中国、コロナ起源巡りWHO批判 「武漢に注目するな」

中国、コロナ起源巡りWHO批判 「武漢に注目するな」
https://www.47news.jp/world/9170945.html

『【北京共同】中国疾病予防コントロールセンターの沈洪兵主任は8日に記者会見を開き、新型コロナウイルスの起源解明に関して世界保健機関(WHO)が中国による情報提供不足を指摘したことについて「起源調査の政治化だ。中国の科学界は容認しない」と反発した。同センターの周蕾研究員も「(起源解明で)武漢に注目し続けるべきではない」と強調した。

 沈氏は「中国は把握している関連資料を全て提供してきた。いかなる症例、サンプル、検査、分析結果も隠していない」と主張した。WHOの国際調査団が湖北省武漢を訪問した際の中国側担当者だった周氏は、起源の可能性がある他国にも調査を広げるべきだと主張した。』

中国、コロナ発生源調査の情報隠蔽を否定 WHOに反論

中国、コロナ発生源調査の情報隠蔽を否定 WHOに反論
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM082UM0Y3A400C2000000/

『【大連=渡辺伸】中国衛生当局の幹部らは8日の記者会見で、新型コロナウイルスの発生源を巡る調査について「中国は把握している関連資料を全て世界保健機関(WHO)側に提供してきた。症例やサンプル、分析結果を隠していない」と従来の主張を繰り返した。

WHOのテドロス事務局長は6日の記者会見で「中国が持つ情報に完全にアクセスできない限り(発生源を巡る)全ての仮説は棚上げされる」と述べ、中国に情報開示を要求した。中国側はこれに反論した形だ。

中国政府とWHOは2021年1〜2月、最初に新型コロナが広がった湖北省武漢市で発生源を共同で調査し、同年3月に調査結果を公表した。衛生当局の専門家は8日の会見でこの調査結果を引用し「動物から中間宿主を経由した感染などの可能性が高い」と主張。中国科学院武漢ウイルス研究所からの流出説を否定した。

中国衛生当局の専門家らは5日、武漢の華南海鮮卸売市場で20年の感染初旬に採取していた検体の分析結果を英科学誌ネイチャーに発表した。タヌキなど宿主となり得る動物がいたことを確認したが「これらの動物が感染していたと証明できない」と説明。発生源は特定できなかった。』

新型コロナ研究所流出説、圧倒的な証拠はずっと指摘されてきた

新型コロナ研究所流出説、圧倒的な証拠はずっと指摘されてきた
https://www.epochtimes.jp/2023/04/144762.html

『2月、米エネルギー省は新型コロナウイルスが中国の研究所から流出した可能性を指摘した。その報道を受けて、主要メディアのパンデミック起源に関する論点は急転換した。
これまでメディアは、研究所流出説に関する情報を徹底的に避けていたが、今ではまるで過去3年間の証拠隠滅がなかったかのようにその可能性について報じている。』

(※ 無料は、ここまで。)

コロナ起源は中国・武漢の研究所 米FBI長官が言及

コロナ起源は中国・武漢の研究所 米FBI長官が言及
https://www.47news.jp/world/9002518.html

 ※ 現役のFBI長官が、こういう発言か…。

 ※ ちょっと、驚きだ…。

 ※ むろん、政権側と協議の上での話しだろう…。

 ※ 「中国が嘘をついたので、人々が死んだ」法案の話しも、あったな…。

『【ワシントン共同】米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は2月28日放映のFOXニュースで、新型コロナウイルスの起源について、中国湖北省武漢のウイルス研究所から流出した可能性が高いと述べた。米エネルギー省も確度は不十分としながら同様の分析結果をまとめたと報じられている。

 FBIは、これまでも研究所流出説を唱えていた。ただ米政府内では自然界の動物から人間に感染した説を支持する機関もあり、現時点で統一した見解は出ていない。

 レイ氏は「世界的大流行は、武漢の研究所から始まった可能性が最も高いと分析している」と語った。中国が、新型コロナの起源を巡る調査を妨害してきたと批判した。』

〔新型コロナで死亡に至るメカニズム(推定)〕(再掲)

〔新型コロナで死亡に至るメカニズム(推定)〕(再掲)

〔サイトカインについて…〕
https://http476386114.com/2020/02/11/%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e3%82%ab%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

〔サイトカインストームについて…〕
https://http476386114.com/2020/02/12/%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e3%82%ab%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

新型コロナ感染、肺にウイルス到達すれば命に関わる恐れ
https://http476386114.com/2020/03/10/%e6%96%b0%e5%9e%8b%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e6%84%9f%e6%9f%93%e3%80%81%e8%82%ba%e3%81%ab%e3%82%a6%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%82%b9%e5%88%b0%e9%81%94%e3%81%99%e3%82%8c%e3%81%b0%e5%91%bd%e3%81%ab%e9%96%a2/

『 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-03-10/Q6WVA9T0AFB601

※ けっこう重要な情報と思われるので、紹介しておく…。

『新型コロナウイルスに感染してもそれが鼻と喉にとどまる限り、症状は咳(せき)が出る程度にすぎない。不運にも感染した人の大半はそれくらいで済む。危険はウイルスが肺に達したときに始まる。

  世界保健機関(WHO)と中国の合同調査チームが先月まとめた報告書によれば、感染した患者の7人に1人は呼吸困難になるなど重い合併症を起こし、6%が重症化する。軽度-中等度から重度への進行は「非常に急速に」起こり得ると、合同調査を共同で率いたWHOのブルース・エイルワード事務局長補は指摘した。』
『軽度-中等度の患者の約10-15%が重度に進行し、そのうち15-20%が重症化する。最もリスクが高い患者には60歳以上の人や、高血圧や糖尿病、心疾患などの持病がある人が含まれる。

  新型コロナ感染は通常、鼻で始まる。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)でウイルス病原性・進化の研究部門を率いるジェフリー・タウベンバーガー氏によれば、ウイルスは体内に入った後、気道を保護する上皮細胞に侵入する。

  ウイルスが上気道にとどまれば、通常はそれほど重症化しない。ただ、肺組織まで下りていった場合、より深刻な段階に進む引き金となり得る。肺炎を引き起こすウイルスの直接的なダメージに加え、感染に対する体の免疫反応が二次的な損傷につながるためだ。
  スペイン風邪の研究で知られるタウベンバーガー氏は、「肺の損傷が起こると、人間の体は直ちにそれを修復しようとする」と指摘。比較的深刻な新型コロナ感染のケースでは、体の免疫反応があまりにも強すぎて、ウイルスに侵入された細胞だけではなく健康な組織も破壊してしまうことがある。その結果、肺が二次的な細菌感染に対し脆弱(ぜいじゃく)になるという。

  二次的な細菌感染は、組織の活性化を可能にする重要な気道の幹細胞を破壊し得るため、特に大きな脅威となる。この幹細胞なしでは「肺の修復は物理的に不可能」になるとタウベンバーガー氏は説明。酸素を取り込む器官である肺の損傷は腎臓や肝臓、脳、心臓などの機能を損なう恐れがある。』

