プロパガンダ

プロパガンダ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80

『この項目では、宣伝手法について説明しています。その他の用法については「プロパガンダ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
曖昧さ回避 「プロパンガス」とは異なります。
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詐欺 情報操作 プロパガンダ

表話編歴

プロパガンダ(羅: propaganda)は、特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った行為のことである。

「ボリシェヴィキの自由」 – 裸の戯画化されたレフ・トロツキーが描かれた、ポーランド・ソビエト戦争でのポーランド側の反共プロパガンダポスター。ソビエト政権下で多数の人民が虐殺されたことを風刺している。

概要

情報戦、心理戦もしくは宣伝戦、世論戦と和訳され、しばしば大きな政治的意味を持つ。政治宣伝ともいう。最初にプロパガンダと言う言葉を用いたのは、1622年に設置されたカトリック教会の布教聖省 (Congregatio de Propaganda Fide、現在の福音宣教省) の名称である[1]。ラテン語の propagare(繁殖させる、種をまく)に由来する。

観念

あらゆる宣伝や広告、広報活動、政治活動はプロパガンダに含まれ[1]、同義であるとも考えられている[2]。利益追求者(政治家・思想家・企業人など)や利益集団(国家・政党・企業・宗教団体など)、なかでも人々が支持しているということが自らの正当性であると主張する者にとって、支持を勝ち取り維持し続けるためのプロパガンダは重要なものとなる。対立者が存在する者にとってプロパガンダは武器の一つであり[3]、自勢力やその行動の支持を高めるプロパガンダのほかに、敵対勢力の支持を自らに向けるためのもの、または敵対勢力の支持やその行動を失墜させるためのプロパガンダも存在する。

本来のプロパガンダという語は中立的なものであるが、カトリック教会の宗教的なプロパガンダは、敵対勢力からは反感を持って語られるようになり、プロパガンダという語自体が軽蔑的に扱われ、「嘘、歪曲、情報操作、心理操作」と同義と見るようになった[1]。このため、ある団体が対立する団体の行動・広告などを「プロパガンダである」と主張すること自体もプロパガンダたりうる。

またプロパガンダを思想用語として用い、積極的に利用したウラジーミル・レーニンとソビエト連邦や、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)とナチス・ドイツにおいては、情報統制と組み合わせた大規模なプロパガンダが行われるようになった[注釈 1]。そのため西側諸国ではプロパガンダという言葉を一種の反民主主義的な価値を内包する言葉として利用されることもあるが、実際にはあらゆる国でプロパガンダは用いられており[1]、一方で国家に反対する人々もプロパガンダを用いている[4]。あらゆる政治的権力がプロパガンダを必要としている[5]。

なお市民的及び政治的権利に関する国際規約(自由権規約)は、戦争や人種差別を扇動するあらゆるプロパガンダを法律で禁止することを締約国に求めている[6]。

報酬の有無を問わず、プロパガンダを行なう者達を「プロパガンディスト(propagandist)」と呼ぶ[7]。

プロパガンダの種類

プロパガンダには大別して以下の分類が存在する。

ホワイトプロパガンダの例。痴漢の撲滅を目的とした大阪府警による中吊り広告。

ホワイトプロパガンダ
情報の発信元がはっきりしており、事実に基づく情報で構成されたプロパガンダ[1]。
ブラックプロパガンダ(英語版)
情報の発信元を偽ったり、虚偽や誇張が含まれるプロパガンダ[1]。

グレープロパガンダ
発信元が曖昧であったり、真実かどうか不明なプロパガンダ[1]。

コーポレートプロパガンダ
企業が自らの利益のためにおこなうプロパガンダ。

カウンタープロパガンダ
敵のプロパガンダに対抗するためのプロパガンダ[1]。

プロパガンダ技術

アメリカ合衆国の宣伝分析研究所(英語版)は、プロパガンダ技術を分析し、次の7手法をあげている[8]。

ネーム・コーリング 攻撃対象をネガティブなイメージと結びつける[注釈 2]。

恐怖に訴える論証

カードスタッキング 自らの主張に都合のいい事柄を強調し、都合の悪い事柄を隠蔽、または捏造だと強調する。

バンドワゴン その事柄が世の中の趨勢であるように宣伝する[注釈 3]。 衆人に訴える論証

証言利用 「信憑性がある」とされる人に語らせることで、自らの主張に説得性を高めようとする。 権威に訴える論証

平凡化 その考えのメリットを、民衆のメリットと結びつける。

転移 何かの威信や非難を別のものに持ち込む[注釈 4]。

華麗な言葉による普遍化 対象となるものを、普遍的や道徳的と考えられている言葉と結びつける。

また、ロバート・チャルディーニ(英語版)は、人がなぜ動かされるかと言うことを分析し、6つの説得のポイントをあげている。これは、プロパガンダの発信者が対象に対して利用すると、大きな効果を発する[9]。

返報性 人は「利益が得られる」という意見に従いやすい。

コミットメントと一貫性 人は自らの意見を明確に発言すると、その意見に合致した要請に同意しやすくなる。

また意見の一貫性を保つことで、社会的信用を得られると考えるようになる。

社会的証明 自らの意見が曖昧な時は、人は他の人々の行動に目を向ける。

好意 人は自分が好意を持っている人物の要請には「YES」という可能性が高まる。 ハロー効果

権威 人は対象者の「肩書き、服装、装飾品」などの権威に服従しやすい傾向がある。
希少性 人は機会を失いかけると、その機会を価値のあるものであるとみなしがちになる。

ウィスコンシン大学広告学部で初代学部長を務めたW・D・スコットは、次の6つの広告原則をあげている[10]。

訴求力の強さは、その対象が存在しないほうが高い。キャッチコピーはできるだけ簡単で衝撃的なものにするべきである。

訴求力の強さは、呼び起こされた感覚の強さに比例する。動いているもののほうが静止しているものより強烈な印象を与える。

注目度の高さは、その前後に来るものとの対比によって変わる。

対象を絞り、その対象にわかりやすくする。

注目度の高さは、目に触れる回数や反復数によって影響される。

注目度の高さは、呼び起こされた感情の強さに比例する。

J.A.C.Brownによれば、宣伝の第一段階は「注意を引く」ことである。

具体的には、激しい情緒にとらわれた人間が暗示を受けやすくなることを利用し、欲望を喚起した上、その欲望を満足させ得るものは自分だけであることを暗示する方法をとる[11]。またL.Lowenthal,N.Gutermanは、煽動者は不快感にひきつけられるとしている[12]。

アドルフ・ヒトラーは、宣伝手法について「宣伝効果のほとんどは人々の感情に訴えかけるべきであり、いわゆる知性に対して訴えかける部分は最小にしなければならない」「宣伝を効果的にするには、要点を絞り、大衆の最後の一人がスローガンの意味するところを理解できるまで、そのスローガンを繰り返し続けることが必要である。」と、感情に訴えることの重要性を挙げている[13]。

また「大衆は小さな嘘より大きな嘘の犠牲になりやすい。とりわけそれが何度も繰り返されたならば」(=嘘も百回繰り返されれば真実となる)とも述べた。

杉野定嘉は、「説得的コミュニケーションによる説得の達成」「リアリティの形成」「情報環境形成」という三つの概念を提唱している。また敵対勢力へのプロパガンダの要諦は、「絶妙の情報発信によって、相手方の認知的不協和を促進する」事である、としている[13]。

歴史

有史以来、政治のあるところにプロパガンダは存在した。ローマ帝国では皇帝の名を記した多くの建造物が造られ、皇帝の権威を市民に見せつけた。

フランス革命時にはマリー・アントワネットが「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」と語ったとしたものや、首飾り事件に関するパンフレットがばらまかれ、反王家の気運が高まった。

プロパガンダの体系的な分析は、アテネで紀元前6世紀頃、修辞学の研究として開始されたと言われる。自分の論法の説得力を増し、反対者への逆宣伝を計画し、デマゴーグを看破する技術として、修辞学は古代ギリシャ・古代ローマにおいて大いに広まった。修辞学において代表的な人物はアリストテレス、プラトン、キケロらがあげられる。古代民主政治では、これらの技術は必要不可欠であったが、中世になるとこれらの技術は廃れて行った。

テレビやインターネットに代表される情報社会化は、プロパガンダを一層容易で、効果的なものとした。わずかな費用で多数の人々に自らの主張を伝えられるからである。現代ではあらゆる勢力のプロパガンダに触れずに生活することは困難なものとなった。

国家運営におけるプロパガンダの歴史

プロパガンダは独裁国家のみならず民主主義国家でも頻繁に行われる。写真は第二次世界大戦中にドイツ・日本の枢軸軍を「自由の女神を破壊する悪魔」として描き、戦争の大義を説こうとするアメリカ合衆国のポスター。「どうにも止まらないこの怪物を止めろ……限界まで生産せよ! これはあなたの戦争だ!」と呼びかけている。

国家による大規模なプロパガンダの宣伝手法は、第一次世界大戦期のアメリカ合衆国における広報委員会が嚆矢とされるが、ロシア革命直後のソ連[14]で急速に発達した。

レーニンは論文[15]でプロパガンダは「教育を受けた人に教義を吹き込むために歴史と科学の論法を筋道だてて使うこと」と、扇動を「教育を受けていない人の不平不満を利用するための宣伝するもの」と定義した。

レーニンは宣伝と扇動を政治闘争に不可欠なものとし、「宣伝扇動」(agitprop)という名でそれを表した。十月革命後、ボリシェヴィキ政権(ソビエト連邦)は人民に対する宣伝機関を設置し、第二次世界大戦後には社会主義国に同様の機関が設置された[16]。

またヨシフ・スターリンの統治体制はアブドゥルアハマン・アフトルハーノフ(英語版)によって「テロルとプロパガンダ」の両輪によって立っていると評された[17]。

1930年代にドイツの政権を握った国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)は、政権を握る前から宣伝を重視し、ヨーゼフ・ゲッベルスが創刊した「デア・アングリフ」紙や、フェルキッシャー・ベオバハター紙による激しい言論活動を行った。また膨大な量のビラやポスターを貼る手法や、突撃隊の行進などはナチス党が上り調子の政党であると国民に強く印象づけた。

ナチ党に対抗した宣伝活動を行ったドイツ共産党のヴィリー・ミュンツェンベルク(ドイツ語版)は、著書『武器としての宣伝(Propaganda als Waffe)』において「秘密兵器としての宣伝がヒトラーの手元にあれば、戦争の危機を増大させるが、武器としての宣伝が広範な反ファシズム大衆の手にあれば、戦争の危険を弱め、平和を作り出すであろう」と述べている[18]。

ナチス党が政権を握ると、指導者であるアドルフ・ヒトラーは特にプロパガンダを重視し、ゲッベルスを大臣とする国民啓蒙・宣伝省を設置した。宣伝省は放送、出版、絵画、彫刻、映画、歌、オリンピックといったあらゆるものをプロパガンダに用い、ナチス党によるドイツとその勢力圏における独裁体制を維持し続けることに貢献した。

第二次世界大戦中は国家の総動員態勢を維持するために、日本やドイツ、イタリアなどの枢軸国、イギリスやアメリカ、ソ連などの連合国を問わず、戦争参加国でプロパガンダは特に重視された。終戦後は東西両陣営の冷戦が始まり、両陣営はプロパガンダを通して冷たい戦争を戦った。特に宇宙開発競争は、陣営の優秀さを喧伝する代表的なものである。
1950年代、中華民国政府(台湾政府)が反共文芸を推奨し、趣旨に共鳴した「中華文芸奨金委員会(中国語版)」が活躍していた。

プロパガンダポスター

満州国を天国、中国を地獄と表現したポスター

日本人を戯画にした、アメリカ人の勤労意欲を刺激する為のプロパガンダポスター、第二次世界大戦中。訳:どうぞ休みを取って下さい!

ヴィーンヌィツャ大虐殺の事実を以って共産主義の暴虐性を強調する反共主義のプロパガンダポスター 下端の文字はロシア語読みで「ヴィーニツィア」と書かれている

バターン死の行進の事実を以って旧日本軍の暴虐性を強調するアメリカのプロパガンダポスター。『あなたはこれにどう抵抗する? 日本兵がフィリピンにて捕虜5200名を虐殺。残酷な「死の行進」の詳細。人殺しジャップを殲滅するまで仕事を全うしよう!』

日本軍による日華基本条約一周年の伝単。基本国策要綱で規定された東亜新秩序建設の国是に基づき、「互助互尊」「共同防共」「互恵共栄」「顕揚文芸」を掲げている。

コーポレートプロパガンダ

コーポレートプロパガンダ(企業プロパガンダ)は、企業がその活動やブランドイメージに関する市場・消費者意見を操作するために行なうプロパガンダの一種である。

特定の人間がその企業の製品やサービスに対して支持を表明する事で、社会における好意的な印象形成に影響をもたらす。このようなコーポレートプロパガンダについてジークムント・フロイトの甥であるエドワード・バーネイズは著書「プロパガンダ(1928年刊行)」の中で詳細に解説しており、また一般大衆の稚拙さについても歯に衣着せず言及している。

バーネイズは大衆向けのイベント、メディアや有名な俳優などを多用し、その影響力を駆使して大衆の意思決定を操り、大衆行動をクライアントの利益に結びつけてきた。

叔父であるフロイトが示唆した、人間の潜在的な欲求に関する心理学理論を駆使し、バーネイズは人々に現実的には何の利益もない商品を一般大衆が自ら買い求めるように仕向ける事に成功し、そのプロパガンダの手法を進化させていった。

現実に、今日多用されているような、有名人の広告への起用や、実際には偽科学的だが一見科学的な主張のようにみえる意見を利用した広告など、悪意的な現在の大衆操作に関する知識の多くは、バーネイズの開発したミーム論を利用した広告戦略に基づいたものであり、彼の著書「自我の世紀」に、その手法の多くが言及されている。

大衆の世論操作に際してのプロパガンダの有効性について、バーネイズは次のように述べている。

もし我々が、集団心理の仕組みと動機を理解するならば、大衆を我々の意志に従って 彼らがそれに気付くことなしに制御し組織化することが可能ではないだろうか。プロパガンダの最近の実践は、それが可能であることを証明してきた。少なくともある地点まで、ある限界の範囲内で。
— エドワード・バーネイズ

企業プロパガンダは一般的に、婉曲的な表現として広告、広報もしくはPRとも呼ばれている。

国策プロパガンダ

宗教組織や企業、政党などの組織に比べて、強大な権力を持つ国家によるプロパガンダは規模や影響が大規模なものとなる。国策プロパガンダの手法の多くはナチス体制下のドイツ、大東亜戦争直前・戦中の日本、太平洋戦争直前・戦中のアメリカ合衆国、革命下のロシアやその後のアメリカ合衆国、ソビエト連邦、中華人民共和国など全体主義・社会主義の国のみならず資本主義諸国でも発達した。社会主義国や独裁国家では情報活動が国家によって統制・管理されることが多いため、国家による国内に対するプロパガンダは効率的で大規模なものとなりがちである。

どのような形態の国家にもプロパガンダは多かれ少なかれ存在するものだが、社会主義国家や ファシズム国家、開発独裁国家など、情報を国家が集中して管理できる国家においては、国家のプロパガンダの威力は強大なものがある。

また、特定のグループが政治権力とメディアを掌握している国でも同じ事が起こる。こうした国家では、国家のプロパガンダ以外の情報を入手する手段が著しく限られ、プロパガンダに虚偽や歪曲が含まれていたとしても、他の情報によって情報の精度を判断することが困難である。

さらに、こうした国家では教育とプロパガンダが表裏一体となる場合がしばしば見られる。初等教育の頃から国民に対して政府や支配政党への支持、ナショナリズム、国家防衛の思想などを擦り込むことにより、国策プロパガンダの威力は絶大なものとなる。

しかし、こうした国家では情報を統制すればするほど、また国内向けのプロパガンダが効果を発揮すればするほど、自由な報道が保障されている外国のメディアからは疑惑の目で見られ、そのプロパガンダが外国ではまったく信用されない、という背理現象も起こりうる。

また、国家のプロパガンダは国家、政府機関、政党などが直接手がけるとは限らない。民間団体や民間企業、個人が自主的、受動的、または無意識に行う例もある。

大衆の受容能力は極めて狭量であり、理解力は小さい代わりに忘却力は大きい。この事実からすれば、全ての効果的な宣伝は、要点を出来るだけ絞り、それをスローガンのように継続しなければならない。この原則を犠牲にして、様々なことを取り入れようとするなら、宣伝の効果はたちまち消え失せる。というのは、大衆に提供された素材を消化することも記憶することもできないからである。……

……大衆の圧倒的多数は、冷静な熟慮でなく、むしろ感情的な感覚で考えや行動を決めるという、女性的な素質と態度の持ち主である。だが、この感情は複雑なものではなく、非常に単純で閉鎖的なものなのだ。そこには、物事の差異を識別するのではなく、肯定か否定か、愛か憎しみか、正義か悪か、真実か嘘かだけが存在するのであり、半分は正しく、半分は違うなどということは決してあり得ないのである。
— アドルフ・ヒトラー「我が闘争」より

軍のプロパガンダ

部隊・装備
スウェーデン軍の軍楽隊

軍隊は国家が直接行動を命令できるため、プロパガンダに利用されやすい。このため本来軍事行動には必要の無い人員や装備が配備されている。

多くの軍隊では国民や諸外国に正当性や精強さをアピールするため、見栄えの良い宣伝用の写真や映像を多数公開しており、それらの撮影のために第301映像写真中隊(自衛隊)のような専門の部隊が編成されている。特にアメリカ軍は兵器が運用される様子から休憩中の兵士にいたるまでほぼ全ての広報写真をウィキメディア・コモンズに投稿し、ウィキペディアなどで自由に使えるようにしているが、公開されるのは軍に都合が良い写真だけである。アメリカ軍では第二次世界大戦時に隊員教育やプロパガンダ用の映画を制作するため第1映画部隊を編成し、映画業界人を徴兵扱いで多数動員していた。

第二次世界大戦時のアメリカによる日系人の強制収容に対し、日本は「白人の横暴の実例」として宣伝し日本の軍事行動は「アジアの白人支配からの解放」であると正当化した。アメリカではこれに対抗するため日系移民の志願者による部隊(第100歩兵大隊)を急遽創設した。

ブルーエンジェルス

多くの空軍では実戦部隊以外にも曲技飛行による広報活動を任務とする曲技飛行隊を有している。これは国民向けに曲技飛行を披露し軍への関心を高めることに加え、パイロットの技量を外国へ誇示する目的もある。使用する機体は既存機の流用であっても武装の撤去、スモーク発生装置の搭載、派手な塗装を施すなど実戦には不適格な改造を施したり、既に時代遅れとなった複葉機を曲技専用に配備するなど予算的に優遇されている。またアメリカ軍では空軍(サンダーバーズ)、海軍(ブルーエンジェルス)、太平洋空軍(PACAF F-16 Demo Team)など複数の部隊が併存している。なおブルーエンジェルスは、第二次大戦終結により海軍航空隊への国民の関心が低下し、予算の減額や空軍との統合など権限縮小を危惧したチェスター・ニミッツ提督が「大衆の海軍航空兵力への関心を維持しておく事」を意図して組織され、第1映画部隊はアメリカ陸軍航空軍司令官だったヘンリー・アーノルド将軍が陸軍航空軍の独立性を強調する為にも独自の撮影部隊が必要だと考え、宣伝映画を担当していた陸軍信号隊とは別の組織として映画業界人に依頼して編成されたなど、宣伝部隊でありながら純粋な広報ではなく政治的な意図で創設された例もある。

自衛隊音楽まつり。中央は“自衛隊の歌姫”三宅由佳莉

軍楽隊が担ってきた国賓栄誉礼や軍の式典での音楽演奏は、現代では録音した曲を流すことで代用できるが、多くの軍楽隊では国歌や行進曲を生演奏させるために、音楽大学などで専門教育を受けた者を演奏専業の軍人として雇用している。これは警察音楽隊や消防音楽隊の多くが一般職員の有志で編成されているのとは対照的である。軍楽隊は国民向けの広報演奏を行うこともあるが、その際は流行しているポップスなど国民の関心が高い曲を演奏することが多い。自衛隊では毎年大規模な音楽イベント「自衛隊音楽まつり」を開催しているが、その演奏曲目の中で行進曲や旧軍歌・自衛隊歌は一部に過ぎず、大半はポップス、テレビドラマのテーマ音楽、アニメソング、民謡など自衛隊とは無関係な曲である。

顕彰

戦傷は名誉の負傷とされ、パープルハート章のような戦傷章の授賞式はマスコミを通じて報道される。さらに戦死者は二階級特進の他に英雄的な扱いを受け、戦時中には英霊・軍神など神格化されることも多く、爆弾三勇士のように愛国心を煽るために軍の宣伝として利用される例が多い。

示威

自衛隊中央観閲式

観閲式・観兵式や観艦式は非実戦的な訓練や兵力の移動が必要なため軍事的には無駄であるが、軍の規律や能力をアピールする目的で定期的に行われている。また式典のための礼装用の軍服が規定されている。北朝鮮では車両や航空機の燃料を調達することも難しい状況であるが、大規模な軍事パレードは定期的に行われている[19]。

公開

板妻駐屯地の開設記念行事一般公開

軍では退役した車両や航空機を展示する広報施設を整備したり、博物館に寄贈するなどしている。自衛隊では陸上自衛隊広報センター、海上自衛隊佐世保史料館・呉史料館、航空自衛隊浜松広報館と陸海空それぞれ別の広報施設を有している。

駐屯地などの軍事施設に部外者を立ち入らせることには警備上の問題が多いが、国民の理解を得るという目的で多くの軍隊では特定の日に基地祭として公開している。特に駐屯地や基地周辺の住民に対しては別にツアーを用意していることが多い。

多くの軍隊ではマスコミを駐屯地、航空機、艦船へ招待し訓練の様子を報道させているが、これも事前にプログラムが組まれたツアーであり、軍は都合の良い部分だけをマスコミに見せることが出来る[19]。海上自衛隊ではマスコミや要人を接待する専用艦「はしだて」を保有している。

ベトナム戦争で、アメリカ政府はマスコミの前線取材に協力的でほぼ自由に行動、報道させていた。しかし、そのためリアルに悲惨な戦闘の様子や戦闘に巻き込まれた民間人犠牲者の様子が家庭へ直に報道されたり、米軍の不祥事がすぐに露見し、国内での反戦運動を誘発する結果となった。それに懲りたアメリカ政府は、以降の軍事作戦では厳しい報道制限を敷いて米軍に都合がよい報道しかなされないようにしている。

民間との相互利用

戦争映画の製作に協力することもあるが、軍が美化されるなどの作品には協力するが都合の悪い作品には協力しないなど、軍側で協力の可否や程度をコントロールしている。1964年の米国映画『未知への飛行』では、アメリカ軍の核兵器が適切に管理されていないことが前提の作品であるため協力を得られず、航空機の映像は一般公開されていた資料映像に頼っている。1978年の角川映画『野性の証明』も自衛隊が悪役であるため協力を得られず、アメリカ陸軍州兵の演習場などで映像を収録している。

アメリカ海軍が保有するF-18の飛行を体験できる移動式シアター。訓練に使うフライトシミュレータではなく座って映像を見るだけである。

「スクランブルに向かうB-58のクルー」とされたアメリカ空軍の広報用写真。B-58はスクランブル任務に就く機体ではなく実戦にも投入されていないが、最新鋭機であったため宣伝に使われた。

駐屯地の一般公開で行われた74式戦車の試乗体験(タンクデサント)。仮設の座席を取り付ける作業が必要となる。

戦争遂行のためのプロパガンダ

国家が戦争を遂行するためには、国民に戦争以外の選択肢はないことを信じ込ませるために国策プロパガンダが頻繁に行われる。アーサー・ポンソンビーは、第一次世界大戦でイギリス政府が行った戦争プロパガンダを分析して、主張される事に関する10の要素を以下のように導き出した[20]。

1、我々は戦争をしたくはない。
2、しかし敵側が一方的に戦争を望んだ。
3、敵の指導者は悪魔のような人間だ。
4、我々は領土や覇権のためではなく、偉大な使命(大義)のために戦う(正戦論)。
5、我々も誤って犠牲を出すことがある。だが、敵はわざと残虐行為におよんでいる。
6、敵は卑劣な兵器や戦略を用いている。
7、我々の受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大(大本営発表)。
8、芸術家や知識人も、正義の戦いを支持している。
9、我々の大義は、神聖(崇高)なものである(聖戦論)。
10、この正義に疑問を投げかける者は、裏切り者(売国奴、非国民)である。

フランスの歴史家アンヌ・モレリは、この十要素が第一次世界大戦に限らず、あらゆる戦争において共通していることを示した[18]。そして、著書『戦争プロパガンダ10の法則』の序文中で、「私たちは、戦争が終わるたびに自分が騙されていたことに気づき、『もう二度と騙されないぞ』と心に誓うが、再び戦争が始まると、性懲りもなくまた罠にはまってしまう」と指摘している。

もちろん、普通の人間は戦争を望まない。(中略)しかし最終的には、政策を決めるのは国の指導者であって、民主主義であれファシスト独裁であれ議会であれ共産主義独裁であれ、国民を戦争に参加させるのは、常に簡単なことだ。(中略)とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ。
— ヘルマン・ゲーリング[注釈 5] ニュルンベルク裁判中、心理分析官グスタフ・ギルバートに対して

