名

ロバート・ジョンソン,1930年代,ブルース,なし(ソロ)

レス・ポール,1940年代-1950年代,ジャズ、ポップス,レス・ポール&メアリー・フォード

チャック・ベリー,1950年代-1960年代,ロックンロール,なし(ソロ)

ジミ・ヘンドリックス,1960年代,ロック、ブルース,ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス

.

.(省略)

.

ジョン・フルシアンテ,1990年代-現在,ロック、オルタナティヴ,レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

トム・モレロ,1990年代-現在,ロック、ラップメタル,レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、オーディオスレイヴ、プ

 トム・モレロが途中で切れているのは先のtoken数の制限からだ。続きはこう尋ねる。

Q) トム・モレロが途中で切れているので、続きをお願いします

A) おっしゃる通りでした。続きを追加します。

ギタリスト名,年代,ジャンル,所属バンド名

トム・モレロ,1990年代-現在,ロック、オルタナティヴ、ラップメタル,レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、オーディオスレイヴ、プロフェットス・オブ・レイジ、ストリート・スウィーパー・ソーシャル・クラブ

 これを使ってExcelなどに流し込めば表のできあがり! マーケティング用の資料作成などにも使えそうだが、なかなかそううまい話でもない。

 後述するが、表記/名前や数字などがあっている保証がないのだ。Bingチャットの場合は出典へのリンクがあるものの、ChatGPTの場合何もなく、鵜呑みにするのは危険。さらに言えば最新情報は含まれていない。

 ほかにも疑似的に感情を持たせた事例(実際試したところ結構こっちのメンタルがやられる)や、簡単なゲームができたり、経費精算や企画書のテンプレ作成などいろいろ対応可能。つまり、どう使うかは人間次第となる。
ChatGPTの弱点

 先で少し触れたが、最大の弱点は、学習しているデータは2021年9月までで、かつ、ネットには非接続である点だ。以下、その証拠的なものを掲載した。

Q)2018年W杯優勝国は

A)2018年W杯優勝国はフランスです。

Q)2022年W杯優勝国は

A)2022年W杯の優勝国はまだ分かりません。大会が開催される2022年11月までに、各国代表チームの戦いによって競われ、決定される予定です。

Q)GPT-4について教えてください

A)GPT-4については、OpenAIから公式のアナウンスはされておらず、現時点では正式にリリースされていません。

 ただし、OpenAIはGPT-3のような自然言語処理技術に取り組んでおり、今後もGPTの改良や新たなバージョンの開発が進められる可能性があります。また、GPT-3のリリース後には、GPT-3をベースとしたいくつかの派生プロジェクトが出現しています。

しかし、GPT-4についての具体的な情報やリリースの時期については、現時点では明らかにされていません。今後のOpenAIの発表や情報に注目が必要です。

 GPT-4についてはなかなか笑えるが、そう言えば、先日、GeForce RTX 4070Tiの性能などを尋ねたら、そんなのは出ていない。間違いだ言われた(笑)。確かにGeForce RTX 4070 Tiは2021年には存在しないSKUなのでそうなのだが、持ってる、買ったっと書いても嘘だと言われ、苦笑してしまった。この点についてはネット接続しているBingチャットの方が有利となる。

 このようにChatGPTに関しては長年不変的なもの(たとえばプログラミングなど)を尋ねる方が良く、最新情報はBingチャットで……と筆者は使い分けている。

 ただし、Chrome拡張の「WebChatGPT」を使えば、これを一応克服できる。インストールすると、下に画面キャプチャのようなパネルが追加され、[Web access]をONにすると、まず検索し情報を引っ張り、それをPromptとしてChatGPTへ投げ、回答を得ている。先の2022年W杯優勝国を例にすると……。
WebChatGPTをChromeにインストールするとChatGPTの画面下にこのようなパネルが追加される

Q1)2022年W杯優勝国は

Q2)Web search results:

[1] “2022 FIFAワールドカップ(英: 2022 FIFA World Cup )は、2022年 11月20日から12月18日にかけてカタールで開催された22回目のFIFAワールドカップ。大会スローガンは、”Now is All”(今こそがすべて) [2]。日本の報道では「W杯カタール大会」などと呼ばれる [3]。”

URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/2022_FIFA%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97

[2] “ワールドカップ(W杯)カタール大会は18日夜(日本時間19日未明)に決勝があり、アルゼンチンがPK戦の末にフランスを破って36年ぶり3回目の優勝 …”

URL: https://www.bbc.com/japanese/64021739

[3] “ワールドカップカタール大会の決勝は日本時間の19日、ドーハ近くにあるルサイルスタジアムで行われ、36年ぶりの優勝を目指す世界ランキング3 …”

URL: https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221218/k10013926701000.html

Current date: 2023/4/27

Instructions: Using the provided web search results, write a comprehensive reply to the given query. Make sure to cite results using [number] notation after the reference. If the provided search results refer to multiple subjects with the same name, write separate answers for each subject.

Query: 2022年W杯優勝国は

Reply in 日本語

A)2022年W杯優勝国はアルゼンチンです。決勝は日本時間の19日にカタールのルサイルスタジアムで行われ、PK戦の末にアルゼンチンがフランスを破って優勝しました[2][3]。大会スローガンは「Now is All(今こそがすべて)」でした[1]。

 となる。出典へのリンクもあるので信用できる。動きを見ていると、Bingチャットの“’xxxxを検索しています”によく似ている。「一応」と書いたのは、検索したのとあまり差がなく、また検索結果の文章が長いとtoken制限に引っかかる可能性もあるからだ。

 試しに「縦軸にG7の国名、横軸に人口、男女比の表を2022年の情報で書いてください」とすると「申し訳ありませんが、提供された検索結果のうち、縦軸にG7の国名、横軸に人口、男女比の表を2022年の情報で書くようなものは見つかりませんでした。」と、いまく行かなかったが、Bingチャットでは画面キャプチャのようにOKだった。
2022年G7の人口、男女比 by Bingチャット

 ChatGPT関連のChrome拡張はほかにもYouTube動画を要約するYouTube ChatGPT、音声でPromptを指示できる Promptheusなど、いろいろ出ているので、chrome web storeで検索して欲しい。

 次に今のところ多くの学習は英語圏から。これは生い立ち上、仕方ない話で、たとえば先日“終電を逃したので近所の開いてるサウナを聞いてみた”的なネタがあがっていたが、日本国内都道府県のランドマーク的なものすら危ういのに、そんなローカルな情報を学習しているはずもなく、かつ、ネットもGPSもアクセスできない状態で正解が得られるはずもない。

 人名も同じだ。よほど有名・著名でない限り日本人は学習していない。自分の名前でプロフィールの要約を聞いても無駄である。逆に間違ってるのを楽しむ的な用途もあるようだが……。

 ただ、問題は「知らない」と答えればいいのだが(GeForce RTX 4070 Tiはないと否定されたが)、“知ったかぶりで答える”のでたちが悪い。この点については自分で判断することになる。また先に書いたが、出典がなく、答えた名称や数字が合っているか確認もできない。

 これらがAIについてネガティブな記事でよく挙げられている部分だ。ただ否定するのは簡単だが、このような特性を理解した上で、使いこなしてこそ人間ではないだろうか。

 筆者の場合は、プログラミング的なことで尋ねることが多く、これについてはもう検索しなくなった。検索だとそのキーワードで引っかかるタイトルがずらずら並ぶものの、本当に欲しい情報かは、全部中を確認する必要があり、面倒になってしまったのだ。嘘かどうかは実際コピペしてプログラムを実行してみれば良い(笑)。

 AI関連の記事で素人でもプログラムできた的な記事を結構見かけるが、これは半分本当で半分嘘(?)だ。クイックソート程度なら「教えて!」で済むものの、複数のAPIを使って、欲しい結果を得るには、絡み合う要件/条件をきちんと整理して指示しなければならず、結局自分でも書ける人がしないと、うまく行かない。逆に言えば、自分と同レベル(以上)のアシスタントを雇ったと考えるとこれ以上便利なものはない。

 先日これは便利だと思ったのは、CSSをコピペして、ダークモード対応に! と書くと、本当にダークモードになったのには驚いた(笑)。もちろんやればできるが地味に面倒なので、この手の単純でつまらないケースはChatGPTに任せた方がベター。浮いた時間はもっとクリエイティブな作業に使うか、サボるか……有意義に過ごせば良い。
無料版ChatGPTと有料版ChatGPT Plusの違い

 ここまでは無料版のChatGPTでできる話。有料版のChatGPT Plusは20ドル/月。遊びで使うにはちょっと考えてしまう金額だが、仕事で使うなら問題ない範囲だろう。とは言え、最近、Google Workspace、Slack、Google Colab Proなどいろいろ月額課金が増えており、痛いには違いない。

 ChatGPT Plusでできることは、これまであげた内容に加え

1)ピーク時でも通常アクセス(ChatGPTは混んでるとログインできないこともある)
2)ピーク時でもレスポンスが変わらない(ChatGPTは混んでると反応が鈍くなる)
3)機能改善、新機能へに先行利用

 1)2)は混んでる時は使わないで済ます手もあるが、3)は重要。一番の違いはGPT-4が使えることだ。このGPT-4、GPT-3.5のトレーニング量1,750億パラメータに対し100兆パラメータと言われており、圧倒的な差だ(Bingチャットに聞いてみた)。読解力、文章力、日本語の理解度などが向上している。まだ一般公開されてないが、マルチモーダルになっており、文字だけでなく、画像、音声、映像にも対応する。

 加えてGPT-3.5だと最大4K tokenだったのが32K tokenへ増えており、結構なボリュームの文章をやり取りできるようになった。レビューや分析などもこの量が扱えればそこそこいけそうだ。

 そして極め付けは“ChatGPT plugins”と呼ばれるプラグインに対応するところだ。たとえば最大の欠点だったネット非接続をWebブラウザプラグイン経由で接続し、最新情報を得たりすることも可能になる。ただしこの機能も現在waitlist受付で、ChatGPT Plusにすれば即使えるようになるわけではない。

 このようにかなり進化しているのだが、学習しているデータChatGPTと同じくは2021年9月までに加え、現時点でGPT-4は利用制限あり(GPT-4 currently has a cap of 25 messages every 3 hours)、マルチモーダル、プラグインが一般公開されておらず、すぐ試せないのが残念な部分だ。

 ChatGPTからChatGPT Plusへ移行するには、左下に「Upgrade to Plus」があるので、それをクリック、後は支払いなど指示に従えば良い。無事移行が終わると、画面キャプチャのように、スレッドごとにGPT-3.5かGPT-4かを選ぶことができる。
GPT-3.5がデフォルト、GPT-4は毎回選択する必要がある

 どの程度差があるのか、以下のPromptでGPT-3.5とGPT-4を試してみた。

あなたはIT系ライターです。

以下の制約条件と入力文をもとに、記事の下書きを出力してください。

命令書:

制約条件:

・文字は500文字程度

・ITには無縁の人にも分かり易く

・歴史的背景も加える

・重要なキーワードを漏らさない

入力文:

CUDAとAIについて
GPT-3.5

近年、人工知能(AI)の急速な発展に伴い、GPUの活用が不可欠となっています。その中でも、CUDAという技術が注目を浴びています。

CUDAは、NVIDIAが開発したGPU向けのプログラミング技術です。従来のCPUと比較して、GPUは多数のコアを持ち、並列処理に優れています。そのため、CUDAを使うことで、大量のデータ処理や複雑な演算を高速化することができます。

また、CUDAはAIの分野でも広く使われており、深層学習のフレームワークであるTensorFlowやPyTorchでもサポートされています。これらのフレームワークを使って、画像認識や自然言語処理などのタスクを行う場合、CUDAを活用することで、高速かつ効率的な処理が可能となります。

なお、CUDAの歴史的背景については、2006年にNVIDIAが発表したCUDA Toolkit 1.0が最初です。当初は、数値解析や科学技術計算の分野で利用されていましたが、AIの発展に伴い、現在では広く使われています。

以上が、CUDAとAIについての概要です。今後も、AIの進化に合わせて、CUDAがますます重要な技術となっていくことが予想されます。
GPT-4

記事の下書き:

CUDAとAI: 初心者向け解説

CUDA(Compute Unified Device Architecture)は、NVIDIA社が開発した技術で、GPU(Graphics Processing Unit)を利用して並列コンピューティングを行うためのプログラミングモデルです。これにより、高度な計算処理が必要なアプリケーションやAI(人工知能)の学習が効率的に行えます。

AIの発展は、過去数十年で急速に進んできました。特にディープラーニングという技術が登場し、多層ニューラルネットワークを用いて画像認識や自然言語処理などの高度なタスクを達成できるようになりました。しかし、ディープラーニングは膨大な計算量が必要で、従来のCPU(Central Processing Unit)では限界がありました。

そこで、NVIDIA社が2007年にCUDAを発表しました。GPUはもともと3Dゲームのリアルタイム描画を効率化するために開発されたハードウェアですが、CUDAを利用することで、AIの学習や科学技術計算などの分野でもその力を発揮できるようになりました。

CUDAは、プログラマーが簡単にGPU上で並列処理を実行できるように、C/C++やPythonなどの一般的なプログラミング言語で記述できます。これにより、AI開発者は高速化された学習プロセスを実現し、より精度の高いAIモデルを構築できるようになりました。

