※ 過去の大雪画像(たぶん、関東地方…)を、ネットで拾った…。
※ 今日は、こんな所で…。







※ これは、京都府か…。
世界のでき事について、あれこれ考える。
※ 過去の大雪画像(たぶん、関東地方…)を、ネットで拾った…。
※ 今日は、こんな所で…。
※ これは、京都府か…。
『日本海寒帯気団収束帯(にほんかいかんたいきだんしゅうそくたい、Japan sea Polar air mass Convergence Zone:JPCZ)とは、冬季に日本海で形成される、長さ1,000 km程度にわたる気団の収束帯のことである。また、名称そのものが難しいため、一部のメディアにおいて線状降雪帯(せんじょうこうせつたい)と通称で言い換える[1]こともある。
概要
冬の日本海では、暖流である対馬海流などの影響で比較的暖かい海水の上を、寒気団の冷たい風が通り抜けることで、背の低い雪雲(乱層雲)ができる。本来であれば、雲の高さは2,000 mから3,000 m程度である。また、気象衛星の雲画像でも分かるように、雪雲は筋状に何十本も平行に並ぶ(筋状収束雲)。しかし時に、この筋が平行ではなく、一定のラインで衝突することがある。これが日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)である。
原因としては、朝鮮半島北部にそびえる白頭山やその周囲の長白山脈の影響が指摘されている[2]。最高で2,700 mを超える高い山により、寒気の気流が強制的に二分され、再び合流するときに収束する。雲の高さと山の高さがほぼ同じであるため、上空の雲で見えなくなるようなことがなく、人工衛星からの雲画像でもはっきりと写る。実際、JPCZは白頭山付近から南東に伸びるように位置することが多い。
JPCZのライン上では、しばしば小さな台風のような渦(カルマン渦、擾乱)が発生する。これに伴って小さな低気圧が発生し、その中心では積乱雲が発達して雷や雹といった激しい天候になることがある。また、JPCZは主に日本海側の雪に影響を及ぼすが、日本列島を越えて太平洋側にまで伸びることもある。
影響を受けやすい地域
福井県嶺南?嶺北地方や岐阜県西部山沿い、滋賀県北部、兵庫県北部、京都府北部、鳥取県全域、島根県東部、山口県北部、長野県北部山沿い、福島県会津地方、山形県全域がこれに該当するが、偏西風の蛇行次第によっては稀に秋田県内陸中央?南部や群馬県北部、長野県北部、愛知県北部、広島県北部、福岡県北部もJPCZの影響を受けることがある。
JPCZの上陸地点は気圧配置に対応して東西に移動するため決まった位置というものは無く、東北南部から山陰までの広い範囲に影響を及ぼしうる[3]。特に福井県嶺南(若狭湾周辺)への上陸頻度が最も高く、次いで兵庫県北部から京都府北部(丹後半島周辺)、福井県嶺北地方も頻度が高い。
寒気が非常に強く、偏西風が南方へ大きく蛇行した場合は岐阜県西部平野部、愛知県西部・三重県北部・京都府南部等の太平洋側にも風上の山地を超えてJPCZが流入することがあり、名古屋市や岐阜市、四日市市、京都市等で大雪が降る際の典型的な気象条件として挙げられる。
大雪をもたらした事例
日本海寒帯気団収束帯は過去に北陸西部、山陰に加え、東海地方や近畿地方の都市部に何度も大雪をもたらしており、これらの地域での主要な大雪の原因となっている(特に断りが無い場合、地名の後の数字は積雪を示す(単位:cm)。太字は観測史上最大、太字&斜字は最大積雪の世界記録)。
1930年代以前
1916年12月28日:名古屋17 岐阜30 津14 京都22 大阪6 神戸9 広島13 松山1
1918年1月(大正7年豪雪):伏木148(7日) 金沢133 境61(8日) 彦根93 福井170 新潟66(9日)
1922年1月21日:名古屋25 岐阜47 彦根80 八丈島3
1923年1月3日:名古屋24 彦根71 浜松1 八丈島2
1926年12月25日 - 26日:京都20 神戸1 彦根47 広島11 浜田25 境60
1927年2月(昭和2年豪雪):高田375(9日) 金沢167 福井209 境65(12日) 伏木159 敦賀127(13日) 伊吹山1182(14日)
1934年1月26日 - 27日:福井162 境88 豊岡157
1936年
1月31日 - 2月1日:岐阜58 八丈島2 大阪10 豊岡162
2月3日 - 5日:豊岡186 京都32 彦根83 敦賀124 輪島54
1940年代
1940年1月:輪島71(25日) 境56 米子45(26日) 金沢180 福井191(27日) 敦賀127 西郷88(28日) 高田261 富山208 彦根59 豊岡88(30日) 伏木182(31日)
1945年
1月 - 2月:輪島110 相川52 新潟103(1月18日 - 19日) 浜田38(2月4日) 豊岡159 伏木140(2月5日) 彦根65(2月6日) 高田377 富山165 金沢130(2月26日)
12月19日:名古屋49 岐阜53 浜松3 御前崎0 彦根57 豊岡65 鳥取60。釧路で12月18日に最低海面気圧 957.7hPa(観測史上2位)を記録している
1947年2月:名古屋23 岐阜27(3日) 富山110(17日) 松江58(18日) 西郷52(19日) 金沢143 豊岡117(20日) 敦賀138 境70 米子53(21日) 輪島60 福井149 鳥取129(22日)
1950年代
1954年1月26日:京都41 奈良5 松江35 米子58
1957年3月14日 - 15日:京都18 神戸1 浜田14 萩7
1960年代
1962年1月:京都15 広島10 呉2(23日) 西郷107(27日)
1963年1月 - 2月(昭和38年1月豪雪)
金沢:1月22日 - 23日の2日間で降雪量96、1月27日に積雪181
伏木:1月24日 - 25日の2日間で降雪量132、1月27日に積雪225
福井:1月24日 - 26日の3日間で降雪量144、1月31日に積雪213
境:74(1月27日) 94(2月2日)
松江:62(1月26日) 83(2月3日)
米子:72(1月16日) 80(2月4日)
西郷:77(1月31日) 93(2月1日)
1965年12月17日:名古屋20 岐阜19 彦根35 舞鶴30 浜松0
1970年代
1971年2月4日:松江100 浜田20 境63 米子63
1977年2月17日 - 18日:金沢126 福井147 敦賀138 境55 八丈島2 三宅島0 伏木121 富山136 彦根45 舞鶴55 豊岡140 西郷68 米子51 鳥取105 宇和島20
1980年代
1981年1月(五六豪雪):伏木154 富山160 金沢125 豊岡102 鳥取80(13日) 舞鶴48(14日) 敦賀196 福井196(15日) 西郷46(16日)
1982年1月17日:浜田53 松江36 広島11 呉4 松山2 萩17
1984年2月8日 - 10日(五九豪雪):名古屋19 豊岡131 西郷36 敦賀113 富山122 彦根73 舞鶴83
1988年2月3日 - 4日:名古屋19 岐阜28
1990年代
1995年12月25日 - 26日:四日市53 京都14 など
1996年1月10日:岐阜48
1997年1月22日:宇都宮11 前橋2 熊谷1 四日市24 伊良湖5 八丈島2 京都15 大阪5 姫路6 津山23 岡山3 福山1 呉5 高知1 山口12
2000年代
2000年2月16日:名古屋16 岐阜22 浜松1 御前崎0 彦根43 舞鶴78 鳥取67
2002年1月3日:名古屋17 岐阜29 浜松0 八丈島0 呉1
2005年(平成18年豪雪)
12月18日 - 19日:この時は瀬戸内海に流れ出た雲が四国山地で再発達し、太平洋側の高知市でも9cmの記録的大雪となっている。岐阜25 名古屋23 広島17 など
12月22日 - 23日:岐阜32 名古屋13 広島12 など
2010年代
2010年2月4日 - 6日:新潟市付近で記録的大雪。新潟81(26年ぶり)
2010年12月 - 2011年(平成23年豪雪)
12月31日 - 1月1日:山陰西部で記録的大雪。米子89 境72 松江56(40年ぶり) 鳥取53 京都9 など
1月30日 - 31日:福井県で記録的大雪。福井119(25年ぶり) 大野187 今庄244
2012年2月2日(平成24年豪雪):舞鶴87 彦根47 名古屋15 など
2014年12月17日 - 18日:名古屋23 広島8 など
2015年1月1日 - 2日:京都府南部では記録的大雪となった。京都22(61年ぶり) 福井56 豊岡42 など