使用されるメディア・媒体

プロパガンダには様々なメディア・媒体が利用されるが、マスメディアは、一度に多くの対象に強烈なメッセージを送ることができるため、プロパガンダの要として最も重要視されている。権威主義的国家では、インターネットメディアを含むマスメディアに対する様々な統制が行われ、実質体制の宣伝機関となっているところもある。

自由主義国家では利益関係はさらに複雑なものがあり、体制からの圧力だけではなく、私企業・外国・政党・宗教・団体の影響を受け、自主的にプロパガンダを行うこともある。また、新聞社や雑誌社、テレビ局のスタッフなどの個人的信条が影響を与えることがある。
テレビの手法

ソビエト連邦では、アメリカ合衆国の「貧富の差」を強調してアメリカの貧民街や低所得者の住宅などの映像を流すプロパガンダを行った。しかし、配給不足が慢性化するにつれ視聴者は干してある下着など生活物資の豊富さに気づき、結果的にプロパガンダとしては逆効果となった。これは北朝鮮も同様のミスをしており、韓国大統領を大々的に批判するデモを流したところ、「韓国では指導者を批判することができるのか!」と驚いたり、背景の裕福な物質を見て、韓国の豊かさを思い知ったことがある。

東西分断時代のドイツでは、イデオロギーの異なる両国が自国の優位・正統性をアピールするため、西ドイツが「赤いレンズ」、東ドイツが「黒いチャンネル」という番組をそれぞれ放送していた。これらの番組は互いの敵対する陣営で起きたニュースに関して、司会者が恣意的に批判・誹謗中傷を加えた解説を行うというスタンスを取っていた。ドイツ統一後は、いずれの番組も必要性が無くなり打ち切りとなっている。

王制国の国営放送では、定時ニュースのトップは国王の動静に関する事項であることが多い[注釈 6]。また北朝鮮などの独裁国家でも、国家指導者の動静を定時ニュースのトップとして扱うことが多い。

軍事パレード(観閲式観艦式)や兵器実験、またマスゲームや元首・指導者演説の様子をニュース映像に取り入れ、自国の軍事力、指導者の権威を宣伝する。また対立国ではこれを逆用し相手国政府の異常さと脅威を強調する[注釈 7]。

ニュース番組や討論番組などで特定の団体の構成者やその支持者を多く出演させ世論の支持が大きいように見せる。また出演者が放送局の意向に合わない意見を出すと、司会がわざと別の話題に話をそらしたり大声で相手の話を遮り妨害する。

やはりニュースで、伝えるべき情報・論議されるべき問題を黙殺しそれ以外の話題を大きく採り上げる。報じられない話題は存在しないことにされる[21]。報道しない自由も参照。

政策などで政策上の争点を限定し、世論を誘導する。

特定の政党や勢力を持ち上げ、その組織に都合のいい番組構成にする。または対立する勢力への批判を行う。

戦争報道ではエンベデッド・リポーター(兵士と一体的に行動する従軍記者)のみの同行を認める。特に湾岸戦争以降のアメリカ軍が重視している。

スローガンの流布のために人気タレントなどを起用したCMを制作し、そのファンを中心に意識の誘導を図る。

ラジオの手法

1933年当時、ドイツ国内のラジオ受信機の市場価格は大体250マルク前後であった。これに対して宣伝大臣ゲッベルスの後押しで発売された「国民ラジオ」の価格は76マルクと極めて安価であり、どれほどラジオ宣伝の重要性を認識していたかが窺える。

日本では1925年の放送局発足後、太平洋戦争における日本の降伏に伴う改組(1952年6月の民間への電波開放)まで、唯一の放送局だった社団法人日本放送協会(現在のNHKの前身)は政府の宣伝機関であった。

第二次世界大戦開戦後、ドイツはベルリンからアイルランド人のホーホー卿が対英宣伝放送を担当し、枢軸サリーと呼ばれるアメリカ女性が対米宣伝放送で活躍した。また日本も英語に堪能な女性パーソナリティ、通称:東京ローズを起用し、太平洋戦域のアメリカ軍兵士向けに宣伝放送を行った。戦後彼らは共に反逆に問われた。支那事変時の中華民国では『南京の鶯』を放送した。その後の戦争でも朝鮮戦争でのソウルシティ・スー、ベトナム戦争でのハノイ・ハンナなどのプロパガンダパーソナリティが活躍した。

ソ連では第二次世界大戦中から国外への対外宣伝を行う機関としてドイツ語や日本語によるモスクワ放送(現在のロシアの声)と呼ばれる積極的な対外放送を行った。また、アメリカもボイス・オブ・アメリカやラジオ・フリー・ヨーロッパ、ラジオ・フリー・アジアによる対外放送を行っている。

近年は頻度が減ったが、朝鮮半島の軍事境界線を挟んで、複数スタックさせた高出力の拡声器を使用した宣伝放送が相互に行われていた(拡声器放送)。

ルワンダ虐殺を煽ったラジオ局のように、普段は音楽などを流すラジオ局が政治的扇動を行うこともある。

映画の手法

アラビア海に展開するアメリカ海軍の舟艇を慰問するアメリカの女優、パメラ・アンダーソン

プロパガンダを目的として国家や軍、政治団体やその支援者が映画を直接製作したり、積極的に協力していることがある。

ソ連ではレーニンの「すべての芸術の中で、もっとも重要なものは映画である」との考えのもと、世界で最初の国立映画学校が作られ、共産主義プロパガンダ映画の技法としてモンタージュ理論が発明された。特にエイゼンシュテインの作品がその代表である。1920年代のソ連映画は当時としては非常に革新的であり、ダグラス・フェアバンクスなどのハリウッドの名士、後のドイツの宣伝相ゲッベルスを絶賛させている。また、この頃のソ連では、宣伝映画を地方上映できるよう、移動可能な映写設備として映画館を備えた列車・船舶・航空機を製造・活用している[注釈 8]。編集することで対象を操作しようとしたモンタージュ理論は現代の映画にも生かされている。『ベルリン陥落』のようにスターリンを神格化する国策プロパガンダ映画も作られた。同作はあまりにもプロパガンダ色が強く、スターリン批判によりソ連国内でも上映禁止となる。

アメリカの映画産業は政府の要請よりも利潤追求が優先される。投資家に利益を還元する目的で経営者が選ばれ、市場においても資本の合併と分割が営利を目的に繰り返される。憲法も裁判所も政府からの映画産業への介入を禁じている。しかし第二次世界大戦下には数多くのプロパガンダ的作品が製作され、『カサブランカ』(1942)は政府からのホワイトプロパガンダとの関連も指摘される。

アメリカ映画は基本的にアメリカ人の時の視点に拠っている。暴力的で敵に対して容赦をしない姿勢と、自由主義の裏側を鋭く描く自己を告発する両面でバランスを取ってきた結果として発展を遂げた。この意味でアメリカ人気質を飲み込んだ製作者が成功を収め権力と大衆の橋渡しを務める場合がある。大衆文化史におけるミッキーマウスなどがこの例である。観客も当然アメリカ人を対象としている。登場人物は英語を話し、アメリカの価値観と信条を守る不文律で形成される。映画の主題もこの原則からは不即不離の関係にある。商品として輸出される場合は音楽や文芸と同様に文化の先遣隊としての役割を果たす結果となる。また、時の視点により過去は味方として扱われた対象が、その後敵、もしくは憎悪の対象として扱われるケースも多い。

アメリカ政府は基本的に国内における人気が支持基盤に直結する点を熟知しており、大衆に対して正義、公正、真実を守るための運動を提唱し賛同を求めようとする。ここでは事実の強さ、迅速さ、正確さが優先される「ニュース」が主眼であり「映画」の順位は相対的に低い。近年はアメリカ国内における階層格差が深刻化した結果、統合させる思想面の弱体化を普遍的価値観の一つである「家族愛」[注釈 9]で代用する事があからさまになってきている半面、同時にマイケル・ムーアなどの社会告発的な映画が暗い面を指摘するなど全体としての先細りも指摘される。

満州国では満州映画協会により日満友好の国策宣伝映画が数多く製作され、日本や満州などで上映された。人気女優李香蘭は中国語が堪能な日本人であったが、中国人女優、また歌手として絶大な人気を集めた。また、同盟国である日本とドイツの友好関係を醸成するために、日独共同で「新しき土」などの映画が制作されている。
『ハワイ・マレー沖海戦』のポスター。

日本では1939年、国策に則った映画を製作させる映画法が制定されている。これにより設立された日本映画社が『日本ニュース』などのプロパガンダ映画の制作に関与。特に太平洋戦争の開戦後は戦意高揚映画と称される戦争映画が盛んに制作され、東宝が製作した『加藤隼戦闘隊』は陸軍が全面協力で実物の戦闘機が多数登場する他、円谷英二が開発した特撮技法が駆使されるなど日本映画史においても重要な作品が多数撮影されている。また予科練を描いた『決戦の大空へ』は映画だけでなく挿入歌『若鷲の歌』も大ヒットを記録した。1945年の敗戦後はこのような国策映画は撮影されなくなったが、1990年代以降、防衛省・自衛隊が『ゴジラ』など怪獣映画、『男たちの大和/YAMATO』などの戦争映画、『守ってあげたい!』などの自衛隊をテーマにした映画に協力しているが、これらは映画を利用した自衛隊の宣伝という指摘もある。

イギリスの植民地であった香港では、1997年に中華人民共和国に返還されるまで、映画の上映が始まる前にイギリス国歌の演奏が必ず行われたほか、地元資本のゴールデン・ハーベストの作品においても、イギリス植民地軍や警察は常に「正しき側」として扱われた。さらに映画の内容はイギリス植民地政府の検閲を必ず受けることとなっており、これらの映画はいわばイギリスによる植民地支配のツールの一つとして機能していた。

ドイツのナチス政権は絵画、音楽など古いメディアだけでなく、新しいメディアである映画も重視した。映画産業を積極的に支援し、ナチス政権時代には1100本に上る映画が制作された[22]。レニ・リーフェンシュタールによる『意志の勝利』や『民族の祭典』などは、その大胆な映像美から戦前は世界的に高く評価された。しかし、戦後は一転して「典型的なナチプロパガンダ」と酷評されるようになる。また、『コルベルク』のように大戦末期にもかかわらず、多くの資金や資材、多人数の軍人エキストラを動員して撮影された作品もある。

建国から15年ほど経った北朝鮮において、映画など娯楽産業の宣伝効果を知り所轄ポストの席を狙った金正日と朝鮮労働党甲山派との間で党内抗争が起こった。詳細は、甲山派#北朝鮮国内文化事業を巡る金正日との闘争を参照のこと。

俳優や女優、歌手は大衆にとって親しみやすい対象であるため、彼らへの好感を彼らが支持している対象への好感にすり替えることができる。現在もイラク戦争においてアメリカが使う手段として、キャンペーンやアピールに俳優や女優、歌手を起用したり、彼らを戦地へ慰問させ、士気を高める手法などがある。

タイでは本編上映前に、必ず国歌演奏と共に国王肖像が投影され、観客はこれに対し総員起立で表敬することが義務付けられている。

新聞報道・出版の手法

言論統制により新聞や書籍でもプロパガンダ的手法がとられる場合がある。第二次世界大戦中の日本の新聞やイギリスのタイムズ紙などが行った例では、記事の構成や社説などを操作し、対象への印象を悪化させたり、好ましい印象を与えたりする[注釈 10]。例として産経新聞は保守層と財界のために、財政支援を受ける代償として論調を転向した。

国家が書籍を検閲し、発禁処分等を行うことで反対意見を封殺することもある。ナチス政権下のドイツの焚書が代表的である。

内外を問わず白書、各種政党機関紙や団体の宣伝冊子、国営新聞や政党新聞はその政党の主張に則った報道を行うが、民間の新聞でもその新聞社の思想的背景や株主や広告主などの資金源、または個人的信条からプロパガンダとなる報道を行うこともある。アメリカでは新聞社も、立場が保守とリベラルに分かれることが許容されており、またそれが当然視されている。

また、政府のみならず企業によっても、意図的な言葉や単語の言い換え、使い換えも行われる。たとえば、第二次世界大戦後のドイツにおいては、ナチス党が自由選挙によって(つまりドイツ人の意志として)選ばれたにもかかわらず、「ナチス政権下において行われたことはナチス党とその関係者のみが行ったことで、ドイツ人の総意として行われたわけではない。つまり、近隣諸国やユダヤ人のみならず、ナチス党政権下のドイツ人もまた被害者である」という理論のすり替えがなされ、それを象徴する言葉として、「ナチス・ドイツ」という造語が「ドイツ」という国家と切り離されて使われ、結果的にこの理論を手助けすることとなっている。

写真

レーニンとスターリン。本作は合成写真と言われているが未確認で、どのように創作されたのかも憶測の域を出ていない。1922年。

1920年代に実用的な小型カメラが開発されたことから報道写真が急速に発展した。これに対応し政治家や独裁者の報道写真が新聞や雑誌、ポスターに使われるのみならず、肖像写真が出回ることになる。

例として、イタリアのファシスト党党首のベニート・ムッソリーニは、自らのサイン入りのブロマイドを全国にばらまいた他、中華人民共和国やソビエト連邦、北朝鮮などの一党独裁制の共産主義国家を中心に、独裁者の正統性や権威を高めるために合成写真が作られたり、逆に失脚した有力者を集合写真から削除することすら行われた[注釈 11]。

グラフ誌による宣伝活動

また、報道写真の発展に伴い、フォトモンタージュなど多くの撮影、編集技法や利用法が生み出される。多くの民間写真雑誌(グラフ誌)が創刊されたが、国家や軍などもその宣伝効果に着目し、機関誌や国策会社からの出版という形で世界中で創刊された。これら国策で出版された雑誌は、採算を度外視して資材や人員を投入したため、非常に技術的完成度が高いものが多い。しかし第二次世界大戦後、テレビの普及により徐々に衰退する。
国策グラフ誌の例

戦時下ドイツ
    『Signal』[注釈 12]
大日本帝国
    『NIPPON』[注釈 13]
    『FRONT』[注釈 14]
    『写真週報』[注釈 15]
琉球列島米国民政府
    『守礼の光』
    『今日の琉球』

    上記のいずれも日本語版のみ。住民向けの宣伝誌。

ソビエト連邦
    『CCCP НА СТРОЙКЕ(ソビエト連邦の建設)』[注釈 16]
    『今日のソ連邦』
    『月刊スプートニク』[注釈 17]
    『ママとわたし』[注釈 18]
中華人民共和国
    『人民中国』
    『人民画報』
朝鮮民主主義人民共和国
    『朝鮮画報』[注釈 19]

インターネットでの手法

ネット風評監視サービスも参照のこと。
1910年‐1911年にかけての満洲における疫病の犠牲者の写真 [1]。ウィキペディアで2005年 – 2009年にわたって日本軍の731部隊に投棄された遺体と喧伝された。

現実世界で既存の集団・国家・勢力が道具・手段として利用するケースの他、近年の傾向として、掲示板サイトそのものが歪んだ連帯意識・独自の思想を育み、書き込みが自由である他掲示板サイト・ウィキ(Wiki)・ブログのコメント・投票形式サイトに支持掲示板で大勢を占めている価値基準に則った記事やレスポンスを大挙書き込み(或いは不正連続投票し)、力を誇示(甚だしい場合は乗っ取りを目論む)するケースも増えつつある。

国家や団体などによるインターネット・プロパガンダ組織には、中国の五毛党、韓国のVANK、アメリカ合衆国のOEV、ロシアのWeb brigades、ユダヤのJIDFなどがある。

立場を偽ったサイトを作って情報を発信し、誤認させる[注釈 20]。
ネット掲示板などで匿名性を利用して自作自演などを行い、多数派意見を装う。
コピー・アンド・ペーストによる情報の大量頒布[注釈 21]。
賛同ウェブサイトや団体(グループ)を多数立ち上げて自分たちをあたかも多数であるかのように見せかける[24]。
検索エンジンに登録させなかったりエンジン運営者に苦情を申し入れて外させたり、検閲をおこない、利用者に情報開示を行わないなど[注釈 22]。
検索エンジンにおける検索結果・検索候補の操作[注釈 23]。
自社の広告を出稿しているポータルサイトのニュース欄において、自社のトラブルの記事を早期にトップ画面から削除するよう、また、自社にとって都合のいい記事をトップに掲載するよう、広告代理店などを使い運営会社に対して圧力をかける。
特定団体お抱えの弁護士もしくは団体幹部が、ISPやレンタルサーバーの管理者(企業)に対して、都合の悪いHPを削除するように圧力を掛ける。
ウィキペディアのような、誰でも編集可能なウェブサイトで執拗に宣伝意図を持った編集を繰り返す。また主観的な、あるいは特定利益集団にとっての視点的な記事を新規作成したり、既存の内容をそう変貌させるよう」に虚偽の内容を加筆する。あるいは情報を編集する際にニュアンスを変えたりさりげなく削除したりする、あるいは記事についての議論を起こしたり編集合戦に持ち込んだりして容易に編集できなくしたり、できるだけ有利な状態を保つようにしたりする。最近ではWikiScannerの公開によりウィキペディアでも編集者の所属する組織と密接に関わった記事の編集が大量に存在したことが発覚し、問題視された[注釈 24]。
ウィキを用いて、都合のよい情報だけを集めた「まとめサイト」を作り公開する。
一般消費者が書いていると装っているブログが、実は広告代理店から資金提供を受けて商品やサービスの宣伝をしている場合がある[注釈 25]。

外部の組織や個人を媒介とした手法

イギリスのシンクタンク「ヘンリー・ジャクソン・ソサエティー」(HJS)が実施した中国の対外政策に反対するキャンペーンで、HJSは在英日本大使館からひと月1万ポンドの資金提供を受けていた。HJSはその関係性を伝えないまま元外相のマルコム・リフキンド(英語版)に、ヒンクリー・ポイントC原子力発電所への中国企業関与に対する懸念を訴える2016年8月の新聞記事[25]の執筆者となるよう頼んでいた[26][27]。

貨幣、切手、有価証券などの手法

第二次世界大戦時、イギリスで作成されたハインリヒ・ヒムラーの肖像切手。当時のドイツではヒトラー以外の政治家肖像切手が使用されることはまれであったため、ヒムラーの切手を偽造して流通させることによってヒトラーの猜疑心を誘い、ヒムラーの失脚を謀った。

公共性や価値が高く、極めて広く流通するため、支配権の誇示に用いられる。紙幣や硬貨に国家指導者の肖像が彫刻・印刷で入れられることが多い。古代ギリシャ、古代ローマ時代より西欧では貨幣に神の横顔、後に国家元首の横顔を刻むのが伝統となっており、国内や勢力範囲の住民に統治者を意識させていた。その伝統にのっとり、イギリスやイギリス連邦各国で切手に国王(2015年現在は女王)の横顔のシルエットが入れられているのを始め、アメリカ合衆国のアメリカ合衆国ドルなど、共和制国家では歴代の国家指導者の肖像画を紙幣や硬貨に入れて使用している国も多い[注釈 26]。そのため、1979年にイラン・イスラム革命で国王が失脚したイランでは、紙幣に描かれた国王の肖像を全て塗り潰した。

逆に日本では、皇太子(徳仁親王・雅子親王妃)夫妻の肖像が記念切手に使われた例が1度だけあるのみで、在位中の天皇の肖像が硬貨に刻まれたり切手肖像になったりした事は一切ない。「“陛下のお顔が手垢にまみれるなど畏れ多い”という菊タブーがあるためである」とか、「明治天皇が自身の肖像を切手や硬貨に載せることを嫌ったからだ」といわれるが、東洋では一般的に統治者の顔を民衆に公表する伝統が無いので、歴史的に見ても統治者の肖像画も少なく貨幣に刻印することもほとんどない。

街宣車による手法

戦後、日本では国家主義や皇室礼賛を標榜する右翼団体による街宣車を使った公道での街宣活動がしばしば見られる。使用される街宣車は、大判の日章旗や菊花紋章旗を掲げ、団体名が大書された黒塗りの大型車であることが多く、取り付けられたスピーカーから大音量で軍歌や演歌を流す、あるいは自らの政治的思想等を喧伝する。こうした右翼団体(街宣右翼)の構成員は少なからず暴力団員であるために反社会的な勢力と見られることや、大音量のスピーカーを使った街宣行為が騒音として迷惑がられることも多い[誰によって?]。

選挙活動中に立候補者や政党が名前等を連呼する為に使用される選挙カーも、現代日本における一つの街宣およびプロパガンダといえる[注釈 27]。

なお、日本のように威圧的なものではないが、アメリカのロビー活動を行う団体の中はワシントンD.C.周辺などを自動車で周回し、特定の政策の宣伝活動を行う事例が存在する[28]。

集会・イベントの手法

会場の規模や装飾などの豪華さ・贅沢さ。または逆に貧弱なものを見せつけ、大衆の味方であるように装う。1934年のナチス党大会は、党大会自体が映画『意志の勝利』として記録され、政治宣伝に用いられた。
デモ・集会に支持者を大量に動員し、如何にも多数の支持を集めているかのようにメディアで演出する。逆に反対者は少数しか集まらなかったように見せる[注釈 28]。公表される参加者数は「警察発表」と「主催者発表」で大幅に異なるのが通例である。企画された演説集会の成功例としては、第二次世界大戦中にドイツで行われた「総力戦演説」がある。
式典における演説や部隊の行進、マスゲームなどの一糸乱れぬ団結力の誇示。
記念日制定や運動週間(旬間・月間)など宣伝活動の実施。
国内や国際的なスポーツ大会での国威発揚[注釈 29]。
敵対国での運動を支援し、自勢力に有利な状況を作り出す(色の革命)。

薬物乱用防止運動

ポスター・看板の手法

街頭のポスターや看板を、色や図柄で埋め尽くし強い印象を与える。
ポスターや看板を大量に設置することで、その勢力を大きく見せる。
キャッチコピーに、強い口調・表現を用いる。

音楽の手法

国歌に愛国的な歌詞や他国を攻撃するような歌詞、元首を称える歌詞を挿入し、繰り返し聞かせ、また歌わせることで洗脳していく。また、イギリスにおける「希望と栄光の国」やアメリカにおける「ゴッド・ブレス・アメリカ」などの「第2国歌」的な「愛国歌」や、共産主義国における「インターナショナル」のような「革命歌」や「党歌」をあえて制作し、戦時のみならず平時においても、国威発揚のためのツールとして、国家とともに様々な場面で流したり合唱させることも多い。いわゆる「軍歌」もこの手法の1つと言える。

日本でも戦時になると、庶民的人気を誇る「流行歌」に対する厳しい取り締まりが行われ、戦意高揚を狙った戦時歌謡や軍国歌謡が政府や軍の主導だけでなく民間でも自主的に製作され、ラジオを通じて放送された。戦後になると、左派による「うたごえ運動」として反戦歌、労働歌や革命歌などが広く歌われ、左派の政治活動と深く結びついた。

敵国の音楽を悪い文化の象徴であると喧伝する手法もあり、ナチス・ドイツではアメリカで始まり1920年代にはイギリスでも流行していたジャズをシュレーゲムジーク(ドイツ語で「変な音楽」の意)と呼び、アメリカ人が広める退廃的な文化であるというプロパガンダを流していた。ソビエト連邦など共産主義国家でも同様にジャズやロックなどの西側の音楽を敵視するプロパガンダを流していた。

ソ連や共産主義国家においては社会主義革命を正当化させ、人民の団結を奨励する「革命歌」が作られた。これらの曲は、事実上の共産党の「党歌」であり、他の共産主義国のみならず、資本主義国における左翼的な労働組合運動においても歌われることがあった。なお、ドイツのナチス党も「旗を高く掲げよ」のような「党歌」を国家内に広めた。

軍隊においても愛国心や団結精神の高揚を狙った隊歌が部隊単位で制作され、式典の際に唱和される。

代表的な「第2国歌」や「革命歌」、「党歌」としては、次のようなものがある。

「ラ・マルセイエーズ」:フランス国歌[注釈 30]
「威風堂々」(希望と栄光の国):イギリスの愛国歌、なお、現在この曲がイギリスの公共放送局である英国放送協会(BBC)で流される時には、エリザベス2世女王の画像が必ず同時に流される。
「ルール・ブリタニア」:イギリスの愛国歌
「旗を高く掲げよ」:ドイツ、ナチス党の党歌。ナチス政権下では国歌に準じる扱いを受けた。(ホルスト・ヴェッセルの歌とも)
「ゴッド・ブレス・アメリカ」:アメリカ合衆国の愛国歌
「星条旗よ永遠なれ」:アメリカ合衆国の公式行進曲
「インターナショナル」:ソ連及び共産主義国家、共産党における革命歌、党歌
「東方紅」:中華人民共和国の愛国歌
「ワルチング・マチルダ」:オーストラリアの愛国歌

かつて日本においても、君が代に代わり得る新国歌や第2国歌を作る幾つかの運動が起こり、各種の企業・団体が公募などで集めた歌より選び、世に広めようとしたが、GHQの占領政策の影響もあり、その後の世代に伝えられなかった。

「愛国行進曲」:1937年(昭和12年)
「海行かば」:1937年(昭和12年)、当時の日本政府が国民精神強調週間を制定した際のテーマ曲。敗戦までの間、玉砕を伝える大本営発表等のニュース映画で流された。
「われら愛す」:1953年(昭和28年)、壽屋(現・サントリーホールディングス)社長佐治敬三が中心となって呼びかけ公募された。
「若い日本」
「緑の山河」:1951年(昭和26年)1月、日本教職員組合(日教組)が『君が代』に代わるものとして公募し選定した。曲は軍歌調。
「この土」

