サッカードイツ代表

サッカードイツ代表
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E4%BB%A3%E8%A1%A8

 ※ 『2018年のワールドカップロシア大会では、グループF初戦でメキシコにイルビング・ロサノのゴールで0-1で敗れた。2戦目のスウェーデンでは先制を許したものの追いつき、試合終了間際にトニ・クロースのゴールで2-1と辛勝した。3戦目の韓国戦では、再三の決定機をGKチョ・ヒョヌの好セーブの前に決めきれず、逆に後半アディショナルタイムにキム・ヨングォンに先制ゴールを許し、その後パワープレイに出たところをGKマヌエル・ノイアーが相手陣内でボールを奪われ、ロングパスからソン・フンミンに2点目を決められて敗れた。結局1勝2敗勝点3、得失点差と直接対決の結果がともに勝点で並ぶ韓国を下回り、グループFの最下位で大会を終えた。グループリーグ方式が導入されて以降初のグループリーグ敗退となり、併せてノックアウトステージへの連続出場、連続ベスト8、連続ベスト4などの記録もすべて途切れることとなった。

ワールドカップ本大会で1勝しか挙げられなかったのは、西ドイツ代表として出場した1978年アルゼンチン大会以来40年ぶりで、総得点2点は、1938年フランス大会の3点(同点再試合を含む2試合)を下回る過去最低記録となった。

また、2010年大会のイタリア、2014年大会のスペインに続いて、前回大会優勝国が3大会連続でグループリーグ敗退となった[19]。さらに、1998年フランス大会から続く、ワールドカップ前年開催のコンフェデレーションズカップ優勝国はワールドカップ本大会で優勝出来ないというジンクスも継続することとなった[20]。

この大会では2014年W杯優勝時のメンバーはほとんど残ったが、長きに渡り代表を牽引してきたエジル、ミュラーらがピークを過ぎたことに加えて、次世代を担う若手選手が本大会で軒並み活躍出来なかった。レーヴは留任となる。』…。

 ※ 『2018年ロシアW杯での歴史的惨敗を受け、UEFA EURO 2020予選ではベテラン勢を一掃し世代交代に着手した。ヨシュア・キミッヒ、レオン・ゴレツカ、セルジュ・ニャブリ、アントニオ・リュディガー、カイ・ハフェルツといった若手選手が台頭し、強豪オランダと同グループとなったものの、首位で予選を突破している。

1年延期され2021年に開催されたUEFA EURO 2020では、グループリーグの第1戦でフランスに敗れるも第2戦でポルトガルに勝ち、第3戦でハンガリーと引分け勝ち点4の2位で通過した。ラウンドオブ16では、イングランドに敗れた。大会終了後にレーヴ監督は退任、レーヴ監督の後任には監督時代にアシスタントコーチを務め、バイエルンの監督として2020年に3冠達成したハンジ・フリックが監督に就任した。

2022年ワールドカップ予選では首位で予選を突破した。前回ロシア大会のグループリーグ敗退によってFIFAランキングを大きく落とした影響で抽選会ではポット2に回ることになった。本大会でドイツ代表はグループEに入り、初戦で日本、2戦目でスペイン、最終節でコスタリカと対戦する組分けとなった。 再起をかけた11月23日、日本戦において、1-2で逆転負けをした。 』…。

 ※ なるほど…。

 ※ 前回の2018年ロシアW杯で惨敗し、新旧世代交代策に、ちょっと失敗してたわけだ…。

 ※ 強豪国と言えども、選手はどんどん「世代交代」していくわけだから、「常に、フレッシュかつ使える選手」を排出していける「システム」の整備が、カギとなるわけだ…。

中東初のサッカーワールドカップ開催国 カタールってどんな国?

中東初のサッカーワールドカップ開催国 カタールってどんな国?
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2022/11/18/27238.html

 ※『カタール政府は、ワールドカップにむけて8つのスタジアムを整備しました。

いずれも特徴的な外観で、北部アルホールに建設されたアルバイトスタジアムを除いては、首都ドーハとその郊外に位置していて、地下鉄やバスで結ばれています。』…。

 ※ スゲーな…。「8つ」も「整備」したんだ(8つ中、7つが新設という話し)…。どんだけ「金(かね)」があるんだ…。

『11月20日に開幕する、サッカーのワールドカップ。日本を含む32チームが世界一をかけて競い合います。今回の開催国はカタールです。

カタールと言えば、日本サッカー界で今も語り継がれる「ドーハの悲劇」の舞台となった地です。

過去の開催国の中ではもっとも国土が小さく、宿泊施設や交通渋滞など課題が指摘されてきたカタール政府は、国をあげた準備を進め、不安の払拭につとめてきました。

大会は成功裏に開催できるのでしょうか。

(ドバイ支局長 山尾和宏)
今なお語られる「ドーハの悲劇」
終了間際の失点で悲願の初出場を逃した“オフト・ジャパン”

今回のワールドカップの開催国カタールと言えば、日本サッカーにとって特別な国です。

1993年10月28日、日本のワールドカップ初出場がかかったアジア最終予選で、日本は、首都ドーハの競技場で強豪イラクと対戦。2対1でリードし、勝てば悲願の初出場が決まるはずでした。