2016年1月24日 - 25日(平成28年の大雪):長岡95 伏木80
2017年
1月14日 - 15日:三重県北部や西日本の広い範囲で大雪。三重県四日市市で1995年12月以来の記録的大雪。広島19 京都14
1月23日 - 24日:山陰・北近畿・滋賀県湖東中心に記録的大雪。鳥取県智頭108 彦根60 鳥取57 米子45 松江39
2月10日 - 12日:山陰・北近畿で再び記録的大雪。鳥取91 豊岡80
2018年(平成30年の大雪)
1月10日 - 12日:北陸平野部、特に新潟県下越地方で記録的大雪。新潟80 伏木87
2月5日 - 8日:北陸西部や山陰西部で記録的大雪。福井147(37年ぶり) 金沢87 境64 松江49
2020年代
2021年1月7日 - 10日(令和3年の大雪):北陸平野部の広範囲で記録的大雪。高田249(35年ぶり) 富山128(35年ぶり) 福井107
2022年12月18日 - 20日(令和5年の大雪):主に北陸平野部や山形、福島、秋田内陸南部を中心に記録的な大雪。新潟68 長岡101 柏崎88 下関93 肘折224 大井沢143 金山104 湯沢90 横手79 など
2023年1月24日 - 25日(令和5年の大雪):主に西日本を中心に記録的な大雪。真庭93 』
大雪もたらした「JPCZ」 記録的な降雪、数年に1度の寒気も影響
https://www.asahi.com/articles/ASPDW53M2PDWUTIL030.html
『「数年に1度」の寒気が25日から日本列島を覆い、各地で大雪となった。特に今回は、西日本の日本海側では記録的な大雪となった。その原因は何だったのか。
兵庫県朝来市で71センチ、滋賀県彦根市で68センチ――。27日明け方までの24時間降雪量をみると、統計開始以降、過去最多を更新したのはいずれも近畿だった。名古屋市でも27日午前に2センチの積雪を観測。太平洋側の都市部にも影響は及んだ。
気象庁によると、今回の大雪をもたらしたのは「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と呼ばれる現象とみられるという。
メカニズムはこうだ。大陸からの北風が、朝鮮半島北部の高い山脈で二つに分かれる。日本海へ抜けた風は海上で再び合流すると、海上から水蒸気を取り込むことで帯状の雪雲を発達させる。福井県内の国道で車両の立ち往生が発生した2018年2月の大雪でも発生したという。
今回も、25日からこうした雲が断続的に発生し、山陰や近畿、東海に流れ込み続けたことで、まとまった雪をもたらしたとされる。
鳥取地方気象台は26日夜遅く、「顕著な大雪に関する気象情報」を発表した。災害が発生する可能性が高まり、今後さらに短時間の大雪が降ると見込まれる場合に出される情報だ。
すでに雪害が発生しやすい北陸や東北の気象台で運用され、今年1~2月には新潟、富山、金沢、福井の4地方気象台から計10回出された。今月から近畿、中国でも発表されるようになった矢先だった。
今回は、JPCZに加え、1…
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1月の寒波 上空と海の温度差60度近く 雪雲の発達強まり大雪に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230204/k10013970281000.html
『この冬一番の寒気が流れ込んだ1月の大雪の際、日本海では上空と海面の温度の差が60度近くもあったことが海上の観測でわかりました。研究グループは、比較的暖かい海の上空に、非常に強い寒気が流れ込んだことなどで雪雲の発達が強まったと分析しています。
1月24日から25日にかけて、日本の上空にこの冬一番の非常に強い寒気が流れ込んで各地で大雪となり、JR京都線などが立往生したほか、道路での車の立往生も相次ぎました。
このとき、三重大学などの研究グループは兵庫県沖の日本海に船を出して観測を行い、気球なども使って上空の気温や風向き、海面水温などを調べました。
当時、日本海にはJPCZ=「日本海寒帯気団収束帯」による発達した雪雲が次々と流れ込んでいましたが、▽上空5000メートル付近の気温がマイナス45度だった一方、▽海面水温は14度となっていて温度の差が最大で59度もあったことがわかりました。
周辺では、比較的暖かい水面から蒸発した水蒸気が冷たい空気で冷やされて発生する「蒸気霧」という現象も確認されました。
研究グループは、比較的暖かい海の上空に非常に強い寒気が流れ込んだことで海面から大量の水蒸気が発生して雪雲の発達が強まり、大雪につながったと分析しています。
海面水温が比較的高かったのは、対馬海峡から日本海に流れ込む「対馬暖流」の影響のほか、地球温暖化の影響も考えられるということで、研究グループは、今後も水温の上昇が続くと寒気が南下した際の雪の量が増える可能性もあると指摘しています。
観測を行った三重大学の立花義裕教授は「“線状降雪帯”とも言える現象に海が及ぼす影響について貴重なデータが得られていて、今後も観測を行って気象予測の精度の向上につなげたい。まだ今シーズンは強い寒波が来る可能性があり、安心しないでほしい」と話しています。』
あすから今冬一番の非常に強い寒気 大雪や低温に早めの備えを
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230123/k10013957331000.html
※ 今日は、こんな所で…。
『この冬一番の非常に強い寒気が流れ込むため、24日から北日本から西日本の日本海側で大雪や猛吹雪となるほか、ふだん雪の少ない西日本の太平洋側の平地でも大雪となる見込みです。気温が平年よりかなり低くなって、各地で交通への影響や水道管の凍結のおそれもあります。予定の変更を検討するなど大雪や低温への備えを早めに進めてください。
気象庁によりますと、日本の南の海上を進む低気圧の影響で中国地方などで雪が降っていて、午前8時までの6時間に
▽兵庫県香美町兎和野高原で7センチ
▽広島県北広島町の八幡と
▽鳥取県大山でそれぞれ5センチの雪が降りました。
さらに24日から26日木曜日ごろにかけて、冬型の気圧配置が強まり、西日本から東日本の上空にはこの冬一番の非常に強い寒気が流れ込む見込みです。
このため、北日本から西日本の日本海側を中心に大雪や猛吹雪となり、同じところに雪雲がかかり続けた場合には、短時間で積雪が急激に増えるおそれがあります。
また、ふだん雪の少ない九州や四国など太平洋側の平地でも大雪となるおそれがあります。
降雪量予想 北陸で70センチから100センチ
24日朝から25日朝までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで
▽北陸で70センチから100センチ
▽東北で60センチから80センチ
▽関東甲信と近畿、中国地方で50センチから70センチ
▽東海で40センチから60センチ
▽九州北部で30センチから50センチ
▽四国で20センチから40センチ
▽九州南部で10センチから20センチと予想されています。
さらにその後、26日の朝までの24時間の降雪量は
▽北陸で70センチから100センチ
▽東北で60センチから80センチ
▽関東甲信と近畿、中国地方で30センチから50センチ
▽東海で20センチから40センチと予想されています。
全国的に風も強まり
▼24日の最大風速は
▽北陸と西日本の各地、それに沖縄県で23メートル
▽関東甲信と九州北部で20メートル、▽東北で18メートルと予想され、
▼24日の最大瞬間風速は北陸と西日本の各地、それに沖縄県で35メートルの見込みです。
また、東日本や西日本、沖縄・奄美の広い範囲で大しけになると予想されています。
気温もかなり低くなり、25日の最低気温は
▽札幌市でマイナス11度
▽長野市でマイナス8度
▽仙台市でマイナス6度
▽高知市や熊本市でマイナス4度
▽東京の都心や広島市でマイナス3度
▽名古屋市でマイナス2度
▽大阪市でマイナス1度などと予想されています。
気象庁は、大雪や猛吹雪による交通への影響や暴風、高波に警戒するとともに、水道管の凍結や着雪による停電などにも十分注意するよう呼びかけています。
最新の情報を確認して、23日のうちに大雪や低温への備えを進めてください。
大雪が予想される地域では車の立往生などが発生するおそれもあり、外出の予定の変更も検討するようにしてください。
水道管が凍結したらどうする?