芸術などの手法

第二次世界大戦時の日本では、国家の統制管理下に芸術家らをおき、政府直轄の芸術家協会(報国会)に所属させ表現を利用した。反体制主義の芸術家は投獄、協会へ所属しない者は即召集とされた[注釈 31]。日本の植民地であった台湾島での実話を基に誇張、脚色した「サヨンの鐘」など愛国美談として語られ製作されたものもある。

ナチス党政権下のドイツでは、抽象画やモダンアート、アバンギャルド芸術やコンテンポラリー・アートを「退廃芸術」と称し、かつて美術館が買い入れた作品を集め、「退廃芸術展」という美術展を各地で開催した。作品は粗末に扱われ、罵倒に満ちた解説と、国による購入価格も並べて展示された。退廃芸術展の総入場者数は300万人を超え、史上最大の観客数を集めた美術展となった。また、音楽分野でも「退廃音楽展」が開かれている。

一方で、ナチス党が奨励する芸術を集めた「大ドイツ芸術展」も開かれている。その内容はヒトラー好みの分かりやすい内容であり、その描写方法や内容は敵であるはずのソ連の社会主義リアリズムにも類似する。

プロパガンダと芸術家

古代から芸術家は権力者から庇護を受けることで芸術活動を行い、作品が後世に残される可能性が高まる。現在、名作とされる作品にも権力者の依頼により製作されたものが多くあり、その権力者を礼賛する為に制作された作品も少なくない。近代以降、芸術の大衆化により芸術家は必ずしも権力者から庇護を受ける必要はなくなったが、商業上の成功を目的として作家みずからが大衆の求めに応じる形で意図せずプロパガンダを助長する作品を製作する例も多い。また、権力や時流により不本意ながら体制を称える作品を製作せざるを得なかった芸術家もいた。逆に体制に便乗して、多少の不満は抑えて自分の才能を積極的に売り込むことを意図した芸術家もいた。

また、ロシア・アヴァンギャルド運動やプロレタリア文学のように、芸術の表現により政治的な変革を目指すといったプロパガンダと不可分な芸術活動も存在する。

一方でこうした芸術家は、プロパガンダに協力したということで、後に不当に低い芸術的評価を受けることもある。藤田嗣治は戦時中に戦争画を描いたことで、戦後になって日本の美術界を追放され、フランスで制作活動に従事せざるを得なくなった。

それに対し、体制側が自己が主張する政治信条に合わせた芸術を嗜好する傾向も見られる。たとえば、全く新しい体制を目指す場合は新進の芸術運動を保護し、復古的体制を目指す場合には復古的芸術運動を保護する。
主要な人物

ロシア・アヴァンギャルド
    カジミール・マレーヴィチ、ウラジーミル・タトリン、アレクサンドル・ロトチェンコ、エル・リシツキー、パーヴェル・フィローノフ、グスタフ・クルーツィス
映画
    ソ連:セルゲイ・エイゼンシュテイン
    ドイツ:レニ・リーフェンシュタール[注釈 32])、ヘルベルト・セルピン[注釈 33]
画家・彫刻家
    ドイツ(画家):アドルフ・ツィーグラー、イヴォー・ザリガー、マルティン・アールバハ、パウル・マーティアス・パードゥア、ルドルフ・リプス、ゼップ・ヒルツ
    ドイツ(彫刻家):ヨーゼフ・トーラク、ゲオルグ・コルベ、アルノ・ブレーカー
    フランス:ジャック=ルイ・ダヴィッド[注釈 34]
    日本:藤田嗣治 (戦争画)
    日本(漫画・イラストレーション):小松崎茂、横山隆一[注釈 35]
    アメリカ:ベン・シャーン、国吉康雄など[注釈 36]
小説・劇作家
    ドイツ:テア・フォン・ハルボウ
    日本:菊池寛[注釈 37]、海野十三、住井すゑ
音楽
    ソ連:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ[注釈 38]
    アメリカ:マレーネ・ディートリヒ[注釈 39]
    日本:大木惇夫(作詞家、『国民歌山本元帥』などの作詞)、西条八十、山田耕筰[注釈 40]、北原白秋、高階哲夫、藤原義江、佐々木すぐる、古関裕而
写真
    ドイツ:アンドレ・ズッカ(fr:André Zucca ナチス宣伝誌『シグナル』専属カメラマン)
    アメリカ:マーガレット・バーク・ホワイト
    日本:木村伊兵衛、名取洋之助
アニメーション
    日本:瀬尾光世[注釈 41]
    アメリカ:ウォルト・ディズニー[注釈 42]、フライシャー兄弟、ウィリアム・ハンナ・ジョセフ・バーベラ(ハンナ・バーベラ・プロダクション)
漫画家
    日本:はすみとしこ(『そうだ難民しよう! はすみとしこの世界』)

旗・紋章・マーク

ナチス政権当時のドイツ国国旗。現在のドイツなど、複数の国では掲示行為自体が処罰の対象となる。

旗や紋章はその所属する立場をわかりやすくし、プロパガンダの効果を高める。古代から洋の東西を問わずに用いられてきた。軍隊の軍旗などが典型例である。ドイツのナチス党によって使用されたハーケンクロイツは特に有名であり、現在もナチスの象徴として広く知られている。そのため欧米では似通った模様の「卍」の使用すら忌避される傾向がある。

他にも共産主義の象徴としての赤旗・鎌と槌、各国の国旗などが広く知られている[注釈 43]。

建造物・像・都市計画

巨大建造物の建設は古代から為政者にとり、自己の権力を誇示し、己の世界観を視覚的に宣伝する手段として広く用いられてきた。現代でもそれは変わらず、為政者の権力を誇示し、イデオロギーを視覚的に宣伝する手段として、特に権威主義的中央集権国家でこれらの構造物が多く見られる。たとえば新古典主義建築はナポレオン・ボナパルト治世下のフランスやナチス党政権下のドイツ、ファシスト党政権時代のイタリアで多数建てられている。スターリン統治下のソ連でも、壮大な巨大建造物が国家の肝いりで次々と建てられた。それらの建築群をスターリン様式と呼ぶ。

また、古代から国家や民族の創始者とされる人物や英雄、君主、信仰対象である神や仏の像も集団の在り方を具体的に提示し権力者の権威を示すものとして用いられている。特に西欧では君主の像が古代ローマの甲冑を纏わせるなど、正統なローマ帝国継承者を想起させる演出もなされた他、君主の肖像画を公共の場に掲示して、被支配層にも君主の顔を公示する伝統がある。

一方で貧困などの不都合な事実を隠すために、立派な外観の建物やモデル村落などを作り、外国人や報道陣などに公開する場合もある。こうした見せかけだけの建物は「ポチョムキン村」と呼ばれる。
特徴

既存都市に対する都市計画・デザインについて、指導者を讃える壮麗な建築を行う[注釈 44]。:全く新規に都市を建設することについては、計画都市を参照のこと。
統一した建築様式や記念碑の巨大さで、民族性や政治性の誇示・偉大としたい文明の後継者であることの誇示・巨大建築を作らせる技術力や動員力の誇示を行う。
その勢力のお抱え建築家に主要建造物の設計を任せるケースは、過去より多くみられる。たとえばスターリンにとってのボリス・イオファン、ヒトラーにとってのアルベルト・シュペーアやヘルマン・ギースラーが知られる。シュペーアとイオファンは1937年のパリ万博で、ソ連とドイツの双方の国家出展パピリオン建物のデザインを担当し、しかもその建物が道路一本だけ隔てて向かい合うというエピソードを持つ。
シリアのクネイトラ、ドイツのドレスデン旧市街、広島市の広島県産業奨励館(原爆ドーム)、ドイツ首都ベルリンのカイザー・ヴィルヘルム記念教会初代建物(「旧教会」と呼称)のように、戦災などで被害を受けた建造物は、あえてその痕跡を残すことで、被害の記憶を留める効果がある。
建造物の建設予定地の選定(即ち、元々そこに存在していた施設やモニュメントの破壊も意味する)自体が政治ショー的意味合いを持つこともある。この場合、その体制が崩壊した後に、旧体制を否定するためにその建造物を解体したり、旧施設を再建する例もみられる。
    ソ連のソビエト宮殿(未完成)は共産主義思想の敵とされた、ロシア正教会の救世主ハリストス大聖堂を破壊した跡地に建設される予定であった。ソ連崩壊後、救世主ハリストス大聖堂は再建された。
    旧ドイツ民主共和国でもやはり共産主義思想の敵である旧プロイセン王政およびドイツ帝政時代の象徴・ベルリン王宮破壊後に共和国宮殿が建設された。ドイツ統一後の2008年に解体され、「フンボルトフォーラム」という名称で旧王宮を再現した建造物が建設されている。
    ソウルにあった朝鮮王朝の正宮である景福宮は、日韓併合後に日本政府により宮殿正門の光化門をはじめとする8割以上の建物が破却され、宮殿正面に朝鮮総督府庁舎を建設して、街から宮殿を見えなくした。戦後成立した大韓民国では「旧王宮の景観改善」[注釈 45]を理由に旧朝鮮総督府庁舎を解体した。
    ルーマニアの独裁者チャウシェスク大統領が建設した大統領官邸である「国民の館」未完成のままチャウシェスク政権が崩壊したが、その後も建設工事が進められ、ルーマニア議会議事堂、博物館として利用され、ルーマニア最大の観光名所にもなっている。
これらに準じる行為として、都市や道路、広場の改名がある。特に欧州諸国では、都市の大通の名が歴史上の英雄や政治家の名に因んでいることが多い。
国の経済力や技術力を示すため、また、ランドマーク的な意味合いを持たせ、国や都市としての存在感を示すために、「世界で最も高いビル」、もしくは「世界で最も高いタワー」を建設する。
戦場において、敵勢力の戦意を削ぐ(あわよくば戦わずして、停戦・降伏交渉を促す道具とする)のを主目的としたプロパガンダ建築の場合、芸術性などは特に考慮されない。史実上の例としては、安土桃山時代の日本に於ける豊臣秀吉の一夜城(石垣山城、益富城、墨俣城)が挙げられる。

主要例
ワシントン記念塔

ソ連:レーニン像、スターリン建築やレーニン廟、指導者の銅像、ソビエト宮殿計画、オスタンキノ・タワー、ソ連国民経済達成博覧会、第三インターナショナル記念塔、コミンテルン記念塔
中華人民共和国:天安門の毛沢東の肖像画、人民大会堂、北京展覧館、上海展覧センター
中華民国:台北国際金融センター、中正紀念堂、国立故宮博物院(台湾台北市)
朝鮮民主主義人民共和国:主体思想塔、金日成の巨大像、平壌市復旧建設総合計画、凱旋門[注釈 46]、柳京ホテル
日本
    大日本帝国:八紘一宇の塔、大東亜聖戦大碑、奉安殿、大東亜建設記念営造計画、靖国神社の大鳥居
満州国:建国忠霊廟、コミンテルンとの戦闘者の記念碑(ロシア語版)
マレーシア:ペトロナス・ツインタワー
ラオス:アヌサーワリー・パトゥーサイ
パキスタン:ミナーレ・パーキスターン
インド:クトゥブ・ミナール
イラク:サッダーム・フセイン元大統領の銅像
アラブ首長国連邦:ブルジュ・ハリーファ
トルコ:アヌトゥカビル(アタテュルク廟)、アタチュルクタワー
イギリス:インド門、オベリスク
ドイツ
    ナチス・ドイツ:勝利の塔、ツェッペリンフェルト(ニュルンベルクナチス党大会会場)、オリンピアシュタディオン、世界首都ゲルマニア計画(de:Welthauptstadt Germania)
    ドイツ民主共和国(東ドイツ):ドイツ民主共和国首都ベルリンの社会主義的都心改造、ベルリンテレビ塔、スターリンシュタット(現・アイゼンヒュッテンシュタット)、カール=マルクス=アレー[注釈 47]
フランス:エッフェル塔、エトワール凱旋門、オベリスク
イタリア:エウル(ローマ新都市42)
ルーマニア:国民の館
アメリカ:自由の女神、ワシントン記念塔、リンカーン記念堂、第二次世界大戦記念碑、海兵隊記念碑(硫黄島の星条旗)、ラシュモア山の4大統領像、アラモ伝道所、アリゾナ記念館、ワールドトレードセンター (ニューヨーク)、フリーダム・タワー計画
ブラジル:バンデイランテスの丘

自然物

山、岩、海、川なども民族や国家の象徴としてプロパガンダとなる。アメリカのラシュモア山のようにプロパガンダとして自然物に手を加え、環境破壊が発生することもある。

白頭山
ラシュモア山
富士山
ライン川

ファッションの手法

ファッションは発言者の印象を大きく左右するために、イメージを向上させるために様々な工夫が施される。また、独自の衣服を着ることでイメージを定着させる方式もある。集団で独自の衣装を着、集団内での団結力の向上や、示威作用を得ることもある。黄巾の乱や紅巾の乱、ボリシェヴィキの革服[29]、ファシスト党の黒シャツ隊、国家社会主義ドイツ労働者党突撃隊の茶色開襟シャツ、毛主席語録が必携でこれを掲げて練り歩いた紅衛兵、日本の国旗や旭日旗を掲げてデモ行進する行動する保守の事例が知られる。

建国神話・英雄譚・伝説・学説の利用
「易姓革命」および「王権神授説」も参照

建国神話は国家の正当性を表すため、重要な位置を占める。また、人々に広く知られる伝説や物語はプロパガンダに利用されるものがある。ただし、革命により成立した共和制の人工国家は神話は持たない[注釈 48]。

ラーマヤーナ、マハーバーラタ、リグ・ヴェーダ、古代核戦争説#モヘンジョダロ遺跡、ヴィマナ復元研究:インド人民党政権下のインド
古事記、日本書紀、神風、義経=ジンギスカン説、復興軍神、皇国史観、神州不滅:大日本帝国。また復興軍神には楠木正成、新田義貞といった中世時代にて武家優位の趨勢であるにもかかわらず当時の天皇に忠誠を尽く通した武将が選ばれ、小学校教育の題材にもされた。
古代ゲルマン神話、北欧神話、アトランティス大陸神話、ワーグナー作楽劇、チベット・シャンバラ神話、宇宙氷説、優生学、優性遺伝、遺伝子汚染:ナチスドイツ
ミシェル・ノストラダムス師の予言集:第二次世界大戦中の英国、ナチスドイツ
新約聖書、ヨハネの黙示録:チェルノブイリ原発事故直後のソ連
旧約聖書:神聖ローマ帝国、十字軍、島原の乱、太平天国、イスラエル
檀君神話:韓国、北朝鮮
「金日成元帥」「金正日将軍」の伝説(金日成・金正日を参照):北朝鮮
バビロンの空中庭園:サッダーム・フセイン政権下のイラク
アーサー王物語:イギリス
三皇五帝神話:中国諸王朝
西遊記:清朝末期の義和団
原初年代記、スラヴ神話:帝政ロシア
スタハノフ運動、ルイセンコ学説:ソビエト連邦
ヘネッケ運動:東ドイツ
ポール・リビアの伝令活動:アメリカ合衆国

プロパガンダ研究・解説・紹介資料(書籍・ドキュメンタリー映像作品)
研究資料(書籍・論文など)

ハーバート・アービング・シラー(斉藤文男訳)『世論操作』(青木書店、1979年、ISBN 978-4-25-079038-6)、Herbert I. Schiller "THE MIND MANAGERS"
アラン・ジョベール(村上光彦訳)『歴史写真のトリック 政治権力と情報操作』(朝日新聞社、1989年、ISBN 978-4-02-255939-5)、Alain Jaubert "Le Commissariat aux Archives, Le photos qui falsifient L'histire" (1986)
鳥飼行博『写真・ポスターから学ぶ戦争の百年 二十世紀初頭から現在まで』(青弓社、2008年、ISBN 978-4-7872-2028-8)
ズビニェク・ゼーマン(山田義顕訳)『ヒトラーをやじり倒せ 第三帝国のカリカチュア』(平凡社、1990年、ISBN 978-4-582-28604-5)、Zbynêk Zemann "Heckling Hitler, Caricatures of the Third Reich"(1984,1987)
佐藤卓己『大衆宣伝の神話・マルクスからヒトラーへのメディア史』(弘文堂、1992、ISBN 978-4-335-25051-4)
アンソニー・プラトカニス、エリオット・アロンソン(社会行動研究会訳)『プロパガンダ 広告・政治宣伝のからくりを見抜く』(誠信書房、1998年、ISBN 978-4-414-30285-1)、Anthony R. Pratkanis, Elliot Aronson "Age of Propaganda, The everyday use and abuse of persuasion"
ロバート・キング・マートン(森東吾・森好夫・金沢実・中島竜太郎訳)『社会理論と社会構造』(みすず書房、1961年、ISBN 978-4-622-01705-9)、Robert K. Merton "Social Theory and Social Structure, Toward the Codification of Theory and Research"(1949)
アンヌ・モレリ(永田千奈訳)『戦争プロパガンダ10の法則』(草思社、2002年、ISBN 4-7942-1129-5)、Anne Morelli "Principes élémentaires de propagande de guerre"(2001), ISBN 2-8040-1565-3
須藤遙子『自衛隊協力映画 「今日もわれ大空にあり」から「名探偵コナン」まで』(大月書店、2013年、ISBN 978-4-272-33081-2)
ジェフリー・ゴーラー『日本人の性格構造とプロパガンダ』ミネルヴァ書房 2011/04/16
池田徳真『プロパガンダ戦史』中央公論社 (1981/01)、中央公論新社 (2015/7/23)

漫画

「栄光なき天才たち」16巻「名取洋之助」(集英社)
「実録 アメリカ大統領選 陰で笑った必殺歴史の仕掛け人」(講談社)
「ゴルゴ13」(作:さいとうたかを、小学館)
    単行本120巻収録 第403話、文庫コミックス版101巻収録 『世紀末ハリウッド』 - TVアニメ化されている。
    単行本128巻収録 第424話、文庫コミックス版110巻収録 第380話『演出国家』
    単行本135巻収録 第445話、文庫コミックス版113巻収録 第388話『ダブル・ミーニング』
    単行本149巻収録 第495話、文庫コミックス版126巻収録 『ピンヘッド・シュート』
    ビッグコミック増刊ゴルゴ13シリーズ171号収録(単行本未収録)『ボリバル2世暗殺計画』

映像作品

ドキュメンタリー「撃墜 大韓航空機事件〜情報戦争の9日間〜」(1990年 NHK製作)
ドキュメンタリー「メディアと権力」 (1992年 BBC製作)本作品紹介HP(「大衆操作の天才・ゲッベルス」「テレビがアメリカ政界を変える」「タレント政治家の功罪」)
ドキュメンタリー「アメリカ情報部隊」 (NHK製作)(「作られた謎・下山事件」「占領下の米ソ諜報戦」)
ドキュメンタリー「狂気の生贄」第二部「悲劇の美人監督レニ・リーフェンシュタール」
ドキュメンタリー映画「アトミック・カフェ」
ドキュメンタリー「検証!ナチス製作映画「タイタニック」」(ヒストリーチャンネル製作) - タイタニック (映画)内の「タイタニック (1943)」も参照の事。

脚注
[脚注の使い方]
注釈

^ 詳細は「ナチス・ドイツのプロパガンダ」を参照。
^ いわゆる「レッテル貼り」のこと。
^ 人間は本能的に集団から疎外されることを恐れる性質があり、自らの主張が世の中の趨勢であると錯覚させることで引きつけることが出来る。
^ たとえば愛国心を表象する感情的な転移として国旗を掲げる。
^ 宣伝相ゲッベルスの言葉とされることが多いが、ゲッベルスの言葉ではない。
^ 絶対制の国に多いが、イギリスやタイなど立憲制の国にも見られる。日本でも天皇・皇族の動きは扱いの違いこそあれ必ず報じられる。
^ NHKニュース7に見られる北朝鮮関連報道が特徴的である。
^ 例としてマクシム・ゴーリキー号など。
^ 国家が安全保障上の危機を迎える=国内で生活している愛する家族の生存権・生命・健康・財産が脅かされる→家族を守る為にも国家・連邦政府に協力し続けないといけない といった誘導構図になっている。
^ ただし日本での場合は自発的なものではなく新聞紙法による強制である。
^ 当時としては最新の特殊技術である。
^ 25ヵ国語で30ヵ国に向けて発行され、交戦中のアメリカでさえ1942年まで発行されていた。
^ 日・英・仏・西の4か国語版が有。
^ 内閣情報部の支援により東方社が発行。一時は日本語を含む16か国語で製作されていた。
^ 日本国内向けの国策グラフ誌。
^ 5か国語版が有。
^ 欧米の著名雑誌『リーダーズ・ダイジェスト』を参考に創刊。日本語版も存在した。
^ 日本万国博覧会で、ソ連館の入場客に配布された。
^ 1996年まで発行されていた日本語版は、かつて日本国内にあった朝鮮総連系企業の朝鮮画報社で発行・印刷されていた。
^ 多くは何らかの公式サイトを偽装したり、全くの第三者を装ったりしている。
^ 2007年の統一地方選挙の際には、匿名掲示板2ちゃんねるやブログ等で民主党を中傷する捏造情報が大量に書き込まれ、組織的犯行として警察が捜査に乗り出す事態に発展した[23]。
^ 例として中華人民共和国におけるネット検閲、タイ王国のYouTube接続遮断などがある。
^ 例としてグーグル爆弾、サジェスト汚染(検索エンジン最適化の亜種)がある。
^ 「工作活動」と確定しているわけではない。
^ ただし、商業活動は政治宣伝とは別個に扱われることがほとんどである。
^ ただし、フランスのフランは自国の偉人、ソ連及びロシアのルーブルは都市が用いられているなど、少なからず例外がある。
^ 諸外国では候補者の戸別訪問が容認されており、こうした選挙カーの使用は、日本特有のものである。また公職選挙法の規定により、走行中の演説は出来ないので、勢い、党名と人名の連呼だけになる。
^ 会場が“広場”“公園”なら定員はあって無きが如し。また“来る者拒まず、去る者追わず”の自由参加であることがほとんどなので、その場にいる人数も一定しない。
^ 特にオリンピックに顕著である。
^ 元はマルセイユの義勇部隊の隊歌であった。
^ 兵役は経験済みなのでみな予備役である。
^ 『意志の勝利』、『オリンピア』など。
^ 『タイタニック』が有名。
^ ナポレオンに重用され、ナポレオンを讃える作品を多く描いた。
^ アニメ映画に『フクちゃんの潜水艦』。また、アメリカ軍の宣伝ビラにも無断でキャラクターが使用された。
^ 太平洋戦争中、アメリカ人画家としてアメリカの対日プロパガンダに参加。
^ 内閣情報部参与、文芸銃後運動を提唱
^ 『交響曲第2番ロ長調「十月革命に捧げる」』、『交響曲第3番 変ホ長調「メーデー」』など。
^ 歌謡曲リリー・マルレーンをカバーし、ヨーロッパ戦線の連合軍兵士を慰問した。
^ オペラ『黒船』、軍歌『燃ゆる大空』などを作曲。軍服姿を好んだため、戦後戦犯論争が起きた。
^ アニメ映画『桃太郎の海鷲』、『桃太郎 海の神兵』が有名。
^ ドナルドダックが主人公の短編アニメ映画『総統の顔』は1943年アカデミー短編アニメ賞を受賞した。
^ アメリカ同時多発テロ事件直後、アメリカでは街じゅうに星条旗が掲げられ、“団結するアメリカ市民”を印象付けた。
^ 巨大な宮殿や城、パレード用の大通りや広場など。
^ この他、同国内で広く信奉されている風水術上での問題や日本治世下時代への忌避を背景とした世論の後押しなども挙げられる。
^ エトワール凱旋門より10m高くなるように建設された。
^ 旧東ドイツ建国〜1961年の期間は「スターリンアレー」という名称。戦前のベルリンでの中心繁華街であった「ウンターデン・リンデン通り」に代わる存在かつ旧西ベルリン一の中心繁華街「クーダム通り」への対抗として整備されたが、やがて後に同じ東ベルリン内のフリードリヒ通りにその座を奪われていく
^ 例としてアメリカ合衆国とソビエト連邦、中華人民共和国、中華民国

