イランとの「交易輸送」ルートを太くする必要を感じているロシアは、…。
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『The Maritime Executive の2023-5-12記事「Russia Starts Building Ships for North-South Trade Route to Iran」。
イランとの「交易輸送」ルートを太くする必要を感じているロシアは、河用の多目的貨物船を量産させることになった。
ばら積み物資もコンテナもどちらも積載でき、運河からカスピ海を出入りできるようにする。
まず国営「ロータス造船所」が4隻の新造に着手する。
全長463フィート、ビーム幅55フィート。吃水は20フィート。これより大きいと「ヴォルガ~ドン運河」は通航できない。これより小さければ、サンクトペテルスブルグからイランのカスピ沿岸までも往復できるのである。
ばら荷用の船倉は2箇所、設けられる。そこには、穀物、木材、丸太などのドライカーゴを積める。
この船は河川を航行するときは貨物を5000トンまでしか積めない。というのは吃水が12フィートよりも深くなるとアウトだからだ。しかしカスピ海では9200トンまで積んでいい。
機関は中速ディーゼル×2基で、10ノットを出す。それと別に2基の発電用ディーゼル補機があり、これは冷凍貨物を運ぶときに役立てる。
ロシア工業交易エネルギー省によれば、このクラスの多用途貨物船を21隻、新造する計画である。その前の話では45隻つくるという構想であった。
1隻の建造コストは2200万米ドルらしい。
新造船の最初の2隻は2024に就役予定で、さらに2隻が2025に就航する。』