厚生労働省によりますと、ふだん気温がそれほど低くならない地域では、最低気温がマイナス4度以下になると水道管が凍結しやすくなります。
特に、屋外に出ていて、北向きで日陰になりやすい場所や風があたりやすい場所にある水道管は、凍結しやすいということです。
凍結を防ぐためには、外気がふれる部分を保温材やタオルで覆ったり少量の水を流したままにしたりするなどの対策が有効で、寒冷地では「水抜き栓」を使い事前に水を抜いておくことも大切です。
もし凍結した場合は、その部分を溶かすため、タオルなどを巻いてゆっくりとぬるま湯をかけるようにしてください。熱湯をかけると水道管が破裂するおそれがあります。
また、万が一、断水した場合に備えて飲料水を備蓄したり浴槽に水をためておいたりすると安心です。
水道管の凍結による断水は過去に相次いでいて、今回の予想と似たような非常に強い寒気が流れ込んで西日本の各地で記録的な大雪や低温となった2016年1月には、九州や四国、中国地方、近畿などの21の府県で50万4000戸あまりが断水しました。
厚生労働省は今月20日、全国の水道事業者や都道府県に対し、凍結の対策を指示していて「全国的に低温が予想されているため、各家庭でも備えを進めてほしい」と話しています。
寒さや大雪への備え 専門家に聞く
厳しい寒さや大雪への備えについて、日本赤十字北海道看護大学災害対策教育センター長の根本昌宏教授に聞きました。
停電や断水、物流の遅れが起きることも想定されることから、使い捨てカイロや湯たんぽなど電気を使わずに体を温められる手段を確保し、食料や日用品を3日分準備しておくことなどが必要だとしたうえで、「最も重要なことは、情報収集と連絡手段として大事なツールである携帯電話のバッテリーを切らさないことで、ポータブルバッテリーを用意しておくなどの準備を各家庭で必ずやってほしい」と呼びかけました。
一方、注意点としては、発電機を使用する場合は一酸化中毒の危険があることから、屋内ではなく必ず屋外で使用することや、使い捨てカイロや湯たんぽを長時間使用すると低温やけどのおそれがあるとして、就寝時には使用しないことをあげ、高齢者は低体温症になっていても自分で気づきにくいことから、周りの人がこまめに声をかけることが重要だと指摘しました。
根本教授は、「停電や断水などが起こった時に、使ったことのない道具を使おうとすると、事故を招く危険性があるので、キャンプで使う寝袋があれば、それを使うとか、自分が使い慣れたもので体を温めるなど、難しく考えずに、自分たちのできる範囲で安全対策を行ってほしい」と話していました。
“身近に手に入るアイテムで自宅の寒さ対策”動画が話題
全国的に厳しい寒さが予想される中、身近に手に入るアイテムで自宅の寒さ対策を紹介した動画がインターネット上で話題を呼んでいます。
これは30代の女性が去年11月に動画投稿サイトに公開したもので、今月20日時点で再生回数が80万回を超えるなど話題を集めています。
動画では、自宅の窓際にビニールのカーテンを追加で取り付けたり、冷気が入るのを防ぐプラスチックのパネルを取り付けた結果、室内の温度が上がったと説明しています。
このほか、100円ショップで手に入るこん包用のシートを窓際に取り付けるなど、簡単にできる寒さ対策の動画も公開しています。
女性によりますと、こうした対策によって、使用する電気の量が去年よりも抑えられているということで、視聴者からも「参考になった」などとコメントが寄せられているということです。
動画を投稿した女性は、「寒くなるということで、エアコンをつけたりすれば簡単に温かくできるが、それだと電気代も高くなってしまうので、まずは自分でできることから始めてみるのがいいんじゃないかと思います」と話していました。
各地の大雪に警戒が必要な期間(23日午前11時時点)
【東北】
24日朝から25日にかけてです。
【関東甲信】
24日朝から25日にかけて警報級の可能性が高くなっています。
【北陸】
24日朝から26日木曜日にかけてで、24日朝から25日は警報級の可能性が高くなっています。
【東海と近畿】
24日朝から25日にかけてです。
【中国地方】
24日朝から25日にかけて警報級の可能性が高くなっています。
【四国】
24日朝から25日にかけてです。
【九州北部と南部】
24日朝から25日にかけて警報級の可能性が高くなっています。』
台風16号発生 日本への直接の影響はない見込み
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220923/k10013833121000.html
『23日午後、フィリピンの東の海上で、台風16号が発生しました。日本への直接の影響はない見込みです。
気象庁の観測によりますと、23日午後3時、フィリピンの東の海上で熱帯低気圧が台風16号に変わりました。
中心の気圧は1000ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで中心から半径165キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
台風は1時間に15キロの速さで西へ進んでいて、このあとも西寄りに進みフィリピンなどに接近すると予想されています。
日本への直接の影響はない見込みで、気象庁は付近を通る船舶に注意するよう呼びかけています。』
台風15号は温帯低気圧に 静岡では猛烈な雨 土砂災害など警戒
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220924/k10013834561000.html
※ 引き続き、16号が発生しているようなので、要注意。
『台風15号は温帯低気圧に変わりました。
静岡県では断続的に猛烈な雨が降って、平年の9月1か月分を超える記録的な大雨となり、引き続き土砂災害の危険性が高いところがあります。
関東甲信や北日本でも局地的に雨雲が発達していて、土砂災害や川の増水、低い土地の浸水に警戒してください。
台風は温帯低気圧に
気象庁の観測によりますと、台風15号は午前9時に東海道沖で温帯低気圧に変わりました。
23日夜から24日朝にかけて静岡県では発達した積乱雲が流れ込み続ける「線状降水帯」が発生するなどして、1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降り続き、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を23日夜10時前から24日午前3時までに16回発表しました。
静岡県では各地で記録的な大雨となり、12時間に降った雨の量は
▽静岡市で404ミリ
▽静岡市鍵穴で383ミリ
▽森町三倉で342.5ミリ
▽浜松市船明で272ミリなどど、いずれも観測史上最も多くなりました。
静岡市ではわずか半日で平年の9月1か月分の雨量の1.4倍に達しました。
湿った空気や前線の影響で、この時間は静岡県のほか、関東や東北にも発達した雨雲がかかっています。
▽午前9時50分までの1時間には静岡県東伊豆町稲取で80.5ミリの猛烈な雨が降り、
▽午前11時半までの1時間には伊豆大島の大島空港で57ミリの非常に激しい雨が降りました。
静岡県、福島県、神奈川県では土砂災害の危険性が非常に高まり各地に「土砂災害警戒情報」が発表されています。
関東甲信や北日本 24日夜にかけて非常に激しい雨のおそれ
今後の見通しです。
温帯低気圧と前線の影響で関東甲信や北日本では24日夜にかけて雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨になるおそれがあります。
25日昼までの24時間に予想される雨の量はいずれも多いところで
▽関東甲信で100ミリ
▽東北で80ミリ
▽北海道と東海で60ミリと予想されています。
気象庁は土砂災害や川の増水、低い土地の浸水に警戒するとともに、強風や高波、落雷、竜巻などの突風に注意するよう呼びかけています。
静岡ではしばらく警戒 関東甲信も急な状況悪化に備えを
記録的な大雨となった静岡県では、土砂災害の危険性が高い状態が続いている地域があります。
雨がやんだあとに土砂災害などが起きることがあり、自治体の避難情報などを確認し安全を確保し続けてください。
関東甲信でも24日夜にかけて局地的に雨が強まり急激に状況が悪化するおそれがあります。
最新の気象情報を確認してください。
静岡 浸水被害は9市町で60棟
静岡県によりますと、24日午前6時現在、今回の大雨の影響で県内の9つの市と町で住宅合わせて60棟に床上や床下が浸水する被害が出ているということです。
現在、各自治体が被害状況を確認していて、浸水被害はさらに増える可能性があるとしています。
内訳は、
▽島田市では床上浸水が9棟、床下浸水が19棟
▽掛川市では床上浸水が5棟、床下浸水が6棟
▽浜松市では床上浸水が3棟、床下浸水が6棟
▽森町で床上浸水が3棟
▽川根本町では床上浸水が1棟
▽菊川市では床下浸水が3棟
▽牧之原市と御前崎市ではそれぞれ床下浸水が2棟
▽吉田町では床下浸水が1棟となっています。
現在、各自治体が被害状況を確認していて、静岡県は、浸水被害はさらに増える可能性があるとしています。』