しかし、試合終了間際、同点に追いつかれ、日本サッカー界の夢は打ち砕かれました。

この出来事は、「ドーハの悲劇」として今も語られています。
そもそもカタールってどんな国?
首都ドーハの高層ビル群

そんな因縁の地カタールは、産油国が集中する中東ペルシャ湾に面した国です。

日本からだと、成田空港から首都ドーハの国際空港まで直行便でおよそ13時間かかります。

ドーハ中心部には、ビル1面に設置されたワールドカップの大きな広告がいくつも並んでいます。

公園や街路樹などの整備もあちらこちらで進められ、大会ののぼりなども設置。まさに市内はワールドカップ一色です。

ワールドカップのために整備されたスタジアムの周りには、マンションやオフィスビルなどが次々建設され、国際的な大会をきっかけに、都市開発が急速に進められています。

そのカタールの国土は、秋田県とほぼ同じ広さで、1930年に始まったワールドカップの開催国としては、もっとも小さい国となります。
外国人労働者が支える社会

カタールの最大の特徴は、人口に占める国民の割合の少なさです。正確なデータは明らかにされていませんが、人口およそ290万人のうち、国民は1割程度と言われています。

高級ブティックやショッピングモールが建ち並ぶ市内中心部では、白い民族衣装を身にまとったカタール人の男性グループがカフェで会話を楽しむ姿を見かけます。

一方、店で働いているのは全員が外国人で、インドやパキスタン、フィリピン、ネパールなどアジア出身の出稼ぎ労働者の姿が目立ちます。
道路拡張工事で働く外国人労働者

ドーハ郊外には、労働者が集団生活するためのアパートが建ち並び、ベランダには作業服がたくさん干され、歯ブラシや古着などの路上販売がにぎわっています。

カタールでは、労働力のほとんどを外国人労働者が支える構図となっているのです。
豊富な天然ガスが莫大な富を
天然ガスのプラント

こうした社会構造を支えるのは、豊富な天然ガスです。

カタールの沖合には、世界最大級のノースフィールドガス田があり、ここから産出される天然ガスをLNG=液化天然ガスに加工し、日本など世界中に輸出。人口のわずか1割を占める国民に、ばく大な富をもたらしています。

天然ガスによる資金力は、近年、スポーツ振興にも向けられています。
2019年のアジアカップ決勝

選手の強化をはかり、2019年のアジアカップ決勝では、日本を破って、初優勝を果たしました。

また、政府系のカタール航空がヨーロッパの強豪クラブのスポンサーとなり、ドーハに本社を置くスポーツ専門チャンネルが国際試合の放送権を獲得するなど、資金力を背景にサッカー界における影響力を増しています。
大会開幕までのカウントダウン時計

今回のワールドカップも王族が招致の責任者を務め、強い権限や経済力を駆使して、招致を成功に導きました。
ワールドカップのスタジアムは

カタール政府は、ワールドカップにむけて8つのスタジアムを整備しました。

いずれも特徴的な外観で、北部アルホールに建設されたアルバイトスタジアムを除いては、首都ドーハとその郊外に位置していて、地下鉄やバスで結ばれています。
アルバイトスタジアム

カタール北部に建設されたアルバイトスタジアムでは、大会初日となる今月20日、主催国カタールとエクアドルの開幕戦が行われます。

27日には、1次リーグで日本と同じグループの強豪チーム、スペインとドイツが対戦します。
ハリファ国際スタジアム

ドーハ市内にある、ハリファ国際スタジアムでは1次リーグで、日本がドイツ、スペインとそれぞれ対戦します。
アハマド・ビン・アリスタジアム

ドーハ郊外にあるアハマド・ビン・アリスタジアムでは、27日に日本がコスタリカと対戦します。
ルサイルスタジアム

そして、首都ドーハ郊外に新たに建設されたルサイルスタジアムは、最大8万人を収容できる国内最大のスタジアムで、12月18日に決勝戦が行われます。

ことし9月、8つのスタジアム内部を取材しました。
VVIPの観戦席

スタジアムで共通していたのは、VIP席のさらに上にあたる「VVIP」と呼ばれる特別な場所です。

VVIPの観戦席は国旗と同じような色に、国のエンブレムがついた特注品の豪華な椅子で、ソファーやバーカウンターなどが備えられた専用の待合室も整備されています。
VVIPの招待客のための専用待合室

選ばれた特別な招待客たちだけが立ち入りを認められます。

カタールで政治の実権を握る、タミム首長専用の部屋も用意され、タミム首長が特別な客と観戦しながら会談できる構造になっています。
アルジャヌーブスタジアムの首長(アミール)の部屋

カタール政府としては世界が注目する国際大会を機会に、各国の政府要人などをもてなして、外交の場に利用したい狙いもあるものとみられます。
大会の懸念 感染対策は大丈夫?

今大会の開催にあたっては、世界からさまざまな懸念が示されてきました。

そのひとつは、混雑による新型コロナウイルスの感染拡大です。

そこで、カタール政府は、入国制限を行う方針です。

カタールは通常、日本人がビジネスや観光で入国する場合、事前にビザを取得する必要はありませんが、11月1日から12月22日まで観戦チケットがないと、入国できなくなります。

そして、入国には観戦チケットを購入した上で、カタール政府が設けたインターネットの専用サイトから宿泊施設を予約し、事前にカタール政府の承認を得る必要があるのです。

入国時の新型コロナウイルスの陰性証明は必要なくなり、入国後もマスクの着用は義務づけられていません。

しかし、ワクチンの接種歴や検査結果と連動したスマートフォンの専用アプリをダウンロードしなくてはなりません。

10月下旬以降は、これまでのように、商業施設やホテルなどの入り口で、警備員にアプリを見せる必要はなくなりましたが、医療機関に立ち入る場合は提示が求められるということです。
大会の懸念 宿泊施設は足りるの?

もう1つの大きな懸念が、宿泊施設の不足です。

カタールは、観光立国のUAE=アラブ首長国連邦やエジプトなどと比べて、そもそもホテルの数が大幅に少ないのが現状です。

そんな中、カタール政府は、国民の半数近くにあたる、のべ120万人以上の観客動員を目指しているのです。

誘致が決まった当初から、観客を受け入れる宿泊施設が不足するのではないかと危惧されてきました。

そこで、宿泊施設を確保するため、カタール政府は、さまざまな手を打っています。
ドーハ市内の「キャラバン・シティ」

その1つが「ファンビレッジ」と呼ばれる、仮設の宿泊施設で、スタジアムに比較的近い8か所の空き地に建設されています。

このうち、ドーハ市内の広大な空き地に設けられた「キャラバン・シティ」を訪れてみると、現地には、数百台のトレーラーハウスが整然と並べられていました。

観客専用の予約サイトによりますと、宿泊施設は1室あたり1泊407カタールリヤル=日本円でおよそ1万6000円からです。

トレーラーハウスの内部にはベッドやテレビなどが備えられ、敷地内ではレストランや売店なども営業するとしています。
アパートをホテルとして利用(ドーハ市内)

さらに、ワールドカップにむけて、たくさんのアパートも建設され、臨時のホテルとして利用されます。

このうち、観客用のホテルとして利用される、ドーハ市内の住宅地に建設されたアパートを訪れました。

アパートの入り口には専用の受付が設けられ、大会期間中は、管理会社のスタッフが24時間体制で対応にあたるとしています。

このアパートでは、50部屋すべてが観客用のホテルとして使われるということです。

それぞれの部屋には冷蔵庫や電子レンジなどを備えたキッチンのほか、洗濯機も備え付けで用意されています。

フォークやスプーンなどやバスタオルなども完備され、アパートの管理会社では長く滞在する観客向けにすすめたいと話していました。

このアパートは、ワールドカップが閉幕したあとは、家具や家電付きの賃貸住宅として一般に貸し出されるということです。

さらに、宿泊施設の不足を補おうと、ワールドカップの期間中は、クルーズ船を外国から寄港させ、ホテルとして利用する計画です。
中東初の開催 大会は成功するのか?

