静岡5区 残った保守分裂、派閥の代理戦争

静岡5区 残った保守分裂、派閥の代理戦争
注目区の現場から(2)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA21DIN0R21C21A0000000/

 ※ 細野さん、岸田政権たん生に伴う「権力構造の変化」、のワリを食った形だな…。
 ※ 幹事長が交代しなかったら、安泰だったろう…。

 ※ 諸行無常、栄枯盛衰は「世の習い」だ…。

『「勝てなければ政治の世界から引退する」。静岡5区の無所属前職、細野豪志氏は1日、地元での記者会見で訴えた。2000年の衆院選で旧民主党から初当選し小選挙区で連勝してきた。今回は「無所属のハンディを負う」(細野氏)。

細野氏は旧民主で保守系の若手議員のリーダー格だった。東京都の小池百合子知事らと立ち上げた希望の党を経て自民党の二階派に入った。

地元で争ってきた経緯から自民入りは認められていない。保守系無所属として自民の公認候補としのぎを削る。

今回も各地の小選挙区で自民系の公認争いがあった。情勢調査などをもとに結論が決まった。静岡5区で公認されたのはこれまでと同じ吉川赳氏だ。吉川氏は3回にわたり細野氏に小選挙区で敗北している。

「私は一貫して自民党」「正当な議席を守る」――。吉川氏からは細野氏を意識した発言が相次ぐ。

吉川氏は岸田文雄首相が会長を務める岸田派に所属する。首相が4日の就任から数日後、岸田派の事務総長を務め19年に死去した故望月義夫元環境相の墓参りをした際にも同行した。

全国各地の公認争いはほとんどで調整がつき一本化した。静岡5区でどちらも引かず保守分裂となったのは岸田派対二階派の代理戦争の側面があるからだ。

首相は党総裁選で役員の任期制限を打ち出した。二階派を会長として率いる二階俊博前幹事長と距離を置く。

吉川陣営は「総裁派閥として自民の組織をフル稼働させる」と鼻息が荒い。演説会などに岸田派の木原誠二官房副長官や堀内詔子ワクチン相が駆けつけた。河野太郎広報本部長も唯一の公認候補と強調する動画を公開した。

一方で細野氏の選挙事務所には二階派を中心に自民議員らからの為書きが掲げられた。細野氏は22日、JR三島駅前で「得なければならないのは圧倒的な差をつけた勝利だ」と声を張り上げた。

細野陣営は目標を「吉川氏を比例でも落とすこと」と言い切る。細野氏は公明党の支援に期待し、演説で「比例では公明党に力を貸してほしい」と呼びかけた。

党静岡県連は細野氏を受け入れる雰囲気はない。党本部は県連と少し温度差がある。甘利明幹事長は細野氏について「勝ち方にもよるが、何かの余地は残しておかないといけない」と将来の自民入りを否定しない。

日本経済新聞の序盤情勢調査によると、細野氏は自民支持層を吉川氏とほぼ分け合った。細野氏は立憲民主党の支持層の3分の1、国民民主党の支持層にも食い込む。立民公認の新人、小野範和氏と野党支持層を奪い合う。

製造業がさかんな静岡では野党時代から付き合いのある細野氏に理解のある民間労組も少なくない。小野氏は「与党はコップの中の争いだ」と批判し、政権批判票の上積みを狙う。

自民は衆院選の前哨戦と位置づけた参院静岡選挙区の補欠選挙で立民などの推薦する野党系候補に敗れた。立民はこれを弾みに追い上げを目指す。諸派新人の千田光氏も立候補した。』

「新しい資本主義」会議、看板掛け替えの懸念も

「新しい資本主義」会議、看板掛け替えの懸念も
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA261EH0W1A021C2000000/

『岸田文雄首相は26日、「新しい資本主義」の実現に向けた有識者会議の初会合を開いた。行き過ぎた競争による格差拡大や社会分断に直面する米欧を中心に、資本主義を問い直す動きは世界でも広がる。日本は企業に成長へと変化を迫る市場の競争メカニズムがうまく機能せず、低成長に苦しんできた。事情が違う米欧の議論を当てはめ、会議の看板を掛け替えるだけでは成長は描けない。

首相は会議でデジタルやグリーンなどを柱に11月上旬にも緊急提言案をまとめるよう指示した。

会議を担当する山際大志郎経済財政・再生相は記者会見で、首相が数十兆円規模での策定を指示した経済対策に盛り込むメニューも緊急提言に「含まれる」と述べた。目先の経済対策に議論が偏れば「新たな資本主義の構築を目指す」という構想は掛け声倒れに終わる懸念が大きい。

首相が「新しい資本主義」を持ち出したのは初めてではない。2020年に出馬した自民党総裁選でも渋沢栄一の談話録「論語と算盤(そろばん)」を引き合いに、格差や分断に向き合う資本主義の見直しを訴えた。ただ首相就任後も具体的な政策のイメージは示さず、首相がめざす「新しさ」が何かは見えない。

資本主義の見直しは世界の潮流だ。米欧では一部の富裕層にお金が集まる構造が社会分断を広げる。地球温暖化も持続可能な資本主義を求める議論を呼ぶ。26日の初会合に向けて事務方が作成した資料は世界の有識者による「新しい資本主義」の議論を紹介した。

ノーベル賞も受賞した仏経済学者ジャン・ティロール氏は、株主だけでなく顧客や従業員などステークホルダー(利害関係者)全体を考慮した企業統治を提唱する。「資本主義の再構築」などの著書で知られる米経営学者のレベッカ・ヘンダーソン氏も、気候変動や格差問題には株主価値の最大化という考え方を離れる必要があると説く。

見直し論は投資の世界にも広がる。資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は18年、投資対象企業に宛てた書簡の中で、企業は株主、従業員、顧客、地域社会など全てのステークホルダーに恩恵をもたらさないといけないとした。

各国政府も積極的な不平等の是正へ政策の軸足を移す。米バイデン政権は富裕層向け増税などを財源に大型インフラ整備の実施を打ち出す。12月にも誕生するドイツの次期政権も最低賃金の引き上げを通じ格差是正に取り組む姿勢を打ち出す。

こうした世界の潮流を日本に単純に当てはめられるとは言い切れない。経済協力開発機構(OECD)によると、米国ではトップ1%の富裕層が国全体の富の40%を独占する。日本のトップ1%が握る富は11%にとどまる。労働市場の流動性が高い米英に比べて所得水準の格差も小さい。日本の平均年収は実質ベースで30年間ほぼ横ばいで、分配の原資を稼ぎ出す成長の乏しさが社会の足かせになっている。

政府は低成長からの脱却に何度もつまずいてきた。12年に発足した安倍晋三政権は未来投資会議を立ち上げ、後を継いだ菅義偉政権も成長戦略会議で成長戦略を議論してきた。それでも12年と20年の実質国内総生産(GDP)を比べると米国は14%、ユーロ圏は4%伸びたが、日本は2%の伸びにとどまる。民間企業の競争を促し、創意工夫やイノベーションを喚起するには至らなかった。

資本主義は市場の競争を通じて企業の新陳代謝を促す特性がある。日本は競争がうまく働かず、デジタルやグリーンなど付加価値の高い分野へ企業が変化していくダイナミズムを欠く問題のほうが深刻だ。

所信表明演説で「改革」に言及しなかった首相だが「成長と分配の好循環」の実現には民間の競争を促す抜本的な改革の提示が欠かせない。

(マクロ経済エディター松尾洋平、藤田祐樹)

【関連記事】新しい資本主義会議が初会合 「成長と分配」具体策議論

多様な観点からニュースを考える

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諏訪貴子
ダイヤ精機 社長
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貴重な体験談

この会議に出席させて頂きました。様々な分野の視点からのお話を沢山聞くことが出来ました。詳細は語れませんが、大変勉強になりました。私は中小企業の現状と今後についてお話させて頂きました。これからどのようにこの会議が進められていくのか楽しみです。
私も問題提起をしっかりさせて頂き、微力ながら貢献していきたいと思ってます。
2021年10月27日 11:48

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諸富徹
京都大学大学院経済学研究科 教授
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分析・考察

これまでの世界の経験から、成長が必ずしもトリクルダウンをもたらさないと分かった以上分配の経路を政策的に確保、消費を刺激して成長に持っていく着眼点は良いと思います。

ただ記事指摘のように、日本の宿題である生産性低迷を打破しなければ、継続的な賃金上昇も叶いません。

有形資産経済から無形資産経済へ、化石燃料資本主義から脱炭素資本主義への大きな転換期にあるいま、産業構造転換によって、より大きな付加価値を生み出せる産業にシフトして成長率を高めていく必要があります。

衰退産業に退出を促すこうした構造政策は政治的に困難に直面しますが、ここに着手できない成長戦略は、過去30年間の失敗の繰り返しに終わるでしょう。

2021年10月27日 8:45

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村上臣
リンクトイン日本代表
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別の視点

日本の成長戦略が低迷している理由は2つあると思います。

1つは官民が一体となって「ここを伸ばす!」という新産業を決めかねている・もしくはスピード感をもったリソース投入ができていないから。

2つ目に成長産業へのシフトのための労働移動を促す仕組みが不足しているからです。

このどちらもが過去の成功モデルである製造業を中心とした事業モデルおよび制度に囚われているからであり、企業がリスクをとって大胆に労働移動を推進できるよう制度面で官が支援するような枠組みが整備できるかがポイントとなるでしょう。

2021年10月27日 9:43

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花村遼
アーサー・ディ・リトル・ジャパン パートナー
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別の視点