台風15号発生 あすにかけ太平洋側に接近 土砂災害などに警戒を
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220923/k10013832351000.html
『23日午前、高知県の南の海上で、台風15号が発生しました。台風は23日夜から24日にかけて西日本から東日本の太平洋側に接近する見込みです。東海や近畿、関東甲信を中心に大雨となるおそれがあり、土砂災害や低い土地の浸水などに警戒が必要です。
気象庁の観測によりますと、23日午前9時、高知県室戸岬の南およそ300キロの海上で熱帯低気圧が台風15号に変わりました。
中心の気圧は1000ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで中心の北側280キロ以内と南側185キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
台風は1時間に20キロの速さで北へ進んでいて、23日夜から24日にかけて西日本から東日本の太平洋側にかなり接近したあと、25日の朝までに温帯低気圧に変わる見込みです。
東海や近畿、関東甲信を中心に25日にかけて、雷を伴って激しい雨が降り、局地的には1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
24日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽近畿、東海で200ミリ、
▽関東甲信で120ミリと予想され、
さらに25日の朝までの24時間には
▽東海で100ミリから200ミリ、
▽関東甲信で100ミリから150ミリの雨が降る見込みです。
西日本と東日本の太平洋側では海上を中心に風が強まり、ところによって波が高くなる見込みです。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒するとともに、強風や高波、落雷、竜巻などの突風に注意するよう呼びかけています。
3連休の期間中、海や山など屋外のレジャーには危険が伴うことがあるほか、交通機関に影響が出る可能性もあり、最新の気象情報を確認するようにしてください。』
台風14号、最強級に急発達 高い海水温・季節風影響か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE180LF0Y2A910C2000000/
『台風14号は非常に強い勢力で九州に上陸した。気象庁が「過去に例がないほど危険」とみる台風14号は、予想を上回って過去最強級の勢力へ急発達した。通過した海域の温度が高く、季節風の影響も受けて大量の水蒸気が流入したとみられている。気象庁は新たに宮崎県に大雨特別警報を出し、広い範囲で警戒を呼びかけている。
「住家が倒壊するような猛烈な風、命の危険があるような災害の可能性がある」。18日午後、気象庁の担当者は台風14号が接近した九州地方へ最大限の警戒を求めた。
統計のある1951年以降、上陸時にもっとも中心気圧が低かったのは61年「第2室戸台風」の925ヘクトパスカルで、59年「伊勢湾台風」の929ヘクトパスカルが続く。台風14号の中心気圧は17日、これらを上回る勢力の910ヘクトパスカルになった。
米軍合同台風警報センター(JTWC)は一時、台風14号を最も強い区分の「スーパー台風」に位置づけた。1分間平均の最大風速が毎秒約67メートルを超える規模の台風が該当するという。気象庁の担当者は「当初の予想より発達し、16日の夜から急激に勢力が強まった」と説明する。
予想を上回る急発達をもたらしたのは大量の水蒸気の流入だ。9月は日本の南海上の海面水温が高く、台風が通ってきた海域は28度以上とみられる。温度が高ければ蒸発する水蒸気の量が増えて台風にたえず流れ込み、勢力が衰えにくい。
九州大の川村隆一教授(気候力学)は南西方向からの季節風の影響も挙げる。季節風は例年この時期、強弱を繰り返しながら弱まるが、比較的強く吹いたタイミングが台風14号の接近に重なった。フィリピン近海の大量の水蒸気が台風の反時計回りの風に接続するように流れ込んだ可能性が高いという。
気象庁によると、台風14号の上陸時の中心気圧は935ヘクトパスカルとなり勢力はやや弱まった。しかし速度は時速約20キロと遅く、大きな暴風域を維持したままゆっくり北上する。同庁担当者は「猛烈な風が長時間続く。台風から離れた地域も広範囲で大雨への警戒が必要」と指摘する。
地球温暖化が進む中、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、台風の強さや大きさが増している可能性があると指摘している。国内外の研究機関なども大型化や勢力が強まるとの未来像を示す。気温が高まったり海面水温が上昇したりすると、空気中の水蒸気量が増えて台風が発達しやすい条件が整うという。
IPCCが2021年に発表した第6次評価報告書によると、1分間平均の最大風速が毎秒50メートル以上となるような強い熱帯低気圧の発生の割合は過去40年間で増加した可能性が高い。北西太平洋の熱帯低気圧は、その強度のピークに達する緯度が北方に移っているとしている。
また非常に強い熱帯低気圧の割合と、最も強い熱帯低気圧のピーク時の風速は、地球温暖化の進行に伴い、地球規模で増加すると予測している。
気象庁や文部科学省が20年にまとめたリポート「日本の気候変動2020」は、温暖化が進むと台風が強大化して日本に接近する可能性があると指摘する。世界の平均気温が今後上昇した場合をシミュレーション(模擬実験)すると「スーパー台風の強度で日本にまで達する」という。
リポートは、日本の南の海上で台風が最も発達した場合について、中心気圧が860ヘクトパスカル程度、最大風速が毎秒85~90メートルになる可能性があると指摘した。地球温暖化の進行も踏まえたうえで、勢力の強い台風へ備える必要性が高まっている。
(都市問題エディター 浅沼直樹、矢野摂士、秦明日香)
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・台風14号、なぜ「スーパー台風」に 勢力維持し九州上陸 』
台風14号、福岡・柳川に上陸 東海道新幹線が一部運休へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE174FS0X10C22A9000000/
『宮崎に大雨特別警報
台風14号は18日午後7時ごろ、鹿児島市付近に上陸して北へ進み、19日午前3時ごろには福岡県柳川市付近に上陸した。気象庁は18日、台風接近で記録的な大雨の可能性が高まったとして宮崎県に大雨特別警報を発表した。大雨特別警報は5段階の警戒レベルで最も上のレベル5に相当する。17日には鹿児島県に台風の特別警報を発表し、暴風、高潮、波浪への警戒を呼びかけていた。
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気象庁によると、鹿児島への上陸時の中心気圧は935ヘクトパスカルで、統計がある1951年以降で4番目の低さとなった。勢力は上陸時の「非常に強い」から19日午前0時の観測で「強い」に変わった。九州を縦断した後、進路を東寄りに変えて20日ごろにかけて本州付近を北東に進むとみられる。
気象庁は18~19日、宮崎県北部と熊本県で線状降水帯が発生したとして「顕著な大雨に関する気象情報」を出した。中国、四国、近畿でも19日にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあるとしている。
JR各社は新たに19日の計画運休を発表した。東海道新幹線は名古屋―新大阪間で19日午後4時ごろから最終列車にかけて運休し、東京―名古屋間は大幅に運転本数を減らす。20日も始発から午前中にかけて一部区間の運転を取りやめる可能性がある。
山陽新幹線の広島―博多間、19日は計画運休
山陽新幹線は広島―博多間で19日始発から終日計画運休する。新大阪―広島間では始発から列車の本数を減らし、19日午後2時ごろから順次運転を取りやめるとしている。京阪神エリアを発着する特急列車も同日午前から運休する予定だ。
日本航空は18日、九州発着便を中心に約300便が欠航した。19日は約450便が欠航し、4万5千人余りに影響する。全日空も19日の約300便を欠航することを決めた。
政府は18日、首相官邸で台風14号に関する関係閣僚会議を開いた。岸田文雄首相は「国民の安全安心の確保に万全を期すため先手先手で対応にあたってほしい」と呼びかけた。
台風14号は19日午前5時現在、福岡県飯塚市付近を時速約20キロで北へ進んだ。中心気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心の北東側260キロ以内と南西側185キロ以内が暴風域となっている。
18日の最大瞬間風速は午後10時現在、大分県佐伯市で50.4メートル、鹿児島県屋久島町尾之間で43.5メートル、宮崎県小林市で41.1メートル。いずれも観測史上1位を更新した。宮崎県内では都城市など複数の観測点で18日夜までの24時間雨量が500ミリを超えた。