※ 『「肺の損傷が起こると、人間の体は直ちにそれを修復しようとする」と指摘。比較的深刻な新型コロナ感染のケースでは、体の免疫反応があまりにも強すぎて、ウイルスに侵入された細胞だけではなく健康な組織も破壊してしまうことがある。』 これは、「サイトカインストーム」のことを、言っているんだと思う…。「免疫」の過剰反応で、自分の正常細胞まで攻撃してしまう…。

※ 『その結果、肺が二次的な細菌感染に対し脆弱(ぜいじゃく)になるという。』これは、新しい知見のようだ…。「ウイルス感染」でなく、「細菌感染」と言っているから、「空気中に普通に存在する細菌(通常は、健康体であれば、なんなく対抗できるようなもの)」に対して、「脆弱」になってしまう… 、と言っているようだ…。

※ 『二次的な細菌感染は、組織の活性化を可能にする重要な気道の幹細胞を破壊し得るため、特に大きな脅威となる。この幹細胞なしでは「肺の修復は物理的に不可能」になるとタウベンバーガー氏は説明。』

※ まとめると、重篤な肺炎状態になるメカニズムは、こうだ…。

1、ウイルスが肺まで到達すると、重要な器官なんで、直ちに全力の「免疫体制」で防御しようとする。

2、それが「サイトカインストーム」になって、正常な細胞まで破壊することがある。

3、そうすると、細菌感染に対抗できない、脆弱な状態になってしまう。その結果、通常ならば感染しないような空気中の細菌に感染するようになる…。

4、そういう細菌感染が起こると、「気道の幹細胞」が破壊されてしまう…。そうすると、組織の活性化が不可能になり、「肺の修復が物理的に不可能」になる… 、というメカニズムだ…。

もう一度言うと、ウイルスが肺に到達→サイトカインストーム→細菌感染→気道の幹細胞の破壊→肺の修復が不可能に… 、という流れだ… 。

だから、「ウイルスを殺す」ことばかりに注力しても、肺が修復されない… 、ということが生じるわけだ…。

※ 素人のオレが言ってもしょうがないが、ざっと思いつく対策はこうだ…。ともかく、ウイルスを肺まで送り込まないようにすることが、肝心だ…。

1、飛沫感染が中心だから、ともかくウイルスが付着している手指で、顔(鼻と口)に触らないようにする。

2、ウイルスが付着している可能性のある手指は、マメに消毒・石けん等でよく洗う。

3、マスクは、飛沫感染対策に一定の効果はあると思われる…。やむを得ず、人なかに出て行くときは、極力マスク予防する(無ければ、自分で作る)。

4、喉か上気道までで留まっていれば、大事に至らないので、マメにうがいする…。

5、閉鎖空間では、「深い呼吸」はしない…。そう言えば、クラスターが発生したのは、スポーツ・ジムとか、ライブハウスとか、卓球教室とか、「ハアハア… 」深い呼吸をするようなところが多いな…。

※ ともかく、この騒ぎが終息するまでは、「呼吸」すらシンナリ、おとなしやかにしないとならないと言う話しだ…。難儀な話しだが、これもサバイバル戦を生き抜くためだ…。生き残って行きたければ、実行して行く他は無い…。』

新型コロナ、死亡するのは「肺浸潤」というものが原因だった…。
https://http476386114.com/2020/03/24/%e6%96%b0%e5%9e%8b%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e3%80%81%e6%ad%bb%e4%ba%a1%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%af%e3%80%8c%e8%82%ba%e6%b5%b8%e6%bd%a4%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e3%82%82%e3%81%ae/

新型コロナの特徴とは?かぜやインフルエンザと肺炎の違い
https://http476386114.com/2021/12/17/%e6%96%b0%e5%9e%8b%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e3%81%ae%e7%89%b9%e5%be%b4%e3%81%a8%e3%81%af%ef%bc%9f%e3%81%8b%e3%81%9c%e3%82%84%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%95%e3%83%ab%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%82%b6%e3%81%a8/

〔肺とコロナウィルスの話し…〕
https://http476386114.com/2020/01/31/%e8%82%ba%e3%81%a8%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e3%82%a6%e3%82%a3%e3%83%ab%e3%82%b9%e3%81%ae%e8%a9%b1%e3%81%97/ 

オミクロン株派生型国内で4件確認と松野氏

オミクロン株派生型国内で4件確認と松野氏
https://www.47news.jp/bulletin/8795696.html

 ※ 今日は、こんな所で…。

『12時28分 共同通信

松野博一官房長官は11日の記者会見で、新型コロナウイルスの新たなオミクロン株派生型「XBB・1.5」が国内で4件確認されたと明らかにした。』

ロシア風邪はコロナだった? 「インフル原因」覆す新説

ロシア風邪はコロナだった? 「インフル原因」覆す新説
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC219V80R21C21A2000000/

『約130年前に世界で猛威を振るったロシア風邪の原因がコロナウイルスだったのではないかとの説が浮上している。約6年間で100万人の犠牲者を出した大流行はこれまで、インフルエンザとされていた。ところが新型コロナウイルスに注目する科学者らがロシア風邪の症状と似ていると気づき、教訓を得ようと史実の検証に動き出した。

日本では「お染風邪」と呼ばれ、庶民の間でおまじないも流行した=深川江戸資料館提供

東京都江東区の深川江戸資料館には、ロシア風邪が明治時代の日本でも流行した際に庶民の間で広まったおまじないの展示がある。米屋の入り口に「久松るす」の墨書。当時は、えたいの知れないこの感染症を「お染風邪」と呼んだ。江戸時代前期に心中事件を起こした「お染と久松」が題材の人気歌舞伎が由来だ。「久松るす」には「恋仲の久松はいないからお染風邪は我が家には来ないで」との思いが込められた。

ロシア風邪は1889年にロシア帝国のブハラ(現ウズベキスタンの都市)で最初に確認された。90年にかけて世界で流行し、95年ごろまで流行を繰り返した。約15億人の世界人口のうち、100万人が亡くなったとされている。

ウイルスの正体さえ分からず、ワクチンもない時代だったが、集団免疫とウイルスの変異で感染は落ち着いた。

当時、ドイツの研究者によって、「菌」が検出されて、「インフルエンザ菌」と名付けられた。しかし、その後、「インフルエンザ菌」はロシア風邪の原因ではないことが分かった。

1930年代になってインフルエンザウイルスが確認できるようになった。18~20年に流行して少なくとも5000万人が犠牲になったとされるスペイン風邪は、残った検体から後にインフルエンザウイルスが原因と特定された。一方、ロシア風邪も症状などからインフルエンザウイルスが原因であると思われてきた。

フランスの雑誌に1890年に載ったロシア風邪の風刺画ではフランス語でインフルエンザとの表記が残る(英ウエルカム財団のウエルカムコレクションより)

ベルギーのルーベンカトリック大学の研究チームは2021年夏、「ロシア風邪の英国とドイツでの医療報告は新型コロナと多くの特徴を共有している」と論文で報告した。肺や気管支、胃腸の症状のほか、味覚や嗅覚の喪失などを含む神経への影響だ。新型コロナでは「ロング・コビッド」と呼ぶ後遺症も似ていた。

昭和大学の二木芳人客員教授は「インフルエンザウイルスが原因のスペイン風邪より感染力が強い点などもロシア風邪は新型コロナに似ている」と指摘する。

ルーベンカトリック大学は05年にもロシア風邪のコロナウイルス原因説を論文で発表している。現在の風邪を引き起こすヒトコロナウイルス「OC43」について分子時計分析という手法で遺伝子の変化を過去に遡った。