経済成長を目指すには産業の新陳代謝を進めて新しい産業を生み出す大胆な仕掛けが欠かせない。

デジタルやグリーンはどの産業にとっても必要不可欠な最重要なアジェンダであることに間違いないが、それだけで成長エンジンとなる新産業が生み出せるわけではない。

次々と新しいビリオンダラー企業が出てくる米国と比べ、この20年間の日本のトップ企業の顔ぶれはほとんど変わらない。

シーズを育てて大胆な投資をイノベーションを起こすためのエコシステムの形成と、それを拒む障壁を丁寧にに一つずつ取り払うのが近道ではないだろうか。

2021年10月27日 8:48

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野崎浩成
東洋大学 国際学部教授
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別の視点

スローガンが抽象的であるため、看板かけ替え懸念が出てきても仕方ありません。

ふわっとした言葉で国民のハートに刺さった例は、記憶にありません。

このため、「成長」「分配」のそれぞれを支える、分かりやすく揺るがない「背骨」の存在が必要です。背骨に改革を用いるのも決して遅くありません。

背骨を作ればあとは、グリーンであろうが多様性やデジタルであろうが、より具体的かつ実行可能性の高い施策まで落とし込むべきです。検証に耐えられない方針は落とすべきでしょう。

2021年10月27日 7:40 (2021年10月27日 7:41更新)

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菅野幹雄
日本経済新聞社 ワシントン支局長・本社コメンテーター
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ひとこと解説

「新しい資本主義」と銘打つのは10年近く続いた「アベノミクス」の路線と一線を画したい岸田首相の思いなのでしょう。

とはいえ衆院選という真剣勝負を前に具体策が示されず、スローガンが上滑りしている印象があります。

有権者も何に期待したらいいのかイメージをつかめないのでは。

聞き上手を自認する岸田さんのこと、有識者会議でじっくり知恵を集めたいのかもしれませんが、記事にあるように成長の低迷という日本の課題に正面から向き合うことが肝要です。

民間部門の活力を促し、力強い経済を築くことをやはり主眼に置くべきだと思います。

2021年10月27日 7:37 』

首相動静(10月21日)

首相動静(10月21日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021102100261&g=pol

 ※ 昨日(木曜日)の、岸田首相の一日の動静だ…。

 ※ 大変なものだ…。昼飯食ってるヒマも無い…。

 ※ 「午前11時47分、愛知県春日井市の中央自動車道内津峠パーキングエリア着。休憩。同54分、同所発。」とあるから、この7分の間に、車中で「おにぎり」と「お茶」でも、食するんだろう…。弁当なんか、食ってる余裕は無い…。

 ※ 政治家なんてのは、みんなこんなものなんだろう…。野党の党首もな…。

 ※ しかも、「一国の首相」だから、「突発事態」にも対応しないとならない…。今だったら、「北朝鮮のミサイル」「阿蘇山の噴火」か…。

 ※ それ以外にも、ひっきりなしに「内外の情勢」の報告が入る…。それに対しても、報告聞いて、「決断し」「指示出して」取り捌いて(さばいて)いかないとならない…。
 ※ 起きている間は、ずっとだ…。

 ※ いや、寝ている間でも、「何かあったら」叩き起こされる…。

 ※ こういう生活が、「政治家」やってる間中、続くわけだ…。

『午前7時29分、東京・赤坂の衆院議員宿舎発。

 午前7時42分、JR東京駅着。

 午前7時51分、のぞみ13号で同駅発。

 午前9時31分、JR名古屋駅着。同39分、ワイドビューひだ5号で同駅発。
 午前10時32分、JR美濃太田駅着。同35分、同駅発。

 午前10時46分、岐阜県可児市のふるさと川公園着。街頭演説。同11時18分、同所発。

 午前11時47分、愛知県春日井市の中央自動車道内津峠パーキングエリア着。休憩。同54分、同所発。

 午後0時14分、同市の商業施設「イーアス春日井」前着。街頭演説。同40分、同所発。

 午後1時21分、名古屋市中村区のジェイアール名古屋タカシマヤ前着。街頭演説。同48分、同所発。

 午後2時31分、JR三河安城駅前着。休憩。同35分、同所発。

 午後2時43分、同県安城市の複合施設「アンフォーレ」着。街頭演説。同3時12分、同所発。

 午後3時42分、同県岡崎市の複合商業施設「ウイングタウン岡崎」の駐車場着。街頭演説。同4時12分、同所発。

 午後5時2分、浜松市北区の東名高速道路浜名湖サービスエリア着。休憩。同6分、同所発。

 午後5時46分、浜松市中区のギャラリーモール「ソラモ」着。街頭演説。同6時13分、徒歩で同所発。同16分、JR浜松駅着。同26分、こだま742号で同駅発。

 午後8時17分、JR東京駅着。同22分、同駅発。

 午後8時39分、東京・赤坂の衆院議員宿舎着。

 午後10時現在、同議員宿舎。 』

7割強で5野党一本化 衆院選の構図を読む

『140選挙区で「与野党対決」

衆院選が19日に公示された。全289の小選挙区をみると、野党が候補者を絞って与党に挑む選挙区が多い。野党第1党の立憲民主党など5党が全小選挙区の7割強で候補者を一本化した。全選挙区の半分ほどの140選挙区で与党と野党の一騎打ちに近い「与野党対決」型となった。

【関連記事】衆院選「地盤・看板・カバン」の壁 世襲候補は8割当選

立候補者を与党と5野党、日本維新の会、その他の4勢力にわけて分析した。

与党候補には自民、公明両党の公認のほか①衆院解散時に自民会派に所属②自民が推薦――のいずれかを満たす人を加えた。

5野党の候補は立民、共産、国民民主、れいわ新選組、社民の各党の公認に①解散時に各党の会派に所属②5党の候補が不在の選挙区で立民などが支援・推薦③連合が推薦――という条件を1つでも満たす人を含めた。

立民は9月、市民団体を介して共産、社民、れいわの3党と政策協定を結んだ。協定に参加しなかった国民とも連合を通じて政策を確認し、小選挙区の候補者の重なりを解消する調整を進めてきた。

衆院選の小選挙区は最多得票の1人が当選者となる。5野党の候補者が乱立して政権批判票が分散すれば、結果として与党の自民、公明の候補に有利に働く。こうした状況を防ごうと5党は腐心した。

前回の2017年衆院選は最大野党だった民進党の勢力が選挙直前に分裂した。旧立憲民主党や旧希望の党などの野党候補が乱立し、与党の自民、公明は再び3分の2の勢力を維持する勝利を収めた。

かつては共産が衆院選でほぼ全ての小選挙区に候補者を立てる例があった。今回の共産の小選挙区の立候補者数は105人で、前回17年の206人からほぼ半分に減り、現行制度下で過去最少となった。

共産票が立民などほかの野党候補の基礎票となれば、過去に接戦を繰り広げてきた選挙区の勝敗に大きく影響する。与党側は警戒を強める。

5党が一本化に成功した選挙区のなかには与党のほかに日本維新の会が候補者を出した選挙区もある。維新は野党5党の候補者の一本化と一線を画す。自民、公明の連立政権の政策に「是々非々」の立ち位置をとる。

与党、野党5党、維新の3勢力の候補者が争う「三つどもえ」の選挙区は69あった。特定の支持政党を持たない無党派層の票が各候補に分散する可能性があり、勝敗の行方が読みにくくなる。

野党間で一本化できず、与党の候補に複数の5党候補が並び立つ「5野党競合」型は76選挙区ある。このうち23選挙区には維新の候補者もいる。野党候補が乱立するほど与党批判票が分散する。

与党側が候補者を立てられなかったり、一本化できなかった選挙区も4つある。静岡5区は旧民主党で閣僚を務めた前職が自民入りをめざして無所属で出馬し、自民公認の前職と保守分裂になった。立民の候補らも届け出た。
与党、3選挙区で公認不在 自民の5%、公明推薦なし

与党はほとんどの選挙区で自民、公明両党が協力する選挙戦になる。自公は1999年に連立政権の樹立で合意し、2009~12年の野党転落時も選挙協力の枠組みを維持してきた。

今回の衆院選で自民は277選挙区、公明は9選挙区に公認候補を擁立した。3選挙区は与党の公認候補がいない。17年も自民が候補を一本化できず候補を公認しなかった選挙区があったが、今回は不祥事による離党が相次いだのが背景にある。

新型コロナウイルスの緊急事態宣言下に衆院議員3人が銀座のクラブを訪れて批判を浴び、自民の3人が離党した。うち2人は神奈川1区と奈良3区から無所属で出馬した。この2つの選挙区で自民は公認候補の擁立を見送った。

東京15区も自民公認の候補が不在だ。カジノを巡る汚職事件で前職が自民を離党した。自民は17年衆院選で旧希望の党からでて比例代表で復活当選した前職と、当選1回の元職の2人に推薦を出した。立民の元職と維新の新人も交えた乱戦になった。

宣言下で銀座のクラブを訪れた問題を巡っては公明でも1人が衆院議員を辞職した。その選挙区には自民が市議を急きょ擁立した。

公選法違反で実刑判決を受けた河井克行元衆院議員の選挙区は逆に公明が候補者を立てた。選挙前のわずか1年の間に自公が選挙区で候補を入れ替えるのは珍しい。

自民は公明が小選挙区で公認した9人の候補全員に推薦を出した。17年の衆院選も9選挙区全てで推薦した。

公明は自民の小選挙区候補277人のうち261人に推薦を出した。一方で全体の5%にあたる16人への推薦は見送った。前回衆院選で推薦を出さなかったのもほぼ同水準の4%だった。
衆院選、戦後初「4年以上なし」 解散から17日の最短決戦

今回の衆院選は現行憲法下で初めて衆院議員の任期満了日後に投開票を迎える。10月21日の任期満了を10日超えた期日を設定した。

現行憲法下で任期満了まで残り半年を切ってから衆院を解散したのは過去に1952年、90年、2000年、09年の4例がある。今回の解散は21日の任期が終わる1週間前の14日で、満了日に最も近づいた。

今回に次いで遅いタイミングの解散だったのは09年だ。当時の麻生太郎首相が任期まで2カ月を切った1410日目で解散した。自民党が大敗し、民主党などによる連立政権が発足した。