気象庁によると、19日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、九州北部45メートル(60メートル)、九州南部、中国40メートル(60メートル)、四国、近畿30メートル(45メートル)、北陸、東海25メートル(35メートル)。
19日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、四国500ミリ、九州南部、九州北部400ミリ、東海300ミリ、中国、近畿250ミリ、関東甲信200ミリ。
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警戒 防災情報、知って備えを
ニューズレター https://regist.nikkei.com/ds/setup/briefing.do?n_cid=DSREA_newslettertop 』
台風11号 勢力維持し沖縄本島に接近 暴風や高波に厳重警戒
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220829/k10013793561000.html
※ 今日は、こんなところで…。
※ 秋雨前線がかかっているから、前線に向かって台風からの「湿った空気」が吹きつけて、大雨・洪水になる危険性が高い…。
※ 厳重注意だ…。
『猛烈な台風11号は勢力を維持したままこのあと沖縄本島地方に接近する見込みで、9月1日にかけて暴風や高波に厳重に警戒してください。
台風は沖縄の南で停滞したあと北上して再び沖縄県に近づくおそれがあり、最新の情報に十分注意してください。
大東島地方 暴風域から抜けるも強風や高波に警戒を
気象庁によりますと、猛烈な台風11号は、午後5時には、那覇市の南東140キロの海上を1時間に25キロの速さで西南西へ進んでいるとみられます。
中心の気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートルで中心の半径95キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
雨や風など 今の状況
沖縄地方は長期間 影響のおそれ
台風は、このあとも発達しながら沖縄の南へ進み、中心気圧は9月1日には915ヘクトパスカルに達すると予想され、沖縄本島地方や先島諸島でもこれから1日にかけて風が強まる見通しです。
9月1日にかけての最大風速は
▽沖縄本島地方で25メートル
▽大東島地方で23メートル
▽先島諸島、奄美地方で20メートル
最大瞬間風速は
25メートルから35メートルに達すると予想されています。
大東島地方では猛烈なしけとなっていて、沖縄本島地方と奄美地方では昼すぎから、先島諸島でも9月1日には大しけとなる見込みです。
台風は、2日は沖縄の南で動きが遅くなったあとその後、北上して再び沖縄県に近づくおそれがあり、風や波などの影響が長期間続くおそれがあります。
台風が近づく地域では風が急激に強まるおそれがあります。
暴風や高波に厳重に警戒し、自治体などからの避難の情報に十分注意してください。
台風の今後の進路予想など
西日本や東海 東北などで局地的に雨雲が発達
一方、本州でも大気の状態が不安定になっています。
前線が本州付近にかかり、台風や高気圧のふちを回るように南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるためで、西日本や東海、東北などで局地的に雨雲が発達しています。
特に、前線上の低気圧が近づく北海道の太平洋側や東北北部では雨が続き、総雨量が多くなるおそれがあります。
気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に十分注意するよう呼びかけています。
最大瞬間風速 70mに達するおそれ 新幹線の速度に匹敵
台風11号は31日、中心付近の最大瞬間風速が75メートルになると予想され、接近する沖縄県の大東島地方では最大瞬間風速が70メートルに達するおそれがあります。
専門家で作る日本風工学会によりますと、最大瞬間風速70メートルは時速に換算するとおよそ250キロと、新幹線の速度に匹敵するということです。
屋外の行動は極めて危険で、住宅の一部は倒壊し、鉄骨の建物でも変形するおそれがあるほか、電柱やブロック塀が倒れたり、走行中のトラックが横転したりすることがあるということです。
2003年の台風14号では、沖縄の宮古島で74.1メートルの最大瞬間風速を観測し、割れた窓ガラスで屋内にいた女性1人が死亡したほか、風力発電用の風車の倒壊が相次ぎました。
2015年の台風15号では、沖縄の石垣島で71メートルの最大瞬間風速を観測し、車が飛ばされたり電柱が倒れたりする被害が相次ぎ、沖縄県で11人がけがをしたほか、最大で2万戸余りが停電しました。
大東島地方の南大東島で観測史上最も強い最大瞬間風速は1961年10月2日の65.4メートルで、70メートルの風が吹くと、このときを超えるような記録的な暴風となります。
風が強まる前に頑丈な建物に移動して外出を控え、屋内では窓から離れるようにしてください。
台風11号なぜ急速に発達したのか?
短時間で急速に発達し、31日には猛烈な勢力になると予想される台風11号。
その原因と考えられるのが「高い海面水温」と「台風が比較的コンパクトなこと」です。
台風11号は、28日午後3時に発生した当初は中心の気圧が1004ヘクトパスカルでしたが、30日午後3時には935ヘクトパスカルと非常に強い勢力となり、わずか2日で70近くも急激に低下しました。
【原因1「海面水温の高さ」】
なぜ、ここまで急速に発達したのか。
気象庁によりますと、考えられる原因の1つが「海面水温の高さ」です。
台風11号が通過する日本の南の海域には海面水温が30度以上と温度が高い領域が広がり、平年と比べても1度から2度ほど高くなっています。
こうした海域を通過することで、台風に大量の水蒸気が供給され、発達につながったとみられます。
【原因2 台風の大きさも影響か】
さらに、台風が比較的コンパクトな点も影響したといいます。
台風は強風域の半径が500キロ以上だと「大型」となりますが、台風11号は午後3時の時点で165キロから220キロほどです。
こうした台風は比較的少ない水蒸気の量でも雲が中心に向かってまとまりやすく発達しやすいということで、急速な発達の原因になっているのではないかとしています。
政府が情報連絡室を設置
台風11号の接近に伴い、政府は30日、夜9時半に総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置して、情報収集と警戒に当たっています。 』
【速報】台風11号 大東島で猛烈な風 動きも遅く長期間影響のおそれ
https://www.nippon.com/ja/news/fnn20220831410442/
『台風11号は31日朝、沖縄の大東島地方に接近し、猛烈な風が吹き荒れた。
今後も台風は動きが遅くなるため、長引く影響に注意が必要。
沖縄・北大東村の31日午前7時ごろの様子。
サトウキビ畑などが、激しい風にあおられている。
台風による影響で、沖縄・北大東空港では、最大瞬間風速48.4メートルと猛烈な風が吹いた。
また沖縄では、那覇市と周辺離島へと結ぶ船が全便欠航となり、防護ネットを張るなど、台風への備えが進められている。
大東島地方は31日午前、台風の暴風域から抜けたが、このあと台風は南寄りに進み、9月2日以降は、沖縄の南で動きが遅くなる予想。
このため長時間、台風の影響を受けるおそれがある。
9月1日にかけての予想最大瞬間風速は、沖縄本島地方で35メートルとなっていて、台風の進路にあたる地域では警戒が必要。
また、フィリピンの東にある熱帯低気圧が、早ければ31日にも台風に発達する見通しで、「ダブル台風」への警戒も必要。
(FNNプライムオンライン8月31日掲載。元記事はこちら)
[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.] 』
「秋雨+ダブル台風」 豪雨リスク、最大級の警戒を
編集委員・気象予報士 安藤淳
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK282RH0Y2A820C2000000/
『■ウェザープラス 日本列島は活発な秋雨前線と台風の影響で、来週初めにかけて大荒れになる可能性が高い。台風11号は日本の南をゆっくり動く見通しだ。勢力はさらに強まり、「スーパー台風」級に発達する恐れがある。加えて台風12号も発生し、「ダブル台風」が前線を活発化させる。西日本や北日本を中心に全国的に大雨が降りやすく、記録的な降水量になるところも出てきそうだ。災害の起きやすい気圧配置の典型と言え、最大級の警戒が必要になる。
夏の太平洋高気圧は日本の東海上で強く、その周囲を時計回りに吹く風によって、日本付近には南から暖かく湿った空気が入りやすい。大陸の秋の空気との間に秋雨前線が発生し、北日本にかかっている。台風11号や12号は南からの空気の流れを強め、前線を刺激する。台風11号は比較的ゆっくりと移動しており、前線は数日間、活発な状態で同じようなところに停滞する可能性がある。