分子時計は時計の針がリズムを刻むように遺伝子の塩基配列やアミノ酸に一定の速度で突然変異が起こると仮定し、変異の時期を逆算する。変異の違いから共通の祖先もわかる。1960年代に提唱された。

OC43について分子時計分析の手法で調べると1890年前後にウシのコロナウイルスから分岐した可能性が分かった。ロシア風邪が流行した頃だ。

ここから次のような仮説が浮かび上がる。

まずウシからヒトにうつるようになったコロナウイルスが感染症に無防備だった社会にロシア風邪を広げた。そのうち人々は集団免疫を獲得した。ウイルス自身も変異を重ね、ほとんどの人が軽い症状で済む現在のOC43に至ったとする考えだ。

新型コロナも同じ道をたどるのか。二木客員教授は「いずれウイルス自身が弱毒化する可能性はあるが、楽観的に捉えない方がよい」と戒める。

世界の人口は当時の5倍に達し、地球は「密」だ。現代はワクチンや治療薬という武器も手にしたが、ウイルスの変異がどう対応してくるのか分からない。

日本でも感染者が増えている新型コロナの変異型「オミクロン型」は重症化率が低いとされるが、感染者数が増えれば医療現場に負担がかかる。ロシア風邪のコロナは風邪のウイルスになったかもしれないが、ウイルスの気まぐれはあてにならない。私たちはワクチン接種や感染対策、医療体制の拡充などを進める努力をする以外に道はない。

(福岡幸太郎、藤井寛子)』

まずい変異がてんこ盛り オミクロン型出現のわけ

まずい変異がてんこ盛り オミクロン型出現のわけ
日経サイエンス
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC212PC0R21C21A2000000/

『新型コロナウイルスの変異ウイルス「オミクロン型」の感染が各国で急拡大している。その遺伝情報の解析で見えてきたのが、これまでのデルタ型やアルファ型を上回る変異箇所の数の多さだ。世界中でゲノム解析を通じた変異ウイルスの追跡作業が行われているにもかかわらず、オミクロン型は一体どうしてこの監視網を逃れて変異を積み重ねてこられたのだろうか。
WHOがギリシャ文字の符号をつけた他の変異ウイルスとオミクロン型でスパイク上の変異数を比べた。オミクロン型は変異の数が際立って多く、他の変異ウイルスと共通する変異箇所も多い。変異ウイルスの情報を公開している「Outbreak.info」のデータをもとに、12月13日時点の変異箇所を示した

オミクロン型については、既に遺伝情報が解析され、変異箇所が詳細に調べられている。その結果、オミクロン型の持つ変異はこれまでのデルタ型やアルファ型といった世界保健機関(WHO)が警戒してきた変異ウイルスとは様相が異なることがわかってきた。

ウイルスの突起である「スパイク」に注目すると、デルタ型やアルファ型が有する変異箇所が10カ所前後であるのに対し、オミクロン型はおよそ30カ所もある。30カ所の変異の中には、他の変異ウイルスで見られた変異も多数含まれている。免疫逃避に関わるとされる「E484A (K)」、ウイルスがヒトの細胞に侵入しやすくなる「N501Y」「H655Y」「P681H (R)」などこれまでの研究で要注意とされてきた”まずい変異”がてんこ盛りだ。

次にオミクロン型にしかない変異に目を向けると、ヒト細胞表面のタンパク質と直接結合する「受容体結合領域」という場所に大量の変異が集まっている。受容体結合領域の形状はウイルスが細胞へ侵入する際の成功率に直結する。しかも多くの抗体がここを標的としているため、免疫にも影響する。受容体結合領域に蓄積した大量の変異は、ヒトの体内でより増えやすく、そして集団全体で感染をより広げやすいよう、ウイルスの変異と選択が繰り返されてきたことを意味している。

問題は、それが一体いつ、どこで起きたのかだ。各国のウイルスのゲノム解析結果を基に変異状況を追跡している国際研究プロジェクト「Nextstrain」の解析では、オミクロン型の祖先にあたる変異ウイルスがその他の変異ウイルスから分岐したのは、アルファ型の流行よりはるか前の2020年3~5月ごろだった。つまり、オミクロン型は20年の春以降、1年以上にわたって一切ゲノム解析という監視網に引っかかることなく、水面下で変異を蓄積してきたことになる。

この謎について現在3つの仮説が提唱されている。1つめは、ゲノム解析が行われていない国で変異の蓄積が進んだとする説だ。2つめは、ヒト以外の動物の体内でウイルスの変異が進み、それがヒトに再び感染したという説だ。そして3つめが、免疫不全の患者の体内でウイルスの感染が長期間続き、その間に変異が進んだという説だ。

免疫不全のヒトの体内にはウイルスが残り続けることがある。免疫系が弱い攻撃しか繰り出さない環境に長く置かれると、ウイルスは免疫から逃避する変異を蓄積しやすい。実際に南アではエイズウイルス(HIV)に感染した患者が半年以上新型コロナに感染し続けた事例が報告されている。体内でウイルスの変異が蓄積し、いくつかの変異はオミクロン型と共通の箇所で起きていた。

実は以前流行したアルファ型も、もともとは免疫不全患者の体内で変異が蓄積して生じた可能性が高いと考えられている。現在も誰かの体内に大量の変異を蓄積したウイルスが存在しており、その一部が世界中に感染を広げるという現象が今後も繰り返されるのかもしれない。

オミクロン型の症状についてはデルタ型と比べて重篤度が低いとする報告があり、このまま新型コロナウイルスの病原性は弱まる方向に進むのでは、という希望的な観測もある。しかし、出現前から変異ウイルスの性質を予測することは難しい。必要な感染対策をおこたらず、人間の側が備えを積み重ねて感染症に強くなることが、希望を現実のものにする一番の近道だ。

(日経サイエンス編集部 出村政彬)

詳細は12月25日発売の日経サイエンス2022年2月号に掲載 』

ここまで分かったオミクロン型 感染力は?ワクチンは?

ここまで分かったオミクロン型 感染力は?ワクチンは?
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC16DVQ0W1A211C2000000/

 ※ 今日は、こんなところで…。

『新型コロナウイルスの新たな変異型「オミクロン型」の感染が南アフリカだけでなく、英国やデンマークなど各国で急速に広がっている。日本でも入国者や濃厚接触者での感染確認が増えてきている。オミクロン型の性質について、これまでの分析や実験で明らかになってきたことをまとめた。

感染力は?