岸田文雄首相は10月4日の就任からわずか10日後の解散に踏み切った。首相就任から投開票日までの期間は戦後で最も短くなった。鳩山一郎氏の1954年12月の首相就任から79日後という記録を更新した。

首相は「思い切って新型コロナウイルス対策、経済対策をできないか。そういった思いから日程を決めた」と語った。

衆院解散から投開票までわずか17日という期間も最も短い。中曽根康弘首相が解散日程を定めた83年の20日間を抜いた。小選挙区比例代表並立制になった96年以降で最短は23日で、2014年などの例がある。

現行憲法下で唯一の任期満了に伴う1976年の衆院選は任期が終わる直前の日曜日だった。2017年の衆院選で選ばれた議員の在職日数はこのときに次いで戦後2番目となった。

衆院選が10月に実施されるのは前回17年に続いて5回目となる。これまでに10月に衆院選を実施したのは1952年、79年、96年、2017年だった。戦後の衆院選の実施月をみると12月の6回が最も多く、10月は2番目だ。4月と11月が3回で続く。

年の終盤に集中するのは政治日程が絡む。当初予算案の審議などがある通常国会より、秋の臨時国会で局面打開や政治基盤固めを狙って解散に踏み切るケースが目立つ。

前回の17年衆院選は直前にあった夏の東京都議選で小池百合子都知事が率いる地域政党が躍進した。野党の選挙準備が整う前に当時の安倍晋三首相が解散をしかけた。

最大野党の民進党が分裂し、与党の自民、公明が12年、14年に続いて3連続で憲法改正発議などに必要な議席の3分の2超を得た。安倍氏は自民総裁として大型国政選の連勝を5に伸ばした。
候補者数、現行制度で最少 競争率は2.3倍

今回の衆院選の立候補者は1051人で、現行の小選挙区比例代表並立制になった1996年以降で最も少なくなった。このうち小選挙区には857人が出馬した。全体の競争率は2.3倍で、過去最低を記録した。

小選挙区の立候補者数は前回2017年には936人だった。800人台となるのは1996年以降で初めてのことだ。比例代表のみに立候補した候補は194人だった。

野党間の選挙区調整が進み、共産党が小選挙区の候補者を絞り込んだことなどが要因に挙げられる。選挙日程が想定より1~2週間早まり、準備が整わなかった例もあったとみられる。

【関連記事】

・衆院選の攻防ライン 与野党が注視する3つの数字
・衆院選公示、候補者の多様化遠く 20~30代初の1割未満

クリックするとビジュアルデータへ
衆院選2021 立候補者一覧 https://vdata.nikkei.com/election/2021/shuin/kaihyo/ 』

【衆院選・神奈川2区】前首相、目に力なく

【衆院選・神奈川2区】前首相、目に力なく 政権交代知る女性候補が脅かす
https://tanakaryusaku.jp/2021/10/00025923

 ※ ここの選挙区は、けっこう注目している…。

 ※ 菅前首相、議席を守れるか…。

 ※ 小此木さんの例が、あったしな…。

 ※ 別にオレは、立憲民主推し(おし)では無い…。一言(ひとこと)お断りしておく…。

『悪政の果てに政権の座を追われた菅前首相。横浜市長選挙で前首相の野望を木っ端みじんに打ち砕いたハマのドンが応援する岡本英子候補(立憲・元)。

 衆院選公示日のきょう19日、二人の候補の一騎打ちとなった神奈川2区を取材した。

 岡本は09年の衆院選挙で自民党候補を大差で破った経験を持つ。政権交代の熱気を知る候補である。

 岡本陣営は横浜市南区の事務所前で出陣式を執り行った。ハマのドンこと藤木幸夫氏が駆け付けた。横浜の選挙を差配する藤木は、8月の市長選では自らが応援する野党候補を圧勝に導いた。菅首相(当時)の推す自民候補を「ゼロ打ち」で破ったのである。

 「藤木会長ほどの大物がせっかく来てくれるのだから、出陣式は横浜駅西口でした方が人目に留まっていいのではないか」と進言する運動員もいたが、岡本が「事務所前で」と押し切った。

このオジサン誰? 後ろにSPが付いていなければ、前首相とは分からなかった。目も虚ろだ。面白うてやがて悲しき。権力を失った人間の姿である。=19日、横浜市内 撮影:田中龍作=

 岡本に理由を聞いた。「ここの方が住民が集まりますから。(横浜駅)西口だとお年寄りには遠いから」と答えた。確かに事務所は住宅地にある。

 09年に自公を破った小沢(一郎)流の「川上作戦」を思い出す。地方(川上)を押さえてから都市部(川下)に出て行く、戦術である。地元の有権者を引き付けて、それから大都会の横浜駅西口に出て不特定多数の有権者に訴えようという寸法だ。

 09年当時小沢は「辻立ち一日50回」をノルマとした。岡本は一日40回の辻演説をこなした。道路のゴミ収集場所ごとに立ち止まって、有権者に語りかけたのである。「私はその手法しか知らないので、またやると思う」と岡本は静かに闘志を燃やす。

「風がこっちに吹くように頑張るしかない」。淡々とした口調に決意をにじませた。(文中敬称略)

岡本候補の演説に耳を傾ける地元住民。これぞ川上作戦だ。=19日、横浜市内 撮影:田中龍作=

 ~終わり~ 』

うどん県の熱い戦い

うどん県の熱い戦い映画に
衆議院 香川1区
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/69653.html

平井卓也
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E4%BA%95%E5%8D%93%E4%B9%9F

『平井 卓也(ひらい たくや、1958年1月25日 – )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(7期)、自由民主党香川県連会長。

デジタル大臣(初代)、内閣府特命担当大臣(個人情報保護委員会)、内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策)などを歴任した。

参議院副議長や郵政大臣を務めた元参議院議員の平井太郎は祖父。元労働大臣の平井卓志は父。四国新聞社社主平井温子は母、同社代表取締役CEO平井龍司は弟。妻と二男・一女。 』

 ※ ということで、「政治家の血筋」「四国新聞というメディアの支配」という「地盤・看板」を承継している…。「カバン」については、言及が無いが、それなりに「地元経済界」にも、支持基盤があるんだろう…。

 ※ 『生い立ち

香川県高松市出身。高松第一高等学校を経て、上智大学外国語学部英語学科卒業。1980年電通に入社する。1986年に同社を退社、その後、1987年11月より1999年まで西日本放送代表取締役社長、1993年11月に丸亀平井美術館を設立・館長に就任、1995年4月より親族が経営する高松中央高等学校理事長を務めた[1]。』…。

 ご本人も、こういう「華麗なる経歴」だ…。

小川淳也
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%B7%9D%E6%B7%B3%E4%B9%9F

『小川 淳也(おがわ じゅんや、1971年4月18日 – )は、日本の政治家、元自治・総務官僚。立憲民主党所属の衆議院議員(5期)。総務大臣政務官(鳩山由紀夫内閣・菅直人内閣)、旧立憲民主党代表特別補佐[1]などを歴任。』

『来歴

香川県高松市生まれ。香川県立高松高等学校を経て、東京大学法学部卒業。東大卒業後の1994年4月、自治省(現:総務省)に入省する。2001年4月、春日井市役所に出向し、企画調整部長に着任。大臣官房秘書課課長補佐を最後に2003年7月に総務省を退官した。』

 ※ 上記の平井氏と争うのが、小川氏。

 ※ こういう経歴の人物だ…。

町川順子

町川順子のwiki経歴や学歴(高校 大学)|夫や子供(娘・息子)の家族構成やプロフィールを調査!【香川1区】|DRIKIN RESEARCH
https://drift-kingdom.com/machikawa-junko-kagawa1/ (※ wikiが無いようなので、これを貼っておく)

『1959年04月10日
香川県三木町に生まれる

1978年3月
香川県立高松東高校を卒業

東邦相互銀行勤務
東芝クレジット株式会社 高松営業所勤務
百十四銀行本店勤務

2001年~2008年
シュウウエムラメイクアップスクール大阪校メイクアップアーティストクラス修了

2002年~2007年
JMSメイクアップスペシャリスト協会 北海道理事歴任
メイクアッププロ養成講師&技術検定官
日本フェイシャルメイク技能検定協会 検定審査委員長就任
同協会のメイクアップテキスト執筆、講師活動

2009年
日本肥満予防健康協会 肥満予防健康管理士 講座認定講師資格取得
「第45回衆議院議員総選挙」新党大地比例代表 4番候補出馬
新党大地 副代表就任

2009年11月
肥満予防健康管理士 養成講座開講(香川/高松)

2012年
新党大地 女性局長就任
「第46回衆議院議員総選挙」北海道第3区出場

2013年
「第23回参議院議員選挙」全国比例候補

2014年11月
衆議院議員玉木雄一郎代議士の秘書に就任

2015年
日本大学(法学部政治経済学科)入学

2021年10月
日本維新の会より「第49回衆議院議員総選挙」に香川1区から立候補 』

 ※ 上記の2人に割って入って参戦したのが、町川氏だ…。

 ※ まあ、最後は「香川1区の選挙民」が決めるだろう…。

「233」「310」…… 政権を左右する数字

「233」「310」…… 政権を左右する数字
衆院選ライブ
(2017年10月22日)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22347960X11C17A0000000/

 ※ 前回の2017年衆院選の時の記事だ…。

 ※ しかし、今回にも参考になると思われるんで、貼っておく…。

『衆院選で獲得する議席数は政権運営を大きく左右する。

まず過半数の233。選挙制度改革で衆院の定数は2014年衆院選より10減り465となっている。安倍晋三首相は自民、公明両党あわせて与党で「過半数」を勝敗ラインに設定した。政権維持に必要な最低限の議席数だ。

国会運営を考えれば、過半数以外にも数の目安がある。

たとえば安定多数の244。予算委員長など17の常任委員長ポストを与党が独占し、各委員会でも野党と同数かそれ以上の委員数を確保できる。もう一つが絶対安定多数の261。各委員会で与党委員が過半数となり、主導権を握れる。

公示前勢力で自民党は290、公明党を含めると324だった。選挙戦が始まってからの情勢調査でも与党で300議席を獲得する勢いをみせる。首相は憲法改正の国会発議に必要な3分の2の議席、310も視野に入れている。』

岸田・自民党はご祝儀相場も消えて日々失速中

岸田・自民党はご祝儀相場も消えて日々失速中 議席予測257→244→239に危機感
https://news.yahoo.co.jp/articles/c99badeaeed21bc6931b37dcc0e157205804c193?page=1

 ※ 各週刊誌の「選挙予測」の紹介記事だ…。

 ※ 内容読むと、タイトルと全く違っていて、「自民圧勝」「自公圧勝」の議席予測となっている…。

 ※ 「失速中」は、どこへ行ったんだ?