出典

^ a b c d e f g h 松井一洋 2011, pp. 25.
^ 石井貫太郎 2004, pp. 40.
^ 今井仙一 1954, pp. 35.
^ 今井仙一 1954, pp. 40–41.
^ 今井仙一 1954, pp. 49.
^ 市民的及び政治的権利に関する国際規約第20条
^ “The Story of Propaganda | AHA”. www.historians.org. 2021年12月30日閲覧。
^ 松井一洋 2011, pp. 29.
^ 松井一洋 2011, pp. 29–30.
^ 松井一洋 2011, pp. 30–31.
^ The techniques of persuasion 1963
^ Prophets of deceit 1949
^ a b 松井一洋 2011, pp. 28.
^ en:Peter KenezのThe Birth of the Propaganda State;Soviet Methods of Mass Mobilization 1985
^ 「何をなすべきか」 1902年
^ 亀田真澄 2011, pp. 71.
^ 今井仙一 1954, pp. 24.
^ a b 石井貫太郎 2004, pp. 41.
^ a b ブログ:間近で見た北朝鮮の軍事パレード - ロイター
^ ポンソンビー「戦時の嘘 ―戦争プロパガンダが始まった―」(東晃社、1941年)。Arthur Ponsonby"Falsehood in Wartime: Propaganda Lies of the First World War"(Allen and Unwin Pub., 1928),(Paoerback,Legion for the Survival of Freedom, 1991, ISBN 978-0-939484-39-3)、ウィキクオート版
^ 「首相官邸前異状なし、報告すべき件なし」―テレビ報道の劣化 水島朝穂・早稲田大学教授 公式ウェブサイト内「今週の直言」2012年7月2日
^ 瀬川裕司 「ナチ娯楽映画の世界」 平凡社 ISBN 978-4-582-28238-2
^ ネット中傷:民主党“標的”10万件 都知事選と参院補選 毎日新聞 2007年4月27日
^ NHK総合テレビ特報首都圏「ネットの“祭り”が暴走する」、2007年7月6日放送分
^ Rifkind, Malcolm (2016年8月16日). “How China could switch off Britain's lights in a crisis if we let them build Hinkley C”. デイリー・テレグラフ 2021年1月21日閲覧。
^ British think tank funded by Japan pushing anti-China campaign into mainstream UK media The Drum 2017年1月29日
^ 英媒:日本资助英国智库展开反华公关宣传 BBC(中国語)
^ “米最高裁、リベラル派判事が退任へ 後任は黒人女性か”. BBC (2022年1月27日). 2022年1月28日閲覧。
^ イリーナ・メーリニコワ「ソヴェート映画に見るモスクワ神話」『言語文化』第2巻第1号(1999年7月)

参考文献

松井一洋「「真実」の情報はありうるか」『広島経済大学研究論集』33(4)、広島経済大学、2011年、 23-37頁、 NAID 40018794715。
亀田真澄「共産主義プロパガンダにおけるメディア・イメージ : ソヴィエトと旧ユーゴの「労働英雄」報道の例から」『東京大学大学院人文社会系研究科スラヴ語スラヴ文学研究室年報』第26巻、東京大学大学院人文社会系研究科スラヴ語スラヴ文学研究室,東京大学大学院人文社会系研究科、2011年、 69-87頁、 NAID 120002871423。
石井貫太郎「宣伝の政治学 : 政治的リーダーシップとプロパガンダ」『目白大学人文学研究』第1巻、目白大学、2004年、 39-45頁、 NAID 110007000922。
今井仙一「<論説>プロパガンダについて」『同志社法學』第22巻、同志社大学、1954年、 24-55頁、 NAID 110000199417。
ハーバート・アービング・シラー著、斉藤文男・訳『世論操作』青木書店、1979年 ISBN 9784250790386

関連文献

貴志俊彦『帝国日本のプロパガンダ-「戦争熱」を煽った宣伝と報道』 (中公新書 2703)、中央公論新社、2022年、ISBN 4121027035
アンソニー・プラトカニス/エリオット・アロンソン著 社会行動研究会・訳『プロパガンダ ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く―』誠信書房、1998年 ISBN 4414302854

関連項目

メディア・リテラシー
情報操作 - 虚偽報道
偏向報道 - 写真編集#政治的・倫理的問題 - スピン (パブリック・リレーションズ)
教育 - 管理教育 - 絵本作家 - 子供番組
洗脳 - 児童文学 - 認知心理学
標語 - スローガン - 公共広告
伝単 - 刷り込み - パブリック・ディプロマシー
ネガティブ・キャンペーン
ドン・ブラウン - デイヴィッド・オグルヴィ - エドワード・バーネイズ
社会主義核心価値観
ウクライナにおける「ネオナチ問題」
攻撃戦だ(コンギョッチョニダ)

外部リンク
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東京大学文学部 第一次世界大戦期プロパガンダ・ポスター 益田コレクション
法政大学大原社会問題研究所 所蔵資料 プロパガンダ・ポスターなどのポスターコレクション
『プロパガンダ』 - コトバンク

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ユング心理学を分かりやすく解説!フロイトとの違いもご紹介

ユング心理学を分かりやすく解説!フロイトとの違いもご紹介
https://seminars.jp/media/444

 ※ 3大巨人は、フロイト、ユング、アドラーか…。

 ※ ペルソナとか、シャドウとか、ユングの概念だったんだな…。

 ※ 「ペルソナ4」とか、Steam経由で落として、喜んで遊んでいたのに、知らんかった…。

『目次[非表示]

1 ユング心理学とは?
    1.1 ユングにとっての無意識とは?
    1.2 ユングにとっての「人の心の動き」
2 ユング心理学の代表的な思想
    2.1 集合的無意識
    2.2 タイプ論
    2.3 元型論
    2.4 アニマ・アニムス
    2.5 ペルソナ
    2.6 コンプレックス
    2.7 影(シャドウ)
3 ユングとフロイトの違いは?
    3.1 無意識に対する解釈の違い
    3.2 リビドーに対する考えの違い
    3.3 診療者・治療のやり方の違い
4 まとめ

臨床心理学に大きな影響を与え、心理学の分野で活躍した言われている精神科医の「ユング」。

ユングは、フロイトの精神分析学に心を惹かれ、それまで以上に心理学を深求していました。しかし、その後に二人は意見が対立したことで決別しています。

今回は、ユング心理学を分かりやすく解説すると共に、心理学の三代巨匠といわれているフロイトとの違いについても解説していきます。
ユング心理学とは?
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ユング心理学とは、スイスの精神科医・心理学者のカール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)が提唱した心理学のことを指します。

ユングは、『分析心理学』の創始者でフロイトと共に精神分析学を発展させていました。しかし、フロイトとは「無意識」についての意見が相違したことで距離を置くようになりました。

ユングは、「集合的無意識」といった新しい概念を生み出し、“無意識”の領域を明らかにしています。
人の心の働きは意識のコントロールや認識を超えた“無意識”の働きが大きく影響する。

このように、自分自身でも意識ができない部分が大半を占めているという考え方に基づく心理学、それがユング心理学です。
ユングにとっての無意識とは?

ユングにとっての無意識とは、「個人的無意識」と「集合的無意識(普遍的無意識)」の2つの要素に区別しています。

まず、人の心の構造を「意識」「無意識」の2つの領域に分類することができると考え、その2つの領域が対になることで『心』のバランスを保つことができると説いています。

ユングは、意識(自分の知り得る意識)と知り得ない意識(無意識)のバランスが崩れた際に、精神疾患を生じると考えています。
■ 結論
ユングにとって無意識とは、精神疾患の発生を説明する時に不可欠な要素。
ユングにとっての「人の心の動き」

ユングにとっての「人の心の動き」は、「思考」「感情」「感覚」「直観」の4つの機能があると解説しています。

4つの機能で「どれが最も働くか?」で人の心の動きをタイプ別に分けています。
意味 具体的に
思考 物事を理に適った捉え方をする心の機能。
“理屈で考えようとするタイプ” 「それを証明する根拠は?」
「この作品はいつ・どんな意図で作られた作品なんだろう?」
感情 好きか嫌いかで判断する心の機能。
“快・不快で物事を捉えるタイプ” 「この仕事はそもそも好きなことか?」
“思考”と正反対の機能をしている。
感覚 物事を「そのまま」捉える心の機能。
“あるがままで感じ取るタイプ” 「このギターのニュアンスは○○の曲と似ているかな」
「〇〇の味付けのおかげで〇〇の料理が美味しいと感じる」
直観 物事を思いつきで判断する心の機能。
“ひらめきで物事を捉えるタイプ” 「この出来事は〇〇を予知している」
“感覚”と正反対の機能をしている。
ユングにとっての「人の心の動き」

人は、「なんとなく好き・嫌い」で付き合う人を選別したり、「〇〇がこうだから好き」などのこだわりで食事を選んだり、「今でなければ後悔する」という“勘”で行動をする人とさまざまです。

ユングは、人の心の動きに注目したことにより、人間の心の特徴に気づくことができ治療や研究に役立てていました。
ユング心理学の代表的な思想

ここからは、ユング心理学の代表的な思想について解説していきます。
集合的無意識

ユング心理学の代表的な思想1つ目は、集合的無意識です。

集合的無意識は、普遍的無意識とも呼ばれていて、昔から現代まで変わらない、人間の無意識の根底となる心理構造のことを指します。

例えば、“ふくよかな体型の女性を象った土偶”があったとします。

この土偶を見たときに「優しい母親的なものを感じる」とイメージが浮かぶ場合、古代から伝わる神話・伝説、芸術、個人が見てきた夢などが影響しています。

ユングは、物事を捉えるとき『人類の心の中で脈々と受け継がれてきた“何か”がある』と説いています。

このように、想像力の原点となる無意識の領域のことを『集合的無意識』といいます。
タイプ論

ユング心理学の代表的な思想2つ目は、タイプ論です。

タイプ論とは、人間の気質を「外向的な人間(外向型)」「内向的な人間(内向型)」に分類する思想のことを指します。

外向型|意識(心のエネルギー)が外側に向いている人
内向型|意識(心のエネルギー)が内側に向いている人

外向型の人は、とても社交的で世の中の流行に敏感であり人に左右されやすい傾向があります。

一方、内向型の人は控えめで我慢強く自身の気分に左右されやすい傾向があります。(気質なので、必ず上記のような性格になるという訳ではありません。)

※ どちらが「良い・悪い」などはなく、人の性格を定義するためのものでもありません。
■ タイプ論を知るメリット
・相手がどっちのタイプかを見極めることができれば、人付き合いに役立てることができる。
?? 相手の反応を少しでも予想することができる。
元型論

ユング心理学の代表的な思想3つ目は、元型論です。

集合的無意識で“根底に想像力の原点となる出来事がある”と解説したように、それにより人間の無意識が従うこと(パターンがあること)を「元型(アーキタイプ)」といいます。

代表的な元型には、『グレートマザー』『老賢人』などがあります。

『グレートマザー』『老賢人』は、日本の縄文土器、世界の古代文明の遺跡などで表現されています。

このような土偶は、形はさまざまもので表現されていたとしても、「命を生みだす母親」「権威性があり男の成長の最終点」と、共通するイメージがあります。

人によってイメージはさまざまですが、人類の心の中は「母親元型」「父親元型」が存在しているというユングの考えです。
アニマ・アニムス

ユング心理学の代表的な思想4つ目は、アニマ・アニムスです。

アニマ・アニムスとは、集合的無意識における元型のひとつです。

「アニマ」は、男性の集合的無意識のなかの一人の女性が影響されていて、「アニムス」は、女性の集合的無意識のなかの一人の男性が影響されている思想のことです。

例えば、普段の日常のなかで、とても穏やかで大人しい男性が意外にロマンチックに憧れていたり、反対に可愛らしい顔立ちの女性が男前な発言をするといった人を見たことはありませんか?

ユングは、このような人間には「アニマ」と「アニムス」の元型があると提唱しています。

成長していく過程で元型ができ、何かの出来事のイメージが強いことで「アニマ」と「アニムス」が成熟していると説いています。
■ アニマ・アニムスとは?
アニマ:男性のなかの「女性像」「女性的」な部分のこと。
アニムス:女性のなかの「男性像」「男性的」な部分のこと。
ペルソナ

ユング心理学の代表的な思想5つ目は、ペルソナです。

ペルソナとは、人間の外的側面の心理的な“仮面(顔)”のことを指しています。

自分達が生活していくうえで、「職場での顔」「家族といる時の顔」「商談の時の顔」「〇〇会社の営業担当の顔」と場面や地位など、人によってさまざまな仮面があります。

ユングが提唱したペルソナは、人間は仮面を被って暮らしているという考えのことです。
■ ユングの教え
① 本当の自分に合ったペルソナを理解すること。
② 仮面をうまく着脱できるようになること。
 ?? 上記の2つが大切であると説いています。
コンプレックス

ユング心理学の代表的な思想6つ目は、コンプレックスです。

心理学・精神医学用語で「コンプレックス」とは、記憶・衝動・欲求などのさまざまな心理的な感情が複雑に絡み合ってできた劣等感(観念)のことを指します。

ユングが提唱しているコンプレックスは、「感情に色をつけた心的複合体」です。

簡単に解説すると、「自分は〇〇が劣っている」という劣等感を通り越して、さらなる複雑ないろんな感情が入り混じることで生じる感情のことを指しています。

なぜか自分自身でも感情をコントロールできないほど怒りが生じたり、感情的になってしまったりする複雑な心のことを、ユングが提唱する“コンプレックス”の概念に含まれます。
影(シャドウ)

ユング心理学の代表的な思想7つ目は、影(シャドウ)です。

影(シャドウ)とは、無意識の領域のなかに歪んだ形で存在するものを指しています。

例えば、下記のように思っている人がいたとします。

お金なんて汚い
稼いでる人は、なにか裏がある
お金持ちは性格が悪い

このように思っている人は「お金」に対して、なんらかの“影(シャドウ)”があると考えられます。

本当は「お金が大好き」「経営を成功させてお金を稼ぎたい」など、本当の望み(本当は生きたかったもう1人の自分)が隠れているかもしれません。

このように、ユングは無意識のなかに隠れている不健全な“心の暗部”が日常のなかで影響を及してしまうと説いています。
ユングとフロイトの違いは?

ユングとフロイトは、人が行動する時は無意識の力によって決定されるといった「精神分析学」の考え方に共通点があり緊密な関係を結んでいました。

そもそもユングは、精神分析学の創始者のフロイトから教えを受けていたが、考え方に違いが生まれたことでフロイトから離れたと言われています。

ここからは、同じ心理学(無意識)の研究をしていたユングとフロイトの違いについて解説します。

また、心理学の三大巨匠のなかに入る「アドラー」について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
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無意識に対する解釈の違い

ユングとフロイトの違い1つ目は「無意識」に対する解釈に違いがあることです。

ユングにとっての無意識は、“個人的無意識”と“集合的無意識(人類が普遍的に持つ無意識の領域)”の2つの領域が存在すると言います。

一方フロイトにとっての無意識は、“個人の持つ領域”だけだと言います。

このように、ユングとフロイトは無意識に対する考え方が異なっています。
■ ユング
・意識と無意識は互いを補っている関係。
・無意識には意識とは正反対の別の自分が隠れている。

■ フロイト
・意識と無意識は対立的な関係。
・無意識は過去の記憶や衝動を入れる領域。
リビドーに対する考えの違い

ユングとフロイトの違い2つ目は、リビドーに対する考えに違いがあることです。

リビドーとは、精神分析学で用いられる用語で簡単に言えば「性欲」の衝動を生む本能的なエネルギーのことを指しています。

ユングはリビドーを“一般的な生命の一部”として使用しているが、フロイトは“人間の行動エネルギーの動機は、すべてリビドーから来ている”と説いています。

例えば、恋愛のパートナーを選ぶ際にユングは「人間は性生活も重要視しているが価値観や話し方、経済面も含めて選ぶ」、フロイトは「人間は性生活の観点のみで選んでいる」と言います。

このように、精神分析を行う時に”性”に対する考え方、重点の置き方に違いがあります。
■ ユング
・『性』は生きていくうえでの1部に過ぎない。
・ポジティブなもの。

■ フロイト
・リビドーは、ただの性的なものに過ぎない。
・ネガティブなもの。
診療者・治療のやり方の違い

ユングとフロイトの違い2つ目は、診療・治療のやり方の違いがあることです。

同じ精神分析学を研究していましたが、診療していた患者に違いがあったと言われています。

ユングは主に“統合失調症”を患っている患者を診療していました。一方フロイトは、“神経症患者”を多く診療していました。

それによって、2人の治療のやり方に大きな違いが生まれました。
ユング「夢分析」、フロイト「自由連想法」

フロイトも夢分析を用いて治療を行なってはいたが基本的には「自由連想法」を好んでいたといいます。

ユングが用いていた「夢分析」とは、日ごろ眠っている時に見た夢を語ってもらい分析していく方法のことです。

ユングにとって、夢分析は“無意識”の領域にある情報を把握することができ、患者が「何を考え」「どんなことを伝えたいのか」が把握できると言います。

フロイトが用いていた「自由連想法」とは、無意識の領域を把握するために、心に浮かんだ感情や事柄を言葉にするように促す技法のことです。
■ ユング
・夢こそが未知なものを伝えてくれる。

■ フロイト
・夢はただの願望充足である。
まとめ

ユング心理学は、「集合的無意識」といった新しい概念を生み出し、“無意識”の領域を明らかにしています。

人間の無意識こそが、意識や心を分析するためには重要な要素だと提唱し、「意識」と「無意識」のバランスが崩れた際に、精神疾患を生じると考えています。

フロイト・ユングともに心理学を追求していたが、意見が分かれたことで独自の異なる理論を提唱し治療に役立てています。

こうした研究結果をもっと自社のビジネスに活かして売上を上げたり、チームでよりよい結果を残すための学びを一緒にしませんか?』

管理社会は、共産国家特有の現象ではない。

管理社会は、共産国家特有の現象ではない。 : 机上空間
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/30320875.html

 ※ 今日は、こんな所で…。

『私は、このブログで、武漢肺炎を発端にした、中国共産党が目指す、高度な管理社会について、いろいろと批判気味に書いてきました。健康バーコードを利用して、都合の悪い人間を強制隔離したり、監視カメラの顔認証システムと紐づいた、個人単位の社会信用システムの活用。デジタル人民元の普及による、個人の資産や購買履歴を丸裸にする試み。特に、社会信用システムで、中国政府が共産党にとって、有用か害かを点数で評価する「信用スコア」は、点数が悪化すれば、その個人は、公共サービスから排除される事で、一生に渡って不利益を被る事になります。例えば、公職から排除。高速鉄道や飛行機での移動禁止。親族の大学進学の取り消し。現在の職から失職。特定の場所への出入りの禁止。共産党にとって、危険分子である人間が、社会に影響を及ぼす手段を排除する事で、将来のトラブルの芽を摘むわけです。そして、立ち寄った場所などの履歴から、反共産党的な集会などに参加していれば、その組織ごと壊滅させる事を狙っています。

とても判り易い例で言うと、冬季・北京オリンピックが開催された時に、人民に交通信号を遵守させる為に行った事例があります。横断歩道で信号を無視すると、近くに設置された大型のモニターに、その人間の個人情報と、顔写真が表示されて、「この人物は、信号を無視しました」と表示されるのですね。そういう罰則を即時に与える事で、交通信号を遵守する習慣を強制的に定着させたのです。全人民の個人情報を管理し、監視カメラの顔認証システムと紐づいているからこそできる事です。

中国共産党の監視社会は、国の治安の安定をかけたガチのシステムなので、欧米の基準では考えられない程に個人のプライバシーに踏み込みます。独裁政権下では、それが許されるのです。

では、民主主義社会では、そのような事が起きないかと言えば、実は人間社会を管理する方法論というのは、思想ごときでは左右されなかったりします。形と程度は違えど、中国のような監視社会というのは、別の必要性から結果として似たような制度として出てきます。このブログの以前の投稿でも、数回取り上げましたが、ロシアとアメリカというのは、まったく社会体制の違う国として認識されていますが、社会に起きている個々の現象を観察すると、原因は違えど、双子のように似ています。つまり、問題に対応する人間の行動・想像力というのは、思想ごときでは変えられないくらい、限界があり、起きている現象だけ見れば、似ているというわけです。

では、アメリカで起きている監視社会制度とは何かと言うと、城塞街と呼ばれる、そこに住むには、一定額以上の年収を得ている富裕層しか許されない、常に警備員と周囲を取り囲む高いフェンスに守られた住宅区画全体が城塞と化した街です。城塞街が出来た原因は、アメリカの全体的な治安の悪化・犯罪の増加です。その為、街の区画全体を高いフェンスで囲み、24時間、専属の警備員が、区画に出入りする人間を監視して治安を保証する住宅地が、全米各地に出現しています。

行政が市民に押し付けたわけではないですが、セキュリティーに多額の出費を容認できる富裕層が、自らの判断で、外界と仕切られた治安の良い区画を作り出し、その中で生活を始めたのです。人によっては、プライベート・ジェットを持っていて、区画内にある飛行場から、出勤する人もいます。つまり、犯罪が存在する外界と、一切の接触なしに生活ができるわけです。

さて、ここまで裕福ではないが、上級階層に属する市民は、市の行政を乗っ取って、自分達で管理する事を始めています。そこそこ上流の人にとって、必要の無い公共サービスというのが存在します。例えば、図書館・公民館・公立病院・・・。上流の人にとって、教育も治療も、プライベートな出費で賄えます。それよりも、重要なのは、自分の財産を犯罪から守る為の警察力です。その為、そこに住む市民全体の福祉を考える市から独立して、自治管理をする新しい行政区画として独立し、そうした福祉の予算配分を思いっきり減らして、警察も民営化する事で効率化し、自分達に住みよい環境を作るというブームが起きています。

こういう行政が行われると、収入の低い層にとって、その行政区画自体が、とても住みにくくなります。安く利用できる施設が閉鎖されたり、貧民向けの救済サービスが廃止されるからです。それに頼る必要の無い、上流層にとって、そういう支出は無駄に過ぎません。結果として、低所得者が区画からの転出を余儀なくされ、残った上級市民にとっては、治安の良い街が自動的に実現できるという仕組みです。治安が良くなれば、その区画の地価も上がり、再開発も進むでしょうから、二度と戻ってこれなくなります。

国家が問答無用で人民に押し付ける監視と、市民が自由意志で創り上げた監視とでは、根本的な意味合いが違いますが、結果で見ると、その気持ち悪さは、とても似ています。アメリカでも、自身の財産と生命を守るという名分の元に、緩やかな個人の監視と、市民の選別が始まっているのです。』

8つの本能から顧客を理解する新たなフレームワーク「進化論マーケティング」【お薦めの書籍】

8つの本能から顧客を理解する新たなフレームワーク「進化論マーケティング」【お薦めの書籍】
https://markezine.jp/article/detail/39817

『マーケティングを行う上で、顧客への深い理解は必要不可欠です。しかし、昨今の顧客の購買動機は様々。顧客理解はまさに「言うは易く行うは難し」でしょう。本稿では、本能から顧客を理解するためのフレームワーク「進化論マーケティング」を解説した一冊を紹介します。

消費者がモノを買う理由の“奥の奥にあるもの”

 今回紹介する書籍は『ヒトが持つ8つの本能に刺さる 進化論マーケティング』。著者はサイエンスライターの鈴木祐氏です。

『ヒトが持つ8つの本能に刺さる 進化論マーケティング』鈴木祐(著) すばる舎 1,760円(税込)

 鈴木氏は慶應義塾大学SFCを卒業後、出版社勤務を経て独立。サイエンスライターとして、数多くの学者・専門医を取材する傍ら、科学に関する自身の知見を紹介したブログ「パレオな男」のPVは月間250万にも上るといいます。

 本書は4つの章で構成されています。第1章では、消費者の購買行動の動機である「8つの本能」を紹介。次章からは、それらの本能を刺激することで自社の商品・サービスの訴求につなげる具体的な方法を解説しています。

 本書の冒頭で鈴木氏は「多くの人がモノを売ろうとする際、“身近”なレベルで消費者の行動を理解したがる」と述べています。その上で「消費者の好み・感情・性格だけにフォーカスしていたら、より効果的な売り方を見過ごしかねない」と指摘。消費者がモノを買う理由の奥の奥を明らかにし、その後の消費行動の変化まで予測するためには、どのようなアプローチが必要なのでしょうか。

アップルやマッキンゼーも採用する「進化論マーケティング」

 鈴木氏は消費者の購買動機の深層心理を読む手段として「進化論マーケティング」を紹介しています。進化論マーケティングとは、ダーウィンの進化論をビジネスに応用した学問です。2000年代にカナダのコンコルディア大学の教授が基礎となるコンセプトを提唱。近年ではアップルやマッキンゼーなどの企業も経営手法の一つに採用しているといいます。

 進化論マーケティングの特徴は、人類史を原始の時代にまでさかのぼった上で、現代の人間の中に顕在化した欲望を“本能”をベースに捉え直す点です。たとえば「高級品を購入したい」という欲望の背景には「他人に見栄を張りたいから」などの理由があると一般的には考えられます。進化論マーケティングでは、そこからさらに一歩踏み込んで「高級品を買いたくなる“本能”とは何か」と問いを立て、その源泉にある「性的シグナリング」を探るのです。性的シグナリングとは「私は恋人として理想的な存在だ」と周囲にアピールする行為のこと。つまり「生殖本能」が関係しているという考えです。

 鈴木氏は「消費者は自身が手に取った商品について、なぜそれを選んだのかをよく理解していないことが多い」と指摘。そうした潜在的な領域を「自分のDNAを後世に受け継がせたい欲望(=生殖)」と、さらに「個体としての自分を長生きさせたい欲望(=生存)」に帰結させたのが進化論マーケティングです。

「欲望」を見極め、インサイトを正しく把握する

 鈴木氏は「生殖」「生存」という2つの根源的な本能から派生する形で、8種類の欲望のタイプを紹介。それが「安らぐ」「進める」「決する」「有する」「属する」「高める」「伝える」「物語る」です。

 たとえば「安らぐ」は、自身に危害を及ぼすものを避けたいと願う欲求のことで、行動パターンとしては「リスクを取らない」「伝統を好む」などが挙げられます。「松竹梅のようにグレードが分かれた商品で『気づいたらミドルクラスを選んでしまっていた』という選択の背景には、安らぐ欲望が存在している」と鈴木氏は語ります。

 一つひとつの消費者の行動について「8種類の欲望のどれに当てはまるのか」を見極められるようになると、より深い仮説を生みやすくなり、ひいては消費者に真に刺さる広告コピーの発案や、正確な消費者インサイトの発掘につながるというのです。