ドーハ市内にあるカフェで話を聞くと、カタール人たちは、大会に向けた準備に自信を示していました。「客人をもてなす」という伝統があり、外国からの観客に楽しんでもらいたいと、意気込んでいました。

史上もっとも小さい国で行われるワールドカップにむけて、国家をあげて準備を進めてきたカタール。

いよいよ本番を迎え、壮大な準備の成果が問われることになります。

(NHKのFIFA ワールドカップ カタール 2022 特設サイトはこちらから)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/fifa_worldcup/ 』

サッカーW杯で伝わる思わぬ真実

サッカーW杯で伝わる思わぬ真実 : 机上空間
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/30197443.html

 ※ なるほど…。

『現在、カタールでサッカーのワールドカップが行われています。優勝候補筆頭のアルゼンチンが、初戦でサウジアラビアに負けるという番狂わせがあり、なかなかの盛り上がりを見せています。やはり、勝って当然と思われているチームが、星を取りこぼすと、なんだかんだで大会が盛り上がります。

そして、このワールドカップの中継が、中国の人民が信じさせられている事実とされている事との矛盾を引き起こして、まったく別の意味で盛り上がっています。それが成功しているかどうかは別にして、中国共産党の宣伝部の中では、中国は共産党の厳しいロックダウンなどの指導により、外国に較べて格段に感染症の防疫に成功している事になっています。外国は、無責任な指導者のせいで、市民の間に感染症が広がり、死者が大量に出て、地獄のような社会になっていると言っています。これが、宣伝部が人民に信じさせたい、この世の真実です。しかし、ワールドカップのようなイベント中継を観る機会があると、そこにはマスクもしていない万人単位の観客が、スタジアムに集まって、熱狂的な声援をおくっているわけです。

しかも、現在進行系で冬に向かって中国国内の感染症患者は増えていて、次々とロックダウンする地域が増えています。そして、病気になっても自宅の敷地から出れない為、病院へ行く事もできず、体力の無い子供が親の腕の中で死んだりしています。団地の入り口で通せんぼをする白衛兵に、土下座して通して下さいと懇願する子供の親を追い返す様子が、動画に撮られてSNSに投稿されていたりします。彼らにとって重要な事は、行政の指示通りに人民を隔離する事であって、人民の命を救う事では無いのですね。それは、自分の責任ではない。なので、どんな理由でも人民を通しません。後に、感染症が広がったりすると、自分が責められるからです。

長期間に渡るロックダウンで、持病が悪化して死亡したり、自殺したり、病死したりする人民は、徐々に数を増やしています。何があっても、敷地の外へ出してもらえないからです。出稼ぎで都市部へ出てきている農民工の人達は、仕事ができない上に移動も禁止されているので、金が尽きて、封鎖する為に建てられたバリケードを破壊して、実力行使で突破する事件も起きています。また、多くの共産党の高官は、著しく食料が統制される環境を利用して、食料を普段の数倍の値段で売りつけたりして、暴利を稼いでいます。上海でロックダウンがあった時には、外部から支援で送られてきた食料を、難癖をつけて、わざわざ潰して流通させなかったり、横領して値段を付けて販売したりしていました。

中国では、ガリバー企業が短期間に育つ事が良くありますが、大概は市場を監督権を持つ官僚が操作して、裏で繋がった企業に非常に有利な条件で事業ができるようにするのが理由です。なので、有名企業の裏に、どの共産党の高官がバックに付いているかが、重要になります。政変で、裏にいる共産党幹部が失脚すると、その企業も一蓮托生で没落するからです。その為、フロントとして据えられている企業のCEOは、飾りである事が多く、30代の青年実業家が意外なほど多いです。単なる飾りで、何かあった時に、責任を取らされて処分される為だけにいるからです。その企業から大量の資金が、共産党幹部に流れている事は、言うまでもありません。

中国における商売とは、いかに独占的な状態を創り出して、そこに乗じて暴利を得るかという事と同義になるので、公平な立場で競争するという意識が低いです。その為、支援で送られてきた食料でも、市場価格を下げるので、平気で潰しますし、横流しで転売したりします。そこの地域の物流を、行政が仕切っているので、その中での値段は、行政と結託した業者の好き放題です。

中国はサッカー強国ではないですが、サッカーという競技自体は、とても人気があります。なので、ワールドカップの中継を、不自然に止める事も難しい。競技が開催されている2週間の間、自由に振る舞う観客の様子と、自分達の強制隔離されている現状の落差を見続ける事になります。』

【中国】中国が今回もW杯で存在感 協賛金14億米ドル、国別最多

【中国】中国が今回もW杯で存在感 協賛金14億米ドル、国別最多
https://news.yahoo.co.jp/articles/a97641cd786c16eb60f6e62b5f797bd919531ba6

『 カタールで20日開幕する男子サッカーのワールドカップ(W杯)で、中国企業は直近の大会と同様、大きな存在感を放っている。前回大会と同じく中国企業4社が大会の主要スポンサーに名を連ね、中国企業が投じる協賛金は国別最多の約14億米ドル(約1,950億円)となる。今大会はハード面でも中国資本の参画が目立ち、中国企業がメイン会場の建設を手がけた。照明設備や通信設備などでも多くの中国製品が採用されている。