オミクロン型の感染力は非常に強く、デルタ型を上回る可能性がある。世界保健機関(WHO)によると、70を超える国・地域でオミクロン型の感染者が報告されている。海外渡航に関係した感染例だけでなく、市中感染が広がる国も増えている。

京都大学の西浦博教授らが11月1日~12月7日のデンマークのデータを分析したところ、オミクロン型の実効再生産数はデルタ型の約4倍だった。実効再生産数は1人の感染者から平均何人にうつるかを計算した値で、感染拡大スピードを表す。オミクロン型は累計感染者数が約1.4日で倍増するという猛烈なスピードで拡大している。

英保健安全局が10日に公表した初期報告によると、感染者から家庭内の接触者にうつる二次感染リスクはデルタ型の10.7%に対し、オミクロン型では21.6%と約2倍だった。家庭内の二次感染リスクは追跡しやすいため、ウイルスの感染力を調べる重要な指標とされている。ただ、今回の初期分析では感染者や接触者のワクチン接種歴や感染歴などを考慮していないため、免疫の影響は分からない。

ウイルスの真の感染力は、免疫を持たない集団で1人の感染者から平均何人にうつるかを示す「基本再生産数」で比べる。しかし、感染やワクチンによって免疫を持つ人が増えている現在の状況では基本再生産数の分析は難しい。デルタ型の基本再生産数は約5で、従来型の新型コロナウイルスの約2倍と推定されているが、オミクロン型の基本再生産数は今のところ不明だ。

重症度は?

オミクロン型に感染した場合の重症度については、まだ観察期間が短い初期データの段階で、はっきりしたことは分からない。感染から数週間たって重症化する場合もあることから、より長期のデータが集まるのを待つ必要がある。ただ、これまでに重症者の急増は確認されておらず、重症化リスクが高いというわけではなさそうだ。

欧州連合(EU)の専門機関である欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると16日時点で、欧州では重症度のデータがある症例はすべて無症状か軽症で、死亡例は報告されていない。英国では14日までに1人が死亡している。

南ア最大の民間保険会社ディスカバリー・ヘルスが14日に公表した分析では、オミクロン型の流行が始まった時期の成人の入院リスクは、従来型の流行と比べて29%低いという。ただ、南アでは大半の人が感染によって免疫を獲得しており、免疫が重症化を抑えている可能性がある。

オミクロン型の重症化リスクが仮に高くないとしても、感染拡大スピードが著しく速いことから、医療や検査などの逼迫が懸念される。WHOのテドロス事務局長は14日の記者会見で「重症になることもありうる。症状が軽いと決めつける人がいることを懸念している」と危機感をあらわにした。

テドロス事務局長=ロイター

香港大学の研究チームは、人から採取した組織を使ってウイルスを培養する実験で、オミクロン型は気管支ではデルタ型や従来型の70倍以上に増殖するが、肺では増えにくいとする研究結果を公表した。オミクロン型の重症化リスクが本当に低いとすれば、肺で増殖しにくいことが関係している可能性もあるが、あくまで試験管レベルの培養実験にとどまる。東邦大学の舘田一博教授は「実際に人の肺の中で起こっているのかは分からない。今後の検証が必要だ」と指摘する。

再感染しやすい?

オミクロン型は免疫をすり抜けて感染する「免疫逃避」の性質が強い。過去に新型コロナに感染した人の免疫が突破されて再感染するリスクは高くなっているようだ。

英保健安全局が11月20日~12月5日のデータを調べた初期分析によると、オミクロン型の感染者361人のうち25人が新型コロナへの再感染、デルタ型では約8万5千人のうち336人が再感染だった。年齢や地域などの要因を統計処理すると、オミクロン型の再感染リスクはデルタ型の5.2倍(3.4~7.6倍)となった。

南アのステレンボッシュ大学と国立感染症研究所なども、オミクロン型による再感染はデルタ型や南アで見つかったベータ型よりも起こりやすいとの分析を出している。英オックスフォード大学のジェームス・ネイスミス教授は「過去に感染したことがあるだけでは、オミクロン型の感染に対する免疫力はほとんどない」と話す。

ワクチンの2回接種の効果は?

オミクロン型の免疫逃避によって、ワクチンの効果が下がっているとの分析が増えている。特に感染予防や発症予防の効果は大幅に低下している可能性が高い。一方、重症化や死亡を防ぐ効果はある程度高いまま維持されているとの見方が強い。

英保健安全局などの初期分析によると、米ファイザー製ワクチンの発症予防効果は2回目接種から2~9週間後の人では88%(65.9~95.8)だが、10~14週間後では48.5%(24.3~65)、15週間以上たった人では30%台まで下がっている。英アストラゼネカ製ワクチンではさらに低下が顕著で、2回目接種から15週間以上たった人では発症を防ぐ効果がみられなかった。

英国ではワクチン接種が進む=ロイター

南アの民間保険会社ディスカバリー・ヘルスはファイザー製ワクチンの2回接種について、オミクロン型の流行が始まった時期の感染予防効果は33%で、デルタ型の流行期の80%より低いとの分析を公表している。一方、入院予防効果は70%で、デルタ型流行期の93%と比べれば下がっているものの「非常に優れた防御」だとしている。

ワクチン接種を完了した人の「ブレークスルー感染」は各国で確認されている。米疾病対策センター(CDC)は10日、オミクロン型の感染者43人の症例を分析した報告を公表。43人のうち8割はブレークスルー感染で、そのうち14人は追加接種も受けていた。ノルウェーでは、クリスマスパーティーの参加者で100人近い規模のブレークスルー感染のクラスター(感染者集団)が発生している。

長崎大学の森内浩幸教授によると「ワクチンはもともと(新型コロナの流行が初めて確認された)中国・武漢のウイルスに合わせて作ってある。変異を繰り返すと、ワクチンによって作られる抗体のうちウイルスに結合できないものが増えてしまう」という。一方で「抗体とは別の免疫の仕組みである細胞性免疫はウイルスの変異に耐えやすく、重症化を防ぐ効果は保たれやすい」と指摘する。

追加接種の効果は?

オミクロン型に対しても、ワクチンの追加接種(ブースター接種)によって発症予防効果の回復が期待できるようだ。英保健安全局などの初期分析によると、ファイザー製かアストラゼネカ製の2回接種の後にファイザー製の追加接種を受けた人では、70~75%程度の発症予防効果があった。

ワクチン接種を受けた人の血液を使った試験管レベルの実験でも、感染防御で働く「中和抗体」の効果が追加接種によって高まることが確認されている。米モデルナ製についても、米マサチューセッツ工科大学などのグループ、米国立アレルギー感染症研究所などのグループがそれぞれ査読前の研究結果を発表している。従来型ウイルスに比べると中和抗体の効果は低いものの、2回接種後と比べて大幅に改善した。

一般に、追加接種では中和抗体を含む抗体の量が増えるだけでなく、ウイルスに感染した細胞を排除する免疫細胞の働きなども強化される。感染や発症だけでなく、重症化を防ぐ効果も高くなると考えられている。

バイデン米政権のファウチ首席医療顧問は追加接種が依然有効だと指摘し、オミクロン型に特化したワクチンは「現時点で必要ない」との見方を示している。東京農工大学の水谷哲也教授は「特化したワクチンが必要かどうかは、オミクロン型の病原性の高さによって変わる。高くなければ既存ワクチンの追加接種を続けたほうがよい。だが高いと分かれば、特化したワクチンを接種したほうがよいだろう」と話す。

治療薬の効果は?