 2章以降では、8つの基礎本能を実際のマーケティング施策に落とし込む方法を解説。「消費者行動を潜在的な領域も含めて深く理解したい」と考えるマーケターの方は、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか?』

テレワークで行き場失う承認欲求

テレワークで行き場失う承認欲求 偉さ誇る時代の終わり テレワークと承認欲求(上) 同志社大学政策学部教授 太田 肇
https://bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXZQOCD237TV023052022000000

『2022/7/4

 新型コロナウイルス禍を受けて、半ば強制的にテレワークが導入されてからおよそ2年が経過した。コロナ禍が落ち着きを見せるとともに大都市圏では通勤ラッシュが復活し、オフィスにもにぎわいが戻ってきた。会社が対面での働き方に戻し、出社を求められるようになった会社員も多いだろう。

テレワークの普及で管理職が「偉さ」を誇る時代は終わりつつある(写真はイメージ)

 各種の調査から分かってきたのは、テレワークでどうしてもできない仕事はさほど多くないという事実だ。営業や窓口業務のほか、製造や建設現場の仕事ですらリモートでこなせるようになっている。むしろテレワークの定着を妨げる「見えない壁」が社会的・心理的な要因の中にあることが分かってきた。

 拙著『日本人の承認欲求 テレワークがさらした深層』(新潮新書)は、社員の承認欲求、とりわけ職場という共同体の中で自分の存在感を示そうとする日本人特有の表れ方がテレワークの普及を妨げていることを明らかにした。さらにテレワークだけでなく、組織のスリム化やムダの削減といった改革にも少なからぬ影響を与えている。

 その一端は次の調査結果からもうかがえる。パーソル総合研究所(東京・港)が2020年3月にテレワークを行っている人を対象に行った調査では、回答者の4分の1以上が「私は孤立しているように思う」「私には仲間がいない」と答えた。テレワークの頻度が高いほど孤立感も強くなる傾向がみられた。

 なかでも管理職がテレワークの影響を強く受けていることは、「必要がないのに出社を命じられる」「リモート飲み会の開催を執拗に迫られる」といった部下が口にする不満の声からもうかがえる。

 管理職の承認欲求はこれまであまり注目されてこなかったが、他の欲求に勝るとも劣らない力で人の態度や行動に影響を及ぼすことが明らかになってきた。わが国特有の組織・社会構造によって欲求が前述した独特の表れ方をすることもわかってきた。

 「序列」意識させる大部屋オフィス

 本人がどれだけ意識しているかはともかく、日本企業の管理職にとって会社は自分の「偉さ」を見せびらかす場であり、それによって承認欲求を満たしているといってよい。地位の序列は「偉さ」の序列であり、大部屋で仕切りのないオフィスは序列を見せびらかすのに適した構造になっている。部下は上司の一挙手一投足に注目し、ひと言ひと言に耳を傾けてくれる。自分が仕切る会議やイベントは管理職にとってはハレの舞台だ。

 程度の差はあれ、非管理職や若手社員も意識は同じだ。社内での地位は低くても下請け企業や取引先に会社のブランドをひけらかすことがある。若手社員も新人が入ってきた途端にがぜん張り切り、先輩風を吹かす。先輩が新入社員を公私両面で指導するメンター制度も、メンティー(指導される側)はともかくメンター(指導する側)のモチベーションは明らかにアップする。

 背景にタテ社会と共同体型組織

 自分の「偉さ」を見せびらかすことによって承認欲求を満たす日本人サラリーマンの志向と行動特性は、日本の組織・社会特有の構造から生じている。

 一つは、わが国がいわゆる「タテ社会」(中根千枝著『タテ社会の人間関係』)だということである。社内の上司と部下の関係だけでなく、元請けと下請け、顧客と店舗、さらには取引先との間でも上下関係ができ、そこから「偉さ」の序列が生まれる。敬語や言葉遣いにそれが象徴的に表れる。要は「対等」という概念がないのだ。接待や宴会は「偉さ」を見せびらかす場でもある。

 もう一つは会社がイエやムラのような共同体としての性格を備えていることである。日本企業はいまだに終身雇用の枠組みを残しており、転職や中途採用などメンバーの入れ替わりが少ない。メンバーが固定化すると、自然に「偉さ」の序列ができる。

 このようなタテ社会と共同体型組織は、かつての工業社会、とりわけ少品種大量生産型システムとは相性がよかった。決まったものを正確に作るには、軍隊のような上意下達の規律正しい組織が効率的だった。単純な事務作業が中心のオフィスも同じだ。』

『ところが、ネットの世界は基本的にフラットである。テレワークはタテよりヨコの関係で進められる。これまで管理職が担ってきた情報の集約、伝達、仕事の配分といった仕事の多くは不要になり、組織の階層は少なくて済む。当然、管理職の数も減る。その結果、「偉さ」の源であるシンボルが消滅していく。

 テレワークだと物理的にも、社会的・心理的にも共同体の境界があいまいになる。上司からすると自分の存在を認めてくれる部下は目の前にいないし、部下は社外の人たちとネットワークを築いていく。情報・ソフト系の企業などでは、もはや会社の内と外との境界さえわかりにくくなっている。そのようななかで自分の「偉さ」を示そうとすると部下たちは離れていくか、下手をするとパワハラ扱いされるのがオチだ。

 健全な承認欲求を原動力に

 とはいえ、「見せびらかしたい」という意識は米国の心理学者アブラハム・マズローのいう「尊敬の欲求」(承認欲求の一部)からくるもので、それ自体を否定すべきではない。そもそも「欲求」である以上、食欲や性欲などと同様に捨て去ることは難しい。問題は人格的な上下関係に基づく「偉さ」を誇るところにあり、人格的に対等な関係の中で個々人が能力や業績、個性などを認められる場をつくればいいわけだ。

 ある機械メーカーでは、製造した機械に製作者の名前を入れて出荷するようにしたところ、若手の離職者がほぼゼロになった。毎月研究会を開いてメンバーが順番に自分の実績や得意なことを発表している職場では、メンバーの帰属意識や一体感が目にみえて高まったという。

 新たに表彰制度を取り入れた会社では「社員が失敗を恐れず挑戦するようになった」「社員のモチベーションが上がって業績がV字回復した」といった声が聞かれる。

 スポーツや芸能などの世界を見れば分かるように、「自分をアピールしたい」という欲求は活躍と成長の原動力にもなる。コロナ下のテレワークで従来の価値観や行動様式が通用しなくなった今こそ健全な形で承認欲求を満たせる場を広げていきたい。
太田肇(おおた・はじめ)
同志社大学政策学部・同大学院総合政策科学研究科教授。神戸大学大学院経営学研究科修了。経済学博士。専門は組織論、とくに「個人を生かす組織」について研究。日本労務学会常任理事。組織学会賞、経営科学文献賞、中小企業研究奨励賞本賞などを受賞。『「承認欲求」の呪縛』(新潮新書)、『「ネコ型」人間の時代』(平凡社新書)、『公務員革命』(ちくま新書)、『「見せかけの勤勉」の正体』(PHP研究所)、『個人尊重の組織論』(中公新書)、『「超」働き方改革』(ちくま新書)、『同調圧力の正体』(PHP新書)など著書多数。近著に『日本人の承認欲求 テレワークがさらした深層』(新潮新書)。』

アドラー

アドラー
https://www.google.com/search?client=firefox-b-d&q=%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%BC

アルフレッド・アドラー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%BC

『アルフレッド・アドラー(Alfred Adler、ドイツ語発音: [alfreːt aːdlɐ](アルフレート・アドラー)、1870年2月7日 – 1937年5月28日)は、オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。ジークムント・フロイトおよびカール・グスタフ・ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。

初期の頃のフロイトとの関わりについて誤解があるが、アドラーはフロイトの共同研究者であり、1911年にはフロイトのグループとは完全に決別し、個人心理学(アドラー心理学)を創始した[1]。 』

アドラー心理学とは何か?
https://youtu.be/PeJV4yeZ2H4

※ そういうもの、だそうだ…。

※ 今日は、こんなところで…。

いま、精神分析に意味があるとしたらそれは何か – シロクマの屑籠

いま、精神分析に意味があるとしたらそれは何か – シロクマの屑籠
https://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20220609/1654778359

 ※ 以下は、全くの門外漢、素人の感想だ…。

 ※ これは、AI(人工知能)やコンピューターの発達ともリンクしていると思う…。
 ※ 何しろ「こころ」「心理」なんてものは、直接「観察すること」は「不可能」だ…。
 ※ それで、長いこと「内観法」なんてものとかに、頼って来たわけだ…。

 ※ しかし、それでは「科学」を名乗れない…。

 ※ 「測定可能性」や「再現性」が無くて、説の「科学的検証」ができないからな…。
 ※ それで、「こころ」や「心理」を対象とすることを放棄して、「行動」を対象にすることにしたわけだ。いわゆる「行動心理学」、というわけだ…。

 ※ そういうことで、「心理学に”心理”無し。」という仕儀に、至ったわけだ…。

 ※ そして、「定性的に」では無く、「定量的」に取り扱うことが可能となり、コンピューターにも乗せることが可能となったわけだ…。メデタシ、メデタシ…。

 ※ いずれ、コンピューターに乗せることを考えると、「定性的な」見解は、そもそも「対象外」となる…。

 ※ 昨今、マズローの「欲求段階説」や、ドラッカーの言説が「廃れて」来たのは、みんな「定性的な」言説だからだ…。

 ※ おかげで、「眼光紙背に徹する。」とか「全体を見通す深い洞察力」なんてものは、「死語」となりつつある…。

 ※ AIやコンピューターを振り回すのは「勝手」だが、「適用してもよい分野」と「適用しては具合悪い分野」とが、あると思うぞ…。

『同業の人が学会に集まろうとしている季節に、「いま、精神分析に意味があるとしたらそれは何か」などというお題をネットのopenな領域に投げるのは蛮勇すぎるのですが、ある集まりで「今、精神分析に意味はあるの?」という問いをいただき、持ち時間100分ぐらいで今の自分が何を思いつくのか書いてみたくなったので、えいっ! と随筆してみる。
 
なお、これは私に問いを与えてくれた人に応えるという体裁でやっていることだとエクスキューズさせてください。各方面の精神分析に造詣のある人は、ある程度これに同意してくださるかもしれないけれども、全面的に同意してくださるとは思えない。また、私がなんやかや言っても(精神医療の実地において)標準的治療と治療ガイドラインと精神行動科学的な研究をリスペクトしていることにも引っ張られている部分があると思う。そのあたりを気にしない人が読んでくれると想像しながら、以下を記す。
 
 
本題に入る前に (本題に入りたい人は読み飛ばしてください)

 
でもその前に、精神分析だの無意識だの、ひいては「こころ」だのを云々してどうすんのよ? ほかにすることはないのですか? 的なビジョンもをあえて挙げてみたい。読みたくない人は、次の見出しまで飛ばしていただいても構わない。
 

「人の心という曖昧なものに頼っているから、ネルフは先のような暴走を許すんですよ。」
『新世紀エヴァンゲリオン 第七話 人のつくりしもの』より

 
精神分析が心 psyche*1に焦点を向け、自我超自我イドをはじめ、さまざまに心をモデリングして議論するものである限り、心という直接観測できない曖昧なブラックボックスを取り扱っている、という感はどうしてもぬぐえない。
 
精神分析に意味はあるのでしょうか、という問いはあと少しの変奏で「こころを云々することに意味はあるのでしょうか」という問いに化ける。直接観測不可能なブラックボックスを云々するより、第三者にも観測可能で、エビデンスを集積できるものを取り扱い、操作や管理の対象にしたほうが科学的知見が集積しやすく、再現性のある治療技法が生み出せるんじゃないだろうか?
 
そこで、「こころ」より「行動」ですよ!
 
行動なら、第三者にも観測できるし大規模に記録することだってできる。精神分析というプロセスを介して心をうんたらかんたらするより、行動のほうがずっと観測・記録を集積させやすい。エビデンスが集まりやすい、ってわけよ。心そのものはわからないままでも、(症状も含めた)人間の行動を統計的に分析し、確率的に管理できるなら、その行動にまつわるリスクは管理できる。治療者側にとってはそれでもう十分有意味なのだ。
 
少なくともなんらかの行動上の障害や症状を管理する点では、クライアントの心をうんたらかんたらするより、行動に注目して操作や管理を試みたほうがエビデンスベースドなことができるはずだし、それは時代の要請にも適っている。
 
でもって、最近の大学精神医学教室のなかには「精神行動科学」を名乗っている教室が結構あって、私は潔いと感じている。こころという曖昧なものではなく、精神行動を研究している、という実直さが感じられて。
 
問題点がないわけではないとしても、こうした行動を科学する向きは今日の精神医学、精神医療の主流をなしているし、私はそれが妥当だと思っている。20世紀中頃、アメリカでは精神分析的精神医学が栄え、日本でも精神分析のプレゼンスは20世紀末ぐらいまでかなり大きかったけれども、効率性の面でも再現性の面でもエビデンスに基づいた精神医学、認知や行動を対象とする精神医学にとってかわられた。
 
私は精神分析には今でも意味や意義があると思っているけれども、今日日の精神医学の主流派がやっていることも好きだ。実臨床では後者のお世話になっている度合いが高い。だからどっちも大事に思っていることは断っておく。
 
 
今、精神分析を学ぶ意味1 リベラルアーツ、教養として

 
ここから本題。
勘違いがあるかもだけど、書いてみる。
 
今、精神分析を学ぶ意味のひとつに、人文科学領域の広範囲を理解する補助線になるよ、というのがある。芸術や社会科学領域を理解する補助線としてもまあまま現役じゃないだろうか。
 
フロイトが発見・提唱・拡散した無意識という概念は、近代社会における特異点のような何かで、影響はさまざまな分野に及んだ。いろいろな分野の人がフロイトから影響を受けたし、そうでなくてもフロイトと同じ時代を生き、同じ思想の渦のなかで考えた。だから20世紀の人文科学~芸術~社会科学には、フロイトとその後継の精神分析諸派の考え方があっちこっちに登場する。そして、当時の読者に向かって書いているからか、しばしば、無意識とその構造──超自我、自我、イドといったような──をある程度は知っているという前提で記されていたりする。
 
現代思想入門 (講談社現代新書)

現代思想入門 (講談社現代新書)

作者:千葉雅也
講談社

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千葉雅也さんが書いた、哲学入門の本としてはすごく売れている『現代思想入門』にも、フロイトやラカンの説明が登場している。というのも、ポスト構造主義(や構造主義)を理解するにあたって、フロイトやラカンとの接点が無視できないからだ。もちろん千葉雅也さんは21世紀の哲学者なので、この入門書を読むにあたってフロイトやラカンを諳んじている必要はない。けれども「入門」の書籍にもそれらが登場してざっくり説明されている程度には、ポスト構造主義や構造主義を理解する補助線として精神分析は無視できない。
 
あるいは、アドラーやマズローといった、いまどきの経営者と労働者のモチベーションにゆかりの深い人たちの書籍と向かい合う際にも、精神分析を知らないよりは知っていたほうが面白い。彼らは精神分析の正統後継者ではないかもしれないが、精神分析の分家か傍流だ。ユングも分家で、人文科学領域では思い出したように登場する。そして面白いことに、進化生物学や進化心理学の書籍にも、フロイトをはじめとする精神分析諸派の考え方がさまざまに登場したりもする。
 
こんな風に、精神分析とその言葉はかなり広い領域で流通しているので、知っておくとそのかなり広い領域の書籍の読みやすさが向上する。20世紀に書かれた書籍では特にそうだし、21世紀に書かれた書籍ですら、ときにはそうだ。精神分析はリベラルアーツだと言われていた時期があった(今でもいわれている?)が、実際、かなり広い領域の本を理解しやすくしてくれるという意味では、確かにリベラルアーツであり、教養として機能する。
 
なお、徒手空拳でいきなりフロイトやラカンを読もうとしてもしんどいだけで得るものは少ないんじゃないだろうか。私はフロイトやラカンをいきなり読むより、まず、自分が出会った書籍のなかでなるべくわかろうとしてみてみるか、自分が出会った領域の書籍の解説書や入門書に書いてあるフロイト理解なりラカン理解なりを読んでみるのがいいと思う。かくいう私もラカンは今でもあまりわからないし、インストール済みの進化生物学と戦争状態が続いている。フロイトにしても、面白い・スゲーと思うようになったのはフロイト以外がフロイトについてあれこれ言っているのを読んでから。特別に講義してくれる先生と抄読会を組むのでない限り、いきなりフロイトを最初から読もうとするのは難しいんじゃないかな、と私は思う。
 
 

今、精神分析を学ぶ意味2 DSM以前の疾患概念や精神医学史、パーソナリティ障害を理解する補助線として

 
次の項目は精神科医とその周辺が今、精神分析を学ぶ意味について。
これも自信ないけど書いてみる。
それと精神科医以外はここは飛ばしていいかも。
わかりにくいし、わかってもらおうって配慮があまりできなかった。
 
精神分析というからには、精神医学とその周辺を理解する際にも、一定程度は役に立つ。というか、知っていないと疾患概念がわかりにくかったり、カンファレンスの時に年配の先生がしゃべっていることが呪文みたいに聞こえる事態が発生するかもしれない。
 
たとえば病態水準とか原始防衛機制とか、そういった言葉には精神分析の考え方のフレーバーが宿っている。ロールシャッハテストやバウムテストといった投影法の心理テストの読み筋にもだ。
 
神経症、という疾患概念については特にそうだと言える。DSM*2の時代になり、そういった言葉は影が薄くなっているし、DSMからは神経症という言葉そのものが消えた。けれども「ストレスを被った時に、人がどのように反応するのか(または、どのように症状を呈するのか)」の原因と結果の関係を考える際や、「その人の生い立ちや生物学的要因によって、ほぼ同じストレスを被っても反応や症状が大きく違うのはなぜか」を考える際のツールとして、これらが引っ張り出されてくることはまだある。DSMが栄えているのに、なぜこれらが引っ張り出されてくるのか?
 
それはたぶん、DSMやそれに連なる現代精神医学が、「その人の生い立ちや生物学的要因によって、ほぼ同じストレスを被っても反応や症状が大きく違うのはなぜか」について神経症の完全上位互換といえる理解の道筋を提供しているわけじゃないからだと思う。DSMらは、神経症に代わる理解の道筋を提供するのでなく、理解の道筋を、放棄した。もちろん統計的傾向についてはDSMらはさまざまなことを教えてくれる。統合失調症や躁うつ病になりやすい統計的傾向とか、ほぼ同じ症状の人でも治療がうまくいきやすい人といきにくい人はどう違うのかの統計的傾向とか、そういうものはたくさん提供してくれている。だけどそれは神経症の完全上位互換ではない。目の付けどころや研究の姿勢が違っているのだ。
 
しぶとく繰り返すが、現代精神医学は良いものだ。けれども目のつけどころや研究の姿勢が違っているからこそ、神経症との互換性にかなりの問題がある。そして今でも日米の精神医学のテキストブックや学会のお題から精神分析や神経症といった言葉が消えきっていないことが暗に示しているように、時々、昔の考えや昔の疾患概念を思い出して考えたくなる場面はある。
 
あとはパーソナリティ障害か。
パーソナリティ障害は、DSM-5ではかろうじて残ったけれども臨床的にはそれほど診断されなくなっている(発達障害圏のスペクトラムや双極性障害圏のスペクトラムでしゃべったほうが今風な場合が多いと思う)。
けれども、いざ、境界性パーソナリティー障害を理解しようと思ったら、やっぱり精神分析の弟子筋であるカーンバーグは避けられない。
 
いまどきはもう、カーンバーグを一生懸命に勉強しようって精神科医は少ないのかもしれないが、それでも境界性パーソナリティー障害を学ぶこと自体がカーンバーグを追想するようなところがある。ひょっとしたら境界性パーソナリティー障害を学ぶこと自体、今後はあまり意味を持たなくなるのかもしれないし、実際、DSMと双璧をなすICD(国際疾病分類)の新版ではパーソナリティーはディメンジョナルな分類へ分解されると聞いている。けれども、そのディメンジョナルな分類じたいも境界性パーソナリティー障害から議論を継承している部分があるので、ただ運用するだけでなく、もっと詳しく知りたいと思ったらたちまち、20世紀以前の議論を思い出さなければならなくなる。
 
だから、ここでも精神分析はリベラルアーツや教養的な意味合いとして生きている。ある診断や疾患概念について議論を遡ると、しばしば精神分析的なものにひょっこり出会う。それは、精神分析がアメリカ大陸の精神医学にすごく大きな影響を及ぼしていた一時代があったからでもあり、ドイツやイギリスやフランス、ひいては日本においても精神分析が精神医学に影響を及ぼしてきたからでもある。ある診断や疾患概念について、今この瞬間だけでなく、過去から現在、そして未来へ至る流れのようなものを知る一助として、精神分析とそのプロダクツを知ることには意味があると思う。こうした場合、カーンバーグやコフート、アンナフロイト、ウィニコットやメラニー・クラインといった人々が遭遇しやすい出会いと思うけれどもいかがでしょうか。
 
 
今、精神分析を学ぶ意味3 自分自身の盲点やこだわりを知る一助になる(かもしれない)

 
ここからますます怪しくなる。
ちょっと恥ずかしいかもだけど、えい、書ききってしまおう。
 
精神分析は、クライアントのこころについて知ったり治したりするものって思われているかもしれないし、精神分析の治療者の仕事はそうなのかもしれない。ちなみに私はそうではない。精神科医だが精神分析を精神分析として患者さんに実行することはない。それは正規の教育分析を経た精神分析のひとがやることだろう。
 
とはいえ私も精神分析に関心があったし、お互いの病理を指摘しあい、防衛機制について云々する空間でキャリアの最初期を過ごす幸運を得た。ほんのさわりながら、スーパーバイズの機会まで頂戴した。そうした自分自身の見聞と先輩がたの言葉から、精神分析には、クライアントのこころをどうこうする前段階として自分自身のこころについて考えさせられる部分がきわめて大きい、と私は感じ取った。
 
もし精神分析的にクライアントとかかわる際に、治療者が自分自身のこころの性質や自分自身の盲点について自覚的でなかったら、精神分析のことばのひとつひとつは、クライアントのこころについてそのまま反映したものではなく、治療者自身のこころの性質や盲点の色彩を帯びているのに気づかないものになりはしないだろうか。だから精神分析でクライアントのこころについてあーだこーだする(または考える)前に、そのクライアントのこころについてあーだこーだしたり考えたりする自分自身の性質についてできるだけ知って、その治療者自身に由来するバイアスについてできるだけ知っておかないとまずいはずだ。
 
私が好きな精神分析の一派である、コフートの自己心理学という派では、「治療者自身に由来するバイアスを真っ白にするってちょっとあり得ない。バイアス込みでやっていくしかないよね」的で、治療者自身を真っ白漂白しろ、みたいなことは言わない。でもって、他派は治療者自身を真っ白漂白するべきって言いすぎじゃね? みたいなことも言っていた。この、治療者自身を真っ白に漂白すべきかどうかという問題はここでは於いておこう。しかし、コフートの自己心理学でもそうじゃない精神分析の諸々でも、治療者とクライアントのやりとりに際し、治療者自身の性質や盲点について知っておかなければならないし、教育分析がそれを知るための過程でもある点は共通している。
 
だから精神分析は、他人のこころをズバリ考えるためのものである前に、自分自身のこころについて考えたり、突っ込まれたり、ウヘエって思ったりするものなのだと私は思う。そして精神分析的に他人のこころについてあーだこーだと考えるとは、他人のこころと自分のこころの相互関係について(真っ白漂白か、そうでないかはさておき)考え続けることに他ならないと思う。そういう相互関係について考えなきゃいけないと直観させてくれる、力動精神医学とか精神力動論といった言葉が私は好きだ。精神分析、という言葉に比べたら世間に知られていないけれども。
 
精神力動的精神医学 第5版―その臨床実践

精神力動的精神医学 第5版―その臨床実践

作者:G.O.ギャバ―ド
岩崎学術出版社

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(※うちにあるのはこれより版の古いやつ)
 
ところで、精神分析を学べば、かならず自分自身の盲点やこだわりはわかるものだろうか?
 
私は、わかることもあればわからないこともあるのが本当じゃないかと思っている。
わかるよう努めるのが精神分析の治療者のあるべき姿だし、そこまでいかなくても、精神分析が好きなら自分自身をいつも顧み、他人のこころと自分のこころの相互関係について考え続けるってものだろう。
でも、努めることとできることはイコールじゃない。
なかにはぜんぜんできない人もいるだろう。
いや、いる。
っていうか、できるできないのバラツキが大きいから、結局精神分析って廃れたんじゃなかったっけ?
 
教育分析という、時間もお金もめちゃかかる過程を潜り抜けたら全員スーパー精神分析治療者になれるなら、きっと精神分析はもっと栄えているはずだ。でも、実際はそうなっていない。なぜか。それは時間もお金もめっちゃかかる過程なのに、全員がスーパー精神分析治療者になれるわけじゃない、からではないだろうか。
 
その点、DSMは優れている。エビデンスに裏打ちされた診断体系と治療ガイドラインさえきちんと守っていれば、精神科医の卵だってエビデンスにあるとおりの治療成績を出すことができる。できる人、できない人のバラツキも最小化できる。将来的には、生身の精神科医である必要すらなくなってくるかもしれない。アメリカにおいて、DSMが精神分析から主導権を奪えたいきさつは書き始めると長くなるけれども、誰が治療者でもアウトプットが安定している点、再現性が高い点は重要なポイントのひとつだった。
 
自分自身の盲点やこだわりを知る一助になる(かもしれない)と、わざわざ書いたのは、そういうところがあるからだ。精神分析に触れて自分のことがわかるかどうか、わかるとしたらどの程度わかるのかは、人によるとしかここでは言えない。
 
 

今、精神分析を学ぶ意味4 他人のこころを推測する一助になる(かもしれない)

 
……ということはだ、精神分析をとおしてクライアントの、ひいては他人全般の行動を推測するとは、どの程度できると言えるものだろうか?
 