要約すると、CUDAはGPUを利用した並列コンピューティング技術であり、AIの学習やその他の高度な計算処理を効率的に行うために開発されました。これにより、AI開発が加速し、私たちの生活に役立つさまざまな技術が生まれています。

 いかがだろうか? GPT-3.5も悪くないが、GPT-4を読んだ後だと何か物足りない。理解度の差が感じられる。

 プラグインはここにアクセスし、待ち行列に登録する必要がある。筆者はまだ使えない状態なので、使用可能になったら追ってレポートする予定だ。
プラグイン待ち行列登録ページ
*印は必須項目

 一点、GPT-3.5より劣っているのは、GPT-4は外部URLにアクセスできないことだ。「申し訳ありませんが、私はWebページにアクセスすることができません。」表示される。これについては、Webブラウザプラグイン待ちとなる。
小ネタ

 次にちょうどこの記事を書いている最中に、OpenAIのブランドガイドラインが出た。これによると、
OK

・Meowlytics powered by GPT-4
・Powered by
・Built on
・Built with
・Developed on
・Developed with
NG

・MeowlyticsGPT
・Meowlytics with GPT-4
・Meowlytics AI by OpenAI
・ChatGPT-powered Meowlytics

 つまり、最近よく見かける“何とかGPT”は全滅となり、あっちこっちで修正が行なわれている(行政GPTは行政GAIになったり影響は多方面)。これから出るであろうプラグインもこの下にガイドラインが書かれているので、興味/関係のある方は一度ご覧頂きたい。

 最後に余談になるが、この記事によると「ChatGPTは1日あたり70万ドル以上の運用コストがかかる可能性がある」と書かれている。つまり日本円でざっくり1億円/日。ChatGPT PlusやOpen AIの課金APIをいくらかき集めてもビジネス的には赤字だろう。これを何とかするためにMicrosoftが大規模言語モデル用AIチップを開発中との話もある。世の中サクッと始めて儲かる話はない。

 とは言え、使う側からすればそれは関係ない話。無料版ChatGPTでも有料版ChatGPT Plusでも、アシスタントとして使えば物凄く役に立つはずだ。初代iPhone(スマホ)も当初は多くの人が見向きもしなかったが、4S辺りで勝負が付いた感じだろうか=4年。今はご覧のようにスマホなしの生活などあり得なくなった。

 ChatGPTなどを代表するAIチャットボットもこのような存在になり得るのか!? 話には聞いてるけど、未体験の方は是非これを機会に試して欲しい。 』

ミヒャエル・シューマッハのインタビュー記事を、チャットGPTにでっちあげさせて雑誌に掲載させた雑誌記者と編集長が、…。

ミヒャエル・シューマッハのインタビュー記事を、チャットGPTにでっちあげさせて雑誌に掲載させた雑誌記者と編集長が、…。
https://st2019.site/?p=21076

『ロイターの2023-4-23記事「German magazine fires editor over AI ‘interview’ with Michael Schumacher」。

   ミヒャエル・シューマッハのインタビュー記事を、チャットGPTにでっちあげさせて雑誌に掲載させた雑誌記者と編集長が、出版社により馘にされた。

 過去、フォーミュラ1で七度優勝したシューマッハー氏は今54歳。2013-12にフランス・アルプスで家族とスキー中に頭を強く打ち、闘病生活に入って以来、公けに顔を出したことはない。

 やらかした雑誌は『Die Aktuelle』という週刊誌。家族は今週、同誌に対する訴訟を起こす予定であった。

 雑誌を所有するエッセンのフンケ・メディア・グループは家族に謝罪した。
 同誌編集長のアンネ・ホフマンも解任した。

 本文の記事を読めば、これがAIによる創作だということは表示されているのだが、表紙と記事タイトルからは、本物のインタビューであるかのように消費者を錯覚させてしまう。

 シューマッハ氏は家族とともに自宅にあり。プライバシーは外部に対して厳重に制限され、これまで面会はごく親近の人だけがゆるされている。』

Google、AIの研究体制を再編 DeepMindと統合

Google、AIの研究体制を再編 DeepMindと統合
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2102R0R20C23A4000000/

 ※ 「アルファ碁」の話題も、遠い昔の話しか…。

 ※ 日進月歩だな…。

 ※ 「オープンソース」の長短の話しも出ているようで、興味深い…。

『【シリコンバレー=奥平和行】米グーグルは20日、人工知能(AI)の研究体制を再編すると発表した。2014年に買収し、「アルファ碁」の開発などで知られる英ディープマインドと組織を統合する。対話AI「Chat(チャット)GPT」の登場などでAIをめぐる競争が激しくなるなか、組織を一本化することで開発や実用化を加速する。

ディープマインドは10年にデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)らが設立し、グーグルが14年に推定5億ドル(約670億円)で傘下に収めていた。一方、自社でも研究部門にブレインと呼ぶチームを設けてAIを開発してきたが、両者を新設する「グーグル・ディープマインド」に統合する。

グーグルのスンダー・ピチャイCEOは20日、「(AIの)進歩がかつてなく加速しており、汎用AIの大胆で責任ある開発を確かなものにする必要がある」と再編の狙いを説明した。グーグル・ディープマインドのCEOに就くハサビス氏は「(再編により)未来により早くたどり着けるようになる」と述べた。

グーグルはディープマインドを10年近く前に買収するなど長年にわたりAIの研究に取り組み、成果はインターネット検索やスマートフォンの画像処理などに活用してきた。技術力の指標とされる論文の引用数でも上位につけているが、文字などを自動的に作る生成AIの実用化ではチャットGPTを開発した米新興オープンAIなどが先行した。

多様な観点からニュースを考える

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

山崎俊彦のアバター
山崎俊彦
東京大学 大学院情報理工学系研究科  教授
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分析・考察

各社AIに対する考え方が如実にでて、どれが良いかを論じるつもりは有りませんが、興味深いです。

ChatGPTのコードは公開されず、中身はブラックボックスです。公開されてもそれを扱えるだけのサーバ環境をもつ組織が限られるというのもあるでしょう。

一方で、オープンソース化に積極的な組織・団体もあります。オープンソース化することによって自社の実力を示すとともに同じ様にオープンソース化を好む研究・開発者にアピールしているのだそうです。

さらに翻って、オープンソース化されたコードやデータを企業が使ってAIを訓練するのはフリーライドではないのかとする批判もあります。
2023年4月21日 7:55

遠藤直紀のアバター
遠藤直紀
ビービット 代表取締役
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ひとこと解説

今週、GoogleのチャットAI「Bard試用版」が日本でもリリースされました。日本語に対応していないことに目をつぶり英語で試用してみても、GPT4との対話品質には遠く及ばない印象でした。

GPTを提供しているOpenAIは、2018年のGPT1から5年を経てGPT4をリリースしています。Googleがどれだけ急いでも、同水準のサービス品質に持ち上げるには年単位での時間を要するのではないかと推察しています。
2023年4月21日 7:00

浅川直輝のアバター
浅川直輝
日経BP 「日経コンピュータ」編集長
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別の視点

天才エンジニア、巨大データセット、巨大データセンター資源をどうマッチングさせるか。先端のAI開発戦略はこうした視点が欠かせません。天才エンジニアは独立性を好み、実際に米OpenAIは米マイクロソフトと資本提携してデータセンター資源を活用しつつも支配権は渡さず、ChatGPTなどを通じて自らデータセットを収集しています。英DeepMindもGoogleのデータセンターを使いつつ、独立性の高い研究所として成果を出していました。今回、名実ともにGoogleとDeepMindが一体化することで、AIを製品に組み込むスピードは速まる一方、天才エンジニアのスカウトという点では悪影響が生じる恐れもあります。
2023年4月21日 6:10 』

ChatGPTのOpenAI社長、AIのルール決め「全員参加を」

ChatGPTのOpenAI社長、AIのルール決め「全員参加を」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN18DXK0Y3A410C2000000/

『【シリコンバレー=渡辺直樹】対話型のAI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」を開発した米新興オープンAIの共同創業者兼社長のグレッグ・ブロックマン氏は18日、カナダのバンクーバーで開かれた「TED2023」で講演した。「AIを正しく理解し、ルールを決めていくためにはすべての人の参加が必要で、リテラシー(知識や判断力)を高めなければいけない」と呼びかけた。

ブロックマン氏はサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)とともにオープンAIで開発を主導する役割を担っている。

高度な言語能力を持つAIが世界で急速に広がる一方、プライバシー侵害や、間違った情報が広がるといった課題も山積している。適切な利用に向け欧州を中心にAIの倫理規制の整備が進んでいる。

ブロックマン氏は講演で、チャットGPTが作成したグラフの間違いを自ら正すデモンストレーションをした上で、「人間が管理・監督し、質の高いフィードバックをしていくことでより信頼性の高いものをつくるこができる」と述べた。

チャットGPTはもともと秘密裏につくって内部で安全性を検証し、完璧なサービスとしてから一気にリリースする計画だったという。ただ、オープンAIの中でのみ開発を続けることへの倫理的な問題を感じ、「完璧になる前に(公開して)人々に(検証の)時間を与える代替的なアプローチが現実的な唯一の道だった」と明かした。

ブロックマン氏は「核兵器を含むあらゆる技術は急に0から1が誕生したように語られることが多い。だが技術開発は段階的におこない、そのつど、(技術の)能力を高めるための管理方法を考えなければならなかった」と検証のないまま無制限に高度な開発を進めていくことの危険性を指摘した。

「私たちは今、新しい技術を定義する歴史的な時代に突入していると感じている」とし、「AIに習熟し、AIに何を求めていくのかを(みなで)決定していくことがとても重要だ」と締めくくった。』

ためになる3Dグラフィックスの歴史(6)。AI技術の進化にGPGPUがもてはやされる背景

ためになる3Dグラフィックスの歴史(6)。AI技術の進化にGPGPUがもてはやされる背景
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/zenji/1493893.html

 ※ 「なぜ、AIの実装に、GPUが用いられるようになったのか」の背景の一端が語られている…。

 ※ 長年の疑問が、ある程度解消した…。

 ※ 『マシンラーニング型AIの形成過程(≒学習過程)、そしてそのAIを活用過程(≒推論過程)において、この畳み込み演算を、大量に行なうことになる。

 畳み込み演算は、実務的には「行列同士の掛け算」なので、この計算はGPUが内包する膨大な「プログラマブルシェーダ実行ユニット」(つまりはシェーダプログラム実行ユニット)でそのまま演算可能なのだ。

 すなわち、GPUをGPGPU的に活用すれば、膨大なデータ量の畳み込み演算が高速に行なえるわけで、だからこそ、AI技術開発にGPUが引っ張りだことなったわけである。』…、という部分がキモか…。

 ※ 『ただ、GPUは、もともと3Dグラフィックスを描画するためのプロセッサだ。畳み込み演算専用機として利用するには、シェーダプログラム実行ユニットには、テクスチャユニットを始めとしたグラフィックス描画支援機能がたくさん接続されている。

 NVIDIAは、「GPGPU業界の方々がそこまで熱望するならば」……ということで、シェーダプログラム実行ユニットから余計な機能をバッサリとカットした畳み込み演算実行専用ユニットを、2017年発表のVolta世代のGPU「GV100」から搭載した。

Quadro GV100

 そう、それが言わずと知れた「Tensorコア」である。実は「推論アクセラレータ」の異名を持つTensorコアだが、実際に行なえるのは畳み込み演算(行列の乗算)だけ。
Tensorコアは、実はシンプルに畳み込み演算器に相当する』…。

 ※ 内部回路的には、ここがキモか…。かつ、NVIDIA一強となったキモでも、あるのか…。

『 トライゼット西川 善司 2023年4月17日 06:05

2022年3月、NVIDIAはその当時で世界最高性能のGPU「GH100」を発表。GPGPU専用として提供された。3Dグラフィックスを処理できないわけではないが、基本的にはGPGPUでの利用が想定されたプロセッサである。GPGPUセンセーションは、現在進行形で産業を席巻しつつある

 前回は、熟成を極めたDirectX 11と、「別バージョンのDirectX 11」として誕生したDirectX 12を紹介した。そしてこのDirectX 12がDirectX 11と併存することになった経緯、DirectX 12が誕生した時勢などについても解説しつつ、最後は近代GPUの基本技術基盤である「プログラマブルシェーダ」技術が進化していった結果、新概念「GPGPU」技術が誕生したことにも触れた。

 今回は、現在このGPGPU技術が、GPUにとって「3Dグラフィックス描画」に優るとも劣らぬほどに「重要なGPUの活用先」となってきている状況について深掘りしていきたい。

 実は、昨今の「人工知能ブーム」や「自動運転技術の発展」は、このGPGPUという概念が誕生しなければ、ここまで急速に進歩しなかったかもしれないと言われている。

 「ゲームの映像を描画すること」が主な仕事だったGPUが、どのようにして人工知能や自動運転といった技術開発に関係していったのか、その流れを振り返っていくことにしよう。