まだ実験データは限られているが、薬の種類によってオミクロン型の影響はかなりの違いが出てきそうだ。飲み薬では一定の効果があると期待できる一方、一部の抗体薬では効果の低下が懸念される。

ファイザーが開発中の「パクスロビド」は2種類の飲み薬を合わせて服用する。同社の初期段階の実験では、このうち1剤がオミクロン型ウイルスの「プロテアーゼ」と呼ぶ酵素の働きを抑え、ウイルスの複製を阻止する効果を確認したという。

ファイザーが開発中の「パクスロビド」=ロイター

英グラクソ・スミスクライン(GSK)は抗体医薬「ゼビュディ(ソトロビマブ)」について、オミクロン型の疑似ウイルスで効果を確認した。

だが、2種類の抗体を使う米リジェネロン・ファーマシューティカルズの抗体カクテル療法「ロナプリーブ(カシリビマブ・イムデビマブ)」は、試験管レベルの実験でウイルスを無力化(中和)する活性がないとの研究が複数出ている。感染者に実際に投与した場合の効果はまだ分からないが、効きにくくなっている可能性がある。

抗体薬で影響に違いが出ているのは、抗体が標的とするウイルスたんぱく質の部位が異なるからだと考えられる。ウイルスの変異によって標的部位のたんぱく質の構造が変化し抗体が結合しにくくなれば、薬としての効果が下がる恐れがある。(越川智瑛、落合修平、尾崎達也)』

新型コロナの特徴とは?かぜやインフルエンザと肺炎の違い

新型コロナの特徴とは?かぜやインフルエンザと肺炎の違い、重症化について
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1253.html

※ 雑用に見舞われているんで、今日は、こんなところで…。

※ もう一度、風邪(かぜ)、インフルエンザ、新型コロナ感染症肺炎の違いなんかを、復習しておこう…。

※ まず、「炎症」が起きる”場所”が違うんだよね。

※ 風邪の場合は、上気道がやられるというくらいで、「とどまって」いる…。

※ しかし、そこからさらに「奥に侵入される」と、気管や気管支までやられてしまう…。

※ インフルエンザは、こういう辺りまで侵入する…。

※ さらにはその先にある「肺胞」までもやられてしまう…。「肺胞」までやられて、「炎症」状態になると、「肺炎」となる…。

※ 新型コロナは、ここまで「侵入してくる」んだ…。

※ 身体にあらわれる「症状」にも、違いがある…。

※ 肺胞までやられて、「肺炎」となると、「酸素を体内に取り込むこと」ができなくなるから、いくら「呼吸しても」「息苦しい」状態となる…。

※ 血中酸素濃度も下がるから、身体の各細胞に、「酸素が、供給されなく」なる…。

※ この血中酸素濃度を、簡易的に測定するのが、「パルスオキシメーター」だ…。

※ こういう状態の人が、肺炎となりやすい…。

※ 肺炎になるのは、別に、「ウイルス」だけが原因では無い…。

※ 新型コロナが問題となる前には、「肺炎球菌」という細菌(ウイルスよりも、大きい。黄色ブドウ球菌とかの名前は、聞いたことがあるだろう)の方が、問題だった…。

※ 毎年、高齢者が罹患(りかん)して、けっこうな数が亡くなるんで、その「対策ワクチン」を一定の年齢に達した「ご老人」に、無料で接種したりしてた…。

※ そういう状況だったところへ登場したのが、この「新型コロナウイルス感染症」だ…。

※ 一定の割合で「重症化」し、肺炎を引き起こして、「人口呼吸器」が必要となる人が、「続出した」…。

※ どこの国でも、そんなに「大量の人口呼吸器必要患者」が発生することは、想定されていなかった…。「医療提供体制」が対応できず、どの国も右往左往したわけだ…。

※ トリアージ(医療リソースが限定されているんで、患者に”優先順位”をつけて、治療する患者と、そうでない患者を”選別”すること)を、泣く泣く実行した国もあった…。

※ 日本でも、「入院できず」「自宅待機」を迫られて、「自宅で亡くなる人」も出て、散々だった…。

※ いろいろ調べると、この新型コロナウイルスは、「ACE2」という受容体(細胞に侵入するときに使用するたんぱく質の配列(いわゆる、スパイクたんぱく質)を持っていて、「肺で増殖しやすい」性質を持っている…、ということが分かった…。

※ そして、また最近の報告では、「オミクロン株」は、この「肺炎まで引き起こす」ケースが、以前の株より「少ない」のでは、との説も出されている…、という状況なわけだ…。

『肺炎を起こすのは高齢者に多い

肺炎は、かぜやインフルエンザと同様に感染症の一つで、肺に炎症が起こる病気をまとめて「肺炎」といいます。一般には、細菌やウイルスの感染による急性のものを差し、重症化して命に関わることもあります。
また、高齢者は肺炎を起こしやすく、肺炎による死亡も高齢者になるほど多いといわれており、かぜやインフルエンザにかかると、肺炎になることがあります。
高齢者の場合、入院しているときや介護を受けている場合も、肺炎にかかりやすいとされています。

かぜ・インフルエンザと肺炎の違い

かぜのウイルスは、鼻やのど、いわゆる上気道に感染することがほとんどです。インフルエンザの場合は、ウイルスが上気道に加え、気管や気管支に感染することもあります。

一方、肺炎は肺そのもの、いわゆる「肺胞」にウイルスや細菌が感染し、炎症を起こします。肺胞は酸素と二酸化炭素の交換を行う組織ですが、肺炎の場合、この肺胞が炎症を起こすために息苦しさが起こります。

かぜやインフルエンザのウイルスが肺胞まで達することは、あまりありません。ただし、かぜやインフルエンザにかかって、気管や気管支まで感染して炎症を起こしていると、肺炎の原因である細菌が肺まで侵入しやすくなり、肺炎になるリスクがあります。

また、かぜと肺炎では発熱や症状も異なります。

かぜの場合、発熱はあまり持続せず、症状も鼻水やのどの痛みなど上気道の症状にとどまることが多いのですが、肺炎の場合は、発熱が持続し、せきやたん、呼吸困難などの呼吸器症状が目立つほか、寒気さやだるさといった全身の症状も起こります。また、肺炎になると、黄色や緑色の膿のようなたんが出るのも特徴です。

ただし、高齢者は肺炎にかかっていても発熱やせきといった症状が出にくいため、肺炎に気づきにくいことがあります。食欲がなかったり、ぐったりしているなど、普段と違って活動に乏しい様子があれば肺炎を疑うようにし、家族など周囲の人も注意しましょう。

肺炎を防ぐには

肺炎の予防が特に重要なのは、肺炎にかかりやすいとされている高齢者のほか、次のような人です。

呼吸器病(COPDなど)
喫煙している
心臓病、脳卒中、肝臓病、腎臓病、糖尿病
えん下機能が低下している
低栄養・運動能力低下で体がぜい弱

これらの肺炎のリスクが高い人は特に、「肺炎球菌」のワクチンを予防接種することがすすめられます。肺炎球菌は、市中感染の肺炎では原因としてもっとも多いとされ、特に高齢者の感染が非常に多い細菌です。

ワクチンには23価ワクチンと13価ワクチンがあり、13価ワクチンのあとに23価ワクチンを接種することで、予防効果が増強される可能性が期待されています。23価ワクチンには高齢者などに一部公費助成がありますので、市区町村に問い合わせてみましょう。

肺炎の検査と治療

肺炎が疑われると、発熱や呼吸数などを調べ、胸部X線検査、尿検査、たんの検査、血液検査などを行います。肺炎球菌が原因の場合、抗原が尿中に出てくるため、尿検査をするとわかります。たんも結核との鑑別を行うために必要な検査です。