精神分析なんて知らない人にも、他人のこころが読める・丸見えだと思わずにいられない場面はある。
 
たとえば自分自身のコンプレックスをモチベーションとして、異様にがんばっちゃっている人が、周囲の人からは「あの人は、自分のコンプレックスがモチベーションになってあんなに躍起になっている」と読み取られることは、よくあることだ。でもって、当人はそのことに無自覚で、そうだと指摘されても躍起になって否定することもよくあることだ。当人にとって完全な盲点になっているような防衛機制は、だいたい他人にはおそろしいほど丸見えである。
 
でも、そういう極端な場合を除けば、精神分析をよく学んだからといって他人のこころが読める・他人のモチベーションの源が読める、ものだろうか。あるいは、たまたま他人のこころがわかった・読めたと思ったそれが精神分析を学んだおかげだと言い切れるものだろうか。
 
そういうこともあるかもしれない。だけど慎み深く考える場合、「自分は精神分析をマスターしたから他人のこころがわかるようになった」とはなかなか言えまい。まあそもそも精神分析がクライアントに提供するのは、きっとそういうことじゃないのだと思う。こころのwikipediaを読み上げ、「うん、わかった」「理解した」と言って終わらせるようなものではないはずなのだ。
 
……精神分析を学ぶ意味について書いていたはずが、他人のこころを推測するって段になったら私はちょっとしり込みしている。
それは私が不勉強を恥じているからかもしれないし、他人のこころをわかる、という表現や状況を安易に使ってはいけないと感じているからかもしれない。
 
だからここまでを読んで「なあんだ、精神分析を学んだって一流のメンタリストになれそうにないな」なんて思った人もいるかもしれない。そうかもしれない。けれどもここまでこうして書いてきたのは、私のなかに精神分析に触れる機会があって本当に良かったという思いと、それでも精神分析を学ぶこと・知ることには意義があるという思いを捨てきれないからだったはずなのだ。
 
長い文章になってしまった。
長い文章であること、それ自体は精神分析を学ぶ意味の大きさを必ずしも示さない。
ただ、この長い文章をとおして、私は自分自身が精神分析をとおして何を得たのか、それとどんな姿勢を獲得したのかを振り返ったような気がした。
「今、精神分析に意味はあるの?」という問いをはじめに与えてくれた人への直接回答になっていないけれども、私個人の精神分析観をこのように振り返った。
 

*1:精神分析における精神、とも訳されるけれども、ハインツ・コフートの自己心理学ではpsycheに心と宛て字してあるのでここではそれに倣う

*2:アメリカ精神医学医学会の診断のマニュアル。統計的なエビデンスが圧倒的で、精神疾患の診断と治療を統計的にまとめあげ、分類した大部のものだ。このDSMの大きなマニュアルじたいが読み物として優れていて、ときどき読むと勉強になるし精神科医はしばしば面白いとも思うはずだ。なお、ここでいう大きなマニュアルとは、ポケットサイズのあいつのことではない。殴って人が殺せそうな青色の分厚いやつのことだ。精神分析とはだいぶ遠いけれども、あれは、いいものだ。』

〔「ナラティブ(narrative)とは〕

〔「ナラティブ(narrative)とは〕

日本大百科全書(ニッポニカ)「ナラティブ」の解説
https://kotobank.jp/word/%E3%83%8A%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96-590017

『文芸理論の用語。物語の意。1960年代、フランスの構造主義を中心に、文化における物語の役割についての関心が高まった。その過程で、「ストーリー」とは異なる文芸理論上の用語として「ナラティブ」という言葉が定着した。

 物語に関する理論的探究は、アリストテレスの『詩学』にまでさかのぼることができるが、20世紀のロシア・フォルマリズム、および構造主義では、さかんに物語構造についての研究が行われて、やがてナラトロジーnarratology(物語学)という独立した分野を成立させるにいたった。

ナラトロジーは、物語を、その物語内容storyと語り方narratingの双方から、またその相互作用において研究することを目的とし、物語を、始点、中間点、終点を備えた一体性をもった言葉の集合であり、何らかの事象の再現行為であると考える。

例えば「水は二つの水素原子と一つの酸素原子からできている」という言明は、事実の叙述であって、時間的な経過をともなった事象の再現ではないが故に、物語ではない。

一方、「やがて雨が降り出した」という文は定義上物語である。

ナラトロジーは、主に詩や小説といった文芸作品を対象に精緻な分析を行うことで、時制、叙法、態といった多くの理論装置を生みだしたが、そこに共通しているのは、物語に普遍的な構造への関心、語り手の位置、語りが生みだす時間などへのこだわりである。

論者によってその理論は大きく異なるとはいえ、総じて物語の内容以上に形式に注意を向けているといってよい。

代表的な研究者としては、ロシアの民話が31の類型へと還元しうることを示したウラジーミル・プロップVladimir Propp(1895―1970)、現象学的な観点からわれわれが時間を経験する形式として物語をとらえたポール・リクール、プルーストなどを素材に語りの構造がいかに作品の独自性を生みだすかを問題にしたジェラール・ジュネットなどが挙げられる。

 しかしナラトロジーが、民話学、記号学、レビ・ストロースによる神話の構造分析など他領野の強い影響のもとに成立したように、ナラトロジーの影響も文芸理論の分野だけにはとどまらなかった。

『物語の構造分析』Introduction àl’analyse structurale des récits(1966)を書いたロラン・バルトが、同時に『神話作用』Mythologies(1957)で消費社会に潜む多様なナラティブ(神話)のあり方を分析してみせたことが示すのは、ナラトロジーが当初から、言語に限らないあらゆる領域におけるナラティブを問題にしようとしていたことである。
1970年代以降、文化を意識されないナラティブ(神話、イデオロギー)の集合としてとらえ、その機能のさまを明らかにしようという潮流が広がった。

そこに広くみられたのが、人間はナラティブを受容することで、さらにナラティブを語ることで、自己と社会を分節化し、構造化していくのだという考え方である。

こうした考えをナラトロジーの影響だけに帰することはできないし、必ずしもナラティブという言葉さえ共有されていたわけではないが、そこには広い意味でのナラティブに対する着目が存在した。

ナラティブは、国民、エスニシティ、ジェンダーなどの成立に深く関わるとされた。つまり、特定のナラティブを通じて世界を認識することで、社会的な権力構造と主体の位置が構成されると考えられた。

 歴史学では、ヘイドン・ホワイトHayden White(1928―2018)などが、歴史叙述はしばしばナラティブの形をとり、それは体制を擁護する働きをもつと論じた。

歴史が多様な語り方の可能なナラティブにすぎないのかは意見の分かれるところだが、歴史学がナラティブとしての権力作用をもつという考えは広く受け入れられ、各国で勃興した歴史修正主義、すなわち国民国家の再興を志向する観点から歴史を読み替えていこうとする動きと関わって議論を呼んだ。

これには、歴史が解釈(物語)を避けられないとしても、歴史家には事実の痕跡を通して「真実」を探究する義務があるというカルロ・ギンズブルグCarlo Ginzburg(1939― )のような立場も存在する。

 精神医療の分野では、主体は社会的言説の作用であるという社会構成主義の影響のもと、ナラティブ・セラピーの考え方が関心を呼んだ。

ナラティブ・セラピーは、家族やカップル内部でのナラティブを重視し、カウンセラーや自助グループのあいだでそのナラティブを書き換えていくことで、個人の行動パターンや自己認識をかえていこうとする。

1990年代以降、ナラティブという概念はその輪郭を曖昧にしつつも、政治学、社会学、国民国家研究、カルチュラル・スタディーズといった分野に根をおろしている。

[倉数 茂 2018年3月19日]

『ロラン・バルト著、篠沢秀夫訳『神話作用』(1967・現代思潮新社)』
▽『ロラン・バルト著、花輪光訳『物語の構造分析』(1979・みすず書房)』
▽『ウラジミール・プロップ著、北岡誠司・福田美智代訳『昔話の形態学』(1987・白馬書房)』
▽『ヘイドン・ホワイト著、原田大介訳「歴史における物語性の価値」(W・J・T・ミッチェル編、海老根宏・原田大介ほか訳『物語について』所収・1987・平凡社)』
▽『ポール・リクール著、久米博訳『時間と物語』1~3(1987~1990・新曜社)』
▽『ジェラール・ジュネット著、花輪光・和泉涼一訳『物語のディスクール――方法論の試み』(1991・水声社)』
▽『小森康永・野口裕二・野村直樹編著『ナラティヴ・セラピーの世界』(1999・日本評論社)』』

2019年 第一回 edge NOKIOO【ナラティブ・コミュニケーション】
https://www.nokioo.jp/workstyle/21

ロシアのメディアがFoxNewsを使用してその主張をする方法

ロシアのメディアがFoxNewsを使用してその主張をする方法
保守的なネットワークは、ロシアのメディアに何百回も登場しています。
https://www.nytimes.com/2022/04/15/technology/russia-media-fox-news.html

※ 今日は、こんなところで…。

『(※ 翻訳は、Google翻訳)

スチュアート・A・トンプソン

にスチュアート・A・トンプソン

Stuart Thompsonは、オンライン情報の流れについて書いています。
2022年4月15日

西側の指導者がウクライナの侵略に対してロシアに対する制裁措置を導入したとき、フォックスニュースのホストであるタッカーカールソンは、ロシアのオリガルヒからの動産の押収は行き過ぎだと述べた。

「これまでにそのようなことをしたアメリカ政府はありませんでした」と彼は言いました。

このセグメントはFoxNewsの保守的な視聴者を対象としていましたが、ロシアで別の視聴者を見つけました。ロシアの国家通信社であるRIANovostiは、「平均的な米国市民は、起こっていることに単に恐怖を感じている」と書いた。
▶▶
米国では、バイデンは反ロシア制裁で国を破壊したとして非難されています
「これまで、そのようなことをしたアメリカ政府はありませんでした。米国政府が長い間支持していたことが1つあるとすれば、それは法の支配でした。」

ロシア語のニュースサイトRiaNovostiの記事には、FoxNewsセグメントのコンテンツが掲載されていました。

クレムリンと保守的なアメリカのメディアの一部によって進められた物語は、ここ数ヶ月で収束し、お互いを強化し、養っています。その過程で、ロシアのメディアは、フォックスニュースのプライムタイムセグメント、その意見の断片、さらにはネットワークのアクティブなオンラインコメントセクション(これらはすべてバイデン政権に誤りを見つけることが多い)をますます取り上げて、米国の批判的な肖像画を描き、アメリカの外交政策をロシアの利益に対する脅威として描写している。カールソン氏はロシアのメディアを頻繁に参照していましたが、他のFox Newsのパーソナリティ、およびネットワークからの時折のニュース更新も含まれていました。

ロシアの外務大臣であるセルゲイ・ラブロフは、戦争についていくつかの誤った主張をしました—ロシアがウクライナを攻撃したことがないことを含めて—先月、フォックスニュースを賞賛のために選びました。

「私たちはずっと前に、独立した西洋のメディアのようなものはないことを理解していました」とラブロフ氏は国営テレビ局RTに語り、「フォックスニュースだけが別の視点を提示しようとしている」と付け加えた。

ソーシャルをレビューしたメディア追跡会社であるZignalLabsの分析によると、ロシア語メディアでのFox Newsの言及は、ウクライナのニュース報道が増加したため、昨年の最終四半期と比較して今年の第1四半期に217%増加しました。メディアの投稿、放送メディア、オンラインWebサイト。追跡会社Similarwebによると、Fox Newsの世界的な視聴者数の約3倍のCNNは、より頻繁に言及されましたが、71%増加しました。

ロシアメディアのフォックスニュース

ロシア語のメディアでのフォックスニュースの毎週の言及は、ウクライナの侵略の前と最中に急増しました。

注:ソーシャルメディア、ケーブルテレビ、印刷物およびオンライン販売店が含まれます。

出典:Zignal Labs

ニューヨークタイムズ

コメントを求められたとき、フォックスニュースのスポークスウーマンは、カールソン氏がロシアとその大統領ウラジーミル・プーチンに批判的だったセグメントを指摘した。

ロシアの国営メディアにおけるFoxNewsの存在をよりよく理解するために、ニューヨークタイムズは7月から3月下旬にかけてFoxNewsに言及した500近くのロシア語の記事をレビューしました。他のロシア語メディアからの数十の記事。

ロシアのメディアが戦争についての政府の物語を強化するためにフォックスニュースを使用した4つの方法はここにあります。

1.NATO拡大を非難する
▶▶
米国大佐:「私たちが最初にやらなければならないことは、プーチンの見解を受け入れることです」

「私たちはそれを認めるべきです。それが問題ではないふりをするのはやめましょう。」
フォックスニュース。_ _ _

ロシア語のニュースサイトTsargradの記事には、FoxNewsセグメントのコンテンツが掲載されていました。

反響する物語は、侵略の前夜から明らかでした。プーチン氏は、NATOに脅かされた場合、「軍事的技術的手段」を使用すると警告した。

ライブアップデート:ロシア-ウクライナ戦争
更新しました
2022年4月16日午前1時2分ET2時間前
2時間前

アナリストによると、ロシアの攻撃がウクライナ東部を襲ったとき、それは長い戦いになる可能性が高い。

ロシア軍は避難者を乗せたバスを砲撃し、7人を殺害したと当局者は言う。
「私たちを殺さないでくれてありがとう。」目撃者は、ロシアの占領下での試練について説明しています。

引退した陸軍大佐であるダグラス・マクレガーがカールソン氏のショーでロシアの議論を繰り返したとき、ロシアのニュースメディアが彼を引用するのにそれほど時間はかからなかった。

「彼は、米国がキューバでロシア軍を見たくないのと同じように、ロシアは国境近くでアメリカ軍とNATO軍を見たくないと指摘した」とプーチン支持のロシアのテレビチャンネルであるツァーグラードのある記事は述べた。「これは完全に論理的な立場です。」

Tsargradは、元FoxNewsプロデューサーのJohnHanickの助けを借りて2015年に開始されました。ハニック氏は先月、米国の制裁に違反したとして起訴されました。連邦検察官は、ロシアのオリガルヒが「不安定なメッセージ」を広めるのを手伝ったとして彼を非難した。

2.陰謀説を強化する
▶▶
このジャーナリストは、ウクライナの米国の研究所についての真実を学んだ後、ほとんど誓った

「私たちの反応を説明するために、冒とく的な表現を使用しないようにします。あごが落ちたので、そのままにしておきましょう。公開委員会の公聴会での宣誓の下で、ビクトリアヌーランドは、彼らが何日も私たちに伝えてきたロシアの偽情報は嘘であり、陰謀説であり、信じるのは狂気で不道徳であり、実際には完全に真実であることを確認しました。」

ロシア語のニュースサイトRadioSputnikの記事には、FoxNewsセグメントのコンテンツが掲載されていました。

米国がウクライナで生物兵器を開発しているという支持されていない考えは、ロシアで何年にもわたって育まれてきました。それはウクライナの侵略の間に新しい共鳴を発見しました。

ロシア-ウクライナ戦争:重要な進展
カード1/4

地上で。 両国がそこでの対立の準備をしているので、ロシアはウクライナの東の国境に軍隊を動かしている、と国防総省は言います。南部では、ロシア軍がマリウポリを占領する寸前に見えました。これは、モスクワがロシアとクリミアの占領地との間に陸橋を確立することを可能にする勝利です。

A blow to Russian forces. The flagship of Russia’s Black Sea fleet suffered severe damage that forced the crew to abandon it; it subsequently sank. A Pentagon official later confirmed that a Ukrainian missile strike was responsible.

Europe drafts oil ban. European Union officials said they were drafting the most contested measure yet to punish Russia for its invasion of Ukraine: an embargo on Russian oil products. The bloc has long resisted such a ban because of its dependence on Russian energy sources.

NATOへの後押し。 フィンランドとスウェーデンは、同盟への加盟を申請することを検討しています。ロシアの前大統領兼首相であるドミトリ・A・メドヴェージェフ氏は、両国が参加した場合、モスクワはバルト諸国での防衛を「真剣に強化」することを余儀なくされるだろうと述べた。

国務次官のビクトリア・ヌーランドがウクライナに生物兵器の存在を確認したこの問題に関する上院のヒアリングの後、カールソン氏は彼のショーを使用して、米国政府がウクライナで生物兵器の作業を行うことについて真実ではないことを示唆した。ロシアのメディアがこのセグメントを押収した。

ラジオスプートニクは、ロシアの聴衆のためにカールソン氏の長いセグメントを要約した記事で、「米国は、ロシアがウクライナでバイオラボに関する偽情報を広めたとして、彼らが実際にその存在を確認したため、根拠のない非難をした」と語った。

3.西側の目標に疑問を投げかける
▶▶

アメリカの政治家は、アメリカがゼレンスキーの手を虐殺に向けて強制していると信じています

「テーブルには和平の申し出がありますが、私たちはゼレンスキーを先導し、さらなる虐殺への道を導いており、この外交のパスに従うように彼らを奨励していません。」

ロシア語のニュースサイトTASSの記事には、FoxNewsセグメントのコンテンツが掲載されていました。

専門家や政治家へのインタビューも、西側のウクライナへの支持を弱体化させるために使用された。ワシントン州の共和党議員候補であるジョー・ケントは、フォックス・ニュースで、西側のウクライナ支援は人々を殺害していると述べた。支援はウクライナにロシアとの和平協定に同意しないインセンティブを与えていたからだ。

TASSはすぐに彼の批判を繰り返しました。

「元米国の指導者ドナルド・トランプによって立候補が支持された共和党員によると、ウクライナでのエスカレーションは、米国内の「政治危機から注意をそらすための素晴らしい方法」である」と記事は述べた。

4.バイデン大統領を批判する
▶▶

米国では、バイデンがウクライナを支援している理由についての真実が明らかにされています

「あなたは、あなたの政府がアメリカのエネルギー網を引き継ぐために何百万ものウクライナの民間人の苦しみを故意に悪化させるとは思わないでしょう。しかし、それはまさに今起こっていることのようです。」

ロシア語のニュースサイトPrimeの記事では、FoxNewsセグメントのコンテンツが取り上げられました。

ロシアのメディアは、バイデン大統領に批判的なフォックスニュースの記事を頻繁に取り上げました。

Zignal Labsによると、バイデン氏がFoxNewsの記者であるPeterDoocyに息を呑むような罵倒行為を指示した週に、400近くのロシア語の記事がFoxNewsに言及しました。大統領の仕事への適性を批判する話で、交換は何週間も繰り返された。

侵略が始まると、バイデン氏の動機を疑うことに注意が移った。ロシアの報道機関であるプライムのある記事は、バイデン氏が「平均的な人にとって化石燃料を手ごろな価格にできないようにするために、人々は再生可能エネルギーに切り替えるしかない」という紛争を助長したというカールソン氏の主張を詳しく述べています。

「放送局は、そのような改革はアメリカの産業を危険にさらし、都市全体を貧しくし、アメリカを中国のソーラーパネルに依存させるだろうと言った」と記事は述べた。

ロシアとウクライナの戦争に関する私たちの報道

ウクライナ人と戦争

米国の連邦保健ガイドラインは、狂犬病の発生率が高いウクライナのような国からのペットの侵入を制限しています。一部の難民にとって、政策は壊滅的なものになっています。

ウクライナの活気に満ちた湿地、森林、保護された景観は、戦争の影響を大きく受ける可能性があります。地上からの報告と研究は、生息地の破壊、野生生物の殺害、汚染が最大の危険の1つであることを示唆しています。

ロシア人と戦争

ウクライナの侵略はロシアのバレエを覆し、著名な芸術家は有名なダンスカンパニーや西側の劇場を敬遠し、公演をキャンセルしました。

ロシアのハイテク産業は 、何千人もの労働者が他の国での生活やビジネスを再建するために去っていくため、「頭脳流出」に直面しています。

レポートを確認する方法

タイムズは、誤った情報の霧を切り抜けるために、ウクライナの地上について報告するために数十人のジャーナリストを配置しました。

私たちのビジュアルジャーナリストチームは、衛星画像、写真、ビデオ、無線送信を分析して、 部隊の動きやその他の詳細を独自に確認します。

私たちはソーシャルメディア上のレポートを監視および認証し、目撃者のアカウントとインタビューでこれらを裏付けます。私たちの報告の取り組みについてもっと読む。

何が起こっているのかを理解する

誤った情報の回避: 戦争に関する情報をリツイートする前に探すべき警告サインがあります。

深く掘り下げる:ロシアとウクライナの関係の歴史、紛争の原因、 使用されている武器を 理解します。

潜在的な影響:ウクライナの運命は、世界に多大な影響 を与える可能性があります。 何が危機に瀕しているか、そしてエネルギー部門がすでに戦争によってどのように影響を受けているかについてもっと学びましょう。

外部からの圧力:政府と企業はロシアを罰するための措置を講じています。 これまでに採択された制裁の一部と、国外に撤退した企業のリストを以下に示します。

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ウクライナは死んだロシア人の顔をスキャンし、母親に連絡している

ウクライナは死んだロシア人の顔をスキャンし、母親に連絡している
https://www-washingtonpost-com.translate.goog/technology/2022/04/15/ukraine-facial-recognition-warfare/?_x_tr_sl=auto&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja

 ※ こうなって来ると、「結末」がどういうことになるのか、全く分からんな…。

 ※ チェチェンの時は、確かに「兵士の母の会」の影響力は、絶大なものだったらしいが…。

 ※ 「遺体袋」とか、「棺桶」とかの「ブツ」では無く、「デジタル・データ」「スキャン画像」だからな…。どれほどのインパクトを、与えるものなのか…。

 ※ 「デジタル・データ」は、いかようにでも「加工」可能なわけで、その「真偽の判定」も、非常に困難だ…。

 ※ そういうものが、どの程度「人の認知・行動」に影響を与えるものなのか…。

 ※ いずれにせよ、今回のこの「戦争」は、登場した兵器のことや、取られた「戦術」のこと、「プロパガンダ合戦」のことなんかを見ると、全く「新しい段階」に突入している…、という感じだな…。

『(※ 翻訳は、Google翻訳)

ウクライナ当局は、顔認識ソフトウェアの使用が残忍な戦争を終わらせるのに役立つ可能性があると述べています。しかし、一部の専門家はそれを「古典的な心理戦」と呼び、恐ろしい前例を作っています。
ドリュー・ハーウェル
今日の 午前5時EDT

ウクライナ軍が3月31日にキーウの外でロシアの陣地を制圧した後、ウクライナの軍人が死んだロシア兵の写真を撮る。(Vadim Ghirda / AP)

ウクライナの当局者は、モスクワの侵略が始まってから50日間で、死んだまたは捕らえられたロシアの兵士に対して8,600回以上の顔認識検索を実行しました。スキャンを使用して遺体を特定し、この技術の最も恐ろしいアプリケーションの1つである可能性のある数百人の家族に連絡しました。現在まで。

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ウクライナ政府からの指示を受けたハッカーと活動家のボランティア部隊であるこの国のIT軍は、これらの身分証明書を使用して、放棄された死体の写真を送るなど、582人のロシア人の死を家族に知らせたと述べています。

ウクライナ人は、ロシア国内の異議をかき立て、他の戦闘機を思いとどまらせ、壊滅的な戦争の終結を早めるための残忍で効果的な方法として、米国の技術会社ClearviewAIの顔スキャンソフトウェアの使用を支持しています。

しかし、一部の軍事および技術アナリストは、戦略が裏目に出て、クレムリンの戦闘機の運転手から数千マイル離れている可能性のある母親に向けられたショックキャンペーンに対する怒りを煽る可能性があることを心配しています。
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ロンドンの監視研究者であるステファニー・ヘア氏は、西側のウクライナとの連帯は、家族の悲しみを利用するように設計されたそのような急進的な行為を支持することを誘惑していると述べた。しかし、兵士の両親と連絡を取ることは「古典的な心理戦」であり、将来の紛争の危険な新しい基準を設定する可能性があると彼女は述べた。

「もしロシアの兵士がウクライナ人の母親とこれをしているのなら、 『ああ、私の神よ、それは野蛮だ』と言うかもしれません」と彼女は言った。「そしてそれは実際に機能していますか?それとも、「これらの無法で残酷なウクライナ人を見て、私たちの少年たちにこれをしているのですか?」」

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアの戦争がウクライナにとって何を意味するのかを効果的に世界に示しました。しかし、ロシア国内では、話は異なります。(ビデオ:ルイス・ベラルデ/ワシントン・ポスト)

ウクライナの創設者たちに対するロシアの戦争として、不吉なレトリックが台頭する

ClearviewAIの最高経営責任者であるHoanTon-That氏は、ウクライナの5つの政府機関の340人以上の職員が、このツールを使用して、いつでも無料で顔認識検索を実行できるようになったとワシントンポスト紙に語った。