 今回は、かなり話が方々へと脱線していくが、このシリーズのまとめということで、あらかじめご了承いただきたい(笑)。

GPGPUが巻き起こしたマシンラーニング型AIのビックバン現象

 その筋の研究者達が、GPGPU技術をマシンラーニング(機械学習)型AIの実現に応用し始めたのは、2010年前後くらいからだとされる。

 そして、昨今のAIブームの直接のきっかけは、2012年に起きた「ある象徴的な事件」ではないか、とも言われている。

 スタンフォード大学が2010年より立ち上げた大規模な画像データベースに「ImageNet」というものがあり、当時約1,400万枚におよぶ膨大な画像データベースから課題として抽出された約50万枚の画像を学習し、その学習を完了したAIに対して約2万枚の試験画像を見せ、「これがなんであるか」を推論させる画像認識AIの競技「ImageNet Large Scale Visual Recognition Challenge」(ILSVRC)が毎年行なわれていた。

 ちなみに、この競技自体は2017年が最後の開催となっている。

 この「AIの画像認識力の優劣を競う競技」の2012年大会において、トロント大学のAlex Krizhevsky氏らが、GeForce GTX 580×2基構成のGPGPUマシン(要は2GPU構成のPC)で、平均的な人間の正解率を超える結果をはじき出して優勝した。

 なお、優勝したマシンラーニング型AIの実装手法についてまとめた論文は「ImageNet Classification with Deep Convolutional Neural Networks」としてまとめられている。

 NVIDIAのCEO、ジェンスン・フアン氏も、後年この2012年の出来事を「マシンラーニング型AIの世界にビッグバンが起きた」と語っている。

 この事件以降、マシンラーニング型AIはKrizhevsky氏が行なった実装手法に倣うようになり、進化と発展が一気に加速する。

NVIDIAが毎年開催しているGPU技術を主題にしたカンファレンス「GTC 2015」にて、ジェンスン・フアン氏(Co-Founder and CEO, NVIDIA)は、マシンラーニングの一形態である「ディープラーニング」(深層学習)が急成長していることをアピールした

CNN(Convolutional Neural Network : 畳み込みニューラルネットワーク)の論文が発表されたのは1998年だが、2012年のAlex Krizhevsky氏らの論文以降で劇的に研究開発が活発化したことに言及し、ジェンスン・フアン氏は、Krizhevsky氏らの論文が「マシンラーニング界にビッグバンをもたらした」と表現した

 また、2014年にはスタンフォード大学のAndrej Karpathy氏らが、画像を見せると流暢な英語でその画像の内容を解説する作文生成タイプのマシンラーニング型AIを発表した。これはまさに、昨今大ブームになっている対話型AIの源流に相当する研究だと言える。

 AIに鳥が写っている画像を入力すると、単に主題としての「鳥」だけを認識するのではなく、その画像中に描かれているすべてのオブジェクトを認識して、各オブジェクトの関係性を解釈して「鳥が木の枝に止まっています」と作文にまとめることができるAIが発表されたのだ。この論文は以下の動画で紹介されている。

スタンフォード大学のAndrej Karpathy氏らの論文「Automated Image Captioning with ConvNets and Recurrent Nets」からの抜粋。写真を見せられた学習型AIがかなり的確な英作文を披露する事例。学習した知識にないものが示されると間違えることもある。「赤ちゃんの例」はそのささやかな誤り例。

人間に拮抗する人工知性がビジネスになる予感は10年前から?

 ChatGPTに代表される、言語処理系AIの「凄み」は、実は今から10年以上前からその片鱗が現れていた。

 2011年、アメリカのTVクイズ番組「Jeopardy!」の全米チャンピオン大会に、IBMの研究グループが開発したマシンラーニング型AI「Watson」を出場させたところ、人間の挑戦者達を抑えて優勝したことがある。

アメリカのTVクイズ番組「Jeopardy!」の全米チャンピオン大会にIBM製のAI「Watson」が挑戦した

 とは言っても、当時出題された問題のAIへの入力は、音声認識経由ではなく、人間の手入力によるものだった。そのため、対等な対決ではなかったようだが、「AIが人間にクイズで勝つ」という事象は大きな驚きとして受け止められた。

 この「Watson」を開発したIBMの研究グループのリーダーRob High氏(IBM Fellow,VP,CTO)によれば、2010年代の人間は1日あたり2.5エクサバイト(2,500,000テラバイト)のデータをネットワーク上のストレージ上に出力しており、これが2020年代には1日あたり44ゼタバイト(44,000,000,000テラバイト)に突入すると予測している。

 また、High氏は、そうなったときに膨大なデータから人間の興味のある事柄を抽出したり、そこから分析を進めたり、あるいはそれらを組み合わせて新たなるコンテンツを創出したりするための手助けをしてくれる存在として、マシンラーニング型AIエージェントはいずれ不可欠な存在となるだろうと述べていた。

 2020年代の今は、まさにそんな状況になりつつある。

IBMのAI「Watson」研究開発グループのリーダーRob High氏(IBM Fellow,VP,CTO)は「今(発言時は2016年)から10年以内に、ネットワーク上を往来するデータのすべてをAIが認知を取得して学習するサーバーシステムが運用される時代が来るはずだ」と予見した

 こうした「AIに支援を受けるコンピューティングパラダイム」をIBMでは「COGNITIVE COMPUTING」と命名し、2013年に新しいジャンルのクラウドサービスとして事業化している(日本でのサービス開始は2016年から)。

 現在直近のWatsonの応用事例は、IBMのWatson活用事例のページにまとめられている。

 IBM自身も斬新な料理レシピを生成する「シェフ・ワトソン」などを稼動させ、話題を呼んだ。また、Watsonを幼児向けの知育玩具に応用した「CogniToys」などもリリースされた。
幼児の「なんで?」に応対できる能力を持つ知育玩具「CogniToys」シリーズ。登場時は話題にはなったが、シリーズが継続するほどの人気商品とならなかったようだ(笑)

ゲーム画面を見てプレイするゲームAIの誕生

 2015年にはGoogle系の英国ベンチャーのDeepMind社が開発したAIに、クラシックなゲーム機「Atari 2600」のブロック崩し、インベーダーなど、全49種のゲームをルールを教えずにプレイさせ、以前のプレイよりもスコアが高かったら「そのプレイは良いプレイだった」という評価を与え、反復的にプレイさせて学習させたところ(いわゆる強化学習モデル)、半数以上のゲームにおいて人間のトッププレイヤーの腕前を上回った成果を報告した。

DeepMind社が開発した「ゲーム画面を見てプレイするAI」の成長過程をまとめた動画。「どうすれば得点が稼げるか」を何百回という試行の繰り返しの過程で学習していく様が見て取れる
同じAIを「スペースインベーダー」で訓練させた事例。学習を終えたAIは、敵の弾を巧みに避け、飛来する高得点のUFOも確実に迎撃する

 2016年には、このDeepMindの開発したAI「AlphaGo」が、人類最強の囲碁プレイヤーとも言われる韓国人のイ・セドル九段を4勝1敗の戦績で打ち破ったニュースが世界を駆け巡った。

 ちなみに、このAlphaGoは、前出のAtari 2600をプレイしたAIと仕組み的には同じで、AlphaGoは基本的には囲碁のルールを知らないという事実も、業界に大きな衝撃を与えた。
 実は、AlphaGoは過去の膨大な上級者同士の対戦の棋譜の流れを「白石を白ピクセル」「黒石を黒ピクセル」とした「白黒画像の遷移データ」として学習し、最終局面において「これが勝ち」「これが負け」という「流れの筋」を学習して構築されたAIだった。

 なので、囲碁というゲームのルールそのものを深く理解はしていない。セドル九段が唯一勝利を収めた第4局は、中盤でAlphaGoが学習した膨大な過去の棋譜にないと推測される“奇手”を打ったことが勝因につながったと分析されている。

 囲碁の基本ルールすら知らなかったAlphaGoの弱点を突いてセドル九段は勝利したというわけである。SF漫画みたいな話でちょっとカッコイイ逸話である。

日本におけるマシンラーニング型AIのゲームへの導入事例

 日本においても、コンピュータゲームに対するAIの導入の研究は盛んだ。

 2019年に開催されたCEATEC 2019において、バンダイナムコは縦スクロールシューティングゲームの名作「ゼビウス」をプレイするAIロボを発表した。

 このAIは、前出のDeepMindが開発したゲームプレイAIとほぼ同方針の「教師なしAI」×「強化学習型AI」として開発されたものになる。

 つまり、AIはゲームのルールを一切教えられていない赤子状態でゼビウスをプレイさせられ「良い行動」をしたら「えらいぞ」と褒美を与えて訓練を繰り返し、開発されたものになる。

 学習にあたっては「実際のゲーム画面の15fps単位の画像」(一部処理しやすいように画像を低解像度化+鮮鋭化)を入力情報とし、「ゲーム画面に反応したレバー/ボタン操作」を出力情報としていた。

「Q56」(きゅうごろう)と名付けられたゼビウスAIプレイヤーロボ。実際の頭脳はこの白い展示台の下に隠されたデスクトップPC。Q56がアケコンを操作しているように見えるが、実はアケコン側の方が動いていて、Q56の腕の方が動かされている仕組み。ただ、展示中のゲーム画面が推論エンジンに入力され、リアルタイムにレバー/ボタン操作を出力しているので、AIデモとしてインチキはない
開発最初期の報酬授与条件は「高得点」だったが結果が振るわず。しかし開発後期「生存時間」に改めたところ、プレイが急激に洗練されたとのこと。ただ、あまりにも上手すぎても展示としておもしろみがないため、ブースではときどき失敗する学習レベルの低いAIをあえてお披露目したとしている。ちなみに、自機が死ぬとこちらに顔を向けて困った顔をする

 我々がPCやゲーム機で普段プレイしているようなコンピュータゲームに対しても、マシンラーニング型AIの導入の研究は行なわれている。

 特に興味深いのは、対人戦を想定したバトルAIの研究で、それらのAIは我々人間が実際に対人戦をプレイするように「その時点での戦局(ゲーム状況)」を理解した上で、AIが的確に方向レバー入力とボタン操作を行なわせて戦うものである。

 まず、先陣を切って商品化にまで漕ぎ着けたのがSNKだ。同社が2019年に発売した「サムライスピリッツ」(以下、サムスピ)で、そのAIプレイヤーが実装されている。
SNKの公式サイトに掲載されているサムスピのゴーストモードの紹介

 サムスピでは、プレイヤーという存在をシンプルな入出力演算器として考えているのが興味深い。

 具体的には、プレイヤーについて「1フレーム単位のゲーム状況」を入力情報として与えてやると、「レバー操作とボタン押し」を出力する演算器と見なすのである。

 なお、AIが出力する「レバー操作とボタン押し」は、あくまで「そういう操作をした」と見なされるゲーム操作データになる。物理的に実在するコントローラのレバーやボタンをロボットハンドが操作するわけではない。

 ここで言う「ゲーム状況」とは具体的には、闘い合う2体の両キャラ位置とモーション状態、両者のゲージ状態、残り時間、現ラウンド数(ラウンド取得状況)などを指す。

 サムスピでは、人間がサムスピを遊んだ際の「1フレーム単位のゲーム状況」とそのプレイヤーの「レバー操作とボタン押し」をマシンラーニングさせることで、そのプレイヤーのプレイスタイルを模倣するAI(ゲーム内ではゴーストと呼称)を構築する機能を搭載したのだ。

サムスピのゴーストモードの仕組み。プレイヤーのプレイスタイルの学習はゲーム機側の実機でリアルタイムに行なう実装となった。この画像はGame Creators Conference ’19のSNKゲーム事業本部R&D、泊 久信氏の「ニューラルネットワークを用いたAIの格闘ゲームへの組み込み」の発表資料より(以下同)
ゴーストモードと対戦した際、その推論エンジンは1フレーム毎にゲームコントローのレバー操作、ボタン操作を出力する仕様となっている

 同年、2019年に開催されたCEDEC 2019では、スクウェア・エニックス傘下の株式会社Luminous Productionsに所属する上段達弘氏が、3DバトルゲームのプレイヤーAIを、サムスピのゴーストAIに近いアプローチで制作した事例を発表している。
黒服キャラが敵AI、白服キャラがプレイヤーAI。ともにゲームコントローラを操作してキャラクタを動かしているというのがとても興味深い

AI技術の開発になぜGPGPUが有効なのか

 前出のAlphaGoでは、公開されている過去の膨大な数の世界トッププレイヤー同士の対戦棋譜を「畳み込みニューラルネットワーク」(CNN)に入力してマシンラーニングさせ、これを言わば「基礎知識」として持ち、この同じ基礎知識を持ったAI同士で対戦させて、勝敗が付いたら勝った方のゲームの進め方を「良棋譜」として学習結果に加えることで「腕前の強化」が行なわれていった。

 CNNは画像認識AIによく使われるニューラルネットワークで、入力した画像の特徴を抽出することに向いている。

 たとえば、膨大な「猫」の画像をCNN入力して、その学習結果として猫の特徴を取得すれば、撮りたてほやほやの新たな「猫」写真についても、このCNNはこれを猫として判断できるようになる(実際には入力画像が猫である確率を算出する)。

CNNの模式図例。512×512ピクセルの入力画像を256×256ブロックで畳み込み演算を行ない、その結果をさらに128×128ブロックで畳み込み演算を行なう。これを繰り返していくことで、入力画像ジャンルごとの特徴データが得られる。この特徴データの分類集積が実質的な学習ということになる。CNN基礎理論の発案は1970年代に行なわれていたが、演算量が膨大であったことから近年になってやっと実用レベルの技術に進化した

 CNN以外のニューラルネットワークには、たとえば回帰性ニューラルネットワーク(RNN : Recurrent Neural Network)と呼ばれるものもある。このRNNは、当初、音声や文章のような1次元データを取り扱うのに有効だとされていた。