 W杯は、国際サッカー連盟(FIFA)が4年に1度開くサッカーの国・地域別選手権。開催国と大陸予選を勝ち抜いた国・地域を合わせた32カ国・地域が出場する(26年大会からは参加国・地域が増加)。テレビやインターネットを通じた観戦者数は35億人の規模で、スポンサー企業は大きな広告効果を得ることができる。

 W杯のスポンサーは「FIFAパートナー」「FIFAワールドカップスポンサー」「リージョナルサポーター」の3種類で、このうち協賛金が高額な主要スポンサーは「FIFAパートナー」と「FIFAワールドカップスポンサー」だ。

 今大会の同2種類のスポンサーは計14社。このうち中国企業は◇不動産系コングロマリット(複合企業)の大連万達集団◇乳業の内モンゴル蒙牛乳業(集団)◇家電の海信集団(ハイセンス)◇スマートフォンの維沃移動通信(ビーボ)――の4社で国別の最多。中国企業は数も顔ぶれも前回のロシア大会から変わらなかった。

 米国企業はコカ・コーラ、マクドナルド、VISA(ビサ)の3社。ほかは中国以外のアジア企業が3社で、欧州企業とカタール企業が2社ずつだった。日本企業は主要スポンサーに名を連ねていない。

 中国の各メディアによると、英グローバルデータの調査を基にした中国企業4社の出資額は計13億9,500万米ドル。米国企業の11億米ドルを上回り、国別の最多となった。中国企業が金銭面でW杯を支えていることが見て取れる。

 中国企業がW杯のスポンサーになったのは10年の南アフリカ大会が初めて。この時のスポンサーは太陽電池大手の英利緑色能源だけだった。

 中国メディアのタイ媒体(タイ=金へんに太)などによると、英利緑色能源は10年の大会前後に世界のメディアからの注目度が急激に上昇。時価総額が5億6,000万米ドル増えるなど大きな成功を収め、他の中国企業がW杯に注目するきっかけとなった。

 ■スタジアムの各設備を供給

 中国企業は今回、資金面以外でも大会に深く関わっている。

 建設大手の中国鉄建は現地企業と組んで、メイン競技場のルサイル・アイコニック・スタジアムの建設を手がけた。同社が建設を手がけたことを背景に、同スタジアムの照明、電力システム、通信システムなどには多数の中国製品や中国企業の技術が使われている。
 LEDディスプレーなどを手がける深セン市洲明科技はルサイル・アイコニック・スタジアムに設置するLED製品を供給。索具大手の巨力索具は競技場2カ所の設計、建設に参画した。

 インフラ大手の中国電力建設集団(中国電建)はカタールで太陽光発電所の設置を手がけており、同社の発電所が大会中の電力供給を支えるという。

 ■雑貨業界に特需

 さらにグッズ分野でも、中国企業が存在感を放っている。

 中国の各企業は直近でサッカーボール、マグカップ、タオルといった関連グッズを大量に受注。中国の雑貨業界の中心地である浙江省義烏市は、現地で販売されるW杯関連グッズの供給を円滑にするため、同市とカタールの首都ドーハを行き来する専用海運路線を就航させた。

 義烏市の雑貨業者の経営者は、直近でも緊急受注が舞い込んでおり、現在は残業体制を敷いて生産を急いでいると明らかにした。

 同市のスポーツ用品会社の経営者は、「W杯が追い風となり、今年の売上高は前年比50%以上増える」と予測。新型コロナウイルス流行前の水準を回復できるとみている。

 男子サッカーの中国チームは02年の日韓大会を最後に、大陸予選を突破できていない。今大会も、選手以外の中国勢が軒並み参画するサッカーの祭典となりそうだ。 』

東京五輪汚職が起きた根源的な要因

東京五輪汚職が起きた根源的な要因
『黒い輪』に見る近代スポーツ大会の病巣

中島章隆 (元毎日新聞運動部長・論説委員)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/28256

『東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の理事だった高橋浩之氏が受託収賄罪で3度目の起訴をされた。東京地検特捜部は高橋氏の4度目の逮捕に踏み切り、新たに広告会社「ADKホールディングス」の社長ら3人も逮捕し、真相究明が進められている。

 こうして詳らかになりつつある汚職構造に、「汚れた東京五輪」とも言われているが、五輪がカネと利権にまみれてしまったのは、今に始まったことではない。「スポンサー偏重主義」とも言える現代の五輪の構造を変えない限りは問題は解決されない。

 世界的なスポーツの祭典がどのように汚れてしまったのかを歴史的な経緯から紐解いた2021年8月19日に本サイトで掲載した記事を再掲する。

 まさに「異形」のまま東京五輪が幕を閉じた。日本選手が金27個、銀14個、銅17個と過去最多のメダルを獲得するなど活躍は目を見張るものがあったが、新型コロナウイルス感染拡大のため予定を1年延期して開催し、ほとんどの競技会場を無観客とするなど、従来の五輪大会とは様相を異にした17日間だった。

国内では開幕直前まで「中止または再延期」を求める声が高まり、「五輪好き」と思われてきた日本人の分断を印象付けた大会でもあった。

(Mawardibahar/gettyimages)

 日本人の「五輪好き」は、半世紀前の東京大会の経験が影響しているのかもしれない。
戦争で廃墟と化した東京の復興を世界に強くアピールしたのが1964年の東京五輪だった。
平和国家として再出発し、律儀で几帳面、約束を守る日本人の特性が大会運営にも色濃く投影された。閉会式で当時の国際オリンピック委員会(IOC)会長、アベリー・ブランデージ(1887-1975年)は「東京大会の運営に金メダルを贈りたい」と日本を絶賛した。

 終わってみれば、「五輪優等生」として認められた日本。だが、酷暑の中、大会を開催するのは、五輪の最大のスポンサーであるアメリカテレビ局の都合だ。アメリカにおいて夏は、ナショナルフットボールリーグ(NFL)のシーズン開幕や野球の大リーグ(MLB)プレイオフ、プロバスケットボール(NBA)といった人気スポーツイベントがない季節。巨額な放映権料を払う米テレビネットワークNBCテレビ局がより多くの視聴者を獲得しようと、夏を選ぶのだ。