 ※ まあ、フタを開ければ、判明するだろう…。

『史上最短のスピード決戦となる総選挙が事実上スタートした。就任したばかりの岸田文雄首相は「未来選択選挙」と位置づけ、自らの求心力上昇と政権基盤強化を狙う。4年ぶりの政治決戦で野党共闘はどこまで効果を発揮するのか。10月19日の告示を間近に控え、その行方を探った。

「この総選挙で国民の信任をいただければ、数十兆円規模の総合的かつ大胆な経済対策を最優先でお届けする」。岸田氏は首相就任11日目の10月14日、衆院解散後の記者会見でこう力説した。マスコミ各社の世論調査では歴史的な低支持率での船出となったが、菅義偉政権末期には「与党過半数割れ」もあり得ると悲観されていただけに、新政権発足の「ご祝儀相場」で党勢が持ち直したとの自負があるのだろう。


メディアの予測を繙くと

 では、メディアによる最新の予測はどうなっているのか。まずは、10月12日発売の「サンデー毎日」』(10月24日号)の「10.31総選挙 看板倒れ岸田 自民19減」。選挙プランナーによる党派別獲得議席予測を掲載し、自民党は小選挙区191、比例区66の計257議席という分析を紹介している。自民党は前回衆院選で218の選挙区での勝利をつかんだが、今回は19人が涙を飲むとの予測だ。3議席増の公明党(32議席)を足せば、与党は計289議席絶対安定多数(261)上回る

 10月14日発売の「週刊文春」(10月21日号)は、「自民、想定外! 289全選挙区予測」と題した12ページの特集記事を掲載。選挙区別の情勢分析や党派別の獲得議席をシミュレーションしている。その「党派別獲得議席予測」を見ると、自民党は選挙区で171(現有議席210)、比例区で73(同66)の計244(同276)を獲得。32議席減らすものの、わずかに単独で過半数(233)上回る。公明党の選挙区8(同8)、比例区25(同21)の計33(同29)を加えれば、全465議席のうち277議席を確保するとしている。

 野党は立憲民主党が選挙区で競合していた共産党との候補者調整を進め、日本維新の会を除いた野党系の一本化は210超の選挙区で決着した。しかし、野党共闘の効果は限定的と見られ、立憲は選挙区で81(同48)、比例区は34(同62)の計115(同110)。共産は比例区で5議席増やすものの、計17(同12)と予測されている。』

『自民の勢いに「下降傾向」

 10月15日発売の「週刊ポスト」(10月29日号)は、「安倍と二階が真っ青に! 10・31総選挙289選挙区当落予測」と題し、政治ジャーナリストの情勢分析から全465議席の当落をシミュレーション。自民党は小選挙区153~188、比例区は67~71の計220~259議席。公明党は7~9、比例で20~21の計27~30議席で、自公両党の予想獲得議席数は247~289となっている。中央値は、自民が現有議席から37議席減の239、公明はマイナス1議席の28だ。立憲民主党は小選挙区が70~98、比例区は51~53の計121~151。中央値は26議席増の136で、共産党は16~18(中央値は6議席増)となっている。

 今回は主要政党の情勢分析に取材も加味し、その行方を独自に探った。自民党の候補者が強い選挙区は全289のうち150超に上り、僅差でリードする選挙区も40近くあるとみられる。厳しい接戦を強いられているのは約30選挙区で、各誌の予測と大きな差はない。気になるのは、自民の勢いに「下降傾向」がみられていることだ。

 前述した各誌の予測は、日が増すごとに「257-244-239」と自民党の予想獲得議席が減少している。政党の情勢分析を見ても、8月時点と比べて10月にプラスになったのは新政権発足に伴う「ご祝儀相場」の影響などで約80選挙区あるが、逆に悪化した選挙区も60以上ある。

 NNN・読売新聞が10月14、15日に実施した世論調査によると、岸田内閣の支持率は発足直後の56%から4ポイント減の52%。比例代表の投票先でも自民党は48%から4ポイント下がっている。この傾向は10月の時事通信の調査(8~11日実施)も同様で、自民党を比例代表の投票先に選んだ人は43.6%と最多であるものの、9月の調査から6.3ポイントも低下した。

 超短期決戦とはいえ、このまま下降傾向が続いていけば、「接戦区で取りこぼしがみられることもある。十分に気持ちを引き締めなければ危ない」(自民党中堅議員)と懸念の声もあがる。不穏な空気を感じたのか、岸田首相は15日、甘利明幹事長や麻生太郎副総裁、遠藤利明選対委員長と対応を協議した。9月末の総裁選では、国民感覚に近い党員・党友票で河野太郎党広報本部長に引き離されながらも、国会議員票の比重が重い決選投票で圧勝した岸田氏。そうした「永田町の論理」は来る総選挙でどこまで国民に通用するのだろうか。』

衆院選予測、突発的な出来事なければ自民単独過半数

衆院選予測、突発的な出来事なければ自民単独過半数
https://www.thutmosev.com/archives/86957761.html

 ※ 「トトメス大王」の「ご託宣」だ…。

 ※ 「政党支持率」というデータから、判定したものだ…。

 ※ 「与党(自民+公明)で過半数」どころか、「自民だけで単独過半数」という線もアリ…、とのご託宣だ…。

 ※ まあ、フタを開けてみれば、判明するだろう…。

『自民支持率が4割超だと、単独過半数の結果が多い
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画像引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211011/k10013302581000.html 各党の支持率は NHK世論調査 _ 2021衆院選 _ NHKニュース

データでは自民党単独過半数濃厚

21年10月14日、岸田新総理が衆議院を解散し10月31日の投票が決定しました。

衆議院の任期は10月21日に満期なので実質1週間早まっただけだが、政治的には少し意味がある。

歴代の総理大臣は解散権を行使することで権威を示し、総選挙で勝つことで安定政権を築いた。

解散権を行使できない総理はそれだけ弱い総理と見なされ、もちろん選挙で負ければ辞任を迫られる。

菅前総理は解散を口にしたが”影の総理”こと二階を怒らせてしまい、結局解散できず辞任した。

岸田総理は解散権を行使したので『菅より上』になり、衆院選で勝利すれば操り人形から人間に昇格する。

岸田政権は麻生、安倍の両グループから支持されたが、今のままでは両派には逆らえない。

だが衆院選で大勝すれば2014年の安倍首相のように、岸田1強体制を作るのも可能になる。

安倍首相は自民党総裁選で勝ったものの党員票は石破の方が多く、政治力は希薄だった。
だが衆院選で単独過半数を大きく超える6割以上の議席を獲得したので、「安倍の自民党」になった。

安倍首相の問題点はそれだけの支持と7年の時間がありながら何もしなかった事で、大半を妻と自分の不祥事で浪費した。

もし今回の衆院選で岸田首相が「新資本主義」「所得倍増」を掲げて圧勝したら、安倍首相のようになる可能性がある。

公約なんか聞くな

メディアの世論調査では岸田内閣の支持率は45%から60%ほど、NHKが49%など5割を切る調査もあった。

選挙に直接影響するのは政党支持率で自民41%、野党最多の立憲が6.1%、特になしが36%だった。

現行制度になった過去の選挙では、自民支持率が3割なら与党で過半数、自民4割なら単独過半数という傾向が出ている。

内閣支持率は浮動票の「特になし」層に影響し、内閣支持率が高ければ浮動票も与党に流れる。

今回は内閣支持率50%程度なので、特になしの層は与野党に半々づつ別れるでしょう。
こうした世論調査からは、今回の衆院選は自民党単独過半数は硬いのではないかと思います。

これをひっくり返す要因としては投票日までに再びコロナ感染者が激増したり、閣僚や自民党のスキャンダルなどがあり得る。

選挙では内閣や政党の公約が色々出てくるが、「誰も絶対に守らない」ので公約なんか読む必要が無い。

Wバフェットは「そいつが今まで何をやったかを知れば、これから何をするか分かる」と言っていたが、その通りでしょう。

岸田氏は「信念のなさ」で定評があり、あっちにもこっちも調子の良い事を言って、外務大臣時代に日韓対立を引き起こした。

特に岸田外務大臣がソウルで「日本が慰安婦を強制的に連行した」と言ったことが、韓国側に有利な証拠になった。

だが最近は「韓国側が合意を果たすべきだ」と安倍氏のような事を言っていて、また後で変わるでしょう

岸田氏はこんな人なので、首相になっても昨日言った事を平気で撤回したり、相手に合わせて話を変えるでしょう。』

立憲民主党・小沢一郎氏「野党には非常に厳しい選挙」

立憲民主党・小沢一郎氏「野党には非常に厳しい選挙」東京8区のドタバタにも苦言呈す
https://news.yahoo.co.jp/articles/7bb73aa63ddbeb4e1f5f01ba733db7280ff9ce3d