Clearviewの従業員は現在、毎週、時には毎日、Zoomを介して、アクセスを取得しようとしている新しい警察や軍関係者とのトレーニングコールを開催しています。トン-ウクライナ人が家族の写真、ソーシャルメディアの投稿、関係の詳細など、1回の死体スキャンから収集できるデータの量を目撃したとき、それはいくつかの「ああ、すごい」瞬間を語りました。

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そのうちのいくつかは、戦場で顔をスキャンするためにClearviewのモバイルアプリを使用していると彼は言いました。他の人々は、チェックポイントに駐留している間、またはパトロール中に外に出ている間に訓練のためにログインしました。彼らの顔の後ろに夜空が見えます。

「彼らはとても熱心です」とトン・ザットは言いました。「彼らのエネルギーは本当に高いです。彼らは、すべての電話で勝つと言っています。」

トン・ザット氏によると、同社は先月、ロシアのプロパガンダが、そこに捕らえられた兵士が俳優や詐欺師であると主張しているのを見た後、ウクライナ国防省にサービスを提供した。

このシステムは主に、米国の警察官や連邦捜査官が、ソーシャルメディアや公共インターネットから撮影した200億枚の画像のデータベースで、容疑者や目撃者の写真が他の写真と一致するかどうかを確認するために使用されていました。

しかし、データベースの約10%は、ロシア最大のソーシャルネットワークであるVKとして知られるVKontakteからのものであり、戦場でのスキャンに役立つ可能性のあるツールになっているとTon-That氏は述べています。

ロシアの戦死者は、誰も取り残されないというスローガンを信じています

Clearviewは、ウクライナの3つの機関(国家警察、国防省、および会社に機密保持を要求した3番目の機関)からのPostメールと共有し、ソフトウェアが使用されていることを確認しました。これらの機関とIT軍の職員は、これ以上のコメントを拒否したか、コメントの要求に応じなかった。Clearviewは、 現在ソフトウェアを使用していると述べた他の2つのウクライナの機関を特定することを拒否しました。
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ClearviewがThePostと共有した電子メールの中で、国防省の代表は、死んだ兵士の顔の写真をスキャンしてClearviewをテストし、ツールがロシア人のVKおよびInstagramアカウントへのリンクを返したときに「喜んで驚いた」と述べました。

軍の励ましで、他の機関も技術をテストした、とトン・ザットは言った。国家警察当局者は、ポストと共有された電子メールで、ハリコフで見つかった身元不明の遺体の顔を頭を陥没させてスキャンし、支持者と一緒に写真を撮られた32歳の男性のVKプロファイルを指摘したと述べたハリコフ人民共和国、分離主義者グループの。

Ton-That氏によると、ウクライナの機関はこのアプリを使用して、軍事検問所にいる人々の身元を確認し、ウクライナ人がロシアの侵入者または妨害者の可能性があるかどうかを確認しました。彼は、システムが特定されることを恐れてロシアの兵士が戦争犯罪を犯すことを思いとどまらせることができると主張し、ウクライナ人は安全のために逃げるウクライナ難民とそのホストの身元を確認するためにツールを使用することを検討していると述べた。
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しかし、家族に彼らの愛する人の死を知らせるという当局者の戦略は、彼らが説得したいと思っていたのと同じロシア人を怒らせるかもしれないという懸念を引き起こしました。ある国家安全保障専門家は、捕虜となったロシアの兵士とのニュース会議の開催や捕虜を示すソーシャルメディアの写真やビデオへの投稿など、他のウクライナの行動は、ロシア国内では歓迎された真実への暴露としてではなく、敵による屈辱として見られていると述べた。

ウクライナが反プーチン反対意見をまき散らすことを望んでいる残忍なオンラインキャンペーンは、ジュネーブ条約に違反する可能性があります

IT陸軍が今月テレグラムに投稿したビデオは、グループがロシアの兵士の親戚との会話として特徴づけたものの断片を示しました。あるチャットでは、ロシアの兵士の血まみれの顔の写真を送られた誰かが、「それはフォトショップです!これはできません。」映像によると、送信者は次のように返信しました。「これは、人々を戦争に送るときに起こることです。」

別の会話では、見知らぬ人がロシア人の母親に、息子が死んだというメッセージを、土の中の男の体を示す写真と一緒に送った。顔をしかめ、口を大きく開いた。受信者は、送信者が男の軍事文書を持っている手袋をはめた手を示す別の写真を渡す前に、彼ではないと言って不信感を持って応答しました。
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“なぜあなたはこれをやっている?” 受信者が返信しました。「私を死なせたいですか?私はもう生きていません。あなたはこれを楽しんでいるに違いありません。」

見知らぬ人は、若い男性がすでに何千人も死んでいると答えました。これが「この狂気をすべて止める唯一の方法」だと送信者は書いています。「あと何人死ななければならないの?」

ポストは独立して会話を確認することができず、母親に連絡する試みは失敗しました。しかし、同じビデオの他の要素は、ロシアの兵士の名前と一緒にClearviewの顔認識検索インターフェースを示しています。1つのクリップで、1つの死体の顔を検索すると、ビーチに立って撮影された男性のVKプロファイルが明らかになります。オンラインのままの男性のプロフィールは、彼がロシア軍、フィットネス、釣り、バーベキューに専念するオンライングループをフォローしたことを示しています。

4,000通の手紙と4時間の睡眠:ウクライナの指導者がデジタル戦争を行う

ウクライナは、死体をスキャンするだけでなく、顔認識を使用して、ウクライナの家や店先を略奪するカメラに捕まったロシアの兵士を特定していると、ウクライナのデジタルトランスフォーメーション省の関係者はポストに語った。
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その省の長であるミハイロ・フェドロフは今月、ツイッターとインスタグラムで、ベラルーシの郵便局からロシア東部の自宅に数百ポンドの略奪された服を輸送したと彼が言った男性の名前、出身地、個人写真を共有した。「私たちの技術はそれらすべてを見つけるでしょう」と彼は書いています。

匿名を条件に話をした代理店の関係者は、このシステムを使用して、国内に拘留された人々を特定し、ソーシャルメディアで「連絡先の範囲」などの疑わしい点がないかどうかを確認したと語った。関係者は、ClearviewがThe Postと共有した電子メールで、最初の数週間で1,000を超えるそのような検索が実行されたと述べました。

一部のアナリストは、ウクライナが高度な技術を使用して、ロシアのより基本的な軍事装備との対比を描いたり、恐ろしいロシアの攻撃によって傷つけられた紛争で人道的な使用を追求したりできると述べた。
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しかし、顔認識の検索結果は不完全であり、一部の専門家は、誤認が子供が死んだと言われる間違った人につながる可能性があること、または戦争の狂乱の中で生と死の違いを意味する可能性があることを心配しています。デジタル著作権グループであるPrivacyInternationalは、Clearviewに対し、ウクライナでの作業を終了するよう求め、「民間人を兵士と間違えるなど、潜在的な結果は容認できないほどひどいものになるだろう」と述べた。(Ton-それは、深刻な「顔の損傷」の場合を含めて、Clearviewの検索ツールが正確であると言っています。)

顔認識会社のClearviewAIは、法執行機関を超えた大規模な拡大を求めていると投資家に伝えています

米軍は、アフガニスタン戦争中の人々の指紋、目のスキャン、顔写真を収集するために生体認証スキャナーを使用し、同盟国の確認と脅威の特定に役立つと信じていました。しかし、昨年の軍隊の急速な撤退の間に、いくつかのデバイスは放棄され、機密データが悪用される可能性があるという懸念を引き起こしました。(Clearviewのオンラインシステム、Ton-Thatによると、アカウントが悪意のある人の手に渡った場合、会社はアクセスをすばやく切断できます。)

Clearviewは、データベース用の写真を収集し、所有者の同意なしにソーシャルメディア企業やその他のインターネットサイトから大量の写真を収集したため、長年にわたって国際的な論争を巻き起こしてきました。同社は、政府による調査、進行中の訴訟、および市民のデータを削除するよう各国からの要求に直面しています。下院議員は、その画像が違法に取得されたという理由で、連邦資金がクリアビューに行くのを阻止することを提案しました。
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The Postが2月に最初に発表した投資家向けプレゼンテーションで、同社は、民間企業のクライアントへの提供を拡大し、データ収集能力を高めて「世界中のほぼすべての人を識別できるようにする」ために、5,000万ドルを調達したいと述べました。

ウクライナのClearview検索の積極的な使用により、民間企業は外交的に窮地に立たされた紛争の最前線に押しやられました。これは、世界的な戦争を引き起こすことを恐れて、米国政府でさえ慎重に取り組んできた紛争です。研究者のヘア氏は、同社はウクライナの仕事を世界中の政府機関の顧客に宣伝し、「悲劇に投資する」方法として利用することを熱望しているようだと語った。

トン-それは会社の唯一の野心が包囲された国を守るのを助けることであると言った。しかし、彼はまた、戦争が「これらのユースケースがどのように機能するかを確認するための米国政府の他の部分の良い例」を提供するのに役立ったことを認めました。

「これは新しい戦争です」と彼は言いました。そして、ウクライナ人は「彼らができることで非常に創造的です」。

このレポートには、ラトビアのリガのJeanneWhalenとワシントンのMagdaJean-Louisが寄稿しました。

ウクライナの戦争:あなたが知る必要があること

最新:ロシアは、戦略的な港湾都市マリウポリを占領し、挫傷を負った後、ウクライナ南東部で攻撃をエスカレートする準備ができているように見えた、とアナリストは述べた。モスクワの黒海艦隊の旗艦であるモスクワの沈没を含む。

戦い:ロシア軍は、ウクライナの多くの都市で民間の標的に散発的な攻撃を仕掛け続けています。ウクライナの検察官は、ロシアの戦争犯罪を調査するために犠牲者から詳細な証言を取っています。

兵器:ウクライナは、米国や他の同盟国が提供するジャベリン対戦車ミサイルやスイッチブレード「カミカゼ」ドローンなどの兵器を利用しています。ロシアはウクライナに対して一連の武器を使用しており、その一部はアナリストの注目と懸念を集めています。

ロシアでは:プーチンは、戦争が戦争とさえ呼ばれていないロシア内の情報の流れを封鎖しました。ロシアで最後の独立したニュースレターは、その運営を停止しました。

写真:ポストフォトグラファーは、戦争の最初から現場にいました—これが彼らの最も強力な作品のいくつかです。

支援方法:米国の人々がウクライナの人々を支援する方法と、世界中の人々が寄付しているものを以下に示します。

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Washingtonpost.com© 1996-2022ワシントンポスト
Google 翻訳

出処は不明… ロシアの「黒いプロパガンダ」を広めているのは誰か

出処は不明… ロシアの「黒いプロパガンダ」を広めているのは誰か
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/04160601/?all=1

『「ロシアのウクライナ侵攻は、許されざる行為である。が、しかし……」というトーンでこの問題を語る人がいる。「しかし」のあとに続くのは「ウクライナにも悪いところがある」の場合もあれば、「そんな建前は別として、まずは占領を受け入れよう」という場合もあるようだ。

 前者の代表例は鳩山由紀夫元首相や鈴木宗男参議院議員だろう。鳩山氏はウクライナ側の外交努力が足りないと批判し、鈴木氏はロシアへの経済制裁に疑問を呈している。

 SNS時代の情報戦という面も見せている今回の戦争に関する報道や言説を読むうえで、「プロパガンダ」の性質を知っておくべきだ、と指摘するのは公文書研究の第一人者である有馬哲夫氏だ。

 一口に「プロパガンダ」と言っても、「真贋」「白黒」とを分けて考える必要がある、というのだ。以下、有馬氏の特別寄稿である。

 ***

【写真】プーチン大統領と事実婚状態とされる元五輪金メダリスト「アリーナ・カバエワ」
「ウクライナのプロパガンダを信じるな」という人たち

 毎日ロシアのウクライナ侵略に関するニュースが飛び交っている。そのなかで、かつてないほどプロパガンダという言葉が使われている。

「情報が錯綜していて、どれが事実でどれがプロパガンダなのかわからない」「ウクライナ側だってプロパガンダをやっているのだからむやみに信じてはいけない」などというコメントがネット記事やSNSに見られる。

 だが、どうもプロパガンダというものがよく分かっていないのではないか、少なくとも、きちんと整理できていないのではないかと思われる。そこで、プロパガンダ・リテラシーの一環として、プロパガンダとは何か、どのような種類があるか、どのように機能するのかを述べてみたい。

 まず、プロパガンダの定義であるが、多くの定義を集約すると「意図をもって、特定の見方や考え方に誘導する宣伝のこと」に落ち着く。重要なのは、プロパガンダとは必ずしも嘘ではないということだ。ある事実を繰り返し強調して、ある見方や考え方に誘導するのもプロパガンダだ。だから、「ウクライナ側だってやっている」は正しい。

 ただし、ウクライナがプロパガンダにより目指しているのは、ロシアの侵略の不当性、ウクライナ側が防衛することの正当性、ロシア軍の虐殺の非人道性を訴えることなので、あまりプロパガンダだとは感じない。プロパガンダが導こうとしている見方と客観的事実の間にギャップがないからだ。

 これに対し、ロシア側のプロパガンダの目的は、戦争目的の正当性とウクライナ側のロシア系住民に対するジェノサイドの不当性を訴えること、ロシア軍のウクライナ住民に対する虐殺や暴行を否定することなどだ。これらはいずれも客観的事実に反している。ロシア側は侵攻前から今日に至るまでウクライナについてさまざまな主張をしているが、そのほとんどが嘘であることが西側のメディアや政府によって示されてきた。

 ロシア側のプロパガンダの送り手は、受け手を事実と反する見方や考え方へと誘導しようとしている。端的にいえば、嘘をついて騙そうとしている。私たちは、こういうものをプロパガンダだと強く感じる。

『日本人はなぜ自虐的になったのか』
有馬 哲夫 著

ネット書店で購入する

イーロン・マスクの貢献

 ここで問題なのは、私たちは、どうやって事実を知るのかということだ。私たちは実際の戦場にいくことができない。だから、誰かが、メディアを通じて送ってくる情報によってしか、事実を知ることができない。知ることができなければ無いのと同じだ。

 ここで情報戦が重要になってくる。つまり、自陣営にとって都合のいい情報をどれだけ多く国際社会に流通させることができるかだ。それに成功すれば、送り手は受け手に自分にとって都合のいい情報で「事実」を認定させることができる。送り手に都合が悪い事実がいくらあっても、それが受け手に伝わらなければ、なかったことになる。

 ウクライナ側が西側において情報戦で優位に立っているのは、情報発信においてロシアに優(まさ)っているからだ。ウクライナ政府の公式発表、ゼレンスキー大統領自身によるヴィデオメッセージ、ウクライナ国営テレビの報道に加えて、ウクライナの住民たちのスマホなどによる情報発信、そして、なんといっても圧倒的な量の西側メディアの特派員の報道。西側の人間はそれらから事実を認定する。

 これに対し、ロシア側は、西側においては、ロシア政府の声明や国営テレビ局の映像くらいしか情報発信できていない。だから、不利な事実が次々と認定されている。

 といっても、ロシア国内やその友好国に関しては、ウクライナ側と西側の情報がシャットアウトされていて、ロシア側の情報しか届いていない。だから、ロシア側の望んだ通りの事実認定がされている。

 かつて、クリミア半島やウクライナ東部を侵略したときは、通信インフラと放送を乗っ取って、ロシア側の情報だけが流れるようにして成果を上げた。

 しかし今回は、テスラ社長のイーロン・マスクがスターリンクの回線をウクライナ側に提供したため、ロシア軍はこういったことが出来ていない。だから、ロシア側は情報戦においても守勢に回っている。』

『黒いプロパガンダと白いプロパガンダ

 これを補うようにロシア側がしきりに行っているのがブラック・プロパガンダだ。これは、情報源を隠して行うプロパガンダをいう。情報源を明らかにして行うものはホワイト・プロパガンダという。『第一次世界大戦におけるプロパガンダ・テクニック』を書いたアメリカの政治学者ハロルド・ラスウェルが提唱した区別だ。

 政府声明は、出処が明確なので、ホワイト・プロパガンダにあたる。ホワイト・プロパガンダにおいて、虚偽は禁物だ。なぜなら、それによって出処が信用を失うからだ。信用されない政府声明は無視されるだけでなく、政府そのものの信用を失墜させる。

 ロシア側はホワイト・プロパガンダでも嘘をついているが、それは国民に嘘をついているからだ。政府声明なので、国民の知る所となるが、対外的に本当のことをいえば、国内向けにいっていることが嘘だとわかってしまう。ここは国際社会からいかに非難を浴びようとも、国民にいっていることと同じこと、すなわち嘘をいわざるをえない。

 セルゲイ・ラブロフ外相やワシリー・ネベンジャ国連大使が明らかに嘘だとわかることを対外的声明や国連でのスピーチで堂々といってのけるのはこのためだ。ロシア側はホワイト・プロパガンダでは窮地に追い込まれている。

 そこで、ロシア側はブラック・プロパガンダで戦果をあげようとする。これは、ロシアが出処だと分からなくして、ロシアに有利な見方や考え方に誘導しようとするプロパガンダだ。方法としては、西側の有力メディアを買収して行うもの、西側の著名人や政治家に自分の意見だとして言わせるものがある。

 かつてGHQが日本のすべての新聞に「太平洋戦争史」という、日本人に先の大戦に関して自虐的歴史観を植え付けようとするプロパガンダ記事を掲載させたが、これはGHQが情報の出処だということを明らかにしたホワイト・プロパガンダだった。

 これでは不十分だったのか、GHQはほぼ同じ内容を「真相はかうだ」というタイトルで、自分達が制作したことは隠して日本放送協会に放送させた。これが功を奏したとみえて日本人はいまだに自虐的歴史観から抜け出せずにいる(詳しくは拙著『日本人はなぜ自虐的になったのか 占領とWGIP』新潮新書)。

 このように、出処が分かれば受け手は嘘だと見抜きやすい。ところが、それをわからなくすれば、プロパガンダなのかメディアの解説なのか、著名人や政治家の意見なのか分からなくなる。もともと影響力があるメディアや人物だけに、引っかかる人が多くでてくる。ブラック・プロパガンダを流す側の狙いはこれである。

テレビ局の買収方法

 具体的な手法はさまざまだ。

 ロシアの有力者のコンスタンチン・マロフェーエフ氏は2013年、アメリカのフォックス・ニュースの元ディレクターと契約し、ギリシャやブルガリアでテレビ局買収を計画したといわれている。GHQが占領中日本放送協会を使ったことを思い起こさせる。

 現在では、どの国も、外国勢力が出資することによってその国のテレビ局をコントロールすることができないよう法律で外資の比率を制限しているが、それにも抜け道がある。日本でさえ、スター・チャンネルやフジ・テレビの外資比率が法定値より上回っていたことが発覚してスキャンダルになっている。

 テレビ局を買収するまでもなく、大金を出して番組枠そのものを買う事だってできる。新聞やネット・ニュースのスペースならはるかに安くつく。

 そうして「買い取った」紙面やコラムや番組枠で、これもまた買収した著名人や政治家にロシアにとって都合のいいことをいわせれば、プロパガンダとして大きな効果を上げることができる。日本では、外国勢力に協力する著名人や政治家がこのような形でプロパガンダをすること、それを放送することは、マスコミ倫理に反しているとはいえるが、取り締まる法律がないので違法ではない。

 ましてやツイッターやブログは個人の裁量が極めて大きい。こうした場でロシアの主張に近いことを発信している人は、意識的か無意識かは別として、ロシアのブラック・プロパガンダを流すのに貢献している。』

『レフチェンコ事件の教訓は

 かつて、このようなブラック・プロパガンダ工作が露見したことがあった。

日本に駐在していたKGB将校スタニスラフ・レフチェンコが1979年にアメリカに亡命したあと、日本でなにをしていたかアメリカの下院情報特別委員会で証言し始めた。

それによれば、彼は200人以上もの、マスコミ関係者や政治家を操って、情報収集と親ソプロパガンダ工作を行わせていた。それらの中には朝日新聞、テレビ朝日、共同通信、産経新聞の幹部、社会党、自民党の有力議員がいた。その人数の多さと、豪華な顔ぶれは驚くほどだ。

 この事件は大変なスキャンダルになり、マスコミを賑わせたが、だれも罪に問われず、うやむやになってしまった。前にも述べたように、このような行為を取り締まる法律がなかったからだ。そして、大きな騒ぎになったのに、このあとも立法化の動きは起こらなかった。

 現在、日本のメディアでせめぎ合っているのは、ウクライナ側のホワイト・プロパガンダとロシア側のブラック・プロパガンダだといえる。このような視点で毎日の報道を見ると、いままで見えてなかったものが見えてくるのではないか。

 冒頭で紹介した「情報が錯綜していて、どれが事実でどれがプロパガンダなのかわからない」とか「ウクライナ側だってプロパガンダをやっているのだからむやみに信じてはいけない」といっている人は、本人も知らないうちにロシア側のブラック・プロパガンダに引っかかっているのかもしれない。

 テレビに出ているコメンテーターなどの中にも、不思議なほどロシア側の主張に近いことを繰り返している人がいるようだ。そうした人は何らかの事情があり、積極的にブラック・プロパガンダに協力しているのかもしれない。

有馬哲夫(ありまてつお)
1953(昭和28)年生まれ。早稲田大学社会科学総合学術院教授(公文書研究)。早稲田大学第一文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。2016年オックスフォード大学客員教授。著書に『原発・正力・CIA』『日本人はなぜ自虐的になったのか』など。』

詐欺になぜだまされる 脳の構造と対策

詐欺になぜだまされる 脳の構造と対策、専門家が解説脳科学者に聞く「脳」の活性化術https://style.nikkei.com/article/DGXZQOUC10BFU0Q1A211C2000000?n_cid=TPRN0016

『誰でも年齢を重ねると記憶力が低下したり、素早い判断ができなくなってきたりするもの。脳の活動が低下しているのではないかと不安になっているときに、ちまたで横行するオレオレ詐欺や還付金詐欺などの「特殊詐欺」の話を聞くと、なぜそんなことになるの? どうしてだまされるのか信じられないと思う人も少なくないだろう。年を取って脳が老化すると、本当にだまされやすくなるのだろうか。公立諏訪東京理科大学工学部教授で脳科学者の篠原菊紀さんに聞いた。
年齢は関係ない? だまされるときの脳の仕組みとは

――今回は「だまされやすさ」について教えてください。ニュースなどで特殊詐欺の被害に遭った人のエピソードに接すると「ええっ、どうして疑わなかったの?」と思う一方、「いや、自分だってその場になればどうなるかわからない」と不安になったりもします。
年齢とともに脳の判断力も衰えてくるわけですから、やはりだまされやすくなってしまうものなのでしょうか。

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篠原さん まず、脳の特性から考えると、高齢者であることを抜きにしても、「そもそも人の脳は、複数のことを同時並行処理できない」ということが前提となります。

人を人たらしめているのは脳の「前頭前野」という部分。知覚・言語・思考など知性をつかさどる部分です。

前頭前野は、脳の別の場所に格納されている記憶や情報を意識に上げてきて、何かのミッションがあるとそのたびあれこれ検討します。この機能があるからこそ、人類はどんな状況に置かれても柔軟に適応し、あらゆる環境下で生き抜いてきました。

このように優れた働きをする前頭前野ですが、ここはコンピューターのキャッシュメモリのように必要な情報を一時的に保存して情報処理をするところ。実は、その性能には限界があるのです。

前頭前野のメモリのことを「ワーキングメモリ」と言います。訳すると、作業記憶。ちょっと前にしていた作業を記憶し、再び必要になったときに取り出すというもの。私はこれを「脳のメモ帳」と呼んでいます。このメモ帳の枚数は、年齢とは関係なく、誰もが3~4枚しか持っていません。私たちは、「あれ」「これ」「それ」くらいしか同時に処理できないのです。

ですから、いくつもの情報をどんどん入れられ、その全部が重要だ、と言われてしまうと脳のメモ帳では処理が追いつかなくなるのが当たり前です。

――ああ、特殊詐欺の加害者はその脳の仕組みをまさに利用しているわけですね。

篠原さん そう。ある人がこう言い、次に違う人から電話がかかってきてこう言い、指示される…と、情報過多にして、脳のメモ帳を使い切らせる状態を意図的に作っているのです。

詐欺の手口を考えてみてください。どれも、「大変な一大事」というインパクトの強い情報をぎゅっと詰め込みます。

・孫や息子が事故や事件を起こした。だから、示談金が大至急必要(オレオレ詐欺)
・あなたの口座が犯罪に利用されている。だからすぐにキャッシュカードを交換しないと危ない(預貯金詐欺)
・未払いの料金があるという架空の事実を口実にし、金銭を脅し取る、だまし取る(架空料金請求詐欺)

失恋をしたときだって、仕事が手につかなくなります。悲しみや後悔、その人と思い描いていた未来が失われるという喪失感。脳のメモ帳はあっという間に4枚のうち3枚が使い切られてしまう。脳の余裕がなくなってしまいます。

だから、特殊詐欺の加害者は「ストレスフルな情報や人をたくさん入れる」ことで一気に圧をかけてくる。高齢であろうとなかろうと、このテクニックのもとでやられると、人は普段通りに思考できなくなり、稚拙な判断しかできなくなります。

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『不安をあおられても、うれしいときも、だまされやすくなる

――なるほど、だます側の巧妙な手口は、脳のメモ帳の余裕をなくす手口なのですね。

一方で、脳の前頭前野は年齢とともにその働きが低下する、と前回(「人事異動は好機!ミドルも脳はアップグレードしまくり」)伺いました。高齢だからこそのだまされやすさ、というのもあるのでしょうか。

篠原さん ワーキングメモリの力は、18歳から25歳をピークに低下する傾向があります。だから高齢になるほど狙われやすい、引っかかりやすいと言えるでしょう。だます側からすると「落としやすい」ターゲットです。

ただ、高齢者一般というよりも、だます側は無数の対象に電話をかけています。おそらく、その大多数の中でも、急にストレスをかけられることに脆弱な人、ワーキングメモリの力が落ちている人が引っかかりやすいということです。

――メディアなどでは、「相手と話してしまうとだまされてしまうから、留守電にしておくことが一番」と言われています。やはり、受け答えしてしまうなかで、怪しいぞ、と我に返るのは難しいのでしょうか。

篠原さん 怪しい、と思う人のほうが多いはずですよ。でないと詐欺被害はもっと爆発的に増えているでしょう。だます側からしたら、無数の電話をかけ続けるなかで相手は、たまたま引っかかってくれた希少な人。だから、同じ人が繰り返し狙われたりするのです。

――詐欺の話で言うと、「過払い金があったのでお金が戻ります」といった還付金詐欺や、ネット上で疑似恋愛の関係を作ってお金を要求する「ロマンス詐欺」など、一見するとうれしいことと組み合わせるようなだまし方もありますよね。

篠原さん ストレスフルなことだけでなく、うれしいことも脳のメモ帳を食うのです。例えば、うつ的になりやすいイベントとして、つらい出来事だけではなく仕事の昇進などプラスの出来事でもプレッシャーになる、ということは心理学でも知られています。

――ワーキングメモリはいろんな要因で食われやすいのですね。

篠原さん その場限りのキャッシュメモリですからね。ちなみに、だまされるときだけではありません。日常的にこんなことがありませんか。人との約束が3つ、4つ重なると最初の1つがきれいに頭から飛ぶ。2階に上がったのに、「なぜ自分はここに来たんだっけ」と用事が抜ける。会話中にいいことを思いついたのに、話し出すと内容が飛んでしまう、とか…。

――ありますあります。私は料理中に調味料のメモを見ているときに横から話しかけられるとその分量をすっかり忘れてしまいます。』

『だまされにくい判断力=ワーキングメモリを鍛えるには?