 そうした〝大人の事情〟で開会式や閉会式の時間や、陸上短距離をはじめとする決勝戦を深夜時間帯の午後11時前後の時間に設定している。

NBCは、次回の2024年パリ大会、28年ロサンゼルス大会の放映権を獲得している。さらに、32年のブリスベンが決まる前から獲得していた。

『黒い輪』(1992年、ヴィヴ・シムソン、アンドリュー・ジェニングズ著、光文社)

 こうした「選手ファースト」でも「観客ファースト」でもないオリンピックの病巣を知ることができるのが今回紹介する『黒い輪』(1992年、ヴィヴ・シムソン、アンドリュー・ジェニングズ著、光文社)だ。

 五輪とスポーツ界にまつわる様々な不祥事やスキャンダルを2人の英国人ジャーナリストが掘り起こし、世界中の「五輪神話」を打ち砕いた記念碑的一冊だ。92年のバルセロナ五輪の開幕直前に発表され、「平和の祭典」の美名の陰で暗躍する五輪ビジネスの醜悪な内幕を容赦なく告発した。出版から約30年が過ぎたが、残念ながら同書で指摘された五輪を取り巻く病巣はほとんど残されたままで、今読み返してもその価値は減じていない。

五輪が「儲かる大会」に変貌していく

 「本書は金メダルをめざす選手たちの話ではない。背広に身を包み、自分たちの意のままにスポーツを操る男たちの、隠された世界の話である」(同書10頁)。2人の著者は初めにこう宣言する。

 俎上に載せられたのはIOC会長や理事会メンバー、国際陸連(IAAF、現世界陸連)や国際サッカー連盟(FIFA)のトップに加え、夏冬の五輪招致を目指す各国の責任者やスポーツ関係者、スポーツ用品メーカー、広告代理店など顔ぶれは実に多彩だ。

 告発の最大の標的となったのは1980年から30年間にわたりIOCのトップに君臨したフアン・アントニオ・サマランチ(1920―2010年)だ。純粋なスポーツと平和のシンボルとして考えられてきた五輪を、カネと陰謀が飛び交う大会に生まれ変わることを容認した中心人物である。この告発本も、出身地のバルセロナで開幕する夏季五輪に合わせて出版された。

 サマランチはIOC委員として国際スポーツ界に登場する前、スペインで何をしていたのか。同書はスペインでの経歴を詳述した。

注目されるのはファシスト、独裁者として国際的に批判されたフランコ総統のもとで政治的な出世を果たしてきたことだ。「サマランチはモビミエント(スペインにおけるファシズム団体)の制服である青シャツと白いミリタリージャケットを着こみ、右腕を上に挙げ、自分自身と運動に成功をもたらすために、スポーツを利用し始めた」(同書98~99頁)
 フランコ総統が75年に死亡し、反ファシストの市民運動が燃え盛ると、サマランチは77年、スペインを逃れるようにソ連(現ロシア)の大使に就任する。

当時、ソ連は3年後の80年にモスクワで共産圏初の五輪開催を控えていた。すでにIOC副会長の職にあったサマランチにとって、組織委員会や東側陣営のIOC委員に顔を売る絶好の機会となり、五輪開幕前にモスクワで開かれたIOC総会で、サマランチはIOCの第7代会長に選任された。』

『サマランチは、従来のアマチュアリズムのため疎外されていたスポーツ関連ビジネスマンとも深いつながりを築いた。とりわけ重要なのはドイツのスポーツ用品メーカー、アディダス社の総帥、ホルスト・ダスラー(1936-1987年)との親交だった。スポーツ選手にアディダス製の靴を履かせることに情熱を燃やし、世界中を飛び回ったダスラーは、世界中のスポーツ界に人脈を広げていった。IOCの権力拡大に意欲を燃やすサマランチと、ダスラーのビジネス戦略が合致した。

 「それまで伝統的に非常勤の名誉職だったオリンピック指導者を、常勤の最高行政官に作り変えた。もともとの事務局長を解雇し、側近と官僚からなる社会を作り上げ(略)、IOC会長の座を、超然とした神同然の地位まで押し上げた」(同書99頁)と著者は指摘する。自らを皇帝とする「サマランチ王朝」の誕生だ。

 これが今回の東京大会でも進められたスポンサー偏重主義を生み出した。日本国内ほとんどの大手企業がスポンサーに募られ、スポンサーになっていなければ、大会中にブランドロゴなどを出すことができない。

実際にスポンサーに配慮して、卓球の選手がブランドロゴを隠してプレーしたり、テレビ中継に映らないようにしていたりする様子が印象に残っている。これはオリンピックに限られた話ではないが、スポーツによるスポンサー主義をすべてのスポーツと国際大会に浸透させていったのは、この「サマランチ王朝」体制と言える。

 五輪が商業化に大きく舵を切ったのは84年のロサンゼルス大会からだ。76年のモントリオール五輪は地元市長の放漫運営がたたり、10億㌦もの負債を抱えた。ロサンゼルスは市や州からの公金を一切使わない民営五輪を掲げた。

 テレビ放映権を入札制にして米国3大ネットに競り合わせ、高額な放送権料を獲得したほか、1業種1社のオフィシャルスポンサーを募り、スポンサー企業に五輪マークを使った独占的な宣伝活動を認めるなど、独創的なアイデアで五輪を「儲かる大会」にした。これらの手法はサマランチ王朝がそっくり受け継いだ。

 著者は、サマランチ路線を痛烈に批判する。「ブランデージ会長は、選手や連盟が衣服に商業ロゴをつける権利を拒み続けた。ところが会長がサマランチに替わるとともに、市場が出せる最高の価格で五輪のエンブレムを売る仕事に精を出すことになった」(同書153頁、一部略)。「儲かる五輪」に世界中の都市が群がり、投票権を持つIOC委員に賄賂が横行。結果的にIOCの腐敗につながっていった。

ドーピングの魔の手も選手を襲う

 同書にはサマランチと並ぶもう一人の主役が登場する。81年に五輪のメーン競技である陸上競技のトップに就任したイタリア人、プリモ・ネビオロ(1923-1999年)だ。

 モスクワ五輪が米国はじめ西側陣営のボイコットで、五輪が「片肺大会」になると、83年に東西両陣営から陸上のトップ選手をヘルシンキに集めて第1回世界陸上選手権を開催した。サッカーのワールドカップと同じように、陸上競技の最高の大会は「五輪ではなく世界選手権である」とアピールし、テレビマネーを呼び込む仕掛けを作った。