 たとえば英語で「I」(私)のあとに続く単語として「am」や「was」が来る確率が高いことが見込まれるが、もし「I」の前に「When」があったとすると「When I」となるので「am」ではなく「was」へ続く可能性がグッと高まる。

 このように、データ同士の相関性を学習して動作するAIがRNN型AIである。言語の解読や翻訳、作文といった用途には、RNNが適しているとされる(現在はほかの手法が活用される傾向にあり)。

 さて、そもそもこのニューラルネットワークとは何なのか。

 和訳すれば「神経回路網」となるが、機能だけに着目して簡潔に説明すれば「複数要素からなるデータを入力してやると何らかの結果を返す関数」のようなものだ。

 これまでにさまざまな形態のニューラルネットワークが考案されているが、その多くの根幹演算には畳み込み演算(Convolution)が用いられる。

 畳み込み演算とは、与えられた2つの数列(データ)の要素同士を全組み合わせで乗算して加算し合わせる演算のことだ。

 ギターなどの楽器音に残響を与えるエフェクター装置などは、この畳み込み演算をもっともシンプルに活用した音響機器である。
数列X「3,5,-7」と数列H「12,-4」に対する畳み込み演算。数列Yに結果が収められるまでの演算過程

 マシンラーニング型AIの形成過程(≒学習過程)、そしてそのAIを活用過程(≒推論過程)において、この畳み込み演算を、大量に行なうことになる。

 畳み込み演算は、実務的には「行列同士の掛け算」なので、この計算はGPUが内包する膨大な「プログラマブルシェーダ実行ユニット」(つまりはシェーダプログラム実行ユニット)でそのまま演算可能なのだ。

 すなわち、GPUをGPGPU的に活用すれば、膨大なデータ量の畳み込み演算が高速に行なえるわけで、だからこそ、AI技術開発にGPUが引っ張りだことなったわけである。

 ただ、GPUは、もともと3Dグラフィックスを描画するためのプロセッサだ。畳み込み演算専用機として利用するには、シェーダプログラム実行ユニットには、テクスチャユニットを始めとしたグラフィックス描画支援機能がたくさん接続されている。

 NVIDIAは、「GPGPU業界の方々がそこまで熱望するならば」……ということで、シェーダプログラム実行ユニットから余計な機能をバッサリとカットした畳み込み演算実行専用ユニットを、2017年発表のVolta世代のGPU「GV100」から搭載した。

Quadro GV100

 そう、それが言わずと知れた「Tensorコア」である。実は「推論アクセラレータ」の異名を持つTensorコアだが、実際に行なえるのは畳み込み演算(行列の乗算)だけ。
Tensorコアは、実はシンプルに畳み込み演算器に相当する

 Tensorコアは、1基あたり、最大4×4要素の行列同士の乗算が1クロックで行なえる。具体的には、下図のような64回の乗算と48回の和算を1クロックで行なうことができる。
Tensorコアの1クロックあたりの演算実務を展開するこんな感じ。人間が筆算するには拷問レベルで面倒臭い

 普通のシェーダプログラム実行ユニットでは、1要素(1データ)が最大32bit浮動小数点(FP32)演算に対応しているが、Tensorコアはここは割り切っており、最大16bit浮動小数点(FP16)までと制限している。

 AI技術開発用途では、精度的にはFP16で必要十分過ぎるくらいであり、AIが取り扱う学習テーマによっては8bit以下でも十分とされることも多い。よって、最近のNVIDIA GPUのTensorコアでは8bit整数(Int8)、4bit整数(Int4)、1bit(バイナリ)にまで対応する。

 そうそう、最近のスマートフォン製品においては「AIチップ搭載!」というような触れ込みが目立つようになってきている。

 AIチップ搭載という魅惑のキーワードに痺れて、つい「オレのスマホちゃんは人工知能搭載だぜ、すげえぜ」と自慢したくなることがあるが、実はそのAIチップとは、ここまでで解説してきた「シンプルな行列演算器の塊」にしか過ぎない。

 いずれにせよ、高尚なAIも最小演算単位が畳み込み演算(行列の乗算)から成り立ってるということを考えると、我々の知性も根源自体はシンプルな演算の賜なのかもしれない……と思わされてなんとも感慨深い。
広がりを見せるマシンラーニング型AIの応用先

 さて、2012年以降、センセーショナルな発展を見せたマシンラーニング型AIのすべてにおいて、NVIDIAのGPUがGPGPU的に利用されていた。

 この事実は、前回紹介した「2010年の世界最速スパコンTOP10のうちの3台がNVIDIAのGPUベースだった」という事象に並ぶほど、NVIDIAにとって「GPGPUに対する強風の追い風」となったことは言うまでもない。

 マシンラーニング型AIは、ごくごく簡単にたとえれば「膨大なデータ同士の相関性を計算し、これを学習データにする」「AI利用時には、入力データとその学習データの相関を求めて、その度合いに応じた推論を導く」……というような処理系となっている。

 この仕組みは、画像の認識、インベーダーゲームをプレイするAI、囲碁をプレイするAIなどなど、あらゆる分野への応用が利く。

 そう、2012年以降、GPGPUベースとなったマシンラーニング型AIは「どんな分野で有効か」の探索フェーズに入り、まさに各産業分野において高効率かつ高精度なAI開発が急ピッチで進められている状況となっていった。

 たとえば音声データを取り扱った音声認識や、膨大な言語の文書データを取り扱った翻訳への応用はすでに実用レベルに達している。

 意外なところではディズニーやピクサーなどのCGアニメーション映画制作会社が、キャラクターに魅力的な動きを付けるのに、モーションキャプチャではなく、マシンラーニング型AIを応用する研究を始めている。

 日本では、塩野義製薬が新薬試薬の臨床試験解析にマシンラーニング型AIの導入を開始したことを発表しているし、レントゲン写真やMRI像から疾患の有無を判断するエキスパートシステムに、マシンラーニング型AIを導入しようとする研究も進められている。

 そして、リアルタイムに周囲の情景(映像)を認識して最良の行動を判断するだけでなく、過去の学習データから、今の情景から未来に起こりうる危険なことを確率的に予測できるマシンラーニング型AIもありふれた存在となりつつある。そう、自動車の自動運転向けAIなどはその最たる事例だと言えよう。
2017年5月にNVIDIAが開催したGTC 2017の基調講演にて、トヨタ自動車は自社の自動運転技術開発に、NVIDIAのGPUを搭載したSoCを採用することを発表した
マシンラーニング型AIは、学習データ次第で今見えている状況から、この先で起こりうる未来が確率論的に予測できるところが、従来のセンサーからのリアルタイム情報に基づいてアルゴリズムでリアクション的に意志決定するAIとの大きな違い。ドアが閉まっている車があったとき、過去に「突然ドアが開いて、そのドアに衝突したことがある。これは良くないこと」という学習があれば、同じ状況時に警戒ができる。リアルタイムにリアクションするだけでなく、起こりうることを予測して警戒できるAIは、自動運転技術の意志決定には非常に都合が良い
GPGPUの世界でも激化が進むGPUメーカー同士の戦い

 近年では「NVIDIAは妙にGPGPUに注力している」などと言われることがあるが、むしろ「GPGPUを積極活用している業界の方が金に糸目を付けない勢いで高性能GPUを欲している」状況になっており、今やグラフィックス業界に優るとも劣らぬほどのGPU市場の上客になりつつある。

 そんなわけで、企業体であるNVIDIAの行動方針に「GPGPUユーザー重視」の傾向が見られるようになったとしても不思議なことではない。

 冒頭で紹介したGH100のような「GPGPU専用のGPU製品をグラフィックス描画向けよりも先行してリリースする」という状況は、こうした背景があるからなのだ。

 さて、なぜここまでGPGPUの世界がNVIDIA一強になってしまったのだろうか。これにはいくつかの理由が考えられる。

 Radeonブランドを有し、プログラマブルシェーダ技術の進化に大きく貢献したはずのATIは、大手CPUメーカーのAMDに2006年に買収されている。

 AMDはCPUメーカーでもあるため、HPC(High Performance Computing : 学術界や産業界が欲する科学技術計算用の超高性能な計算処理系。端的に言えばスパコン)業界にCPUを訴求したいという思惑を捨てきれず、GPGPUの方向へ大きく傾倒した戦略をとることができなかった……と筆者は考えている。

 さらに、AMDは「そうしたHPC分野には、CPUとGPUを統合させた新構造のプロセッサが適しているはず」という姿を見出していた。

 この着想を元にした新プロセッサは当初「Fusion」というプロジェクトネームで発表されたのち、実際の製品としてはAPU(Accelerated Processing Units)シリーズで展開された。

 またAMDは、次世代APUシリーズに向けて、CPU管理下のメモリ空間とGPU管理下のメモリ空間を論理的に共有一体化させたGPGPUプラットフォームとして、HSA(Heterogeneous System Architecture)を提唱。
NVIDIAがGPGPUに舵を切った2010年前後、AMDはGPGPUよりもヘテロジニアス(異種混合)コンピューティングの実現に未来を感じ、「Fusion」プロジェクトを推進した

 この流れは非常に有効そうに見えたのだが、初期のAPUはどちらかと言えばエントリークラスからミドルクラスの性能を持った、一般ユーザー向けの普及価格帯PC向けソリューションとして訴求されていため、HPC業界に振り向いてもらえなかった。。

 歯に衣着せずに言うと、最初期のAPUはCPU性能もGPU性能もHPCが求めるパフォーマンスに達していなかった……ということである。

 このタイミングで、若干時代の流れを読み間違えたAMD(ATI)は、GPGPU向け戦略(≒近代HPC戦略)においては相応の遅れをとってしまった感がある。

 ATI買収をきっかけにしてAPU開発に傾倒し、GPGPU環境整備に遅れをとったAMDだったが、このAPUプロジェクトそのものは一定の成功を収めているということだけは付け加えておこう。

 そう、PS4、PS5、Xbox One、Xbox Series Xなどの近年の家庭用ゲーム機のメインプロセッサは、すべてAMDのAPUであり、言わばFusionプロジェクトの間接的な産物なのであった。
近年の家庭用ゲーム機の多くは、AMDのAPUを使用している

 さて、AMDは、この「遅れ」を取り戻すべく、2015年前後あたりからGPGPU環境整備ヘの取り組みを積極的に行なうようになり、2016年にAMD独自のプラットフォーム「ROCm」(Radeon Open Compute Platform)の推進を開始した。
NVIDIAのCUDA戦略に対抗すべく、GPGPU(≒GPU COMPUTING)環境整備に力を入れ始めたAMDは、ROCmを推進中

 以降、堅実的な開発と環境整備を続けたことで(まだまだNVIDIAのCUDAプラットフォームほどではないが)、徐々にHPCの世界で存在感を強めつつはある。

 近年では、AMDのRyzen CPUと、同社のGPGPU専用GPU製品であるRadeon Instinctの組み合わせで構成されたスパコンが、米国のオークリッジ国立研究所(ORNL)と米国エネルギー省(DoE)に採用されたことが大きく報じられた。
米エネルギー省、世界最速の新スパコンにAMD製CPU/GPUを採用

 GPUの覇権争いは、今後GPGPUの世界でも続くと見て間違いない。
「ためになる3Dグラフィックスの歴史」シリーズのまとめ

 もともとこのシリーズは、編集部から「なぜNVIDIAとAMD、Intelといった異なる半導体メーカーが作るGPUで、同じようなゲームグラフィックスが出せるのでしょうか?」というお題が起点となっていた。

 全6回の間、だいぶ脱線することも多かったが、GPUというプロセッサの活用のされ方がここ20年くらいで、まるっきり変貌してしまったので、それも致し方がないといったところ。

 今回のシリーズは、本稿でひとまずの終わりとなる。最後に、全6回のまとめを年表的な箇条書きで示し、元々のお題に対する回答のようなものを示そうかと思う。

【1】1990年代初期。もっとも身近なリアルタイム3Dグラフィックスはゲームセンターのゲーム機に存在した。
1993年に登場した「バーチャファイター」

【2】1990年代中期。PCでリアルタイム3Dグラフィックスを実現する気運が高まるが、それを担当する3Dグラフィックスハードウェアとその制御APIが乱立した。DirectX(Direct3D、以下同)は登場当時は求心力が低かった。
初代Voodooを搭載した3Dグラフィックスハードウェア。当時はDirectXの影は薄く、これを動かすには3dfx社独自のAPI「Glide」を用いる必要があった

【3】1990年代後期。DirectX7登場とともに、それまでCPUが担当していたジオメトリ演算系までをも、3Dグラフィックスハードウェアが担当可能になる。「GPU」というキーワードの誕生を機に、いくつかあった3DグラフィックスAPIにおいても淘汰が開始され、DirectXの立場が向上する。
1997年に登場した「バーチャロン」。IntelのSIMD拡張命令であるMMX技術が使われた

【4】2000年代初期。GPUの機能拡張(≒3Dグラフィックスにおける新表現の実装)をソフトウェアの形で行なっていく枠組み「プログラマブルシェーダ技術」が誕生する。これにいち早く対応したDirectX 8がこの技術の進化を牽引していく流れに。
DirectX 8世代のGPUから採用された「プログラマブルシェーダアーキテクチャ」。写真はその対応GPU「GeForce3」

