※ 実は、去年の夏に、「衛星放送」導入した。
※ 「遅ればせながら」なんだが、これが非常に役に立つ。
※ 特に、「放送大学」は、ためになる。
※ 今さら、「大学生」になって、「単位」取ったりするつもりは、さらさら無い。
※ しかし、録画しておいて、暇なときに(メシ食いながらとか)、再生して視る分には、何の支障も無い。
※ 当代一流の先生方の「名講義」を、寝転がりながら、拝聴しても、問題は無い。
※ 調べたら、「印刷教材」(講義のテキスト)も、市販されているんだな。
※ 本格的に、学習するんだったら、そういうものを購入して、深く学ぶのも、いいだろう。
※ そういうことで、その一端を、紹介する。








※ 毎回、その回のポイントを、初めに示してくれる。

※ 日本のバブル崩壊後、日本経済は低迷し、「デフレ」と判断されるような状態に陥ったわけだが、その原因の考察だ。
※ ここでは、「貨幣乗数の低下」という観点から、説明している。

※ まず、GDPというものの概説から、説明している。


※ 「物価」の代表的な指標である「消費者物価指数」の推移だ。
※ 政府の定義では、「2カ月以上連続して、どうなったか」という観点で見るらしい…。



※ 過去の借金の、名目額は、変化しない(1000万円の借金の名目額は、1000万円のまま)。
※ しかし、デフレで「物価が下がる」≒「貨幣価値は上がる」だから、過去の借金の「実質負担」は増大する。生活実感としては、「生活がジワジワ苦しくなっているのに、借金返済額は重くのしかかる。」というような感じになる…。

※ 実質利子率という観点からも、同じ。


※ デフレが景気悪化を引き起こし、その景気悪化はさらなるデフレを呼ぶという「悪循環」に陥る…。

※ 「経済成長の、エンジン」という観点からの考察だ。
※ さまざまな「経済活動のリソース」を、効率よく「配分」する必要があるのだが、その「資源(リソース)の移動」が、妨げられる。


※ デフレの原因の考察。
※ よく言われるのが、供給過剰+需要不足。
※ 供給過剰の主因は、バブル期の「過剰設備投資」だろう、と言っていた。

※ マネタリスト的な観点からの、考察。

※ 本当に、貨幣流通量は、「少なかった」のかの考察。
※ このグラフによれば、「バブル期の7割」くらいの「貨幣量」は、供給されていた。
※ コールレートも、「1%」以下に引き下げられていた。

※ それでも、「デフレ傾向、物価の低迷傾向」は続いたんで、さらなる「緩和策」を模索することになる。

※ 従来からの「伝統的な緩和策」では、あまり効果が出ない原因の考察。

※ ここで、登場する「分析ツール」が、「貨幣流通速度」というものだ。
※ 「1万円」の貨幣を発行した場合、それが「1回」しか使用されない、というわけでは無い。
※ 例えば、4回使われたとすれば、結局、「4万円」の取り引きに使用されたという「計算」になる。


※ 名目GDPを、マネーストックM1で割ったものを計算すれば、大体、総計でどれくらいの「経済取引」に使われたのか、という「総量」を割り出すことができるだろう。
※ ごらんの通りの、低下傾向だ。

※ 「流動性の罠」≒通貨当局が、必死で「緩和策」を取り、貨幣をジャブジャブ流し込んでいるのに、さっぱり「物価上昇」が起きない現象、の原因の考察。
※ 「貨幣需要」と言っているが、「貨幣選好」だな。
※ 人々は、貨幣を獲得しても、それを物やサービスを購入したりする「経済活動」に使うことよりも、それを「貯め込んで」、胎蔵する方を選んでしまうという行動に出る。

※ そういう「人々の行動」を変えるための「政策」について、エライ学者先生であるポール・クルーグマン大先生(ノーベル経済学賞の受賞者だ)の「ご託宣」が、あったわけだ。


※ そういうことで、06年頃までゼロ金利政策を、続けたわけだ。
※ それを、やめたのは、GDP成長率がちょっと上向いたのと、こういう「未経験の政策」をずっと続けることを、「危惧する声」が上がったからだ、と言っていた…。