東西の温度コントラストがあるため、前線は緯線に対してやや北に傾いているのが特徴だ。台風が本州から離れていても、前線に近い北日本などには雨雲がかかりやすい。東海や西日本なども湿った空気の影響で大気が不安定となり、雲が急発達する恐れがある。
一方、関東甲信は晴れ間が出るタイミングもありそうだ。曇りや雨の間は気温が低めだが、熱帯の空気が勢いを増すため、いったん日差しが出れば気温が上昇して蒸し暑く、熱中症を起こしやすい天気になる。
台風11号の雲はよくまとまっており、30日夜に中心付近の最大風速が55メートルに達して「猛烈な」台風となった。周辺海域の海面水温は30度以上あり平年より高い。27度以上が台風の発達に適しているとされ、それを大きく上回る。さらに発達し、中心気圧は1日には915ヘクトパスカルまで下がると気象庁は予想する。
米軍の合同台風警報センターも30日時点の予想で、最大風速が135ノット(約70メートル)程度に達すると見込む。風速の単位の違いなどから、そのまま気象庁の数値と比較できないが、最強の「カテゴリー5」もしくはすぐ下の「同4」となり、130ノット以上というスーパー台風の条件に近づきそうだ。
日米両機関とも、31日には南海上に台風12号が発生する可能性があると予想する。12号も強まるのか、発達しないまま弱まるのか、まだはっきりしない。2つの台風が近くにあると、互いに影響を及ぼし合う「藤原の効果」が起きることがあり、動きは複雑化して予想は難しくなる。
台風は上空の偏西風に乗って動くが、現状では偏西風はかなり北を流れているため、11号や12号の動きは遅い見通し。11号は南西に進んだ後、来週初めごろにはゆっくり北上するとみられる。上空の気圧の谷の影響もあって前線はますます活発になり、北日本や西日本を中心に雨量が増えることも考えられる。
その後、進路次第では台風11号本体の雨雲が西日本や東日本にかかるかもしれない。最悪の場合、勢力をあまり弱めないまま上陸することもあり得る。既に土壌中の水分は多くなっている。河川の氾濫や土砂災害が起きやすいので、いつでも避難できるよう準備し、最新の情報に注意する必要がある。
台風が日本の南海上で発達し西寄りに進むと、上昇気流によって上空に達した空気が降りてくる付近で高気圧を強める場合がある。条件がそろえば太平洋高気圧の発達につながる。悪天候が一段落した後、来週後半には高気圧が西日本から東日本にかけて広い範囲を覆い、再び夏空が広がる可能性がある。
気象庁はもともと、今年は秋口でも残暑が厳しくなる公算が大きいと予想していた。熱帯太平洋のラニーニャ現象の影響も考えると、このまま涼しくなり秋を迎えるよりも、暑さがぶり返すとみるのが自然だ。9月とはいえ、まだ暖気の勢いは強い。日射によって気温が上昇し、最高気温が30度以上の真夏日が再び各地で観測されるかもしれない。
▼秋雨前線
秋空をもたらす大陸の比較的冷たい空気と、夏の太平洋高気圧の勢力圏との境目にできる前線。梅雨前線に似ているが、季節の移ろいとともに南下し涼しくなっていく点が異なる。台風シーズンとも重なるため、大量の水蒸気が供給され大雨をもたらすことがある。関東甲信や東海で9月の雨量が最多なのはこのためだ。
安藤淳(あんどう・きよし) 1987年日本経済新聞社入社。科学技術部、産業部を経て98~2002年ワシントン駐在。03~07年パリ支局長。現在、
編集委員兼論説委員。環境・エネルギー、先端医療などを取材。気象予報士609号
ニューズレター https://regist.nikkei.com/ds/setup/briefing.do?n_cid=DSREA_newslettertop 』
近畿北部で記録的大雪 車の立往生など交通影響に厳重警戒を
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211227/k10013405621000.html
※ 「ラニーニャ現象の発生」→「大雪現象の確率が高い」…、という予想が、「的中 」しつつあるな…。
『数年に一度クラスの強い寒気が流れ込んでいる影響で特に近畿北部では記録的な大雪となっています。
28日にかけて近畿や北陸、新潟県などで積雪はさらに増える見込みで車の立往生など交通への影響に厳重に警戒するとともに、雪崩や着雪による停電などにも十分な注意が必要です。
気象庁によりますと、日本の上空に数年に一度クラスの強い寒気が流れ込んでいる影響で日本海側で雪が降り続け、特に近畿北部では記録的な大雪となっているところもあります。
27日朝にかけての24時間の降雪量は、
▽兵庫県朝来市和田山で71センチ(~4時)
▽滋賀県彦根市で68センチと(~5時)
いずれも統計を取り始めてから最も多くなりました。
午後1時の積雪は、
▽滋賀県の米原市で68センチ、彦根市で67センチ
▽鳥取県倉吉市で60センチ
▽兵庫県豊岡市で44センチなどとなっているほか、
発達した雪雲は東海にも流れ込み、
▽岐阜市で8センチなどとなっています。
西日本から北日本の日本海側では、積雪が平年のこの時期の2倍以上に達しているところが多く、平年は数センチしか積雪のない彦根市や倉吉市では30倍以上に達しています。
雪の量の見通し 車の立往生の危険も
今後の雪の見通しです。
発達した雪雲はしだいに東へ移動していて、北陸や新潟県、東北などでも警戒が必要です。
28日昼までの24時間に降る雪の量は、
いずれも多いところで、
▽新潟県で80センチ、
▽近畿で70センチ、
▽東北、関東北部、岐阜県で60センチ、
▽長野県と北陸で50センチ、
▽中国地方で30センチなどと予想されています。
また、風の強い状態も続き、北海道や北陸にかけての海上では、大しけやしけが続く見通しです。
大雪による交通への影響に厳重な警戒が必要で、雪崩や、着雪による停電、屋根からの落雪にも十分注意が必要です。気象庁と国土交通省は大雪となっている地域では不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。また、27日朝は西日本や東日本の各地で氷点下の冷え込みとなったため、路面の凍結によるスリップ事故や歩行中の転倒にも十分注意が必要です。
官房長官「大雪の際 不要不急の外出極力避けて」
松野官房長官は記者会見で「あすにかけて北日本から西日本の日本海側を中心に、降雪量が増える見込みであり、引き続き厳重な警戒、注意が必要だ。これまで特段の人的被害などは確認されていないが、昨日は鳥取県の鳥取自動車道で車両滞留が発生し、本日も滋賀県の国道で通行止めが発生しているほか、鉄道、航空の運休など交通機関への影響が生じている」と述べました。
そのうえで「政府は、官邸危機管理センターに情報連絡室を設置するとともに、防災担当大臣のもと、関係省庁による災害警戒会議を開催し、大規模な車両滞留の回避に向けた取り組みと災害発生時における応急対応などを確認し、共有をした」と述べました。
そして「大雪となっている地域にお住まいの皆様は、あすにかけて交通障害などに警戒するとともに、気象情報や道路などに関する関係機関の情報にも注意をしてほしい。また、大雪の際には不要不急の外出を極力避けるようお願いしたい」と述べました。
注目のコンテンツ
大雪に備える 車の“立往生” 注意点や対策は? https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/basic-knowledge_20211215_01.html?utm_int=detail_contents_news-link_001
大雪のリスクが高まったとき、気をつけたいのが車の「立往生」。もしもの時の注意点や対策のポイントです。
大雪に備える 注意したいポイントは? https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/20201216_01.html?utm_int=detail_contents_news-link_002
大雪になると「雪下ろし」「雪崩」による事故のほか、「孤立」が起きやすくなります。雪に不慣れな都市部では「歩行中の転倒」や「車のスリップ」による事故も起きます。注意してほしいポイントをまとめました。 』
“ラニーニャ現象”発生で、この冬の雪は…気象予報士が解説
https://http476386114.com/2021/11/13/%e3%83%a9%e3%83%8b%e3%83%bc%e3%83%8b%e3%83%a3%e7%8f%be%e8%b1%a1%e7%99%ba%e7%94%9f%e3%81%a7%e3%80%81%e3%81%93%e3%81%ae%e5%86%ac%e3%81%ae%e9%9b%aa%e3%81%af%e6%b0%97%e8%b1%a1/
鳥取など各地で大雪、立ち往生も 28日にかけ警戒続く
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE260U80W1A221C2000000/