【5】2000年代中期。プログラマブルシェーダ技術の発展とともにGPUの進化が加速。一方で、たくさん存在した3Dグラフィックスハードウェアメーカーの淘汰が進む。
Permedia2を搭載した「Fire GL 1000 Pro」。3Dlabs社は2002年にシンガポールのCreative Technology社に買収され、2006年にはGPU事業から撤退

【6】2000年代後期。NVIDIA GeForce対ATI(AMD) Radeonの闘いが激化。この闘いが追い風となってGPUはより高性能化。プログラマブルシェーダ技術のプログラマビリティが一層強化。DirectXもDirectX 11まで進化する。
「GeForce FX 5900 Ultra」と「RADEON X1800 XT」

【7】2010年代初期。高まったGPUのプログラマビリティがGPGPU技術を育み、実用化へと進む。任天堂、ソニー、Microsoftの三大家庭用ゲーム機はすべてプログラマブルシェーダ技術ベースへ。対応最後発は2012年発売の任天堂のWii U。ちなみに、もっとも早く対応したのは2001年発売の初代Xbox。2番手は2006年発売のPS3。
2001年に発売された初代「Xbox」は、世界初のプログラマブルシェーダ技術採用の家庭用ゲーム機

【8】2010年代中期。GPGPUがマシンラーニング型AIの開発に大きく貢献。GPU制御APIの抽象レイヤーを薄型化する流れが発祥した結果、DirectX 12とVulkanが台頭する。ただし、旧来APIのDirectX 11とOpenGLも併存することに。
Vulkanの前身となった「Mantle」。AMDが2013年に発表

【9】2010年代後期。GPGPU技術の加速度的な進化で、自動車の自動運転技術開発を始め、GPGPUとAIが切っても切れない関係性へ。GPGPU市場が大規模化する。また、このタイミングでGPUにリアルタイムレイトレーシング機能が搭載される(本シリーズでは未フォロー)。
世界初のGPGPU対応GPU「GeForce 8800 GTX」。発表は2006年

 こんな感じになるだろうか。

 「なぜ、NVIDIAとAMD、Intelといった異なる半導体メーカーが作るGPUで、同じようなゲームグラフィックスが出せるのでしょうか?」という問いに対しては、

「プログラマブルシェーダ技術」の規格化によって、3Dグラフィックス表現がソフトウェアの形で行なえるようになり、広範囲な互換性が担保されるようになったから

……ということになろうか。

 プログラミング言語的な方言、APIのパラメータの与え方の違い、座標系の違い……といった細かな差異はあれど、同じプログラミングモデルで制作されているため、ほとんどの近代3Dゲームグラフィックスは異機種間に対する相互移植が可能となっている。

 また、昨今の発展著しい先進のゲームエンジン技術の台頭により、そうした相互移植性まで面倒を見てくれるようにもなってきている。

 ただ、今でもGPUごとに、プログラマブルシェーダ技術の実行時の結果に、微細な結果が出ることはある。

 なぜそうしたことが起こりうるのかについては、本シリーズの2回目や3回目で紹介した「緑のたぬきと赤いきつね」の闘いのあたりで触れたエピソードのようなことが、未だに細かい部分で残っているからである。

 なお、今回のシリーズでは、レイトレーシング技術に付いては一切触れなかったが、これはまだ進化の途中であり、この後の進化の方向性が定まっていないためだ。また時間が経ったときに、このあたりの話題はお届けすることにしたい。

 それではまた。 』

中国、生成AIに審査義務 「国家分裂の扇動」など禁止

中国、生成AIに審査義務 「国家分裂の扇動」など禁止
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM116QU0R10C23A4000000/

 ※ どこまで行っても、「人間らしく、自分の頭で、ものを考える力」が、「鍵(かぎ)」となる…。

『2023年4月11日 17:19

【北京=多部田俊輔】中国政府は11日、精緻な文章や画像などを作り出す生成AI(人工知能)の規制案を発表した。社会主義体制の転覆や国家の分裂などを扇動する内容を禁止し、当局による事前審査を義務付ける。生成AIを含めてネット世論の統制を強化する。

中国でネットを統制する国家インターネット情報弁公室が同日、全21条で構成する「生成型AIサービス管理弁法案」を公表した。5月10日まで専門家らの意見を聴取…

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』

『5月10日まで専門家らの意見を聴取し、年末までの実施を見込む。

規制案は第1条でインターネット安全法(サイバーセキュリティー法)、データ安全法(データセキュリティー法)、個人情報保護法に基づき、生成AIの健全な成長を目的とすると明記した。第2条でアルゴリズム(計算手法)やモデルなどに基づいて生成された文章、画像、音声、動画などを規制対象とした。

第4条で生成AIのサービスは法律、法規を順守し、習近平(シー・ジンピン)指導部が示す社会主義核心価値観を体現しなければならないと規定した。政権や社会主義体制の転覆、国家分裂の扇動、国家統一を損なう内容、テロリズムの宣伝、暴力、わいせつ、虚偽情報などを含む内容を禁止した。

中国共産党と習指導部による統治や、台湾統一に向けた動きに対する批判を排除する狙いがあるとみられる。

消費者へのサービス提供前にネット当局のセキュリティー審査を受けることも義務付けた。当局はネット検索サービスなどに事前審査を求めており、生成AIも対象に加える。

中国は「ChatGPT(チャットGPT)」など米国の生成AIの国内利用を厳しく規制している。当局の指導の下で百度(バイドゥ)やアリババ集団などが独自の生成AIの開発に取り組む。

生成AIをめぐってはデータの不正収集や差別、偽情報の助長、サイバー攻撃への悪用といった懸念も出ている。イタリアが利用を一時禁止するなど、個人データ保護法制が厳しい欧州を中心に規制強化が進む可能性がある。米国でも非営利団体などがAI開発の危険性を指摘して規制を訴えている。

【関連記事】

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楠正憲
デジタル庁統括官 デジタル社会共通機能担当
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ひとこと解説 LLMの開発において、たくさんの利用者に使ってもらって、そのフィードバックで強化学習を行うプロセスは重要だ。表現の自由が認められている西側諸国にとって、中国がLLMを使ったサービス提供を厳しく規制することは、開発競争を優位に進める機会となり得る。一方で子どもによる利用でトラブルが生じたり、LLMを悪用した事件が起きた場合、もっと厳しく規制すべきとの議論が起こるのも時間の問題だ。対話型AIの悪用や国家による統制といった負の側面からも目を背けずに、社会としての向かい合い方を考えて、様々な立場からオープンな対話を積み重ね、国際的なルールの形成に貢献していく必要があるのではないか。
2023年4月11日 20:26いいね
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佐藤一郎
国立情報学研究所 教授
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ひとこと解説 一般論だが、対話型AIは、国家による言論操作にとっても強力なツールとなりうる。

というのは①学習・生成アルゴリズムの調整、学習対象のデータを限定したり、特定の質問を制限することで、容易に結果を偏らせることもできる。②利用者が対話型AIの結果に満足すればその結果の元情報を見なくなるからだ。つまり、国家の都合のいい情報空間に人々を閉じ込めることができる。さらにそうした偏った対話型AIを他国に輸出することは、その他国の世論を操作できることになる。

 対話型AIを画期的な技術だとして、その効用を議論するのも結構だが、そろそろ対話型AIの負の影響を議論すべき時期に来ているのではないか。
2023年4月11日 19:12 (2023年4月11日 19:29更新)
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浅川直輝
日経BP 「日経コンピュータ」編集長
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ひとこと解説 中国が求める対話AIを開発するには、対話AIが出力するテキストが「体制の転覆」「国家分裂の扇動」などに相当する否かを判定するAIモデルを新たにつくり、強化学習などを通じて対話AIの出力に一定の制約を設ける必要がありそうです。

ただChatGPTが自ら証明したように、ユーザーが質問文(プロンプト)を工夫することでこうした制約を外す「脱獄」も原理的には可能です。脱獄を試みるユーザーが増え、続いて中国が脱獄用のプロンプトを規制し・・・といったいたちごっこになる可能性があります。
2023年4月11日 21:08 』

AIが人間の司令官の「決心を補助する」とは、具体的にはいったいどんな感じなのか?

AIが人間の司令官の「決心を補助する」とは、具体的にはいったいどんな感じなのか?

https://st2019.site/?p=21048

『Benjamin Jensen and Dan Tadross 記者による2023-4-12記事「How Large-Language Models Can Revolutionize Military Planning」。

   AIが人間の司令官の「決心を補助する」とは、具体的にはいったいどんな感じなのか?

 一例を想像しよう。

 司令官は、当面している敵地上部隊を、カンネーのような両翼二重包囲を仕掛けることで、殲滅してやりたいと思っている。

 データは、偵察衛星や偵察航空機や電波傍受から得られる。それをデジタルマップ上に可視化すると、これまでの敵軍の動きが時系列的に細密に動画化される。

 だがそれは司令官と幕僚に対するいわば余計なサービスにすぎず、AIは黙って淡々と本業の仕事にかかっている。すなわち、この土地でこのパターンの動きを見せている敵軍を両翼二重包囲するには、我が軍は時々刻々、どのように動かなければならないかを、全範囲にわたって詳細に、計算してくれているのだ。

 我が軍のデータのうちで肝要なのは、「燃料補給」である。燃料補給の目処が立たないのに理想的なマヌーバを提案されても、前線のリアル部隊にはどうしようもない。AIは、今、間に合う燃料兵站の条件で、現実的に可能な包囲機動の作戦計画を立ててくれる。それがMapに示される。

 もし、こちらの準備できる燃料があまりに少なければ、こちらの一部の部隊を後退(偽退却)させることで敵軍を我が陣中に深く誘い入れ、それによって「カンネー」型の決戦を再現できる可能性があるから、AIはそれを映示して「提案」することになるだろう。
 偽退却機動は、人間の司令官にとっては、リスキーな決心になる。もしAIの予想が外れ、あるいは一部現地将兵の戦意が崩壊するなどすれば、予期に反して我が軍は大敗を喫するかもしれぬ。その場合、人間の司令官は戦史に末永く汚名をさらし、幕僚のキャリアはおしまいとなり、なにより国家には大打撃だ。しかしAIには恥の観念は無いし、切腹しろと迫ってくる世論の圧力もない。気楽なものである。

 人間の司令部は、それでも敢てカンネー型の勝利を追求するのかどうかまで含めた、高度判断を下さなければいけない。

 司令官は、おのれ個人の名声と国家の興廃をもろともに賭けた決断を、数分のうちにしなくてはならん。

 ……ざっと、こんな感じだろうか。

 AIの得意技は、人間の司令部がある判断で迷っているところに、最新の偵察データがとびこんできたときに、瞬時に、それを加味した「再計算」を、トータルでやりなおしてくれることである。人間の幕僚には、とてもそんなスピード仕事はできないので、古くなった当初案にこだわることになりがちだ。

 いまやAIは、医師国家試験にも合格できるし、弁護士資格試験もパスしてしまう(米国の話)。

 わずか数ヵ月のうちに、とてつもなく進化しているのである。

 ラダイティズム(そんなもの無い方がいいと叫ぶ運動)の入る余地はない。これは使いこなすしかないのだ。』

NSAの長官は警告した。チャットGPTを使うと、…。

NSAの長官は警告した。チャットGPTを使うと、…。
https://st2019.site/?p=21048

『Jon Harper 記者による2023-4-11記事「NSA: ChatGPT and similar tech will make hackers more effective」。

   NSAの長官は警告した。チャットGPTを使うと、英語の文章がいかにも自然な調子になるので、メールで人を騙す仕事をしている悪人どもの仕事が今まで以上にはかどってしまうことになるだろう。善人にとっては、《不自然な文章》から詐欺メールであることを見抜くことが難しくなる。

 NSA長官としては、大統領に「データ」を示して何かを説明するときに、たいへんなジレンマに直面する。というのは、チャットGPTは、存在しないデータをいくらでも捏造できてしまうからだ。情報機関が、それらの偽データを拾い集めて、本物だと信じて分析していた――というオチが、これからは、待っているわけである。

 これだけは言える。将来も、分析して報告するのは人間の役目であり続けるだろう。AIは、「分析のツール」として有用である。しかし「分析」そのものの代行は、できない。

 ペンタゴンではAIを「決心」の補助に使えないか、研究中である。
 来る6月には、ヴァジニア州マクリーンで、AIについてのカンファレンスをDoDが開催する。』

AIって何のために開発してるの?

AIって何のために開発してるの?
http://blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/60351413.html#more

『 2023年04月04日14:01

1: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:32:56.98 ID:OHAglE750
人から仕事や生き甲斐を奪うため?

2: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:33:32.50 ID:yX9snrrZ0
無能より役に立つからや

6: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:35:30.69 ID:9lWCH8VWM
もう終わりの始まりやと思う🥺

12: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:37:45.29 ID:49K+su9x0
労働を全てAIのものにすれば人類は働く必要が無くなる

13: 東風吹かば名指し 2023/04/03(月) 16:37:51.00 ID:ZzoHRNMk0
人間に限らず動物が仕事も狩猟もなんもしないで楽しく生きてくためや

18: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:39:36.04 ID:OHAglE750

13
自己実現のための仕事や創造の愉しさを奪われた生言うほど楽しいかな?