 ヘルシンキの大会では、カール・ルイス(米国)というスーパースターが表舞台に登場し、予想を上回る成果を上げた。人類最速の記録への挑戦を映し出すテレビ映像は世界中の関心を集め、それまで「アマチュア」として金銭的な報酬に無縁だった陸上選手は、テレビ局が支払う放映権と大会スポンサーが支払う協賛金を通じて巨額な報酬を手にするようになった。

 スーパースターを目指す選手には禁止薬物の誘いが忍び寄る。ステロイドは筋肉質の体を作り上げ、記録を向上させる効果があるが、悲惨な副作用ももたらす。選手たちはなぜ危険性を承知の上でドーピングに手を染めるのか。ソウル五輪男子100㍍で世界新記録をマークしながら禁止薬物の使用が発覚、メダルをはく奪されたベン・ジョンソンと同僚のカナダの短距離選手は、著者らにこう説明した。「栄光はあまりに甘く、ドルがふんだんに手に入るからだ」(同書289頁)』

『選手だけではない。競技団体もスター選手が稼ぎ出す潤沢な資金の恩恵にあずかるようになると、選手の記録がなぜ伸びたのか、といった詮索は二の次になる。極論すれば、薬物の手を借りていようがいまいが、金を稼ぐ選手は宝だ。

 「ヘルシンキ大会では、ドーピング検査の陽性は一例もなかった」とネビオロが自信満々に発表した1年後、米国の短距離選手が衝撃的な告白をした。「(ヘルシンキ大会で、)少なくとも38人の選手が検査で陽性で、そのうち17人はアメリカの選手だった。でも、あまりに有力選手ばかりだったので、大会運営委員会はあえて名指しするのをやめた」(同書291~292頁)。もちろんネビオロは発言を無視する。

 東京大会でも、ロシアの選手たちが組織的ドーピング問題の処分により「ロシア・オリンピック委員会(ROC)」として参加した。今でもスポーツにまつわるドーピング問題ははびこり続ける。

いったい誰のための五輪なのか

 五輪運動は1984年のロス大会で商業化にかじを切った結果、世界のスポーツビジネスが飛躍的に潤う一方、禁止薬物使用をはじめとする様々な不正がスポーツ界に流れ込んできた。IOCや各競技団体のトップに利権が生まれ、そこから腐臭が漂うようになった。

 サマランチが進めた五輪の商業化のマイナス面ばかりを取り上げた同書への批判の声もある。日本版の出版にあたり監訳者となった広瀬隆も同書の解説の中で、「イギリス人が良い子になりすぎている」と批判している。だが、同書で取り上げた様々な批判は、きちんと処理されなければならない問題ばかりだった。

 本来、五輪とはどうあるべきなのか。今回紹介した「黒い輪」が暴露したスポーツ界の病巣を、いま一度しっかりと検証することから始める必要がある。』

村上宗隆、広角打法磨き「王超え」56号と三冠王つかむ

村上宗隆、広角打法磨き「王超え」56号と三冠王つかむ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH03BD80T01C22A0000000/

『バットを振り抜いた瞬間、ヤクルト・村上の表情に安堵の色が浮かんだ。七回、DeNA・入江が投じた内角への速球を捉えた大飛球が右翼席へ。日本選手のシーズン単独最多となる56号に観客が総立ちとなる中、重圧から解き放たれた22歳は「やっと打てた。長い一本だったな」。

【関連記事】

・3日のプロ野球 結果と戦評
・ヤクルト・村上宗隆が三冠王達成 「王超え」56号も放つ
・村上宗隆、中学時代から破格の飛距離 捕手経験も生きる
・村上宗隆、天井知らずの進化 弱点克服し三冠王へまい進

球界を席巻してきた若き大砲も、終盤戦は生みの苦しみを味わった。9月13日に55号を放って以来、60打席にわたって本塁打なし。三冠王が懸かる状況でもあり、前日の阪神戦を珍しく欠場させた高津監督は「彼も人の子。しっかり調整してあげないといけない」。
DeNA戦の七回、今季56号本塁打を放ち、記念のボードを掲げるヤクルトの村上=共同

打率2位の中日・大島に3厘差まで迫られて迎えたシーズン最終戦。三回にコンパクトな振りで左前へ適時打を放ち、18年ぶりの三冠王を決定付けた。これで本塁打だけに集中できたおかげか、最終打席で新たな勲章を手にした。「漫画でも描けない。今年のムネ(村上)を象徴している」と高津監督。

王貞治(巨人)の55号。1964年にシーズン最多本塁打として達成されて以降、その数字は日本球界において特別視されてきた。野村克也(南海=現ソフトバンク)、落合博満(ロッテ)、松井秀喜(巨人)――。球史を彩る日本人打者たちが挑んでは、あと一歩届かなかった「不滅」の大記録。半世紀以上の時を経て、その壁がついに破られた。

歴代の大打者たちと比較しても、村上が希少な存在といえる理由はグラウンドを90度使って広角に本塁打を打てる技術にある。今季の本塁打のうち、中堅から左方向への打球は全体の55%。同じ左打者の王さんや松井さんが右方向へ引っ張ることの多い「プルヒッター」だったのとは対照的といえる。

王さんの記録に並んだ55号はその真骨頂。巨人・大勢が投じた外角の直球を、コースに逆らわず左中間席へ運んだ。打者のデータ分析が進み、球種の幅も広がった現代において、引っ張るだけで50本を打つことは困難だ。「今の投手は分業制で、本塁打を量産するのは我々の時代より難しい。彼の技術がいかにずぬけているかということ」。現ソフトバンク球団会長の王さんも、その記録の価値を強調する。

「投高打低」が顕著なシーズンにこれだけの本数を重ねたことも意義深い。三冠王も最年少というだけでなく、歴代達成者の中でも56本塁打はトップ、134打点は2位タイの数字。球史でも傑出した成績でなし遂げた偉業は、長く語り継がれるだろう。