 ※ 小沢御大の見立てだ…。田原氏とは、真逆だな…。

 ※ 「日本国」とは、47都道府県すべてを含んで「日本国」だ…。

 ※ 東京、大阪、名古屋、福岡なんかの「大都市圏」だけが、「日本国」では無い…。
 ※ そこのところが、マスコミ関係者、有識者、専門家、学者先生なんかは、分かって無い…。

 ※ 大体は、江戸城(今は、皇居)の周辺の各藩の「江戸藩邸」の跡地、又はその周辺に居住している人たちだ…。

 ※ 言ってみれば、「定府(じょうふ)」の「江戸侍」たちで、「国元の事情」については、ご存知ない…。

 ※ まあ、フタを開けてみれば、判明するだろう…。

『【10.31衆院選 野党「戦いの方程式」】#2

「非常に厳しいね、野党は。1年前から敵失の風がそよそよと吹いていたけれど、悪いことは全部、菅前首相に押しつけた。自民党というのは、それぐらい権力に執着しているということ。岸田首相はソフトで悪い人じゃない、というイメージを与える。日本人はそういう人が好きなんだよ」

山本太郎氏「東京8区出馬断念」の裏で何が…ブチまけた立憲民主党との交渉のすべて

 再びの政権交代の実現を訴え続けてきた小沢一郎氏だが、いきなり「厳しい」の一言から始まった。通常、選挙の直前になれば、野党の政党支持率は上がるもの。ところが、自民党が40%近い支持があるのに対し、野党第1党の立憲民主党は相変わらずの1ケタだ。

「むしろ自民党の支持率が上がって、与野党の差がどんどん広がっている。野党として発信が足りないからだろう。自民党は今は『分配』と言っているけれど、小泉政権からの弱肉強食の考え方は変わっていない。一方、野党は『国民の生活が第一』『命と暮らしを守る』『富の公平な配分』が政治の役割であるという政党。政治の基本原理を異にしているのだから、両者は根本的に対立する。そこを明確に打ち出さないから、国民が『野党って何をするの?』となってしまう」

■「何が何でも政権、という執着が必要」

 野党への支持が高まらないもう一つの理由として、小沢氏は“体質”の問題に言及した。

「何が何でも政権という執着がないから、『万年野党でいい』という雰囲気を醸し出してしまう。それでは国民はバカバカしくて野党に投票しない。現在のポジションを維持できればいいというだけならば、そんな政党は解散してしまえ、と国民が思っているから、支持が上がらないのだろう」

 野党共闘のための統一候補の調整も最終盤になってモタモタしている。象徴的なのは、東京8区で統一候補を目指した「れいわ新選組」の山本太郎代表が、立憲の地元支持者の反発が強すぎて、出馬を断念した一件だ。

「(枝野代表が)決断と責任をもっと発揮しないといけない。誰かが憎まれ役をしなければ、物事は進まない。みんなが八方美人では、物事は決まらない。『俺が責任を取る』と言える人が必要なんだ」

 厳しい戦いでは個々の候補者の力が試される。小沢氏は先週末(9日)、沖縄・石垣島に出向くなど、応援依頼に応えて、選挙期間中も全国を回るという。

 最後にこう言った。

「当然、政権交代を目指して選挙に臨むのだけれど、少しまだ、道遠しの感はある」』

自民・河村氏、衆院選不出馬へ 保守分裂を回避

自民・河村氏、衆院選不出馬へ 保守分裂を回避―山口3区
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021101400222&g=pol

 ※ まあ、詰め腹を切らされた形だな…。

 ※ 潮目は、完全に変わった…。

 ※ 親※派には、ずっと逆風が吹くだろうよ…。

 ※ ただ、下記の記事によれば、長男を比例で処遇する案とのバーター…、との説もあるようだ…。

 ※ ここいら辺が、「政権与党」の強みだ…。

 ※ 野党の「統一候補」のすったもんだなんかは、及びもつかんだろう…。

『自民党の河村建夫元官房長官(78)=衆院山口3区=は、衆院選(19日公示、31日投開票)に不出馬の意向を固めた。関係者が14日、明らかにした。同区をめぐっては、参院議員を辞職した林芳正元文部科学相(60)も公認を求め、保守分裂の可能性が高まっていた。

衆院選公認争い、力学一変 首相交代、二階氏退任で―自民

 事態収拾に向け、甘利明幹事長は13日に河村氏と会談し、出馬見送りを打診。河村氏も分裂回避のため、これを受け入れる考えを執行部側に伝えた。 』

河村氏に出馬見送り打診 衆院山口3区で自民執行部
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021101301167&g=pol

『自民党公認で衆院山口3区から出馬を目指す現職の河村建夫元官房長官は13日夜、山口市内で後援会会合を開いた。関係者によると、河村氏は党執行部から立候補見送りを打診されたと説明した。同時に長男の建一氏を衆院比例代表で処遇する案も伝えられたという。

衆院選公認争い、力学一変 首相交代、二階氏退任で―自民

 後援会は河村氏に今後の対応を一任。河村氏が14日に党執行部に回答し、記者会見を開く。
 3区をめぐっては、山口県連が林芳正元文部科学相の公認を求めている。甘利明幹事長は保守分裂を避けるため、13日午前に党本部で河村、林両氏と個別に会談し、調整が行われた。』

田原氏「自民・岸田総裁で、野党は大幅に議席を伸ばす」

田原氏「自民・岸田総裁で、野党は大幅に議席を伸ばす」
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00254/100100009/

 ※ この「ご託宣」が当たるのかどうか、注目だ…。

『衆院選で自民党は大きく議席を減らすだろう

 これに対し、チャンスとみているのが野党だろう。

 そもそも自民党は衆院選で議席を失わないために総裁選に踏み切ったはずなのに、結局のところ、安倍氏の影響力が強いという点においては、菅内閣と何ら変わらない状況になってしまったからだ。

 国民の期待からかけ離れた総理大臣が誕生する以上、11月の衆院選では相当数の議席を失うことになるはずだ。立憲民主党の枝野幸男代表も共産党の志位和夫委員長も、衆院選を大いに期待しているだろう。僕は、与野党は逆転こそしないものの、野党が大きく議席を伸ばすと思う。

 一方、新体制で迎える秋の衆院選を、岸田氏はどのように戦うのか。岸田内閣には、岸田氏とは考え方の違う人をかなり入れる方向であり、岸田氏は人事によって自民党内を一体化させる考えだ。

 衆院選では、新型コロナウイルスの感染症対策のほか、パンデミック(世界的大流行)によって失われた雇用の問題や経済支援も争点になってくる。野党はこれに対し、思い切った規模の予算を計上すべきだと主張している。一方、自民党は菅首相が新型コロナウイルスの感染者が拡大した7月、8月にも国会を開かなかった。ここを国民はどのように評価するのか。引き続き注目している。』

首相動静(10月6日)

首相動静(10月6日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021100600220&g=pol

 ※ 各「宮邸」回って、就任の「ご挨拶のご記帳」とかもするんだな…。

 ※ これも、知らんかったわ…。

 ※ 皇居周辺に居住しないといけないわけだ…。

 ※ 江戸時代に「江戸城」周辺に大名屋敷があったのと、同じ「構図」だ…。

 ※ 大体、「各宮邸」自体が、「大名屋敷跡」じゃなかったか…。

 ※ 「皇居」や「各宮邸」がある限り、「東京一極集中」は是正されない「構造」になっているわけだ…。

 ※ まあ、京都の人は未だに、「天子様は、いつ「都(みやこ)」に、お帰りになられるのか?」と言っているらしいが…。

『午前8時現在、東京・赤坂の衆院議員宿舎。
 午前9時8分、同議員宿舎発。
 午前9時22分、東京・三番町の宮内庁分庁舎着。就任の記帳。
 午前9時28分、同所発。
 午前9時39分、東京・元赤坂の赤坂御用地着。三笠宮東邸、三笠宮邸、高円宮邸で就任の記帳。
 午前9時54分、同所発。
 午前10時10分、東京・東の常陸宮邸着。就任の記帳。
 午前10時15分、同所発。
 午前10時27分、官邸着。同28分から同31分まで、報道各社のインタビュー。
 午前10時32分から同48分まで、尾崎哲駐リトアニア大使、浅利秀樹駐ウルグアイ大使、中原淳駐ホンジュラス大使らの新任あいさつ。同49分から同11時15分まで、甘利明自民党幹事長。
 午前11時20分から午後0時10分まで、遠藤利明同党選対委員長。
 午後2時2分から同9分まで、臨時閣議。同10分から同11分まで、茂木敏充外相。
 午後3時16分、官邸発。
 午後3時24分、皇居着。内奏、副大臣認証式。
 午後5時38分、皇居発。
 午後5時47分、官邸着。
 午後6時19分から同20分まで、副大臣と記念撮影。同28分から同35分まで、副大臣会議。
 午後7時13分から同25分まで、政務官に辞令交付。同32分から同33分まで、政務官と記念撮影。同38分から同45分まで、政務官会合。
 午後8時3分、官邸発。
 午後8時8分、東京・赤坂の衆院議員宿舎着。
 午後10時現在、同議員宿舎。 』

江戸東京散策用大名屋敷現住所一覧(第一次資料、修正中)
http://zacfc2.blog20.fc2.com/blog-entry-8479.html?sp

岸田内閣 副大臣26人と政務官28人の人事を決定

岸田内閣 副大臣26人と政務官28人の人事を決定
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211006/k10013294561000.html