19: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:40:43.88 ID:49K+su9x0

18
そうなったら娯楽としての仕事を提供してもらえばよい

20: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:40:51.37 ID:EUUlbQx60

18
一人一人がやりたい事を実現できる仮想世界に入り込めるようになると思うで
そんでひとまず現実世界は幕を閉じるんや

21: 東風吹かば名指し 2023/04/03(月) 16:41:15.46 ID:ZzoHRNMk0

18
ニキはなんjしてるだけで楽しくないんか?
プログラミングとか音楽とか筋トレとか、別に仕事になんなくたっていくらでも続けられるやろし
やっぱりワイはAIの悪いとこが分からんわ

31: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:44:14.45 ID:OHAglE750

21
AIとベーシックインカムの世界は完全にニヒリズムの世界やぞ?
みんなはニーチェみたいに超人として生きるんか?それとも新しい宗教を見つけるんか?
34: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:45:59.74 ID:49K+su9x0
31
皆が遊んで暮らせば良いだけや

37: 東風吹かば名指し 2023/04/03(月) 16:48:31.35 ID:ZzoHRNMk0

31
一生遊び回るのに虚無も何もないやろ
楽しければそれでええんやで

15: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:38:58.65 ID:ORhBr+mo0
衣食住のどれか
例えば一部の食品だけでも生産を全てAIで完結して無料配布出来る下地が出来ないものか
それで生きるのが大分楽になるだろうに

16: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:39:13.10 ID:EUUlbQx60
やってる事は数十年間蓄積されてきた情報を「チャット」という形で還元してるだけなんやけどな
情報が飽和してる状態やからチャットも完全体になりつつある
AI自体が学習するかもしれないなんて話も出てきとるし

29: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:44:04.53 ID:KDARMOWE0
世界を支配するためやで

30: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:44:12.88 ID:zJmglQWl0
人間を更に追い込むため

32: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:45:09.03 ID:KBUCGESD0
人間がAIと融合するため

28: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:44:02.81 ID:7HZ9ISBn0
仕事でしか評されへんから仕事なくなったら生きる意味失うとか
昭和の熱血サラリーマンと呼ばれたジジイ達みたいやな

35: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:46:05.66 ID:OHAglE750
いやワイは学生やぞ
趣味にしても鑑賞者がおらんようになるぞ

36: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:48:03.51 ID:49K+su9x0

35
なんや鑑賞者って

40: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:50:47.77 ID:OHAglE750

36
絵を描いたり音楽を作ったとしてもAIの圧倒的な物量と質に押されてそもそも人の目に入らないって話や
農工にしてもAIで全てが片付く時代に誰がその生産を評価するやってことや

45: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:54:02.92 ID:7HZ9ISBn0

40
ああ、芸術作品の評価が単一基準やと思ってるんか
すでにAIに超えられてそうな価値観やな

39: 東風吹かば名指し 2023/04/03(月) 16:50:08.01 ID:ZzoHRNMk0

35
ワイは話し相手がAIだけになっても別にええが
人間じゃなきゃイヤイヤなのって人は当然おるやろうし
そういう仲間集めて見せてあげればええんちゃう

41: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:52:08.00 ID:OHAglE750

39
そうなんか
じゃあGPT5が出た段階で誰とも会話せんでよくなるな

44: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:52:44.64 ID:49K+su9x0

41
それは暴論やろ
まだクオリティが充分とは言えないし

48: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:55:27.50 ID:7HZ9ISBn0
そもそもどんなAIを想像してるんやろこれ

52: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:56:11.37 ID:49K+su9x0

48
これは割と大きい問題やな
本来の意味としてのAI、つまりAGIのことなのか
それとも弱いAIのことなのか

50: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:55:41.75 ID:+krN+H/s0
業務圧縮の為

55: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:57:58.93 ID:PvnO6xjL0
テクノロジーが加速度的に進化するなら万々歳やろ
そのための多少の犠牲は必要やしそうして人類は進歩してきたわけや

58: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:00:06.03 ID:OHAglE750

55
既に豊かなんやしそういう価値観から抜け出してもええんやないか

64: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:04:27.06 ID:AlNVsQJp0

58
脱成長やな反資本主義にもその考えもある
でも結局は競争心が人間の心にあるから資本主義による競争社会は脱せないと思うわ

多くの人間が職にあぶれているのに資本主義のままとか、一体どんな世界になるか見ものやな
超ディストピアやろね

78: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:11:39.55 ID:c6fbGkc6a

64
というか今AI開発したり支持してる人は多少なり競争心があってやってるやろうに自分らが用無しになったときのこと考えてないんかね

105: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:29:18.06 ID:AlNVsQJp0

78
考えて無いやろ
質問しても「僕は社会や政治の専門家ではないので…」みたいなテンプレートな回答しかしないで?
分からないのは別にいいんやけど、個人の肖像権や著作権、プライバシーをぶっ壊すような発言してるのは流石に頭おか
個人の権利無くしてどうやって生きていくつもりなんやろね?

57: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 16:59:55.34 ID:+7jqUAIMM
AIに3日で作らせたゲームが想像以上に良く出来ててビビったわ
そのうち開発にAIを使うのが当たり前になるやろな

63: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:04:17.27 ID:yxNNIR5v0
どうせいずれ世界的に「あれっテクノロジーって格差を拡大してるだけじゃん」って気づく
一部が気づいても大衆が気づかないと意味ない
いずれ大衆にも明らかなレベルで明白になる

66: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:05:48.15 ID:MHN4HARZ0
ネットが出てきた時も似たようなこと言われてたな
ネットにしろAIにしろただのツールでしかない
電話やテレビと同じ

67: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:07:08.90 ID:49K+su9x0

66
いくら何でも先見の明が無さすぎる

68: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:08:12.20 ID:c6fbGkc6a

66
電話やテレビを結局のところ人を繋ぐコミュニケーションの道具やっただけやし道具自身が生産することは無かったやん

72: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:10:07.95 ID:MHN4HARZ0

68
ただの道具って意味や
パソコンとかって言ったほうが良かったか?

82: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:14:23.37 ID:c6fbGkc6a

72
ただの道具って考え方が理性主義の古い考え方やわ
「道具は人間が作り、人間は道具によって形作られる」マクルーハンの言葉や

83: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:14:33.62 ID:jMohptQid

72
人間も生物が進化するための踏み台って気付かんのか?
自分達が生物の最終進化系だと勘違いしてないか?
チャットGPTに肉体を持たせたら既に人間に迫る勢いなんやで
人類は滅亡に向かうと分かっていてもAIの開発を止められへん
これは本能なんや

90: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:17:22.71 ID:OHAglE750

83
AIにユートピア思想抱いてる人間より君みたいな破滅主義者の方がまだ理解できるよ

91: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:17:47.27 ID:MHN4HARZ0

83
人類は滅亡なんてしないよ
人口は半分くらいになるかもしれんけど間違いなく残る

74: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:10:38.76 ID:AlNVsQJp0

66
歴史は韻を踏むけど同じではないんやで
馬車と車、電卓とコンピューターがよく比較に出されるけど
こいつらがやってることは同じ、人間が脳みそを使って道具を利用してるだけ、だからホワイトカラーが生まれた
今のマシンラーニングだと無理やけど、AGIが完成したら完全自走になるから、そのホワイトカラーも消える
じゃあ何が新しく職業として生まれるんや?

77: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:11:34.17 ID:AlNVsQJp0

74
あっ電卓とコンピューターやなくて、そろばんと電卓やったわ

86: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:15:33.64 ID:MHN4HARZ0

74
さあな?
働く事自体がナンセンスな世の中になるのかもよ
企業だけが資本を総取りしてそのおこぼれで一般人が生活するとかおもろそうだけどw

88: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:16:32.78 ID:49K+su9x0

86
流石に草

73: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:10:08.16 ID:jm9h4d/a0
シンギュラリティが発生したら制御できなさそうな感はあるよな

80: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:12:23.57 ID:AVOGWPFKd
資本家の夢である人件費ゼロの従業員の実現のためやぞ

81: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:13:21.70 ID:cx6Bg0800
人は悪い人がいても一部で済むんだけど
AIが悪さをしたらすべて統括されてて全部が敵になるってのが怖い
人間って生きるのに色々と必要なものがあるけど
食も水もAIが管理しだしたら人が生きるのは困難になるだろうな

85: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:15:18.41 ID:AVOGWPFKd
AIという最高の話し相手が常についてくれるから
他人とコミュニケーションする必要すらなくなっていくで

110: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:30:29.67 ID:zBT4lLP7M
仕事しなくても生活できるんならよくね
ドラえもんみたいなの1台買ってそいつに仕事させて自分は遊んでればいいんだろ?

111: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:30:53.99 ID:j38D7UiE0
担い手不足を補うのには有効

112: 風吹けば名無し 2023/04/03(月) 17:31:23.06 ID:lwmX6f+dd
先行利益狙いでバンバン開発しとるから 』

Samsung、ChatGPTの社内利用で3件の機密漏洩

Samsung、ChatGPTの社内利用で3件の機密漏洩
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1490904.html

『韓国이코노미스트(Economist)は3月30日、Samsung Electronicsが社内でChatGPTの使用を許可したところ、機密性の高い社内情報をChatGPTに入力してしまう事案が発生したと報じた。少なくとも3件が確認されているという。

 報道によれば、Samsungの半導体事業などを担うDS(Device Solution)部門において、3月11日にChatGPTの使用を許可。その後、約20日間で少なくとも3件の事案が発生したという。内訳は、設備情報の流出が2件、会議内容の流出が1件。同社では、事故の経緯の調査を進めるとともに、緊急措置としてChatGPTへの1質問あたりのアップロード容量を1,024B(バイト)に制限。今後も同様の事案が発生するようであれば、接続を遮断する可能性もあるという。

 事案の詳細は、1件目が、半導体設備測定データベースのダウンロードソフトに関するエラーを解消するため、ソースコードをChatGPTに入力して解決策を問い合わせたもの。2件目が、歩留まりや不良設備を把握するプログラムに関するソースコードをChatGPTに入力し、コードの最適化を図ったもの。3件目が、社内会議の録音データを文書ファイルに変換後、ChatGPTに入力し、議事録を作成したものだという。

 ChatGPTでは、入力されたデータを学習データとして活用する場合があるため、機密性の高い内容を入力すると、不特定多数にその内容が流出する恐れがある。これについてはOpenAI側でも、ChatGPTを利用するユーザーに対し、機密情報を入力しないよう注意喚起している。

ChatGPTには機密情報を会話で入力しないよう注意を促すダイアログ 』

大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)とは?

大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)とは?
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2303/13/news013.html

『用語解説

 大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)とは、大量のテキストデータを使ってトレーニングされた自然言語処理のモデルのことである。一般的には大規模言語モデルをファインチューニングなどすることによって、テキスト分類や感情分析、情報抽出、文章要約、テキスト生成、質問応答といった、さまざまな自然言語処理(NLP:Natural Language Processing)タスクに適応できる(図1)。大規模言語モデルの代表例としては、2018年にGoogleが発表した「BERT」や、2020年にOpenAIが発表した「GPT-3」などが挙げられる。2022年12月に発表された「ChatGPT」は、2022年初頭にトレーニングした「GPT-3.5シリーズ」をチャット(対話)向けにファインチューニングしたものであり、大規模言語モデルの応用例の一つだ。

図1 大規模言語モデル(LLM)のイメージ

 大規模言語モデルの「大規模」に明確な基準はないが、BERTとGPT-3を参考値として示しておく。BERTは、28億語のWikipediaデータと8億語のGoogle BookCorpusデータで合計33億語のデータからトレーニングされている。GPT-3は、45TB(テラバイト)のデータ(最終的に合計4990億トークン)からトレーニングされている。GPT-3.5のデータセットについては筆者が調べた限り発表されていない。

 大規模言語モデルは、その内部のニューラルネットワークに含まれるパラメーターの数も非常に多い。BERTは3億4千万、GPT-3は1750億、GPT-3.5は3550億ものパラメーターを持っている。

 ちなみに、GPT-3やGPT-3.5は基盤モデル(Foundation Model)であり、かつ大規模言語モデルでもある。ただし、「テキスト以外のデータ」(例えば“画像”データ)を使ってトレーニングした基盤モデルは、当然ながら「大規模“言語”モデル」とは言えないことに注意してほしい。つまり、必ずしも「基盤モデル = 大規模言語モデル」ではない。』

ChatGPTのプロンプトエンジニアリングはとても「変なもの」。PKSHAと東大・松尾教授が語る

ChatGPTのプロンプトエンジニアリングはとても「変なもの」。PKSHAと東大・松尾教授が語る
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1491102.html

『AIソリューション、AI SaaSの開発・提供を行なっている株式会社PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)は2023年4月4日、「歴史転換期におけるChatGPT/LLMのビジネス活用の展望」と題したメディア向け勉強会を行なった。

 勉強会は、東京大学大学院 工学系研究科 人工物工学研究センター/技術経営戦略学専攻 教授でPKSHA Technology技術顧問でもある松尾豊氏と、株式会社PKSHA Technology 代表取締役の上野山勝也氏の対談形式で行なわれた。大規模言語モデル(LLM)やOpenAIの「ChatGPT」は一時的トレンドか技術的転換か、今後事業成長に繋げるには、日本企業の勝機はどこにあるのかといったテーマで議論が行なわれた。