(木村祐太)
ドラフト歴代指名選手一覧はこちら
スポーツトップ
多様な観点からニュースを考える

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

北川和徳のアバター
北川和徳
日本経済新聞社 編集委員
コメントメニュー

ひとこと解説

55号の後に本塁打の量産が止まったのは残念でしたが、最終打席で56号というドラマを見せてくれました。若き三冠王の誕生です。まだ数年は日本でやってくれると思うので、シーズン本塁打記録の更新は来季以降の楽しみと考えます。セリーグはしばらく、ヤクルトの時代が続くのでしょうか。
2022年10月4日 6:49 』

モンゴルで始まった野球・ソフト普及の「奥の手」

モンゴルで始まった野球・ソフト普及の「奥の手」
編集委員 篠山正幸
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD039CU0T00C22A6000000/

『ルールが複雑で、必要な道具も多い野球は世界のどこでも親しまれているとはいえない。野球文化が根付いていない国や地域で、面白さを知ってもらうには……。日本の指導者による「奥の手」を使った普及活動が、モンゴルで始まった。

4月30日から5月3日の4日間、日本ティーボール協会常務理事で、全国大会の審判委員長を務める久保田浩司・東京都立青鳥特別支援学校教諭による講習会が、首都ウランバートルの学校などで行われた。

ティーボールは1988年に当時の国際野球連盟と国際ソフトボール連盟により、野球やソフトボールの入門バージョンとして考案された。
ティーと呼ばれる台の上においた球を打つので、だれでも親しみやすい=久保田教諭提供

野球を始める子供たちが最初にぶつかる壁が、ストライクを投げ、飛んでくる球をとらえることの難しさ。ストライクが投げられなければ、試合が進行せず、野球は退屈なスポーツ、となりがち。

この難点を解消するため、野球やソフトボールから、投手というポジションをなくしたのがティーボール、と考えていいだろう。ティーと呼ばれる台の上に置いた球を打つので、初心者にも難しくない。

野球の入門編という位置づけの北米では金属バットと硬式球を使っているが、日本ではもっと簡素化し、ウレタン製のボール、バットを採用し、独自の競技として発展してきた。グラブも必要なく、学校の授業にも取り入れられている。

講習会を企画したのはティーボールの普及によって、将来「野球、ソフトボールの選手が生まれることを期待する」という河内志郎氏だ。河内氏は徳島県でリサイクル業の「三木資源」を経営する傍ら、大相撲の元横綱、白鵬の両親との出会いをきっかけに、モンゴルとの文化交流を深めてきた。

もともと野球選手だったことから、モンゴルでの普及のため、球場の寄贈にもかかわってきた。
ティーボールの講義で久保田教諭(奥左)が質問すると、全員が積極的に答えた=久保田教諭提供

野球がほとんど知られていない国や地域での普及は難しい。モンゴルにも日本の元プロ野球選手らが早くから指導に訪れてきたが、なかなか定着しなかった。そこで河内氏はティーボールに着目し、普及活動を続けてきた。

久保田教諭が指導したのは学校の先生や、教師を目指す大学生たち。久保田教諭がキャッチボールのコツは? と問うと全員が挙手し、先を争って答えた。そんな自己主張の強さはみんなが好きな打順や守備位置を譲らず、試合が始まらない、という事態も招いた。

「自己主張しないと世の中の競争に負ける、という考え方が浸透しているらしく、文化の違いを感じた」と久保田教諭は話す。「個」の意識が強い国で、ティーボールや野球を教えるときに、しばしば問題になるのが、個人と組織の折り合いのようだ。
学校の先生や、将来先生になる大学生らが受講した。学校をベースにした野球型競技の伝道が期待される=久保田教諭提供

元阪神監督の吉田義男氏がフランスで野球を指導し、バントを教えたときには「自分は打ちたい。なぜ自分が犠牲にならなければいけないのか」という選手がいたという。

だが、こうした自己主張と積極性はスポーツだけでなく、あらゆる分野で上達のカギになるものでもある。久保田教諭も、そこに手応えを得た。「実技を始めるため道具をおいたら、もう自分たちでキャッチボールを始めていた」。野球型競技の面白ささえわかってもらえれば、学校を拠点に先生たちから子供たちへの伝道のサイクルができる、と期待する。

今年は日本とモンゴルの外交関係樹立50周年にあたり、8月にはモンゴルで記念事業が行われる。在徳島モンゴル国名誉領事で、記念事業の実行委員長を務める河内氏の地元の阿波おどりや高知のよさこい祭りが披露されるほか、日本のチームも参加してティーボール大会を行う予定だ。

「ティーボールから入るのはいい考え」と話すのは2007年、アフリカのガーナ代表を率いて08年の北京五輪予選に臨んだ野球指導者、阪長友仁氏(NPO法人「BBフューチャー」理事長)だ。

ガーナにも野球文化はほとんどなかった。代表は主に高校生の世代で構成されていた。当初、ストライクがなかなか投げられず、紅白戦は3時間かけてやっと四回、という状態だった。
ガーナ代表チームを指導した阪長氏(右から2人目)。試合を進めるため当初は特別ルールを設けるなど工夫したという=阪長氏提供

このためボールカウントを最初から1-1に設定したり、打者は1球ストライクを見逃しただけで三振という特別ルールを設けたりした。「とにかくボールが動き、人が動くようにすること。そうでないと野手も待ちぼうけだし、練習にならない」と阪長氏はいう。

正規の野球にこだわれば、ハードルが高くなるばかり。その点、まずは誰でも取り組みやすいところから、という点でティーボールは可能性を秘めている。

昨年の東京大会を最後に、野球・ソフトボールが五輪から外れた理由の一つが国際的な普及の遅れだ。本式の野球にこだわるより、まずは打ってベースを回る楽しさから……。モンゴルでの試みは、野球の未来を占う試金石になるかもしれない。』

FT] 欧州CL決勝巡る英仏対立、外交問題に発展の可能性

[FT] 欧州CL決勝巡る英仏対立、外交問題に発展の可能性
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB010LJ0R00C22A6000000/