『岸田内閣の発足に伴って、政府は6日の臨時閣議で、副大臣と政務官の人事を決定しました。

副大臣26人 うち女性1人

副大臣に決まったのは、自民党から23人、公明党から3人の、合わせて26人です。このうち女性は1人です。

▼デジタル副大臣に、小林史明氏。小林氏は内閣府副大臣を兼務します。
▼復興副大臣に、冨樫博之氏、公明党の参議院議員の横山信一氏。
▼内閣府副大臣に、大野敬太郎氏、黄川田仁志氏、参議院議員の赤池誠章氏。
▼総務副大臣に、田畑裕明氏、参議院議員の中西祐介氏。
▼法務副大臣に、津島淳氏。
▼外務副大臣に、小田原潔氏、鈴木貴子氏。
▼財務副大臣に、公明党の伊藤渉氏、参議院議員の大家敏志氏。
▼文部科学副大臣に、田中英之氏、池田佳隆氏。池田氏は内閣府副大臣を兼務します。
▼厚生労働副大臣に、古賀篤氏、公明党の参議院議員の山本博司氏。山本氏は内閣府副大臣を兼務します。
▼農林水産副大臣に、武部新氏、中村裕之氏。
▼経済産業副大臣に、細田健一氏、参議院議員の石井正弘氏。細田氏と石井氏は内閣府副大臣を兼務します。
▼国土交通副大臣に、中山展宏氏、参議院議員の渡辺猛之氏。渡辺氏は内閣府副大臣と復興副大臣を兼務します。
▼環境副大臣に、大岡敏孝氏、務台俊介氏。務台氏は内閣府副大臣を兼務します。
▼防衛副大臣に、鬼木誠氏。鬼木氏は内閣府副大臣を兼務します。

副大臣に決まったのは、以上の26人です。

政務官28人 うち女性4人

政務官に決まったのは、自民党から25人、公明党から3人の合わせて28人です。このうち女性は4人です。

▼デジタル政務官に、参議院議員の山田太郎氏。山田氏は内閣府政務官を兼務します。
▼内閣府政務官に、木村哲也氏、小寺裕雄氏、宗清皇一氏。宗清氏は復興政務官を兼務します。
▼総務政務官に、鳩山二郎氏、渡辺孝一氏、参議院議員の三浦靖氏。
▼法務政務官に、参議院議員の加田裕之氏。
▼外務政務官に、上杉謙太郎氏、本田太郎氏、参議院議員の三宅伸吾氏。
▼財務政務官に、高村正大氏、繁本護氏。
▼文部科学政務官に、公明党の鰐淵洋子氏、参議院議員の高橋はるみ氏。高橋氏は内閣府政務官と復興政務官を兼務します。
▼厚生労働政務官に、大隈和英氏、参議院議員の島村大氏。島村氏は内閣府政務官を兼務します。
▼農林水産政務官に、公明党の参議院議員の熊野正士氏、参議院議員の宮崎雅夫氏。
▼経済産業政務官に、参議院議員の吉川有美氏、岩田和親氏。吉川氏は内閣府政務官を、岩田氏は内閣府政務官と復興政務官を兼務します。
▼国土交通政務官に、加藤鮎子氏、木村次郎氏、泉田裕彦氏。泉田氏は内閣府政務官と復興政務官を兼務します。
▼環境政務官に、公明党の参議院議員の宮崎勝氏、穂坂泰氏。穂坂氏は内閣府政務官を兼務します。
▼防衛政務官に、参議院議員の岩本剛人氏、大西宏幸氏。大西氏は内閣府政務官を兼務します。

政務官に決まったのは、以上の28人です。

松野官房長官「各分野の適材適所で人選」

松野官房長官は臨時閣議のあとの記者会見で「それぞれの分野に対する適材適所ということで人選が行われた。大臣を中心として、副大臣、政務官、役所のスタッフを含め、チームが一丸となって課題に取り組んでいける人を選んだ」と述べました。

そのうえで、若手を登用したねらいについて「岸田総理大臣は、人事に関し、老、壮、青のバランスなどを十分に検討して人事を行うと述べている。当選回数が、まだ1期や2期、3期の議員も、それぞれの分野ではスペシャリストとして活躍しており、その特性に応じて人事が行われている」と述べました。』

衆院選公認争い、力学一変 首相交代、二階氏退任で

衆院選公認争い、力学一変 首相交代、二階氏退任で―自民
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021100501039&g=pol

『自民党は衆院選(19日公示―31日投開票)に向け、候補者が競合する約10選挙区の調整を本格化させた。岸田文雄首相の就任と、5年余り幹事長を務めた二階俊博氏の退任で、党内力学が一変。6競合区に候補を抱える二階派は、2017年の前回衆院選で岸田派と激しく対立した経緯があり、執行部の出方を警戒している。

比例73歳定年制、例外も 甘利自民幹事長

 甘利明幹事長は5日の記者会見で「基本線は現職優先。地元の声をよく聞き、勝ち抜ける候補はどちらかなど、総合的に調整して決めたい」と述べた。
 公示が2週間後に迫る中、同党は1次公認の発表を急ぐ。遠藤利明選対委員長は同日、山口泰明前選対委員長らと党本部で会い、競合区の調整状況などを聴取。ただ、それぞれ複雑な事情を抱えており、選対関係者は「1次公認に競合区は入らない」との見通しを示した。

 最大の焦点は、二階、岸田両派の有力者同士が競う山口3区だ。二階派会長代行で現職の河村建夫元官房長官に対し、岸田派座長の林芳正元文部科学相が参院からのくら替えを狙う。党山口県連は1日、林氏の公認申請を決定。河村氏は2日、山口県宇部市で記者団に「総裁が代わろうが幹事長が代わろうが原則がある」と現職優先を訴えた。

 両派は17年衆院選の山梨2区でも激しく争った。党の選挙区支部長は岸田派で比例復活の堀内詔子氏だったが、二階派特別会員で無所属現職の長崎幸太郎氏(現山梨県知事)も公認を主張。原則に従えば堀内氏に公認を与えることになるが、当時の二階幹事長は双方を無所属とする裁定を下し、党内の反発を招いた。

 二階派はこれまで、野党出身者らを加入させるなど、規模拡大にまい進してきた。今回の静岡5区も、同派特別会員で無所属現職の細野豪志氏と、岸田派で繰り上げ当選の吉川赳氏が激突。群馬1区と新潟2区では、最大派閥の細田派とせめぎ合う。

 静岡5区について、岸田派幹部は「吉川氏の公認は決まっている。執行部はこっち側だ」と強調。一方、二階派若手は「うちは行儀が悪かったから嫌がらせをされるだろう」と漏らす。ただ、党内には「首相がやりたいようにやったらそれこそ問題だ」(旧竹下派幹部)との声もあり、執行部は難しい判断を迫られそうだ。』

岸田内閣が始動

岸田内閣が始動 日米電話協議、安保条約の尖閣適用言及
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA04D930U1A001C2000000/

『岸田内閣の発足から一夜明けた5日午前、新内閣が本格的に始動した。岸田文雄首相は午前7時半ごろに首相官邸に入り、午前8時すぎからバイデン米大統領と電話で協議するなど首脳外交に取り組んだ。

就任後初めての日米首脳の電話協議は20分間ほど。バイデン氏は首相就任への祝意を伝えた。日米同盟の強化や自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた連携で一致した。早期に対面で会談する方針も確認した。首相が終了後、記者団に説明した。

首相は米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約5条について「バイデン氏から沖縄県・尖閣諸島への適用を含め、対日防衛コミットメントに力強い発言があった」と明言した。中国と北朝鮮への対応でも緊密に連携すると確かめた。

米ホワイトハウスによるとバイデン氏は日米豪印4カ国の枠組みである「クアッド」にも言及。「自由で開かれたインド太平洋地域という共通のビジョンを進める上で両国が重要な役割を果たしていることを踏まえ、日米関係を強固なものにしていきたい」と訴えた。

協議では互いに「ジョー」「フミオ」と呼び合うことを決めた。首相は就任後初の電話協議の相手国が米国だったことについて「日米同盟をさらなる高みにひきあげるために重要な一歩になったと感じる」と述べた。

この後、首相はオーストラリアのモリソン首相とも電話で協議した。

首相は岸田内閣発足から一夜明けて「野球で言うならば、プレーボール直後の緊張感を感じている」と語った。自らが提起する「新しい資本主義」の構想づくりや新型コロナウイルス対策に一丸となって取り組む。

6日に副大臣と政務官の人事を決めると言明し「岸田内閣の陣容が固まる。様々な課題にスピード感を持って対応していきたい」と強調した。

8日に実施する所信表明演説の内容も詰める。同演説や各党代表質問を通じ与野党が「それぞれの立場を国民に明らかにすることが大事だ」と話した。

新閣僚の多くが5日に就任後初の記者会見に臨んだ。これまで組閣初日は新閣僚が未明にかけて官邸や各府省で順番に記者会見を開くのが恒例だった。今回は職員の働き方改革などに配慮し、松野博一官房長官を除き記者会見は実施しなかった。

目玉閣僚の一人、小林鷹之経済安全保障相は5日の記者会見で「経済と安全保障が融合する世の中になっている。一体で捉えていく新しい政策分野を国として進める」と主張。米中対立が長期化し「国家間の競争が非常に激しくなっている」との見方も示した。

山際大志郎経済財政・再生相は記者会見で、首相が立ち上げを決めた「新しい資本主義実現会議」について「一日も早くつくり中身の議論を進める」と唱えた。格差を是正して中間層の所得を高めるなどコロナ後の経済社会のビジョンを策定する。

後藤茂之厚生労働相は厚労省で記者団に「新型コロナ対策にしっかり取り組むことが喫緊の課題だ」との意気込みをみせた。

首相は衆院選を巡って今国会会期末の14日に衆院を解散し19日公示―31日投開票にする政治日程を掲げた。短期決戦に向けて各党は公約の策定を急ピッチで進める。

自民党は5日午前に党本部で役員連絡会を開いた。甘利明幹事長は記者会見で、衆院選について「早く国民に信念、考えを伝えて信を問う。その上で腰を据えて(政権運営を)しっかり進めていきたい」と強調した。