ChatGPTは技術的転換点

株式会社PKSHA Technology 代表取締役 上野山勝也氏

 最初のテーマは「『ChatGPT』は一時的トレンドか技術的転換か」。松尾氏は「一時的トレンドではない」と断言。「ChatGPTは次の単語を予測するnext-token-predictionを行なっているだけだが、使ってみれば分かるように、相当複雑な概念も学習していて、それをプロンプトで引き出すと良い答えが出てくる。これが世の中に広まっていくことは間違いない」と語った。

 PKSHAの上野山氏は「新しい知を産んでいるのかどうか。どう解釈するといいか」と質問。松尾氏は「生み出していると思う」と答えた。「プロンプト・エンジニアリングで、つまり人間とのコンビネーションで生み出している。確かに学習データはインターネット上のデータだが、もともとだいたいの創造性は類型化+混ぜ合わせ。ChatGPTがやっていることもかなり創造的だと言えると思う」と述べた。

 一方「逆に人間にしかできないことは何か」という問いに対しては「目的を考えること」と答えた。「人間の場合、大脳基底核の報酬系の機能で楽しいこと、嬉しいことをやるためにはと考える。さらにそこから世の中の役に立つことはと考える」と述べ、そこは人間独自だと述べた。

今後もオープンに研究を進めることが重要

東京大学大学院 工学系研究科 人工物工学研究センター/技術経営戦略学専攻 教授、PKSHA Technology技術顧問 松尾豊氏

 次のテーマ、AI研究者がみる「ChatGPT」の本質的な価値について松尾氏は「研究界隈も騒然としている」と答えた。「だいぶ変わり目。3月の言語処理学会でも「ChatGPTで自然言語処理は終わるのか?」という緊急パネルが行なわれた。これまでは深層学習の研究はかなりオープンに行なわれてきたが、今後はかなりクローズドになるのではないかという流れがある。産業化する時はだいたいそうなる。アカデミアでできる研究はこれから限られてくるかもしれない。だからもっとオープンにという流れも必要」と考えているという。

コミュニケーション問題をチャットAIが解決する時代へ

 「日常生活をどう変えるか」というテーマについては「相当変えると思う」と答えた。PKSHAの上野山氏は以前から「世の中のほとんどの問題はコミュニケーションの問題だ」と言っていたとのことで「その多くが解決する可能性がある」と述べた。

 「コミュニケーションの不具合が多くの問題の根底にある」ということについてはPKSHAの上野山氏が補足した。上野氏は「例えば、ある事業部が『こういうことをやったら良いんじゃないか』と考えても、事前のコミュニケーション不足が原因でできなかったりすることは多い。社内にチャットエージェントを解き放つと、まずAIエージェントに話しておくと、AIが他の人に話しておいてくれるかもしれない。人間のコミュニケーション構造を変えるかもしれない」と述べた。

 今回はメディア向け勉強会だったこともあり、松尾氏は「ほとんどの人は情報加工業を営んでいる。情報加工業をAIが担うようになると、一番最初と最後しか価値がなくなるという説明の仕方もある」と語った。

 また、学習や教育への変化についてもよく質問されるという。だがこれについては松尾氏は「分からない」と苦笑しながら答えた。「3カ月前から世の中激変したけれど教育は10年単位。どんな影響が起こるのかはわからない。でもうまく使うと学びにとっても良いツールになるはず。少なくとも個別の学びを提供できるようになったりするはず」と述べた。PKSHA 上野山氏は「問を立ててもらうこと」や、環境が変わっても適用できる能力の学習に興味を持っているという。

 また、ARグラスと組み合わせることで、喋るべきことや質問候補などを自動でAIが提示してくれるようになるのではないかといった未来も想定できるとし、将来は生身で喋るのは怖いことになるかもしれないと語った。PKSHA 上野山氏によれば、実際、既にそのようなプロトタイプは作られているという。
プロンプトエンジニアリングはとても「変なもの」

 では事業成長に繋げるためにはどうすればいいのか。PKSHA 上野山氏は「伝統的な企業、ソフトウェア企業、スタートアップはそれぞれゲームルールが違う。トラディショナルなところはAI、DXをどう使うのかという話。

 ただし今まではソフトウェアがバックエンドで動いていたが、今回は貫通してフロントエンドにまで出てきている。ソフトウェアで対話しながらアプリケーションが作れる。こういう動的システムを社内でどうデザインするのかは大会社の人事制度をどうするのかみたいなものと似ている」と語り、組織全体の仕組みに関わる本質的な課題に直面すると述べた。

 一方、「スタートアップやソフトウェアは使えばいい」と述べた。「我々は主にコミュニケーション領域でAIを使っている。人とソフトウェアを最も対話させている。これをうまく組み込むことで、今までできなかった雑談もできるようになる。スタートアップはうまく使えばいいし、ゼロイチの立ち上げをやってる人には面白いタイミングでもある」と語った。

 松尾氏は「すごく変なものが生まれた。この『変なもの感』をうまく伝えたい」と述べた。プロンプトエンジニアリングはとても「変なもの」なのだという。

ChatGPT

 例えばChatGPTと顧客DBを連動させる場合を考える。顧客とChatGPTが対話する時には「あなたはスポーツジムの申し込みを担当するアシスタントです。プランはこういう種類のものがあります」と書く。顧客DBと連動させる場合は、顧客の名前を聞くと社内DBにクエリを出してDBから情報を取り出して、例えば過去に来たことがある人かどうかを参照する。つまりChatGPTは顧客と既存のDB両方と話す。それも全部プロンプトに書く。

 「あなたにはこういうツールがあります。DBにアクセスしてID、購入履歴を参照できます。ツールを使うかどうかもYes/Noで選択してください」といったことを書くわけだ。DBを引き、帰ってきた返事をプロンプトにまた入れることもできる。こういうことを全部プロンプトで書く。松尾氏は「こんな変なプログラミングありますか」と会場に投げかけた。

 自然言語で手順を全て指示書として書く。また変数だけ定義すると、その変数が勝手に計算されたりもする。「そういう、なんだか今までにない変なものが生まれている感がある。すごく不思議な現象が起こっている」と松尾氏は語った。

 PKSHA 上野山氏は「文字ドキュメントを大量に学習することで『社会の縮図』みたいなものが表現されているということか」と質問を投げた。松尾氏は同意し、「人間の法律や社内基準、手順書などを元に人間がちゃんと動けるのも、人間というLLMを備えるものが、それのとおりに動いているから。むしろ今までのプログラミングのほうが変わったものだったのかもしれない。今はむしろLLMをどう使うかというほうに揺れ動いているというか、新しいものができつつある」と答えた。

 今まで「世界モデル」と言っていたものは、もっと連続的なものだったが、離散的な言語空間のなかに世界モデルが存在しているし、そのなかで行動や概念も学習してしまっているようだという。

 創造性については「今までは外挿的なものはクリエーションと言われていた。でもChatGPTが出てきたので、それをクリエーションに入れないように定義が変えられつつある」と述べた。

コミュニケーションテクノロジーの未来

 今後はどうなるのか。PKSHA 上野山氏は同社のビジネスについて「顧客接点と社内コミュニケーションの2つにAIエージェントを5,000体くらいばらまいていて、会話したりソフトウェアを動かしたりしている」と紹介。「これがさらに拡張する。ベテランのスポーツコーチがやるように、AIによってコミュニケーションがエンパワーされたり、不具合問題が減っていく。今の会社の部下と上司のコミュニケーションは、ほぼ壊れている。それをちゃんとサポートする。企業と顧客のコミュニケーションもソフトウェアによって滑らかになる」と述べた。

 松尾氏は「顧客が欲しいものや嫌なものをちゃんと認識できるようにする。今は社内で色んなことが分かってもらえない、新技術が使えない、事業側と営業側に伝わってない。政治家も同じ。社会全体を個人がこうしたいということを1人ずつ聞き取っているけど、もっとやり方がある」とコメントした。

 PKSHA 上野山氏は、そもそも認知されていないジョブがどんどん変わっていく可能性があると述べ、AIエージェントがクレームを言ってる人をいなしたりすることができるだろうと語った。

ChatGPTの画面

AIの新時代における日本の勝機

 一部の国ではChatGPTが禁止されたりする動きも始まっている。その中で日本の勝機に繋げるにはどうすればいいのだろうか。松尾氏はまず「LLMを作ったほうがいい」と語った。PKSHA 上野山氏も「いろんなレイヤーがあり、レベルがあるが、何も作らないのはありえない」と同意した。どんなものを作るにしても少なくともLLMを作る人材サイクルが日本にないのは致命的であり、「新しい時代だからこそ基盤技術は自分たちでもやるということだ」と述べた。

 ではグローバルに勝ち目があるのか。日本くらいの規模の国ですらLLMを作ることに足踏みしている。PKSHA 上野山氏は「アジア全体の競争戦略として、アジアのバーティカルを横断するようなものとして作ることはあり得る。例えば医療特化モデルをデータ共有しながらつくる、それを日本がリードする」といったかたちはどうかと提案した。

 松尾氏は「新時代なので何をやってもいい。何に関してもチャンスがある。ぜひ大きな構想をやっていきたい」と同意した。

 今は新しいフロンティアが開けた瞬間だ。松尾氏は「今回はOpenAIからしても予想外のクリーンヒットなので、期せずして『用意ドン』になってしまった。LLMの価値自体はジワッと広がってきていた。ところがそれが『ChatGPT』により史上最速の速さで一気に多くの人が理解して、みんなが話題するようになり、お金も人もそっちに流れている」と現状認識を紹介した。

 インターネットの時は一部の人たちが世間から馬鹿にされている間に発展していったが、「今回は全員が価値を認識した。ほとんどの人がヤバいと思っている。だから『用意ドン』になるとビッグテックは速い。だからイーロン・マスクのように『半年止まろうよ』と言い出す人たちも出てくる。『強さは速さなんだ』と再認識した。今までは巡航速度だったのが今は戦闘モードだ」と述べた。

 以前から松尾氏は、顧客ニーズを吸い上げて修正するフィードバックがハイサイクルであることが強い会社の共通特徴だと述べており、「スピードが大事と言っていたけれど、自分は遅かった。この2カ月くらい、『自分はなんて遅いんだろう』と再認識して絶望的な気分になっている」と語った。

 なお、質疑応答では、汎用人工知能(AGI)はLLMの延長線上にあるのかといった質問もあがった。松尾氏は「汎用人工知能には距離がある。LLMからはまだ複数の課題がある。まだまだだと思っている。でもLLMが世の中にインパクトを与えるのは間違いない」と答えた。また、日々、ChatGPTの新しい活用法を見出して開示している人がたくさんいる文化は日本の強みだと2人は語った。 』

AIは21世紀の「電気」 3000万人使うNotion、共生促す

AIは21世紀の「電気」 3000万人使うNotion、共生促す
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN31DDD0R30C23A3000000/

『高い言語能力を持つ人工知能(AI)を取り入れたサービスの普及が広がっている。「ChatGPT(チャットGPT)」が火付け役となり、3月には米グーグルなども業務ソフトへの活用を表明した。AIをめぐっては慎重論も出ているが、世界で3000万人以上が使う多機能メモアプリ「Notion(ノーション)」のアイバン・ザオ最高経営責任者(CEO)は「電気と同じ(現代社会に)欠かせない存在だ」と強調し、適切なア…

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『ザオ氏が日本経済新聞の取材に応じた。ノーションは業務支援の分野で注目を集めており、日本のユーザー数は米国に次ぐ。仕事で使う主要アプリとしては最も早い2022年11月に、チャットGPTと同様の「生成AI」と呼ばれる機能を導入した。利用者はアプリ上でAIに指示を出すことで、執筆のアイデアや編集の補助を得られる。

生成AIをめぐるプレーヤーには米オープンAIやグーグルといった「大規模言語モデル(LLM)」と呼ぶ基盤技術を手がける企業のほか、ノーションのように基盤技術を生かしてアプリを作る企業がある。3月には著名研究者ら1900人が基盤技術について「半年間の開発中断」を求めるなど、急な開発競争に警鐘を鳴らす動きが浮上した。

ザオ氏は基盤技術について「将来的に一定の規制が生じる」との見方を示しつつ、21世紀のネット社会における「電気のようなものだ」とも指摘した。電気の価値は「電球や掃除機、テレビを通じて実感できるようになった」とし、AIでも電球などにあたる「価値を引き出すアプリが必要になる」(ザオ氏)。

ノーションは人の仕事の流れを止めないよう、工夫を凝らす

とりわけ仕事で使う場合には、マウスの発明が仕事の効率を引き上げたように「人との適切な接点があってこそ、AIで人間の知性を拡張できる」とみる。ノーションでは作業の途中にスペースキーを押すだけでAIを呼び出せるように設計し、「仕事の流れを止めないことを重視した」(ザオ氏)。

数百万人の利用者から反応を聞くなかで「(AIを使いこなすうえでの)ギャップを埋める必要がある」ことにも気づいた。例えば「AIに仕事をさせるための指示文(プロンプト)を作るのを難しいと考える人もいる」(ザオ氏)。そこで「文章を改善して」「トーンを変えて」といった頻繁に使う指示文をあらかじめ20ほど用意した。ユーザー同士が便利な指示文を共有できるような仕掛けづくりも進める。

アプリの開発は人の働き方に直接的な影響を及ぼす。米ゴールドマンサックスは3月、生成AIの進化によって主要国3億人の雇用に自動化の影響が及ぶ一方、生産性の向上や新たな仕事が生まれることでGDP(国内総生産)を7%押し上げる効果があるとの予測を示した。「スマートフォンと同等かそれ以上の変化が起こる」とザオ氏は期待する。