『強い寒気が流入し、冬型の気圧配置が強まった影響で、日本列島は26日、厳しい冷え込みとなり、各地で大雪となった。28日にかけても日本海側を中心に大雪が続き、北日本と北陸は雪を伴った強い風が吹く見込み。気象庁は、暴風雪、路面凍結などによる交通障害、高波に警戒を呼び掛けた。
鳥取県智頭町の鳥取自動車道上り線では午後6時半ごろ、大型トレーラーが進めなくなり、後続車70台以上が一時立ち往生した。国土交通省鳥取河川国道事務所などによると、最大2.1キロの渋滞が発生した。このほか、名神高速道路などの一部区間が通行止めになった。空の便も北海道や日本海側の空港を発着する便を中心に欠航が出た。
気象庁によると、北日本の上空約5千メートルには、氷点下45度以下の寒気が流れ込んでいる。智頭町では26日午後10時までの6時間降雪量が昨冬までの最多を更新する43センチに上り、深刻な交通障害が発生する恐れがあるとして「顕著な大雪に関する気象情報」を発表。12時間降雪量は群馬県みなかみ町で60センチに達したほか、新潟県妙高市、福島県只見町でも50センチを超えた。未明に東京都心部で、朝には鹿児島県で初雪を観測した。
雪が舞う松江城周辺(26日夜、松江市)=共同
26日の最高気温は、福島市(鷲倉)で氷点下10.5度、青森市(酸ケ湯)で同9.8度と、北日本を中心に氷点下にとどまる観測点が相次いだ。大阪市は5.8度と平年より5度以上低かった。
強い冬型の気圧配置は28日にかけて続く見通し。太平洋側でも大雪となる地域があるとしている。
27日夕方までの24時間予想降雪量はいずれも多い場所で、北陸、近畿90センチ、東北、関東甲信、東海、中国60センチ、四国、九州北部20センチ、九州南部10センチ。その後の24時間は東北、関東甲信50~70センチ、北陸、東海40~60センチ、近畿30~50センチ、中国20~40センチ。〔共同〕』
エルニーニョ/ラニーニャ現象とは
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino.html
※ 今日は、こんなところで…。
『エルニーニョ/ラニーニャ現象
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれ、それぞれ数年おきに発生します。エルニーニョ現象やラニーニャ現象は、日本を含め世界中の異常な天候の要因となり得ると考えられています。
1997年11月の月平均海面水温平年偏差 1988年12月の月平均海面水温平年偏差
図1 1997年11月の月平均海面水温平年偏差(左)及び、1988年12月の月平均海面水温平年偏差(右)
図1は典型的なエルニーニョ現象及びラニーニャ現象が発生している時の太平洋における海面水温の平年偏差の分布を示しています(平年値は1981〜2010年の30年間の平均;赤が平年より高く、青が平年より低く、色が濃いほど平年偏差が大きいことを表します)。左の図は、1997/98エルニーニョ現象(1997年春に発生、1998年春に終息)が最盛期にあった1997年11月における海面水温の平年偏差、右の図は1988/89ラニーニャ現象(1988年春に発生、1989年春に終息)が最盛期であった1988年12月における海面水温の平年偏差です。日付変更線(経度180度)の東から南米沿岸にかけての赤道沿いで、赤あるいは青の色が濃く、海面水温の平年偏差が大きくなっています。
エルニーニョ/ラニーニャ現象に伴う太平洋熱帯域の大気と海洋の変動
平常時の状態
太平洋の熱帯域では、貿易風と呼ばれる東風が常に吹いているため、海面付近の暖かい海水が太平洋の西側に吹き寄せられています(図2上)。西部のインドネシア近海では海面下数百メートルまでの表層に暖かい海水が蓄積し、東部の南米沖では、この東風と地球の自転の効果によって深いところから冷たい海水が海面近くに湧き上っています。このため、海面水温は太平洋赤道域の西部で高く、東部で低くなっています。海面水温の高い太平洋西部では、海面からの蒸発が盛んで、大気中に大量の水蒸気が供給され、上空で積乱雲が盛んに発生します。
エルニーニョ現象時の状態
エルニーニョ現象が発生している時には、東風が平常時よりも弱くなり、西部に溜まっていた暖かい海水が東方へ広がるとともに、東部では冷たい水の湧き上りが弱まっています(図2中)。このため、太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が平常時よりも高くなっています。エルニーニョ現象発生時は、積乱雲が盛んに発生する海域が平常時より東へ移ります。
ラニーニャ現象時の状態
ラニーニャ現象が発生している時には、東風が平常時よりも強くなり、西部に暖かい海水がより厚く蓄積する一方、東部では冷たい水の湧き上がりが平常時より強くなります(図2下)。このため、太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が平常時よりも低くなっています。ラニーニャ現象発生時は、インドネシア近海の海上では積乱雲がいっそう盛んに発生します。
エルニーニョ/ラニーニャ現象に伴う太平洋熱帯域の大気と海洋の変動
図2 エルニーニョ/ラニーニャ現象に伴う
太平洋熱帯域の大気と海洋の変動
エルニーニョ・南方振動(ENSO)
南太平洋東部で海面気圧が平年より高い時は、インドネシア付近で平年より低く、南太平洋東部で平年より低い時は、インドネシア付近で平年より高くなるというシ−ソ−のような変動をしており(図3)、南方振動と呼ばれています。南方振動は、貿易風の強弱に関わることから、エルニ−ニョ/ラニーニャ現象と連動して変動します。このため、南方振動とエルニーニョ/ラニーニャ現象を大気と海洋の一連の変動として見るとき、エルニ−ニョ・南方振動(ENSO:エンソ)という言葉がよく使われています。
ダーウィンと世界各地の年平均海面気圧偏差の相関係数(x10)
図3 ダーウィンと世界各地の
年平均海面気圧偏差の相関係数
係数が正の値のところはダーウィンの気圧が通常より高いときにその場所の気圧も通常より高い傾向にあり、係数が負の値のところはダーウィンの気圧が通常より高いとき、逆に通常より低い傾向にある。数字の大きさがその傾向の程度を示す。黒四角および十字の記号は、その地点の気圧が南方振動指数の算出に用いられるダーウィンとタヒチの位置を示す。』
日本の天候に影響を及ぼすメカニズム
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino3.html
『エルニーニョ現象が日本の天候へ影響を及ぼすメカニズム
エルニーニョ現象が発生すると、西太平洋熱帯域の海面水温が低下し、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が不活発となります。このため日本付近では、夏季は太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、気温が低く、日照時間が少なくなる傾向があります。また、西日本日本海側では降水量が多くなる傾向があります。冬季は西高東低の気圧配置が弱まり、気温が高くなる傾向があります。
図1 エルニーニョ現象が日本の天候へ影響を及ぼすメカニズム
ラニーニャ現象が日本の天候へ影響を及ぼすメカニズム
ラニーニャ現象が発生すると、西太平洋熱帯域の海面水温が上昇し、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が活発となります。このため日本付近では、夏季は太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、気温が高くなる傾向があります。沖縄・奄美では南から湿った気流の影響を受けやすくなり、降水量が多くなる傾向があります。冬季は西高東低の気圧配置が強まり、気温が低くなる傾向があります。
図2 ラニーニャ現象が日本の天候への影響を及ぼすメカニズム
インド洋熱帯域の海洋変動が日本の天候へ影響を及ぼすメカニズム
夏季にインド洋熱帯域で海面水温が高いと、インド洋全域で海面気圧が低めになり、赤道に沿って西太平洋まで低気圧場が伸張してくる傾向が見られます。このときフィリピンのミンダナオ島東方では、低気圧場に向かって吹く北東風偏差が発生、フィリピン付近を中心に下降流となり、積乱雲の活動が不活発になります。日本付近では太平洋高気圧の北への張り出しが弱くなり、北日本を中心に多雨・寡照となる傾向があり、沖縄・奄美では高温となる傾向が見られます。
インド洋熱帯域の海面水温は、エルニーニョ/ラニーニャ現象が発生すると、エルニーニョ監視海域の海面水温の変動に遅れて変動する傾向があります。このことから、エルニーニョ現象終息後の夏季に、北日本を中心に多雨・寡照、沖縄・奄美で高温となることがあります。また、ラニーニャ現象終了後の夏季に、その逆の傾向が現れますが、インド洋の海面水温が高い場合ほど顕著ではありません。
図3 インド洋熱帯域の海洋変動の日本の天候への影響』
“ラニーニャ現象”発生で、この冬の雪は…気象予報士が解説
富山テレビ
地域
2021年11月11日 木曜 午後7:00
https://www.fnn.jp/articles/-/268647