高市早苗政調会長を支える政調会長代行に古屋圭司元国家公安委員長を起用する人事が内定した。古屋氏は9月の党総裁選で高市陣営の選挙対策本部長を担った。

幹事長になった甘利氏が務めてきた党税制調査会長には宮沢洋一氏が就く見込みだ。宮沢氏は岸田派所属で首相に近く、税調会長は2回目の就任となる。首相が訴える「成長と分配の好循環」を導くための税制の手当てが課題になる。

岸田新政権特集ページはこちら
https://www.nikkei.com/theme/?dw=21092903&n_cid=DSREA_kishida2021 』

首相秘書官に嶋田氏ら8人 安保補佐官は木原副長官兼務

首相秘書官に嶋田氏ら8人 安保補佐官は木原副長官兼務
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021100401075&g=pol

『政府は4日、岸田文雄首相の秘書官計8人の人事を決めた。筆頭は嶋田隆・元経済産業事務次官が務める。岸田事務所の山本高義氏を起用し、防衛省出身の中嶋浩一郎氏を留任させる。財務省からは2人を登用し、厚生労働省からは見送った。

与党、岸田内閣の陣容評価 「自信の表れ」「フレッシュ」

 木原誠二官房副長官は国家安全保障担当の首相補佐官を兼務する。その他の首相秘書官は以下の通り。(敬称略)
 宇波弘貴(財務)、荒井勝喜(経産)、中込正志(外務)、中山光輝(財務)、逢阪貴士(警察)。 』

「新・闇将軍」安倍晋三の誕生

「新・闇将軍」安倍晋三の誕生、岸田政権長期化で日本の右傾化が加速するか
上久保誠人:立命館大学政策科学部教授
https://diamond.jp/articles/-/283819

 ※ 重要な「視点」を、提供していると思う…。

 ※ それは、「総裁選」と「総選挙戦」は、「投票する層」が、違う…、ということだ…。

 ※ 『自民党にとって、党総裁選では「保守派」の支持が重要となるが、総選挙では、「保守派」の支持の重要性が薄れる。自民党総裁選では、各候補者が日本遺族会や日本会議など、保守系の団体に配慮をしてきた。選挙の勝敗に一定の影響を持つからだ。
「新・闇将軍」安倍晋三の誕生、岸田政権長期化で日本の右傾化が加速するか本連載の著者、上久保誠人氏の単著本が発売されています。『逆説の地政学:「常識」と「非常識」が逆転した国際政治を英国が真ん中の世界地図で読み解く』(晃洋書房)』…。

 ※『しかし、総選挙になると、自民党は保守派に配慮しなくなる。むしろ、子育て世代、現役世代のいわゆる「中道層」の票の獲得を狙う。声が大きいが、実は多数派ではない右派や左派ではなく、日常的に政治に声を上げることは少ないが「サイレントマジョリティー」である中道層の支持を得ることが、野党を破って、政権を維持することにつながるからだ。』…。

 ※ 『それが、安倍政権が保守層にリップサービスをしつつ、実際に社会民主主義的な政策を実行し続けた理由だ。一方、野党の弱体化は、左傾化して中道層に失望されてしまったことで、安倍政権は長期政権を実現した(第169回・p3)。

 なぜ、総選挙では保守派が重要でなくなるのか。

 保守派は、自民党に不満があっても、総選挙で野党に投票することは、絶対にないからだ。だから、岸田政権も、保守へのリップサービスを続けつつ、実際には中道層に支持される社会民主主義的な政策を拡大していくことになる。それが、野党をつぶす常套策であり、自民党の権力維持のためのリアリティーなのである。』 …。

 ※ 「総裁選」という「疑似”首相の予備選”まがいのもの」(実態は、一政党の党首選)で「世間の耳目を集中」させ、「票の掘り起こし」を実行し、「選挙民の心理を、ホットな状態にしておいて」、投票行動に誘導し、ガッポリと票を頂く…。

 ※ そういう「構図」が、透けて見えるな…。

 ※ 今回の「総裁選」でも、結局は、「女性候補」が2人となり、華やかな「論争」が繰り広げられ、その周辺の動きも、連日、面白おかしく報道された…。

 ※ そして、その「ホットな状態」が冷めないうちに、「総選挙」へと突入して行く…。
 ※ その間、野党は、ボソボソと「選挙区での、”野党統一候補”のこと」を語る他は無い…。

 ※ さっぱり、「国政の舵取り」をどうするのか、「政策」をどう打つのか、という話しは聞こえてこない…。

 ※ これじゃ、結果は、もう見えている…、と言わざるを得ない…。

 ※ この人の言うように、安倍さんが「新・闇将軍」となっているのかどうかはさておき、そういう「構図」だけは、押さえておくべきだろう…。

『かつて、田中角栄元首相が、首相退任後も政界で隠然たる影響力を保ち「闇将軍」と呼ばれた。「闇将軍」とは、公式には自民党所属ですらなかった政治家が、役職に何も就かず、何の権限も持たないのに、政治のすべてを一人で決めるほどの隠然たる権力を持つという、得体の知れないものだった。しかし、今回の総裁選・党役員人事・組閣を通じて、自民党・政府の資金、人事権、公認権、利益誘導の公的な権限・権力を実質的につかんだ「新・闇将軍」が誕生した。安倍晋三元首相である。(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)』

『「勝者」にさせてもらった岸田新総裁

 自民党総裁選は、岸田文雄新首相が「圧勝」したといわれるが、私は彼が「勝ったのではない」と思う。総裁選で、さまざまな政治家の激しい政争の結果、岸田新首相が「勝者」になっただけだ。

 岸田氏の選挙戦は、到底「勝者」のものではなかった。政局勘、戦略眼のなさは相変わらずだった(本連載第285回)。

 高市早苗新政調会長が安倍氏の支援を得て出馬すると、保守派の支持を集めてネットが盛り上がった。高市氏の勢いはすさまじく、投開票日前には、第1回投票では岸田氏と高市氏のどちらが2位となるかわからなくなった。

 それでも、第1回投票の開票では、岸田氏が河野氏を1票上回り1位となった。それは、安倍氏が選挙戦の最終盤で「手を緩めた」からだ。

 総裁選半ば、安倍氏は、福田達夫氏ら若手が結成した「党風一新の会」の参加者などに「アベノフォン」と呼ばれるほど電話をかけまくった。「河野氏の『脱原発』に支持団体は怒っている。次の選挙で支援を得られないぞ」という内容を話し、河野氏支持を切り崩していったという。だが、アベノフォンは、投開票前にパタッと止まった。

 その頃、岸田陣営と高市陣営が、決選投票での協力で合意したという報道が流れた。福田氏も決選投票では岸田氏に投票すると表明し、岸田氏勝利の流れが出来上がっていった。だが、これは岸田派側の戦略的な動きでなかったのは明らかだろう。岸田派幹部が、高市陣営との合意で勝利を確信しながらも、岸田政権は「安倍かいらい政権になる」という「自虐的」な発言もあったという。これは、岸田氏勝利の流れは、安倍氏の仕掛けだったことを示唆している。

 岸田氏は、安倍氏に「勝たせてもらった」だけなのだ。』

『安倍氏による「新・闇将軍」体制の確立

 自民党総裁選が、血で血を洗う権力闘争であることはいうまでもない。勝者はおいしい権力の蜜をすべて取る。一方、敗者は徹底的に干し上げられるが常だ。安倍政権時の石破茂元幹事長の冷遇は誰もが知るところだ(第190回)。今回の総裁選後も、敗者となった河野氏は「党広報委員長」へ「格下げ」となった。

 ところが、岸田新総裁は、敗者を干しただけではなかった。党四役に総裁派閥・岸田派から1人も起用しないという露骨な「岸田派外し」を行ったのだ。

 党四役は、「3A(安倍・麻生・甘利)」の一角・甘利明幹事長、安倍氏の「側近」・高市早苗政調会長、アベノフォンに籠絡された福田達夫総務会長、そして谷垣グループ(有隣会)の遠藤利明選対委員長となった。

 内閣人事も発表され、内閣官房長官は細田派の松野博一氏が起用された。萩生田光一氏の起用も取りざたされたが、松野氏が起用された理由は、当選回数が上だからだという見方がある。

 だが、それ以上に重要なのは、萩生田氏が安倍政権時のコロナ対策「全校一斉休校」に文科相として公然と異を唱えたり、菅義偉政権の組閣でも官房長官起用が取りざたされたほどの「実力者」になったことだ(第253回・p4)。安倍氏は、「実力者」の官房長官起用を嫌がった。一方、松野氏ならば、安倍氏が支配する岸田政権の方針に従い、忠実に粛々と「実務」をこなすと考えたのではないだろうか。

 また、財務相には「3A」の一角・麻生太郎氏の側近にして親戚の鈴木俊一氏が起用された。鈴木氏は大ベテランだが、財政通と呼ばれる経歴はない。麻生氏は党副総裁に移るが、その後も実権を握り続けるつもりなのだ。

 これが、安倍氏による「新・闇将軍」体制の確立なのである。』

『小選挙区制の時代では、「闇将軍」は現れないはずだった

 正直、これまでちまたでよくいわれる安倍氏の「影響力」について懐疑的だった。派閥の親分のような大物政治家が、裏でカネを配って権力を振るったのは遠い昔の話だからだ。

 90年代、「政治・行政改革」によって資金と人事と公認の権限を握るのは、首相(党総裁)と党幹事長、そして官房長官となった。一方、派閥は力を失った。だから、資金、人事、公認の権限を与えない限り、史上最長の長期政権を築いた元首相といえども、権力を振るうことはできない。首相を退任して無役となった政治家が政界に隠然たる影響力を保つというのは、難しいと考えていた。

 ところが、安倍氏は総裁選で、したたかに動いて岸田氏を勝たせた。そして「人の話をよく聞くこと」が長所だという岸田氏によく話をしたのだろう。資金配分権、人事権、公認権を握る幹事長、官房長官は、安倍氏の手中に収まった。さらにいえば、選挙に直接影響する支持者への利益誘導を決める財務相と政調会長まで、安倍氏の影響下に入ったのだ。