肺炎とわかれば、原因となる病原体に合わせた抗菌薬を使って治療します。症状が軽ければ外来で治療できますが、重症化しやすい人は入院治療になります。

新型コロナウイルスと肺炎

新型コロナウイルスに感染すると、発症した人のおよそ80%は軽症のまま治りますが、20%は1週間ほどで重症化します。さらに5%は集中治療室に入り、2~3%は致命的な状態になると報告されています。

重症化する人は、当初、かぜのような症状がだらだらと続き、1週間ほどたってから呼吸困難があらわれます。重症化すると、血液が固まってできる「血栓」ができやすくなるといわれ、エコノミークラス症候群(肺塞栓)、や脳梗塞など血管の障害が起こることがあります。

新型コロナウイルスは鼻やのどに感染しやすく、この点はかぜと似ていますが、さらに肺自体にも感染して肺炎を起こします。新型コロナウイルスは、細胞のACE2という受容体と結合して侵入するのですが、肺の細胞にはこのACE2が多数あるため、感染しやすいのです。

新型コロナウイルスの場合、発熱は長くは続かず1日か2日で治ることもあります。そのため、治ったと勘違いする人も少なくありません。また、新型コロナウイルスは、症状のない人でも感染力があるということが知られています。このことから、無症状でも肺炎を起こしている可能性があると考えられます。

たとえ症状がなくても、感染を広げないためには、マスクをつけることが大切です。

新型コロナウイルスの治療

発症の2、3日前から発症の8日後くらいまで、新型コロナウイルスは増殖するため、感染しやすい状態になっています。この時期には抗ウイルス薬(レムデシビル)が有効といわれています。酸素吸入が必要な中等症から重症の成人の患者では(バリシチニブ)も併用します。

重症化する場合、発症後5日目くらいから症状が重くなるとされ、サイトカインストームという過剰な免疫反応が起こりやすくなります。この時期は、ステロイドなどの免疫調整薬が有効といわれています。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2020年10月号に詳しく掲載されています。』

英研究、オミクロンは「風邪の症状」

英研究、オミクロンは「風邪の症状」 全体の感染最多に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR16F7O0W1A211C2000000/

※ オミクロン株の場合、肺までやられる(肺炎となる)ケースは、少ないのではないか…、という報告だ。

※ しかし、まだまだ「データが少ない」し、「後遺症」の問題もあるんで、「せいぜいが、風邪程度だ!」と決めつけるのは、早計だろう…。

※ 感染者が増加すれば、免疫力の低い人は、一定の割合で「重症化」し、一定の割合で「亡くなる」…。

※ 極力、用心するに越したことはない…。

『【ロンドン=佐竹実】英国で感染が広がっている新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」について、鼻水や喉の痛みなど通常の風邪に似た症状が多いことが16日、首都ロンドンでの調査で分かった。英全体では同日、過去最多の約8万8千人の新規感染者を確認した。重症化率が低いとしても全体数が圧倒的に増えれば重症者や死者が増えかねないとして、政府は警戒を強めている。

ロンドンで実施された調査は、英キングス・カレッジ・ロンドンの遺伝疫学者ティム・スペクター教授が立ち上げた「ゾエCOVIDシンプトム・スタディー」。アプリで感染者が自分の症状を入力することで、流行中のウイルスの症状を把握する仕組みだ。オミクロン型で多かった症状は鼻水、頭痛、疲れ、喉の痛みなど通常の風邪と同様だった。スペクター教授は「風邪の症状がある人は家にいるべきだ。これにより流行を遅らせられる」と指摘した。

ロンドンでは感染者の7割強がオミクロン型とみられる。スペクター教授は、英国全体ではクリスマスまでにオミクロン型が支配的になり、年明けにはさらに多くの感染者が出ると予想している。

英政府は16日、新規感染者が約8万8千人だったと発表した。前日よりも約1万人増えて過去最多を更新した。オミクロン型の流行に周辺国も警戒している。フランス政府は16日、英国からの入国を18日から原則禁じると発表した。観光、ビジネス目的の渡航ができなくなる。

英国の感染者数は1月のピークを越えているが、ワクチン効果もあって入院患者は当時の5分の1以下に抑えられている。ただ感染者の母数が増えると重症者も一定数出る。医療従事者が感染することで働けなくなり、医療システムが回らなくなる懸念も出ている。

欧州連合(EU)の専門機関である欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると16日時点で27カ国で3158人のオミクロン型を確認した。症状が分かるケースは全て無症状か軽症で、死亡は報告されていない。

新型コロナ特集ページへ
https://www.nikkei.com/theme/?dw=20012202&n_cid=DSBNHE 』

『坂田亮太郎のアバター
坂田亮太郎
日経BP 「日経バイオテク」編集長
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別の視点

私がこのニュースで着目したのは「ZOE COVID Study」というアプリです。

英国政府の助成を受け、データの監修ではキングス・カレッジ・ロンドンも協力しています。英国内で既に470万人が利用しており、利用者はワクチン接種歴や感染していればその症状などをスマホのアプリを通じて入力します。こうしたプラットフォームがきちんと機能しているからこそ、急速に広まるオミクロン株の状況もリアルタイムに把握できるのでしょう。

日本のCOCOA(新型コロナウイルス接触確認アプリ)はダウンロード数が3000万を超えていますが、話題になるのはバグ情報ばかり。もっと有効に活用できないのでしょうか。

2021年12月17日 7:49 』

世界で急拡大 オミクロン型は”終わりの始まり”か【動画解説】

※ 今日は、こんなところで…。

※ 新型コロナのオミクロン株に関して、「朗報」が2つあったんで、紹介しておく…。

※ 朗報その1は、これだ…。

※ 今現在承認されている or 承認予定の「コロナ治療薬」(飲み薬、抗体治療薬)は、オミクロン株にも「効く可能性が高い」のではと言われている…。

※ その理由は、その「作用機序」が、「ウイルスの増殖を阻害」するものだからだ…。

※ いくら、オミクロン株が「スパイク・タンパク質を変異させても」、増殖を阻害されては「増殖できない」…。それで、オミクロン株の増殖も抑制されるだろうと、考えられている…。

※ オミクロン株全体の構造は、こういう「複雑至極なもの」だ…。

※ 朗報その2は、これだ…。

※ ウイルスの「変異」は、全く「ランダム」に生じるものらしい…。

※ それで、ドンドン変異して、「感染力が高まったり」「重症化率が高まったり」「致命率が高まったり」する方向の「変異」が、危惧されているわけだが、そういう方向の「変異」だけが生じるものでは「無い」…、ということだ…。

※ 逆に、自らの複製や感染性を、「妨げる方向」へも変異するものらしい…。

※ こういう方向での変異も、生じ得るものらしい…。

※ ということで、南アの「重症化が少ない」「致命率が少ない」という報告は、このウイルスの「終わりの始まり」なのではないか…、そういうことも「あり得る」という説を言ってる学者もいるらしい…。

※ とは言え、まだまだ「データが少ない」んで、注意して見ていく必要があるだろう…。

入院患者の大半が40歳以下 南ア・オミクロン型流行地

入院患者の大半が40歳以下 南ア・オミクロン型流行地
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR03EEY0T01C21A2000000/