 ※ ブレグジットの余波なのか…。

 ※ 紙チケットは「偽造」で、デジタル・チケットは「ОK」とか言うのも、いかにも「今風」な話しだ…。

 ※ サッカーのサポーターは、いつも「熱く」なり過ぎだ…。

 ※ 今回は、特に、コロナで「行動制限」されていた「反動」も、あるんだろう…。

『フランス政府は28日にパリ郊外のサンドニで開催されたサッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝戦で生じた混乱について謝罪した。これに対し、英国政府は当日の状況について「強い衝撃と憂慮を禁じ得ない」とコメントした。責任の所在について両国の認識の隔たりは大きく、外交問題に発展する可能性がある。

28日のサッカーの欧州チャンピオンズリーグ決勝戦。英国政府はリバプールファンに対する仏警察の対応に「深く失望している」と非難した=ロイター

フランスの関係閣僚はリバプール(イングランド)対レアル・マドリード(スペイン)の決勝戦に集まった英国のサッカーファンへの対応に問題があったことを認めた。

大量の偽造チケットが出回る

一方、競技場「スタッド・ド・フランス」の場外で警察が女性や子どもにまで催涙スプレーを浴びせて観客の入場を規制した問題について、仏政府は「組織ぐるみ」での偽造チケットが流通したのが原因だと述べた。試合はレアル・マドリードが勝利したが、偽造チケットを持つ数千人のリバプールのファンが詰めかけ開始が30分以上遅れた。

スポーツ当局と法執行当局による緊急会議後に開かれた記者会見で、ダルマナン内相とウデアカステラ・スポーツ相は、競技場周辺に集まったリバプールのファンの身にふりかかった出来事に遺憾の意を表明した。ダルマナン氏は「28日の夜に生じた大混乱は全く自慢にもならない」と述べ、「スポーツは祭典であるべきだが、今回は一部台無しになった」と付け加えた。

一方で同氏は、偽造チケットを持つか、そもそもチケットを持たない4万人ものファンが入場口に殺到し危険な状況になったことが原因だと述べ、警察の対応を擁護した。

さらにダルマナン氏は、今回の「組織ぐるみの大型詐欺」が起きたのはリバプールサポーターのほぼ全員がデジタルチケットではなく紙のチケットを利用していたせいだと指摘した。これに対してレアル・マドリードのファンは2万2000人のうち4分の3がデジタルチケットを持っていた。フランスの検察当局はチケット詐欺の疑いで捜査を開始し、CLを主催する欧州サッカー連盟(UEFA)に調査を要請した。

「ファンの証言と矛盾」

入場を待ちわびるリバプールのファンは購入したチケットを提示したが、大量の偽造チケットが流通したため多くが入場規制を受けた=AP

偽造チケットが混乱の原因だとするフランス側の主張に対し、リバプール市のジョアン・アンダーソン市長は「非常に無責任であり、その場にいた複数のリバプールファンによる映像や証言と矛盾している」と批判した。

ジョンソン英首相の報道官は「現場で撮影された映像には強い衝撃と憂慮を禁じ得なかった。多くのリバプールファンは時間に余裕を持ってパリに移動したと聞いている。彼らに対する扱いに深く失望している」と表明した。

フランス側の説明にはジャーナリストや現場にいたファンなどからも疑問が上がっている。サッカーファン団体のフットボール・サポーターズ・ヨーロッパ(FSE)を率いるローナン・エビアン氏は、4万人という数字は「幻想」だと述べ、当日の現場にいた約7000人もの警察隊による行動の責任をリバプールサポーターに負わせるためにフランス当局が人数を誇張していると批判した。

週明けの30日には問題を検証するためにUEFA、フランスサッカー連盟、警察、内務省、競技場があるセーヌサンドニ県の各代表者が出席して会合を開いた。

競技場の最寄り駅を通る鉄道路線でのストライキも混乱を悪化させた。他の交通手段の利用を余儀なくされたファンが数少ない道路から競技場入り口に押し寄せた。英国のサポーターを適切な場所に誘導する標識や案内係も不十分だった。

当局によれば、試合開始の予定時刻だった午後9時の時点でレアル・マドリードのサポーターの97%が入場を済ませたのに対し、リバプールのファンの入場は半数にとどまっていた。

UEFAは決勝戦で起こった問題に関して外部の独立機関に調査を依頼したと発表し、「包括的な調査によって決勝戦に関わった全関係者の意思決定、責任、対応を検討する」と表明した。

リバプールのビリー・ホーガン最高経営責任者(CEO)もより詳細な調査を求め、ファンに現場で撮影した写真や動画の提供を呼びかけた。

「すべての政治家や関係機関は責任を逃れようとする前に完全かつ独立した調査の結果を待つべきだ」とホーガン氏は述べた。リバプールはフランスの関係閣僚に書簡を送り「責任転嫁を試みる扇情的な発言」に対する謝罪を求めた。

「ヒルズボロの悲劇」以来の惨劇

決勝戦を観戦したリバプールウェストダービー選出のイアン・バーン下院議員(労働党)は、今回のような惨劇を目にしたのは1989年の「ヒルズボロの悲劇」以来だと話した。英中部シェフィールドのヒルズボロ・スタジアムで行われたイングランド協会(FA)カップ準決勝でゴール裏の立ち見席にサポーターが殺到し、観客96人が圧死した事故のことだ。バーン氏はトラス英外相にフランス当局およびUEFAの対応に問題がなかったかどうか正式な調査を求める書簡を送った。

「正直に言って、あの競技場周辺で私は人生で最も恐ろしい体験をした。ヒルズボロの生存者として、こんなコメントを軽々にはしない」とバーン氏は書簡で訴えた。

「サッカーの試合でこれほど非友好的な状況を私は本当に一度も見たことがない。まさにぞっする光景だった。催涙スプレーをかけられた人のなかには多くの高齢者、子ども、障害者、ぜんそく患者、思い出作りに出かけた家族がいた」

一部のファンからは競技場から出る途中で金品を脅し取られたとの報告や、警察が会場周辺の警備を怠ったと責任を追及する声も上がった。警察当局は29日、こうした報告に対するコメントを拒否した。

フランスは注目のイベントで面目を失っただけでなく、2023年のラグビー・ワールドカップおよび24年の夏季五輪の開催国として政治的にデリケートな問題を抱え込むことになった。

By Leila Abboud and Jim Pickard

(2022年5月31日付 英フィナンシャル・タイムズ電子版 https://www.ft.com/)

(c) The Financial Times Limited 2022. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation. 』