――だまされにくくするためにも、また、日々の判断力の低下に歯止めをかけるためにも、何らかの工夫をしたいのですが、おすすめの脳のトレーニング法はありますか。

篠原さん 認知症の疑いがある方の認知機能を調べる際に、ワーキングメモリの働きをテストする項目があります。そのテストを紹介しましょう。

脳のメモ帳を何枚か使う感覚を感じてもらうためなのですが、これを脳科学では「ワーキングメモリの多重使用」と呼びます。

これから言葉を1つずつ出します。そのあとちょっとした知的作業をしてもらいます。
机 ユリ 氷

この3つの言葉を覚えてください。

富士の山

この言葉も覚えてください。

では、富士の山を逆から言葉にして呼んでください。

はい、では最初の3つの言葉を思い出してください。

どうですか? 意外と出てこないでしょう? これが、脳のメモ帳を複数使う、ということです。何かを覚えて、余計なことをやって、また思い出す、というもの。このような、ちょっと「面倒くさいな」という作業を脳に課している最中に前頭前野が活性化します。

――まさに記憶と作業の組み合わせ、ワーキングメモリなのですね。

篠原さん もう一つ、人と話をする、というのも脳のネットワークを広げやすくする大切な行為です。脳には「出力依存性」という特性があります。

入力しよう、覚えよう、と思ってもさほど新しい情報ネットワークは作られないのですが、出力しようとしたときに、記憶の引き出しである「海馬」がその情報を「必要なもの」と判断し、情報ネットワークを構築しやすい状況にするのです。

面白い、と思ったこと、今日あった出来事を人にしゃべってみる。伝えてみましょう。話すのはもちろんですが、文字で起こす、というのもいいですよ。

――インプットも大事だけれど、アウトプットをすれば、よりいっそう脳が活性化するのですね。今回のお話も、読者のみなさんに「こんな面白いことが書いてあった」とSNSで広めてもらいたいですね! 

◇   ◇   ◇

次回は、話題になった「スマホ脳」。生活に欠かせなくなったスマホは果たして脳の老化につながるのか、篠原さんの意見を聞く。

(ライター 柳本 操)

篠原菊紀さん

公立諏訪東京理科大学工学部情報応用工学科教授。医療介護・健康工学研究部門長。専門は脳科学、応用健康科学。遊ぶ、運動する、学習するといった日常の場面における脳活動を調べている。ドーパミン神経系の特徴を利用し遊技機のもたらす快感を量的に計測したり、ギャンブル障害・ゲーム障害の実態調査や予防・ケア、脳トレーニング、AI(人工知能)研究など、ヒトの脳のメカニズムを探求する。』

范蠡(はんれい)

范蠡(はんれい)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%83%E8%A0%A1

 ※ まず、読めんかったし(人名だ…)、知らんかった…。

 ※ 兵頭大先生のご高説(「哲学者ではないシナ人の理想の人生は「范蠡」である。これは政治家、軍人、商売人を問わない。」)なんで、調べた…。

 ※『狡兎死して走狗烹られ、高鳥尽きて良弓蔵(かく)る』の人だった…。

 ※ この故事自体は、あまりに有名…。

『范 蠡(はん れい、生没年不詳)は、中国春秋時代の越の政治家・軍人である。氏は范、諱は蠡、字は少伯。越王勾践に仕え、勾践を春秋五覇に数えられるまでに押し上げた最大の立役者とされている。』

『略歴

越の謀臣

范蠡がどこで生まれたのか、どのような経緯で越の允常(勾践の父)に仕えるようになったのか、彼の経歴による明確な確証がない。

隣国の呉王闔閭は伍子胥・孫武らの補佐を受けて強勢を誇っていた。越王允常は范蠡の補佐で国力を伸ばしていた。

しかし紀元前496年に允常が逝去し、太子の勾践が父の後を継いだ。允常の訃報を聞いて喪中に服している越に対して、闔閭は出る杭を先んじて叩いてしまおうと判断し、欈李の戦いを起こして攻め込んできた。

しかし、欈李(現在の浙江省嘉興市海寧市)で、范蠡はこれに対して奇計を持って迎えた。その奇計と言うのは決死隊(『左伝』では罪人。こちらが正確か)を集めて敵の目の前まで行かせてそこで自ら首をはねさせるという物で、呉軍が仰天している隙を付いて越軍は呉軍を撃破した。越の武将霊姑孚が射た矢で片足を破傷したのが原因で闔閭は陣没し、太子の夫差が立った。

夫差は伍子胥の補佐を受け、越への復讐(臥薪)を狙い、それを知った勾践は今のうちにと呉を叩こうと出兵しようとしたが、范蠡はこれを諌めた。

しかし勾践は聞き入れずに出兵し、大敗してしまった。勾践は夫差に対し平身低頭で命乞いをし、更に家臣の中の文種は夫差の側近伯嚭(嚭は喜否)に賄賂を贈って夫差に勾践を助けるように吹き込んだ。

この時に伍子胥は勾践を殺す事を強弁したが、夫差はこれを取り上げず、勾践を解放し夫差の馬役人にさせた(嘗胆)。

呉を滅ぼす

国に戻った勾践は国政を范蠡に任せようとするが、范蠡は「軍事なら種(文種)は臣に及びませんが、政治にかけては臣は種に及びません」と応え、文種を推薦した。

勾践は范蠡・文種の補佐を受け、復讐を狙っていたが、表面的には夫差に対し従順な姿勢を見せて、夫差を油断させた。

更に范蠡は伯嚭に賄賂を送り、伍子胥の悪口を夫差に吹き込ませて離間を狙った。

思惑通り、伍子胥は夫差に誅殺され、夫差を諌める者はいなくなった。夫差は調子に乗って北へ出兵して天下の事を争おうとし、越の事など気に止めなくなった。

夫差は呉軍の大半を率いて北の会盟に出かけて、国許を守るのは太子・友とごく僅かの兵になった。

勾践はその隙を衝こうとして、范蠡に訊ねた。范蠡は 「よいでしょう」 とこたえた。そこで越は大軍を発し、一気に呉を襲い、太子を殺して呉を占領した。

夫差は慌てて引き返してきた。勾践は、 「まだ呉の全土を占領するには力が不足している」と判断し、一旦和睦した。

その後も夫差は無理に北へ出兵して国力を消耗した。四年後、越は呉に決戦を挑み、遂に夫差を姑蘇山に追い詰めた。夫差は降伏して命乞いしたが、范蠡は後顧の憂いを断つべく殺すよう進言した。勾践は殺すことはためらい、舟山群島に島流しにしようとしたが、その命令を受けた夫差は自殺した。

引退

悲願が達成されて有頂天になる勾践を見て、范蠡は密かに越を脱出した。

范蠡は文種への手紙の中で「私は『狡兎死して走狗烹られ、高鳥尽きて良弓蔵(かく)る』(狡賢い兎が死ねば猟犬は煮て食われてしまい、飛ぶ鳥がいなくなれば良い弓は仕舞われてしまう)と聞いています[1]。

越王の容貌は長頸烏喙(首が長くて口がくちばしのようにとがっている)です。こういう人相の人は苦難を共にできても、歓楽はともにできないのです。どうして貴方は越から逃げ出さないのですか」と述べた。

そこで文種は災いを避けるため病と称して出仕しなくなったが、文種に謀反の疑いありと讒言する者が現われた。勾践は文種に剣を贈り、「先生は私に呉を倒す7つの秘策があると教えて下さいました。私はそのうちの3つを使って呉を滅ぼしました。残り4つは先生のところにあります。私のために先生は亡くなった父王のもとでその秘策をお試し下さい」と伝え、文種は自殺した。

伝説

范蠡は夫差の軍に一旦敗れた時に、夫差を堕落させるために絶世の美女施夷光(西施(せいし))を密かに送り込んでいた。思惑通り夫差は施夷光に溺れて傲慢になった。夫差を滅ぼした後、范蠡は施夷光を伴って斉へ逃げた。

越を脱出した范蠡は、斉で鴟夷子皮(しいしひ)と名前を変えて商売を行い、巨万の富を得た。

范蠡の名を聞いた斉は范蠡を宰相にしたいと迎えに来るが、范蠡は名が上がり過ぎるのは不幸の元だと財産を全て他人に分け与えて去った。

斉を去った范蠡は、かつての曹の国都で、今は宋領となっている定陶(現在の山東省菏沢市定陶区)に移り、陶朱公と名乗った。ここでも商売で大成功して、巨万の富を得た。老いてからは子供に店を譲って悠々自適の暮らしを送ったと言う。陶朱公の名前は後世、大商人の代名詞となった(陶朱の富の故事)。このことについては、史記の「貨殖列伝」に描かれている。

浙江省紹興市諸曁市内に陶朱山がある。

評価

范蠡の見事な活躍と出処進退は後世の憧れとなり、好敵手の伍子胥と共に長く語り継がれている。

范蠡は日本でも名臣として有名である。『太平記』巻第4「呉越闘事」(西源院本の事書)には、後醍醐天皇の臣児島高徳が「天勾践を空しゅうする莫れ 時に范蠡無きにしも非ず」という句を贈ったという話がある。後醍醐天皇を勾践にたとえ、名臣が出現しないわけではないのだから諦めないようにと励ましたのである。この逸話は「児島高徳」という文部省唱歌に詠み込まれ歌われた。

范蠡を題材とした作品
小説
『越女剣』(金庸)
テレビドラマ
燃ゆる呉越(中国語版)(2006年、演:リー・クワンジェ)
争覇-越王に仕えた男-(中国語版)(2006年、主演:チェン・クン)
復讐の春秋 -臥薪嘗胆-(2007年、演:ジア・イーピン)
孫子兵法(2008年、演:張暁瀟)
三国争乱 春秋炎城(2008年、演:劉長純)
女たちの孫子英雄伝(中国語版)(2012年、演:ケン・チュウ)
脚注
^ 前漢設立の功労者である韓信が失脚した際、皇帝である劉邦に対しこの手紙の語句をそのまま引用して伝えたとされている。
関連項目
范蠡公園
典拠管理 ウィキデータを編集
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カテゴリ: 兵家の人物春秋戦国時代の人物中国の亡命者生没年不詳 』

〔葉隠〕

葉隠
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%89%E9%9A%A0

 ※『毎朝毎夕、改めては死に改めては死に 、常住死身に成て居る時は、武道に自由を得、一生落度なく、家職を仕課すべき也。』

『二つ 二つ の場にて、早く死ぬ方に片付ばかり也。別に子細なし。』

という、「凄まじい」ものだ…。

※ 昔のサムライは、こうやって「胆力」を鍛えたものなんだろう…。

『内容

『葉隠』は一般の武士を対象にした武士道論ではなく、藩主に仕える者の心構えと佐賀藩の歴史や習慣に関する知識を集めたものであった[1]。江戸時代には公開が憚られ、一部の人々にしか知られていなかった[1]。

「朝毎に懈怠なく死して置くべし(聞書第11)」とするなど、常に己の生死にかかわらず、正しい決断をせよと説いた。後述の「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」の文言は有名である。同時代に著された大道寺友山『武道初心集』とも共通するところが多い。』

『当時、主流であった山鹿素行(古学、山鹿流とも称す)などが提唱していた儒学的武士道を「上方風のつけあがりたる武士道」と批判しており、忠義は山鹿の説くように「これは忠である」と分析できるようなものではなく、行動の中に忠義が含まれているべきで、行動しているときには「死ぐるい(無我夢中)」であるべきだと説いている。

赤穂事件についても、主君・浅野長矩の切腹後、すぐに仇討ちしなかったことと、浪士達が吉良義央を討ったあと、すぐに切腹しなかったことを落ち度と批判している。何故なら、すぐに行動を起こさなければ、吉良義央が病死してしまい、仇を討つ機会が無くなる恐れがあるからである。その上で、「上方衆は知恵はあるため、人から褒められるやり方は上手だけれど、長崎喧嘩のように無分別に相手に突っかかることはできないのである」と評している。』

『この考え方は主流の武士道とは大きく離れたものであったので、藩内でも禁書の扱いをうけたが(鍋島綱茂は吉良義央の甥、吉茂・宗茂は義甥にあたる。

また、山鹿流は吉良氏と昵懇だった津軽・松浦両家に伝承された[3])、徐々に藩士に対する教育の柱として重要視されるようになり、「鍋島論語」とも呼ばれた。それ故に、佐賀藩の朱子学者・古賀穀堂は、佐賀藩士の学問の不熱心ぶりを「葉隠一巻にて今日のこと随分事たるよう」と批判し、同じく佐賀藩出身の大隈重信も古い世を代表する考え方だと批判している。

また「葉隠」は巻頭に、この全11巻は火中にすべしと述べていることもあり、江戸期にあっては長く密伝の扱いで、覚えれば火に投じて燃やしてしまう気概と覚悟が肝要とされていたといわれる。

そのため原本はすでになく、現在はその写本(孝白本、小山本、中野本、五常本など)により読むことが可能になったものである。

これは、山本常朝が6、7年の年月を経て座談したものを、田代陣基が綴って完成したものといわれ、あくまでも口伝による秘伝であったため、覚えたら火中にくべて燃やすよう記されていたことによる。2人の初対面は宝永7(1710年)、常朝52歳、陣基33歳のことという。

浮世から何里あらうか山桜 常朝  白雲やただ今花に尋ね合ひ 陣基 』

『「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」

『葉隠』の記述の中で特に有名な一節であるが、『葉隠』の全体を理解せず、ただとある目的のためには死を厭わないとすることを武士道精神と解釈されてしまっている事が多い。実際、太平洋戦争中の特攻、玉砕や自決時にこの言葉が使われた事実もあり、現在もこのような解釈をされるケースが多い。[要出典]

しかしながら、そのような解釈は全くの見当違いである。「武士道といふは死ぬ事と見付けたり」で始まる一節は、以下のようなものである[4]。

原文

二つ々の場にて、早く死ぬ方に片付ばかり也。別に子細なし。胸すわつて進む也。(中略)

二つ々の場にて、図に当たるやうにする事は及ばざる事也。我人、生る方がすき也。多分すきの方に理が付べし。

若図に迦れて生たらば、腰ぬけ也。

此境危ふき也。図に迦れて死たらば、気違にて恥にはならず、是は武道の丈夫也。

毎朝毎夕、改めては死々、常住死身に成て居る時は、武道に自由を得、一生落度なく、家職を仕課すべき也。

(現代語訳)

どちらにしようかという場面では、早く死ぬ方を選ぶしかない。何も考えず、腹を据えて進み出るのだ。(中略)そのような場で、図に当たるように行動することは難しいことだ。

私も含めて人間は、生きる方が好きだ。おそらく好きな方に理由がつくだろう。(しかし)図にはずれて生き延びたら腰抜けである。この境界が危ないのだ。

図にはずれて死んでも、それは気違だというだけで、恥にはならない。これが武道の根幹である。

毎朝毎夕、いつも死ぬつもりで行動し、いつも死身になっていれば、武道に自由を得、一生落度なく家職をまっとうすることができるのである。

『葉隠』は武士達に死を要求しているのではなく、武士として恥をかかずに生きて抜くために、死ぬ覚悟が不可欠と主張しているのであり、あくまでも武士の教訓(心構え)を説いたものであった[4]。』

コクヨのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」、1万台以上売れた秘密

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2102/08/news042.html

 ※ これは、絶対見といた方がいい…、記事だと思うので、紹介しておく…。

 ※ 商品開発というものの”ツボ”とか、人(この場合は、小学生)のやる気というものの”勘どころ”なんかが、満載だ…。

 ※ 特に、「むげんの庭」の話しなんか、秀逸だ…。

「思想の2つの顔」

http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/24924101.html

 ※ 「机上空間」さんのサイトからだ…。

 ※ この論に、反論できる人は、いないだろう…。

 ※ 「思想」や、「哲学」というものは、常に「二面性」を有するから、取り扱いは要注意だ…。

 ※ 『ここまでの説明で判るとおり、人というのは、多数派で判断を丸投げして、自分で考えないで済む他者というのを、常に求めている社会的な動物であるという事です。これは、ギリシャ文明の時代でも、現代でも変わりません。インターネット上で、面白半分に、何かしらの不手際をしでかした有名人を、リンチにかけて面白がっている人間(結構、いい大人も混じっているんですよ。高校生や大学生だけじゃないんです)が、必ず発生する事を見ても、テクノロジーの進歩や、歴史の積み重ねが、人間の本質を大きく変えるわけでは無い事が判ります。』というのも、卓説だ…。

 ※ 他者に判断を丸投げして、自分は「思考停止」する…。

 ※ 実は、「脳」にとっては、一番楽な「モード」なんだろう…。

 ※ しかも、「権威筋」「権力筋」が「お墨付き」を与えてくれる場合は、「喩えようもない、安心感に包まれていること」ができる…。

 ※ これほど、楽ちんなポジションがあろうか…。

 ※ そういう「脳のモード」に入っている群衆が、一旦、行動を始めたら、押しとどめることは、できやしない…。

 ※ 「権威に従え!自分勝手に、モノを考えるな!」の権威主義は、そういう「脳のモードに入れ!」という命令だと、思った方がいい…。

 ※ そして、高度にテクノロジーが発達した現代社会では、「目に見える形での強制力」よりも、むしろ、「知らず知らずのうちに働きかけられて」、じわじわと「洗脳されて行く」ことのほうが恐ろしい…。

〔兵頭二十八氏のサイトからの情報〕

 『Derek Thompson 記者による記事「How Big Tech Impeached Donald Trump」。
    フェイスブック、スナップチャット、ツイッターは大統領のSNSアカウントをブロックした。
 アップル社、グーグル、アマゾン社は、SNSアプリのパーラーをホストしていたが、それを停止。
  ※グーグルはアマゾンの傘下企業だろ?

 レディットは、r/DonaldTrump のサブレディットをbanした。
 トウィッチは、トランプのストリーミング・チャンネルを不可能にした。
 ショピファイはトランプのアフィリエイト・ストアーを終了させた。
 ユーチューブは、大統領選挙の結果に疑問をなげかける動画を投稿したすべてのチャンネルを削除するとアナウンスした。
 ティクトクとピンタレストは、「#stormthecapitol」「#StoptheSteal」等のハッシュタグがついた投稿を削除しつつあり。

 化学企業のダウ社は、大統領選挙の結果に文句をつけている人への寄付・醵金はしないと声明。

 トランプ支持者たちはフォックスニュースの中で、これは1938年のナチのクリスタルナハトと比べられるものだと主張。

 ※複数の有力プラットフォームを1社で兼営し、さらに巨大サーバーまで抱える業態は、どう考えても独占禁止法の趣旨に合致していないように思う。いままで何故誰もこれを指摘しなかったのだろう?』

〔「あつ森」と「ヒトの脳」の働き〕

 ※ 注目した部分を、抜き出した…。

 ※ こういう記事を読んで、考えることは、「ヒトの脳」というものの働きだ…。

 ※ ある種の「情報処理器官」と、とらえることができると思う…。

 ※ 基本は、「刺激と反応」ということなんだろうが、「あらゆる刺激」に反応するのではなく、「一定の法則」に従って、「取捨選択」しているものなんだろう…。

 ※ 刺激→集約→【情報処理システム】→反応…、といった感じのものになっているんだろう…。

 ※ そして、最後にアウトプットされる「反応」には、「快」「不快」とか、「喜び」「悲しみ」「怒り」といった、「感情」も含まれるんだろう…。

 ※ 逆に言うと、「ある種の反応」を引き起こすためには、「どういう刺激」を与えたらよいのか…、ということも探ることが可能となる…。

 ※ この観点から、「個人」と「社会」「国家」というものの構造を考えてみる…。

 ※ 「個人の脳」→「その集合体である社会」→「さらなる集合体である国家」…、といったような構造になる…。

 ※ 逆に言うと、「社会」「国家」を操るためには、「個々人の脳」を操ればよい…、「個々人の脳」を操って、望みの「反応」を引き出せばよい…、という話しになる…。

 ※ この「刺激と反応」は、一昔前までは、「人間」がじっくり「観察」し、「洞察」する…といった「定性的な方法」しか採れなかった…。

 ※ しかし、「デジタル化」「見える化」が発達したんで、「定量的な方法」で、把握することが可能となった…。

 ※ さらには、AIを導入して、「ビッグデータ」を処理させる…、ということも可能となった…。

 ※ そうなって来ると、その「知見」に基づいて、「権力を握っている側」が、思いのままに「国民」個々人の「脳」を操って、望みの「反応」を引き出して行く…、といった「剣呑な未来社会」が待っている…ということにもなる…。

 ※ 別に「権力を握っている側」「政権を握っている側」、に限った話しじゃない…。

 ※ SNSは、ヒトの「承認欲求」を巧みに操って、「依存性」を高めるように「設計」されているという話しは、有名だ…。

 ※ プラットフォーマーは、そうやって「巨大企業」となった…。

 ※それで、「国家権力側」が危機感を抱いて、その間で「争闘」が展開されている光景を、オレらは、今、目の当たりにしている…。

『あつ森はシリーズではじめてHD画質を導入し、大幅に情報量が増えた。飛んでいる生き物、川には魚の影、実っている果実など様々な「遊びのきっかけ」を大量に埋め込み、ユーザーが気付けるようにした。一方で画面に登場する「遊びのきっかけ」は、プレーヤーを邪魔しすぎないように、かつちゃんと気分を盛り上げるように慎重に情報量をコントロールしている。』

『ユーザーが想像する余地を残す考え方はBGMや効果音(SE)の設計も共通する。

あつ森ではシリーズで初めて生楽器によるBGMを導入し、音色はリアルになっている。その分ピアノやベース、バスドラムの音などを意図的に抜いて情報量を下げる調整を慎重に行った。』

『SEとの関係にも気を使っている。例えばBGMは常にプレーヤー周辺で鳴り、手前にあるたき火の音はプレーヤーの前に、画面奥の滝の落ちる音が後ろから聞こえる。「聞こえるべき音が耳に入るように、音の空間を整理して没入感を妨げないように気を使った」とサウンドデザイナーの同社企画制作部、藤川浩光さんは説明する。』

『ゲーム全体のディレクターを務めた同社企画制作部の京極あやさんは「(あつ森は)新しい世代の『どうぶつの森』を目指した」と話す。

もともと「インターネットを使わないオンラインゲーム」だったどうぶつの森シリーズに、「ともだちの島」に遊びに行ける機能などネットを活用した遊び方を本格的に導入した。このため導入部で徐々に世界観や遊び方に慣れていくような構成を意図的に整え、初心者に遊び方を紹介する仕組みをさりげなく組み込んだ。

その1つが「たぬきマイレージ」。マイレージをためるという身近な行為を通じて、どうぶつの森の遊び方や遊びのきっかけをプレーヤーに紹介する狙いがある。』

『増えた要素は見つけられるように、でも目立ち過ぎないように配置する――。「なんでもできる」「なんにもしなくていい」というあつ森のゆるい世界観は、開発者チームの慎重な作業の積み重ねで作られている。世界的な大ヒットは「丁寧な仕事」の土台に、新規ユーザーを取り込む仕掛けを組み込んで得られた必然の成果と言えそうだ。

(日経クロステック副編集長)

[日経MJ2020年10月8日付]』