※ 既に、「ラニーニャ現象」が発生している…、という情報だ。
※ 大雪になるのか…。
※ これも、「地球規模の気候変動」の一つなのか…。
『 冬の気配がする富山県内ですが、この冬も、急なドカ雪や大雪に注意が必要です。
気象庁は、毎月「エルニーニョ監視速報」という情報を発表していて、10日発表された速報によりますと、10月からラニーニャ現象が発生しているとみられ、今後、冬の終わりにかけてラニーニャ現象が続く可能性が高くなっています。
大雪だった昨シーズンも、ラニーニャ現象がおきていました。
ラニーニャ現象の冬は、偏西風が日本付近で南へ蛇行し、冬型の気圧配置が強まり、寒気が流れ込みやすくなることがあります。
この冬も、西日本を中心に寒い冬になると予想されています。
ラニーニャ現象が起きていた前の冬。
富山市は35年ぶりの大雪になりました。
2000年以降、ラニーニャ現象の年は日本海側で大雪になるという状況がたびたび起きています。
この冬の降雪量は、「ほぼ平年並み」の予想で、富山の冬らしい冬が予想されていますが、さらに強い寒気の南下によって急なドカ雪になるおそれもありますので、備えておきましょう。』
台風10号と11号が発生 10号は3連休中 東日本接近のおそれ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210805/k10013183391000.html
『5日午後、那覇市の北東で台風10号が発生しました。沖縄本島地方では非常に激しい雨のほか強風や高波に注意が必要です。3連休の期間中、東日本に近づくおそれがあり最新の情報に注意するよう呼びかけています。一方、日本の東では台風11号が発生し、気象庁は付近を通る船舶に警戒を呼びかけています。
気象庁の観測によりますと、5日午後3時、那覇市の北東120キロで熱帯低気圧が台風10号に変わりました。
中心の気圧は994ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで、中心から半径280キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
台風は1時間に20キロの速さで北北東へ進んでいます。
台風に近い沖縄本島地方では1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあるほか、風が強まり波も高くしけになる見込みです。
台風は6日の午後以降、次第に速度を上げて日本の南の海上を東寄りに進み、7日から8日にかけて東日本に近づくおそれもあります。
気象庁は最新の情報に注意するよう呼びかけています。
一方、日本の東の海上では午後3時に熱帯低気圧が台風11号に変わりました。
中心の気圧は1000ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで、中心の南東側280キロ以内と北西側165キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
台風は1時間に30キロの速さで北へ進んでいます。
気象庁は付近を通る船舶に警戒を呼びかけています。』
台風8号 今夜遅くからあす未明 東北に接近・上陸の見込み
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210727/k10013161961000.html
『関東の東にある台風8号はこのあと進路を北寄りに変えて今夜遅くから28日未明に東北に接近し、上陸する見込みです。東北や関東甲信ではしだいに風や雨が強まっていて、28日にかけて台風の中心から離れた場所でも大雨になるおそれがあり、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒し強風や高波に十分注意が必要です。
気象庁によりますと、台風8号は27日午前9時には千葉県銚子市の東南東190キロの海上にあり、ほとんど停滞しています。
中心の気圧は990ヘクトパスカル、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルで、暴風域はありませんが中心の北東側600キロ以内と南西側390キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
関東甲信や東北南部など広い範囲が強風域に入っていて、銚子市では午前6時15分ごろに23.3メートルの最大瞬間風速を観測しました。
また、この時間は東北や関東を中心に断続的に発達した雨雲がかかっています。
台風はこの後、次第に北寄りに進路を変えて27日日中は関東の東の海上を北上する見込みで、今夜遅くから28日未明に東北に接近し、その後、上陸する見込みです。
東北と関東甲信、北陸などでは大気の状態が非常に不安定になり、28日にかけて雷を伴った非常に激しい雨が降るおそれがあります。
台風の中心や北側の地域に湿った空気が流れ込みやすく、特に東北では雨量が増えるおそれがあります。
28日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで東北太平洋側で200ミリ、東北日本海側で150ミリ、関東北部と伊豆諸島、新潟県で100ミリ、関東南部と甲信で80ミリ、北陸で60ミリと予想されています。
その後、29日朝までの24時間に降る雨の量は東北や北陸、新潟県で50ミリから100ミリと予想され、大雨になるおそれがあります。
関東は27日、東北の太平洋側は28日にかけて海上を中心に風が強く、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルと予想され、東北の海上では大しけとなる見込みです。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒するとともに強風や高波、落雷、竜巻などの突風に十分注意するよう呼びかけています。
今回は、台風の中心から離れていても大雨になるおそれがあります。
自宅の周囲にどんな危険があるのか、風や雨が強まる前の日中の明るいうちにハザードマップなどで確認し、早めに安全を確保する対策を検討するようにしてください。』
全国で梅雨明け すでに猛暑日の地域も 熱中症に警戒を
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210719/k10013147161000.html
※ コロナ下で、人混みでは「要マスク」が続くだろうから、鬱陶しい話しだ…。
※ 屋外や、風通しが良かったり、換気が充分の場所では、「マスクを外す」とか、臨機応変に対応していくしかない…。
※ 10月末、11月末までは、「希望者全員」にワクチン接種が可能なハズだと、政府は言っているんで、まあ年末くらいには、状況も大分変るだろう…。
『気象庁は19日、「四国が梅雨明けしたとみられる」と発表し、全国すべての地域で梅雨明けとなりました。
西日本から北日本の各地で19日も気温が上がり、すでに35度以上の猛暑日となっているところがあり熱中症に警戒が必要です。
外出はなるべく避け、こまめな水分補給や冷房を適切に使用するなど対策をしてください。
西日本から北日本の広い範囲で高気圧に覆われて晴れ、気象庁は19日午前「四国で梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
これで梅雨のない北海道を除きすべての地域で梅雨明けが発表されました。
気温はぐんぐんと上昇し午前11時半までの最高気温は茨城県の大子町で36.1度、福井県小浜市で35.4度、福島県伊達市で35.1度、北海道の足寄町で35度ちょうどとすでに猛暑日となっています。
また、福島市で34.9度、名古屋市で33.7度、大阪市で33.2度、東京の都心でも32.9度、札幌市で32.6度などとなっています。
このあとも気温は上がり、日中の最高気温は岩手県一関市と福島県会津若松市、前橋市、埼玉県熊谷市、兵庫県豊岡市で37度、山形市やさいたま市、大阪市、それに高松市などで36度、北海道帯広市や東京の都心、名古屋市で35度などと広い範囲で猛暑日が予想されています。
外出はなるべく避け、こまめに水分を補給するほか、屋内では適切に冷房を使用し屋外では人との距離が十分あるときにはマスクを外して休憩するなど、熱中症に警戒してください。
午後は内陸を中心に大気不安定に
一方、西日本の太平洋側を中心に大気の状態が不安定になっていて九州南部には発達した雨雲が流れ込んでいます。
これから夜にかけては全国的に内陸を中心に大気の状態が不安定になる見込みで、局地的に雷を伴って1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。
低い土地の浸水や川の増水、土砂災害のほか、落雷や竜巻などの激しい突風、それに「ひょう」にも十分注意するよう呼びかけています。
晴れていても天気が急変するおそれがあり、急に冷たい風が強く吹くなど発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、頑丈な建物に移動するなど安全の確保を心がけてください。』