南アフリカ大統領、ウクライナ和平「アフリカ首脳が仲介」
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『【イスタンブール=木寺もも子】南アフリカのラマポーザ大統領は16日、複数のアフリカ首脳がロシアとウクライナ両国を訪れ、和平の道筋について協議すると明らかにした。ロイター通信が報じた。アフリカの多くの国はウクライナ侵攻を巡って中立の立場を取っている。
ラマポーザ氏は記者会見で「(ロシア、ウクライナの)両首脳と協議したところ、アフリカの指導者を受け入れ、紛争を終わらせるための話し合いをする用意があるということだった」と述べた。「うまくいくかどうかはこの話し合い次第だ」とも述べた。
アフリカ諸国が仲介に乗り出す計画は、南アのほかセネガル、ウガンダ、エジプトなどが賛成し、国連のグテレス事務総長や米国、英国も承知しているという。
ラマポーザ氏は12日、ロシアのプーチン大統領と電話で協議し、ウクライナ侵攻の解決にアフリカ諸国が関与すべきだとの見解で一致した。アフリカの多くの国はロシア、ウクライナ両国から穀物を輸入し、侵攻で食料安全保障が脅かされている。
南アは2月、自国沖で合同の海軍軍事演習を行うなどロシアや中国と関係が深い。米国の駐南ア大使は11日、南アが2022年12月にロシアに武器や弾薬を提供した疑いがあると指摘。米国と南アの間で緊張が高まっている。
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