 ※ どこの国でも、重症化しやすいとされていた「お年寄り」から、ワクチン接種を開始したからな…。30代、40代は後回しになったハズだ…。

 ※ その影響が出ている、ということか…。

 ※ この保険相の言うには、「感染力は、強いようだが、重症化する率は低い。従来のワクチンも、重症化予防の効果はある」ということのようだ…。

 ※ まあ、だんだん各国のデータが揃って来れば、もっと「確としたこと」が、判明して来るだろう…。

『【イスタンブール=木寺もも子】新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大を巡り、南アフリカのファーラ保健相は3日、入院患者の大半が40歳以下の若年層だと明らかにした。うちほとんどがワクチン未接種だという。ファーラ氏は南アが感染「第4波」に入ったとの認識も示した。

米ブルームバーグ通信は南ア国立感染症研究所のデータとして、オミクロン型の感染が集中するハウテン州ツワネで、40歳以下が入院患者の68%を占めると報じた。今年半ばに起きた感染第3波の初期段階では、50歳超が66%を占めていたという。

一方、南アのステレンボス大の研究グループは3日、1人の感染者が何人にうつすかを示す「実効再生産数」について、オミクロン型はデルタ型の2倍を超えるとする報告を公表した。感染力自体の強さと、ワクチンなどによる免疫をすり抜ける能力がどう影響しているかはなお不明だ。

南アでは3日、新たに約1万6000人の感染が確認された。前日より39%増えた。

ファーラ氏はオミクロン型が席巻する第4波について「これまでで最も感染増加ペースが速い」としたうえで、「症状は従来より軽く、特にワクチンを受けていれば軽い」と述べた。

【関連記事】欧州、オミクロンの死亡報告なし WHO「冷静対応を」』

オミクロン株 南ア医師“デルタ株と症状異なり 呼吸困難ない”

オミクロン株 南ア医師“デルタ株と症状異なり 呼吸困難ない”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211203/k10013373951000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_024

『 オミクロン株 南ア医師“デルタ株と症状異なり 呼吸困難ない”

2021年12月3日 20時41分

新型コロナの新たな変異ウイルスオミクロン株の存在を最初に発表した南アフリカでは、感染が急速に拡大しています。

NHKの取材に応じた地元の医師は、オミクロン株とみられる感染者はデルタ株とみられる感染者と多くが症状が異なり、呼吸困難に陥っていない、などと証言しました。

南アフリカでは、2日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者が1万1535人とこの2週間ほどで30倍以上に増えています。

NHKの取材に応じた首都プレトリア近郊の医師、モゼセ・ポアーネさんは保健当局によるウイルスのサンプル調査で、ことし9月には全体の91%がデルタ株だったのに対し、先月には74%がオミクロン株だったことから、ことし9月以前に診察した患者はデルタ株に感染し、この1週間余りで診察した7人の患者はオミクロン株に感染していたとみています。
ポアーネさんは以前のデルタ株とみられる感染者と最近のオミクロン株とみられる感染者は多くが症状が異なると指摘し「冬の間やことしの始めごろ、患者は頭痛、めまい、食欲の減退、体力の低下、せきなどを訴えていたが、せきは肺の奥深くからだった。だから多くが酸素が必要で、入院治療が必要だった。私が今、目にしている傾向は、のどにとどまっているせきで、入院治療の必要がない」と証言しました。

また、ポアーネさんは「先週、診察した感染者のうち、何人かはワクチンを接種済みだった」と述べ、オミクロン株でいわゆるブレイクスルー感染が起きた可能性があるとしています。

一方でその感染者たちの症状は軽いと述べ、オミクロン株に感染してもワクチンが重症化を防いでいるのではないかとの見方を示しました。

オミクロン株の感染力やワクチンの効果に及ぼす影響などはまだ分かっておらず、世界各国の科学者が調査を進めています。』

欧州、オミクロンの死亡報告なし WHO「冷静対応を」

欧州、オミクロンの死亡報告なし WHO「冷静対応を」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR03E720T01C21A2000000/

『【ロンドン=佐竹実、ウィーン=細川倫太郎】欧州連合(EU)の専門機関である欧州疾病予防管理センター(ECDC)は3日、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染者が16カ国で109人だったと発表した。現時点では無症状か軽症が目立ち、死者の報告はない。世界保健機関(WHO)にも死亡の報告は入っておらず、冷静な対応を呼びかけている。

ECDCによると、感染が確認されたのはドイツ(13人)やポルトガル(19人)など16カ国。多くがアフリカへの渡航歴があった。ドイツやベルギーなどでは感染が確認された地域との関連がないケースもあり、市中感染が広がっている可能性がある。症状がわかったケースは全てが無症状か軽症で、死亡の報告はなかった。

世界では35カ国で486人を確認した。南アフリカの国立感染症研究所によると、11月の新型コロナ感染の74%がオミクロン型だった。10月はデルタ型が92%で、急速にオミクロン型に置き換わった。重症者の割合はこれまでの流行時よりも低く、ワクチンなどでできた免疫が一定の効果を発揮している可能性がある。

オミクロン型は症例が少ないため毒性などはまだ正確には分かっていない。重症化しやすいのかどうかが今後の調査の焦点となりそうだ。WHOの報道官は3日、オミクロン型の感染者の死亡は報告されていないことを明らかにした。

イタリア政府の諮問機関、高等保健評議会のロカテッリ会長は3日、「オミクロンは強い感染力がある。だが重症化を引き起こし、ワクチンが効かないということを意味するものではない」などと語った。

ロイター通信によると、WHOのスワミナサン首席科学者は3日、オミクロン型について「パニックになるのではなく、準備と用心が必要だ」と呼びかけた。パンデミック(世界的大流行)の1年目とは異なり、現在はワクチンや治療薬の開発が進んで、新型コロナ対策のノウハウも蓄積されているからだ。

同氏によると、現在は世界の新型コロナ感染の99%はデルタ型。オミクロンが世界で優勢になるためには、「より感染力が強くなければならない」と述べたうえで「可能性はあるが、予測はできない」と強調した。

もっとも、欧州では冬場のデルタ型の流行で医療体制が逼迫するなどしており、各国はオミクロン型の拡大には神経をとがらせている。ベルギー政府は3日、6歳以上はマスクの着用を義務づけるなどの対策を発表した。小学校が冬休みに入る時期をほぼ1週間早めるほか、200人超が参加する屋内でのイベントは禁止される。デクロー首相は記者会見で患者数が増えて医療現場が逼迫していると強調し、「現状は受け入れられない」と国民に理解を求めた。

【関連記事】

・入院患者の大半が40歳以下 南ア・オミクロン型流行地
・オミクロン型、30カ国・地域に拡散 懸念指定から1週間 』

WHO「ワクチン変えるべきとの証拠無い」 オミクロン

WHO「ワクチン変えるべきとの証拠無い」 オミクロン
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR03EGZ0T01C21A2000000/

『【パリ=白石透冴】世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するライアン氏は3日、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」について「今のワクチンを変えなければいけないという証拠はない」と語った。変異ウイルスはワクチンの効果を下げる恐れがあると指摘されるが、接種率を高める努力をやめないよう呼びかけた。