AIをめぐっては著名研究者のヨシュア・ベンジオ氏ら1900人超が3月に高度な基盤モデルの開発を一時休止するよう公開書簡で呼びかけた。高度なAIが誤情報の拡散や過度な自動化をもたらすと懸念し、政府の介入も必要としていると指摘した。

一方で、AI研究の大家であるヤン・ルカン氏はツイッターで、18世紀に印刷物を禁止して衰退したオスマン帝国の例を挙げ「(公開書簡が述べる)前提に同意しない」と異論を展開。専門家の間でもAI開発を巡って意見が交錯している。

AI警戒論はおもに生成AIの基盤技術に対するものだが、ザオ氏はアプリについては従来と同様に顧客データの保護が健全な発展のカギになるとの見方を示した。「データは顧客だけのもので、誰かと共有したり、AIの学習に使ったりしない」と強調。ほかのスタートアップ企業でも同様の基準を設ける例が増えていると指摘した。

(シリコンバレー=佐藤浩実)

Notion(ノーション) メモやタスク管理、データベースといった多用途に使える業務アプリ。本社はサンフランシスコで、2015年にザオCEOが京都に滞在していた時に開発が始まった。スタートアップ企業に人気が高く、トヨタ自動車や三菱重工業なども利用している。企業評価額は100億ドル(1兆3300億円)。

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米でGPT-4差し止め要請、イタリアはChatGPT一時禁止

米でGPT-4差し止め要請、イタリアはChatGPT一時禁止
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN31DUY0R30C23A3000000/

 ※ ある意味、「ワケの分からない機械」に対する、「ラッダイト運動」だな…。

 ※ いつでも、「新しい機械」を、「上手に使いこなした勢力」が、次の時代の覇者となる…。

 ※ 「歴史は、くり返さないが、しばしば、韻を踏む。」…。

 ※ イタリアの規制は、利用者の承諾を得ない個人情報(個人の支払い情報も含む)の収集、年齢認証の仕組み無し…、を問題視したという話しだ…。

『【シリコンバレー=渡辺直樹】人工知能(AI)の倫理問題を調査する非営利団体、米AIデジタル政策センター(CAIDP)はこのほど、米連邦取引委員会(FTC)に米オープンAIが開発する最新AI「GPT-4」の商業利用を差し止めるよう要請したと発表した。欧米ではAIの高度化を警戒する声が急速に広がっている。イタリア当局は3月31日、オープンAIの対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」を一時的に禁止すると明らかにした。

GPT-4はオープンAIが3月に発表した最新AIで、人と自然な会話ができる対話型AIサービスのチャットGPTを動かすための基盤となる技術だ。従来の8倍にあたる2万5000語まで文章を扱えるようにし、利用者の指示でより専門性の高い論文もつくれる。米国の司法試験の模擬試験では上位10%程度の成績で合格したという。

AIデジタル政策センターは、GPT-4がFTCの定めたAIの利用指針を満たしていないと指摘する。どのようにデータを集めているかといった透明性や、提供する情報に偏見を含まないようにする公平性に欠けると主張している。

FTCに対し調査を求め、基準を満たすまではGPT-4の商用サービスのさらなる展開を差し止めるように要請した。AIデジタル政策センターの会長兼リサーチディレクターのマーブ・ヒコック氏は「偏見や偽りを制限する必要な手段がなければ、公共の安全に対するリスクがある」とコメントしている。

欧州でも同様の動きが相次ぐ。イタリアのデータ保護当局は31日、チャットGPTのデータ収集の手法が不適切だとして、調査に乗り出したことを明らかにした。利用者に適切な通知がないままデータを集め、利用者の年齢確認も不十分な点が同国の個人情報保護に関する法律に違反すると判断したという。オープンAIにはユーザー情報の処理を一時停止するよう求めた。

高度AIの開発をめぐっては、偽情報の氾濫や偏見を助長しかねないといった負の側面を懸念する声が相次ぐ。最近では米非営利団体がその危険性を警告する書簡を公開して署名活動を始め、米起業家のイーロン・マスク氏らが賛意を示した。GPT-4を上回るシステム開発に向けた訓練を中断するように呼びかけている。

一方で企業のAI開発は急ピッチで進んでいる。米マイクロソフトがオープンAIに巨額投資し、米グーグルも対話型AIサービスの「Bard(バード)」を発表した。米テクノロジー企業を中心に性能向上に向けた開発競争が過熱している。欧州連合(EU)はAIの倫理規制の整備を進めており、加速度的に進む開発にどう歯止めをかけるか世界的に議論を巻き起こしている。

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・対話AI「国が徹底的に利活用を」 自民党が提言案 』

首相、対話AI作成の質問に答弁 内容巡り“自画自賛”も

首相、対話AI作成の質問に答弁 内容巡り“自画自賛”も
https://www.47news.jp/politics/9122812.html

『岸田文雄首相が29日の衆院内閣委員会で、人工知能(AI)を使った対話型ソフト「チャットGPT」を使って作成された質問に答える一幕があった。チャットGPTに質問を作らせた立憲民主党の中谷一馬氏に対し、自らの答弁を“自画自賛”する場面も。中谷氏は「AI生成の質問を国会で行い、首相が答弁した事例は確認されていない。憲政史上初ではないか」としている。

 この日の質疑は、次の感染症危機に備える新たな専門家組織設立などを柱とした法案が議題。チャットGPTが作成した質問は「関係者の意見を十分に反映させたのか」などとの内容だった。』

『(※ 日本国憲法)第41条

国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。

第43条

両議員は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。

両議員の議員の定数は、法律でこれを定める。 』

 ※ つまり、「国会議員」とは、「国権の最高機関」かつ「国の唯一の立法機関」たる職責を果たすために、「全国民を代表する」立場で、国会において「質問する」ものだ…。

 ※ それを、ネットに流通する「データ」を集め、拾ってきて、「一定の確率」に従って「並べ換えて」「それっぽい文章」を作成するだけの代物に従って、「それっぽい質問をする」…。

 ※ そこに、「国会議員の職責」は、あるのか…。

 ※ そういうヤツに、オレら国民は、「歳費」を払わないといかんのか…。

 ※ 今日は、こんな所で…。

chatGPTって地味にやばくね?

chatGPTって地味にやばくね?
http://blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/60305918.html

『1: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:36:49.11 ID:7KfTqYds0
ワイが今後とも奴隷として雇っていただけるのか心配なってくるレベルなんやが

2: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:37:56.34 ID:5kR74jnX0
今のうちに肉体労働の仕事に転職してけ
ロボットならまだコスト的にも無理だから

5: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:39:25.65 ID:cL/MgTukd
仕事の仕方変わるで、ガチで

6: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:39:29.65 ID:Dr4U4AzDp
やっぱりコード書くだけの人って全滅するんかな?
プログラミング専門学校のステマ散々なんJでやってたけどそいつら仕事ないやろ

9: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:40:55.86 ID:EnbWJxB20
とりあえず仕事に組み込める人とできない人で圧倒的な差がでてくるやろな、PCやネットの黎明期みたいに

11: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:41:47.88 ID:5G+91rK5a
全国の情報系大学・専門学生どうなっちゃうの😱

13: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:42:43.74 ID:QIcuumIF0
医学生ワイ 不用品になりそう  

72: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:10:18.92 ID:12pUL0Gs0

13
いくらaiが発達しても責任の所在問題があるから、少なくとも50年は医者が不要になることはない
しばらくはaiを補助的に活用しながら医者が最終判断をするって流れになると思う

そもそも診断には患者の主訴以外の身体診察、言語外の様子、検査結果の複合的解釈が必要になるから現時点のAIでは全然足りてないし、治療に関しては更に複雑になる

77: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:12:22.33 ID:QIcuumIF0

72
そう思うと読影する放射線の先生とか仕事は楽になるのに責任取る必要あるから仕事なくならないし楽になりそうやな

ただでさえ病院の中でジーパンはくぐらい適当なのに

85: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:18:02.31 ID:12pUL0Gs0

77
放射線画像診断についてはAIが強い部分ではあると思う

もちろん人間による最終チェックは必要だが、クリニックで撮った写真の読影を外注でやる仕事は、コストによってはAIに取られる可能性がある
最終チェックは放射線科専門医じゃなくてもいいから、撮影したクリニックの医師が確認するんでもいいからね

需要が減る可能性は医師の中では高いかもしれない

90: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:20:50.31 ID:QIcuumIF0

85
確かに専門性が必要なくなる可能性はあるな まさか医学部入る時に小論文で書いた医師とAIみたいな内容がすぐ目の前にくるとは思わんかったわ

15: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:44:25.99 ID:f1tzjnhUa
昔はレンガを積む仕事が今じゃ重機を操作する仕事やろ
AIによる変化もそれと変わらんで
一人一人ができることが今までの常識とかけ離れて高度になるだけで人がいらなくなるわけではない
むしろ新しい仕事が爆発的に増える

17: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:45:29.50 ID:z7avQiIp0
会社資料や大学の宿題程度なら数分で終わるの草

21: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:46:29.72 ID:Nn1ZdwjT0

17
会社資料をこれにぶち込んでる時点でクビRTAやな

22: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:47:42.44 ID:z7avQiIp0

21
くっそしょうもない会議のパワポなんてこれで充分なんだわ

25: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:49:20.00 ID:Nn1ZdwjT0

22
確かにくだらないJTC会議くらいは全部乗り切れるか

19: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:45:46.06 ID:Nn1ZdwjT0
そこら辺の司法書士、行政書士よりは賢くなってるのすげーわGPT-4
ここでゲラついてるやつとか商売あがったりやろ

24: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:48:24.41 ID:Q2sFY1wM0

19
我輩の業界は大丈夫やよ
何でかわかる?

26: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:50:01.14 ID:QIcuumIF0

24
肉体労働やからか?

29: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:50:31.77 ID:Q2sFY1wM0

26
俺もわからん

32: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:51:24.79 ID:Nn1ZdwjT0

29
しっかりしろ無能AI

33: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:52:05.63 ID:6uyapq440
電卓が算盤駆逐したようなもんやろか

36: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:53:32.03 ID:QIcuumIF0
ていうかちょっと前まではイラストレーターがどうみたいな話だったのに早すぎるな

37: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:53:54.96 ID:SBbHXhjq0
マニュアルがカチっと決まってて成果軸がキチンと定義できるような仕事は奪われるやろな
フワッとユルっとなんとなく客の望むようなことを言ってやるコンサルなんかが意外と大丈夫かもしれん

46: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:57:37.33 ID:EnbWJxB20
いま何億人がデバッグしてるようなもんやからな、ここから爆発的に進化するで競合相手のグーグルも必死やし

49: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:58:33.17 ID:pao23ExP0
chatGPTって地味にやばくね?

ご心配いただきありがとうございますが、私は人工知能のプログラムであり、実際には悪意を持った行動をとることはできません。
私は、言語理解、生成、推論などのタスクを実行するために設計された自然言語処理のモデルです。
私の目的は、人々が情報を得るのを支援することです。

53: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:59:58.13 ID:QIcuumIF0

49
裏切りそう

50: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 10:58:49.63 ID:OIz71JNga
所詮は道具
新しい道具でどんな新しいことできるか考えた奴から成功し
現状にとどまり続ける奴から没落してくのは古今東西変わらない

58: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:03:14.11 ID:9G1TFPvm0
いうて自分でプログラミングしてた奴がAIに的確な指示出す奴に置き換わっていくだけと思えばコード書いてた奴の働き方の方向性が変わるだけちゃうんか?

59: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:04:22.43 ID:z7avQiIp0

58
まあ人手はいらなくなるわな
中小とか大変やろうね

65: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:07:02.89 ID:GSC49axVa

59
ワアくんがまんまそれの模様😱

69: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:09:10.40 ID:9G1TFPvm0

59
確かにマンパワーは重視せずに済むようになるから溢れて弾き出される層は出そうやな

63: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:05:59.48 ID:Nvg3h9QY0
固有名詞について尋ねるとクソアホなのなんなん
自信満々に間違ったこと言ってくるんやが

64: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:06:52.24 ID:Nvg3h9QY0
2001年宇宙の旅のHALくらいはもう作れそう

76: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:12:04.70 ID:1t3sC5zua
実作業はAIに代わられるやろうけど、出力結果の点検をするためには専門知識を持っていることが不可欠なので
ハイクラスの専門職の需要はなくならず代替可能な中級以下のエンジニアだけが割を食うんやない?

80: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:14:59.19 ID:JBvalasi0
医師とか弁護士とか薬剤師が職奪われるって言うけど
補助的に使うのにとどまるんやろな
全滅するというより人数減っても良くなるんやろな

83: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:17:02.47 ID:U/dtFhJ90

80
今やってる人の仕事を奪うというか
抜けた人を補充しないで置き換えわっていくってのの繰り返しなんだろうな

88: 風吹けば名無し 2023/03/19(日) 11:20:13.60 ID:/bMrm+Uja
100年前の仕事と今の仕事全く違うやろ
AIなんかあろうがなかろうが仕事や役割なんてものは技術の進歩で常に移り変わるものや
20年前にゲーム実況なんて仕事はなかったし50年前にゲームクリエイターなんて仕事もなかったやろ

引用元:https://eagle.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1679189809/ 』