 これが、派閥の親分たちが支配した「中選挙区制の時代」とはまったく違う、「小選挙区時代」の新しい「闇将軍」の誕生だと思う。

 本来、選挙制度が改革されたのは、何の公的な権限も権力も持たないはずの派閥の親分たちが、首相や党幹事長などよりも影響力を発してしまう「権力の二重構造」を壊すためだった(第16回)。

 言い換えれば、小選挙区制の時代では、「闇将軍」は現れないはずだった。実際、首相や党幹事長などのポジションを実際に得た政治家が、その任期の間に権力・権限を行使する。その結果が、政権交代が起きやすい小選挙区制の選挙によって、国民から民主的に審判を受ける制度に変わった。長期的には、権力・権限は特定の政治家には集中しないはずだった(第115回)。

 ところが、安倍氏は、岸田首相に「総裁派閥外し」をさせて、権力・権限を持つポジションをすべて掌握することで、「小選挙区時代」の「新・闇将軍」になった。』

『岸田政権が長引けば、「新・闇将軍」の力が強大に

 安倍氏が、岸田政権期にこの支配体制をしっかり構築し、岸田政権が総選挙、参院選を乗り切り長期政権化すれば、どうなるか。人事権、資金配分権、公認権を「新・闇将軍」が掌握し続け、新人候補は「新・闇将軍」の推薦する人ばかりになることはありえる。現在でさえ、自民党議員の約4割は、安倍政権期に初当選した若手だが、それ以上に安倍氏の影響下にある政治家が増えて、党内の多数派となっていく。総裁選で勝てるのは、「新・闇将軍」に従う人ばかりになる。

 そうなれば、誰が首相になろうと、人事権、資金配分権、公認権を行使するポジションに就くのは「新・闇将軍」の影響下にある政治家だけになる。だから、安倍氏をただの「首相の後見役」とみなすのは甘いと思う。「新・闇将軍」と呼ばせていただくのが妥当だ。

 永田町に「新・闇将軍」が誕生しようと、国民にとって重要なことは、政治が国民の生命と安全、生活を守ってくれるかどうかだ。「新・闇将軍」の影響が強まると、岸田政権が「保守化」「右傾化」すると思われるだろうが、事は単純ではない。

 安倍政権時代の国内政策は、実は「女性の社会進出」「全世代社会保障」「教育無償化」「外国人単純労働者の受け入れ」など、社会民主主義的な傾向が強かった(第218回)。これらは、保守派の不満が強かったが、それを押し切って実行された。

 安倍政権の経済政策「アベノミクス」も含めて、世論・社会情勢の変化に対して「現実的対応」をするのが安倍政権の特徴だったのだ(第163回)。この傾向は、岸田政権でも継続されるのではないだろうか。

 総裁選でも論争になった「同性婚」「選択的夫婦別姓」など多様性・人権に関わる政策は、高市政調会長の下で自民党内の議論が停滞すると思われるかもしれない。だが、私はむしろ着実に前進すると考える。

 高市政調会長は、本質的には保守というより徹底したリアリストだ。それは、女性政治家として政界を生き抜く術だった(第285回・p3)。例えば、選択的夫婦別姓の問題については、「通称使用の拡大」に取り組んできたと総裁選で説明してきた。選択的夫婦別姓は、女性差別の問題であると捉えられがちだが、それと同時に、女性の社会進出の促進という「競争政策」の側面がある。高市政調会長は、女性の社会進出を否定するのではなく、現実的な取り組みをしてきた。多くの女性議員など「推進派」の議員との間で、党内の議論は活発化する。議論の活発化は、岸田首相の総裁選時の発言と一致している。

 来る衆院選、来年の参院選に向けて、自民党は権力を死守するためのリアリティーを見せつけるだろう。「同性婚」「選択的夫婦別姓」など社会民主主義的な政策の党内議論を進めていくことは、野党の存在意義を消すことになるからだ。』

『総選挙では、保守派の支持はスルーする自民党

 自民党にとって、党総裁選では「保守派」の支持が重要となるが、総選挙では、「保守派」の支持の重要性が薄れる。自民党総裁選では、各候補者が日本遺族会や日本会議など、保守系の団体に配慮をしてきた。選挙の勝敗に一定の影響を持つからだ。
「新・闇将軍」安倍晋三の誕生、岸田政権長期化で日本の右傾化が加速するか本連載の著者、上久保誠人氏の単著本が発売されています。『逆説の地政学:「常識」と「非常識」が逆転した国際政治を英国が真ん中の世界地図で読み解く』(晃洋書房)

 しかし、総選挙になると、自民党は保守派に配慮しなくなる。むしろ、子育て世代、現役世代のいわゆる「中道層」の票の獲得を狙う。声が大きいが、実は多数派ではない右派や左派ではなく、日常的に政治に声を上げることは少ないが「サイレントマジョリティー」である中道層の支持を得ることが、野党を破って、政権を維持することにつながるからだ。

 それが、安倍政権が保守層にリップサービスをしつつ、実際に社会民主主義的な政策を実行し続けた理由だ。一方、野党の弱体化は、左傾化して中道層に失望されてしまったことで、安倍政権は長期政権を実現した(第169回・p3)。

 なぜ、総選挙では保守派が重要でなくなるのか。

 保守派は、自民党に不満があっても、総選挙で野党に投票することは、絶対にないからだ。だから、岸田政権も、保守へのリップサービスを続けつつ、実際には中道層に支持される社会民主主義的な政策を拡大していくことになる。それが、野党をつぶす常套策であり、自民党の権力維持のためのリアリティーなのである。』

衆院選、異例の短期決戦

衆院選、異例の短期決戦 高い内閣支持率保ち投開票狙う
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA043EU0U1A001C2000000/

『岸田文雄首相は4日、衆院を14日に解散し次期衆院選を19日公示―31日投開票の日程で実施すると表明した。首相就任から1カ月弱の異例の短期決戦になる。政権発足時に期待する高支持率を維持したまま投票日を迎える狙いだ。与野党は事実上の選挙戦に入る。

首相は就任後初めての記者会見で「可及的速やかに衆院選を実施し、国民から信任をいただいて国政を担っていく」と強調した。「思い切って新型コロナウイルス対策、経済対策をできないか。そういった思いから日程を決めた」と説明した。

衆院選の日程は異例ずくめだ。4日の首相指名から14日の解散はわずか10日後にあたり、戦後最短となる。公示日と投開票日は共にこれまで多くの政権が避けてきた「六曜」の仏滅になった。

いずれも仏滅なのは2000年の森喜朗内閣以来だ。このときは天皇陛下の訪欧と衆院議員の任期切れの間隔が短く、日程の選択肢が少なかった。首相は「六曜」よりも早期の投開票を優先した。

与党内にはもともと11月7日か14日投開票を想定する見方が多かった。1~2週間の投開票前倒しはどう影響するのか。

日本経済新聞社による過去の内閣の発足直後の支持率を見ると理由が浮かび上がる。

20年9月に発足した菅義偉内閣は74%の高支持率で始まり、1カ月後に63%、2カ月後に58%、3カ月後に42%と低下した。新型コロナウイルスの感染状況が年末にかけて悪化し、批判が高まったのが響いた。

06年発足の第1次安倍内閣以降の5つの自民党政権のうち4内閣の支持率が発足から1カ月後に下落した。

下落幅は就任1カ月後が3~11ポイント、2カ月後は4~22ポイントと拡大した。発足時に53%だった麻生政権は2カ月後に危険水域の31%に落ち込んだ。

新型コロナ禍ではさらに下落するリスクがある。首相は記者会見で、31日投開票について「国民に貴重な判断をいただくわけだから新型コロナの状況も当然、念頭においた」と説明した。

足元で減少基調にある新規感染者が再び増加すれば、世論の関心は新型コロナに集中する。冬場には「第6波」が懸念されており、それまでに医療提供体制を拡充しておかなければならない。投票までの期間が長引くほど、政権にとっては不安要素が増える。

衆院選を見据えた野党側の準備も考慮した。総裁選で自民党の支持率があがり、野党共闘の動きが加速していた。

立憲民主党の枝野幸男代表は9月30日に共産党の志位和夫委員長と会い、政権交代が実現した場合には「共産党が限定的な閣外からの協力をする」と一致した。

両党が候補者調整を進めれば、現時点で70ほどある競合区は一段と減る。時間的余裕を与えてしまうと野党候補の一本化が進み、与党との接戦区が広がる構図だ。

国会対策上の効果もある。野党は首相が出席を前提とした予算委員会の開催を要求してきた。一問一答形式で政権を追及できる予算委は野党にとっての見せ場だからだ。これまでは総裁選などで自民党への関心が高まったが、予算委中は立場が逆転する。

自ら政治日程を組み立て主導権を示した。総裁選中からあった11月7日や14日投開票との観測を打ち消し、首相の専権事項の解散権を自ら行使する姿勢を明確にした。

党内では一連の人事を巡り「首相が人事で他派閥に配慮しすぎだ」との声が出ていた。党四役には自ら率いる岸田派から一人も入らず、内閣の要となる官房長官や財務相、外相も他派閥に譲った。

一方、早期の投開票はデメリットもある。首相が意欲を示す数十兆円規模の経済対策や補正予算案の決定は選挙後に先送りとなる。

子育て世帯への給付金や企業への持続化給付金の復活といった政策の実績をほとんどあげないうちに、政権を選ぶための十分な判断材料を国民に示すのは難しい。

学習院大の野中尚人教授は「本来は経済対策などこれからやることを具体的に国民に提示してから衆院選に臨むべきだ」と話す。「衆院選後に政策を肉付けすると、その政策が国民の信任を受けたといいきれない。政策の推進力を欠く」と指摘する。

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