SNS(交流サイト)上で質問を受け付ける方式で答えた。ライアン氏は「ワクチンは効果をあげている。重症化の危険が高い人への接種に注力しなければいけない」と強調した。ただ「やり方を変えなければいけないときに備えて、科学的な準備をすることも必要だ」と語り、ワクチンが効果をあげにくくなる時が来る可能性も論じた。

製薬各社は既にオミクロン型への対応を急いでおり、米ファイザーや米ノババックスが既に新しいワクチンを開発する意向を示している。』

アフリカ諸国、「差別的」渡航制限に反発

アフリカ諸国、「差別的」渡航制限に反発 WHOも懸念
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR29CWA0Z21C21A1000000/

『新型コロナウイルスの新たな変異型「オミクロン型」を巡る渡航制限にアフリカ諸国が反発している。欧州やアジアなどでも広く感染例が見つかっているにもかかわらず、主にアフリカが規制対象となっていることや、効果が不透明な点を「差別的」「非科学的」としている。国連や世界保健機関(WHO)もアフリカの孤立に懸念を示している。

「差別的な措置だ」。南アフリカのファーラ保健相は29日、オミクロン型が確認されても渡航制限の対象になっていない国があると指摘した。これまで英国、ドイツ、スウェーデン、スペイン、カナダ、香港など広範囲で感染が見つかっているが、多くの国の渡航制限は南アなどアフリカ南部に集中している。

南半球のアフリカ南部は夏を迎えており、欧米がクリスマス休暇に入る12月は観光産業にとって稼ぎ時のため渡航制限の影響は大きい。南アの国際関係・協力省は声明で、いち早くウイルスを検知して報告したことを「罰しているようなもの」と反発した。

アフリカ南東部、マラウイのチャクウェラ大統領は28日、自身のフェイスブックで、一連の渡航制限を「アフロフォビア(アフリカ恐怖症)」だと批判。「対策はアフロフォビアではなく科学に基づかなくてはならない」と指摘した。アフリカ疾病管理予防センターは渡航制限が「意義のある結果につながらないことが明らかになっている」と主張している。

オミクロン型を初期に診察した南ア医師会のクッツェー会長はオミクロン型について「患者は極めて軽症で、入院した人は誰もいない」と英BBCの番組で指摘した。世界各国が必要以上にパニックに陥っているかを問われると、「現時点では明らかにそうだ」と答えた。

渡航制限は、WHOも非現実的だとして懐疑的だ。BBCによると、WHOアフリカ地域事務局長のモエティ氏は「世界の複数の地域でオミクロン型が検出されているいま、アフリカだけを対象とした渡航禁止は世界的な連帯を損なう」と指摘した。WHOは各国に「リスクをもとにした科学的な対応」を促している。

先進国が人口分以上のワクチンを確保する一方、分配の遅れるアフリカでは接種率が1割にも満たない問題もある。国連のグテレス事務総長は29日の声明で渡航制限による「アフリカの孤立」に懸念を示したうえ、「低い接種率が変異ウイルスの温床となっている」と指摘した。

南アのラマポーザ大統領は29日、セネガルで開かれた中国とアフリカ諸国の首脳会議に際し、「国の富によって病と健康が分かれてしまう世界の構造がある」と述べた。

(イスタンブール=木寺もも子、ロンドン=佐竹実、カイロ=久門武史)』

オミクロン・デルタ・アルファ…よくわかるコロナ変異型

オミクロン・デルタ・アルファ…よくわかるコロナ変異型
(2021年9月17日 11:00 (2021年11月29日 17:06更新))
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCA104PK0Q1A910C2000000/

※ この記事によれば、「オミクロン型」の変異は、RNAの「塩基配列」の変異にとどまるものでなく、「スパイクタンパク質」部分の「アミノ酸配列」の変異を確認した…、ということだ…。訂正しておく…。他の「○○型」においても、同様のようだな…。

感染力、重症化はまだ不明 再感染のリスク高い可能性―WHO

感染力、重症化はまだ不明 再感染のリスク高い可能性―WHO
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021112900365&g=int

 ※ 感染力は、「6倍」という話しもあるようだ…。

 ※ 変異は、RNAの「塩基配列」においての話しであり、それが人間の細胞に侵入する際のスパイク(突起状の形状)部分の変異にまで及ぶのか、感染し易さに結びつくのか、重症化率・死亡率の上昇に及ぶのか…、などということは、「まだ、データ不足で、明確なことは言えない…。」というのが、現状であるようだ…。

 ※ しかし、ワクチンが全く「効力が無い」ということでは無いようだ…。

 ※ 個人でできることは、限られている…。

 ※ マスク予防、手指の消毒・手洗いの励行、密を避ける…という「感染症対策」を取ること…。

 ※ 情報収集、しっかりやって、注視しておくこと…。

 ※ ワクチン接種情報(広報)を、見逃さないこと…。

 ※ 特に、「世界の感染状況」の把握は、重要だろう…。

 ※ これまで通り、という話しだな…。

『南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」について、世界保健機関(WHO)は28日、最新の調査結果を発表した。デルタ株など他の変異株より感染が広がりやすいかは「まだ不明」としつつ、「暫定的な証拠は、コロナに感染したことのある人が再び感染するリスクはより高いことを示唆している」と明らかにした。
ワクチンの効果などへの影響は専門家と調査中という。

オミクロン株、欧州・豪で確認相次ぐ 感染拡大受け規制復活―入国、全面禁止も

 重症化を起こしやすいかも「まだ不明」とした。判断には数日から数週間かかるが、初期の研究報告では「若い人は症状が軽い傾向がある」と若年層が重症化しにくい可能性を指摘。南アの入院率が上昇傾向にあるが、「感染者全体の数が増えていることが理由の可能性もある」と評価を控えた。PCR検査は「オミクロン株の感染も検出している」と、精度への影響は現時点で見られないと明らかにした。

 個人が取れる最も効果的な対策は他者との距離の確保だと強調。マスクの着用や換気の実施、人混みを避けるなどの基本的な取り組みとワクチン接種を呼び掛けた。最も警戒レベルが高い「懸念される変異株(VOC)」に指定しており、各国に監視の強化などを改めて要請。世界的なワクチン供給の不平等を解消することが急務だとも訴えた。』

変異ウイルス命名、中国に配慮? 米FOXニュース

変異ウイルス命名、中国に配慮? 米FOXニュース
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM282UA0Y1A121C2000000/

『【ニューヨーク=共同】米FOXニュースは27日、新型コロナウイルスの新たな変異ウイルスの名前「オミクロン」について、世界保健機関(WHO)が中国への配慮などから原則を曲げて決めたとの見方が出ていると伝えた。ギリシャ文字のアルファベット「クサイ」が中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席の姓である「習」の英語表記「XI」と同じため飛ばされたという。

変異株はこれまで最初の「アルファ」から12番目の「ミュー」まで確認され、次は順当なら「ニュー」「クサイ」と続く予定だったが、15番目の「オミクロン」と命名された。WHO報道官はFOXに「ニューは(英語で『新しい』を意味する)『NEW』と混同されやすい」と説明。「XI」は「一般的な姓であり、WHOはいかなる集団にも嫌がらせとなることをしない」と強調した。

対中強硬派の米野党共和党のコットン上院議員はツイッターで「WHOは公衆衛生より中国共産党の機嫌を気にしている」と批判した。』