※ 政策目標と、その達成度合いの検証。
※ 金融システム不安の解消は、まあまあ、達成されただろうと言っていた。
※ 確かに、「金融機関」の大型倒産は、無かったからな…。
※ まあ、「金融再編」は、随分なされたようだが…。

※ 貨幣総量とか、コールレートとかは、日銀が操作しやすいもので、これは「短期金利」の低下に効果がある。
※ そういう「操作しやすいもの」に働きかけて、さらには「長期金利」の低下も狙っていく。
※ 長期金利は、国債や、株式、不動産なんかの「資産」へと「資金」の導入を誘導する側面がある。


※ 人々に「インフレ期待」を起こさせるために、日銀が「○○までは、この緩和策を続ける。」とアナウンスすることで、人々の「意識」を変えようとした。

※ 日銀当座預金については、ちょっと話しが複雑なんで、ここら辺でも見て( マイナス金利も関係する日銀当座預金とは?この仕組みをわかりやすく https://greenapple-investment.com/currentaccount-of-boj.html )

※ いずれ、市中銀行が日銀に積み立てを要する「準備金の口座」みたいなもので、その額や「金利」を操作することで、世の中の金融の状況を、コントロールしていこうとするもの、のような感じのもののようだ…。

※ そういう目的で、「日銀当座預金」を操作したから、上記の図にある通り、「日銀当座預金」が増大すると、マネタリーベースも増大するという関係性が、見て取れる。

※ アナウンスメントの方も、「デフレ懸念が払しょくされるまで」というような、「あいまいな表現」から、さらに踏み込んで、「消費者物価指数の前年比上昇率が、安定的にゼロ以上となるまで」と、明確な基準を呈示した。


※ しかし、そういう「非伝統的な緩和策」を、長く続けることに「不安を覚える」声の方も、根強く存在した…。
※ それで、少し「上向きかげん」になったら、「ここで、打ち止めしといた方がいい。」となった…。

※ ここで、目を転じて、サブプライムショック後の、欧米の金融当局の非伝統的金融政策を見てみよう。

※ ご覧の通り、短期間で、ともかく短期金利を、限りなくゼロに近づけた…。
※ こういう「急激な政策」は、日本のバブル崩壊後の「デフレ没入経験」が、教訓となったと言う話しだ…。
※ 一旦、デフレに陥ると、そこから脱却するのは、あらゆる「緩和政策」をもってしても、「容易なことじゃない」ということを、各国の中銀首脳たちが深く学習していた、という話しだ…。

※ 金利の操作だけでなく、「資産の買い入れ」も行った。
※ MBSは、モーゲージ・バックト・セキュリティー(抵当担保証券?)、不動産関係会社が所有している資産性の証券だろう。
※ CPは、コマーシャルペーパー。企業の短期社債だ。

※ 日銀の言ってた、「時間軸効果」は、「フォワード・ガイダンス」と名前を変えて、行われた。

※ そういう欧米の緩和策も参考にして、2010年10月からは、「包括的な金融緩和政策」という名前の、「資産買い入れ策」も実施された。
※ ETFの買い入れは、証券市場に資金を流し込むことになり、REITの買い入れは不動産市場に資金を流し込むことになる。

※ 非伝統的金融政策とは、まとめると、上記の3つに要約される。


※ 物事には、必ず功・罪の両面がある。
※ こういう「超金融緩和策」にも、「負の側面」は、必ずある。
※ その一つが、ハイリスクハイリターン運用の傾向の増大だ。
※ 低金利になると、一般大衆から「巨額の資金」を集めても、伝統的な「貸し出し」策では、「利ザヤ」が稼げなくなる…。
※ それで、勢い、「利を追求する」ためには、「非伝統的な、危ない貸出先に貸したり」、「リスクを厭わずに、利を取りに行く」行動が誘発される…。
※ どうせ、「首脳部は、知らなかった。現場のファンド・マネージャーが、勝手に暴走した。」ということで、済まされる…(これは、オレの独り言)。

※ マクロプルーデンス政策とは、こういう金融危機への対処は、一国だけでは難しい。むしろ、各国が、初めから、「金融全体、世界の金融秩序全体」のことを考えて、「協調姿勢・共同歩調」を取って行くべきだ、というような話しのようだ…。

※ 第12回では、上記の3つを解説した。
※ 毎回、このように「まとめ」で、締めてくれる。
※ ありがとうございました。