ヘイズ「M1030-M1」は、北米で長く売られている水冷単気筒652cc.オフロードバイク「カワサキKLR650」を、ディーゼルエンジン化したもの…。

ヘイズ「M1030-M1」は、北米で長く売られている水冷単気筒652cc.オフロードバイク「カワサキKLR650」を、ディーゼルエンジン化したもの…。
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『Randy Bolig 記者による2023-3-14記事「Meet The M1030-M1 Diesel-Powered Two-Wheeled Freedom Fighter」。

   ヘイズ「M1030-M1」は、北米で長く売られている水冷単気筒652cc.オフロードバイク「カワサキKLR650」を、ディーゼルエンジン化したものだ。

 すなわち「JP-8」燃料で偵察&連絡オートバイを走らせられるようにした。

 米陸軍はその燃料体系からガソリンを追放する方針なので、従来のままのオートバイだと軍用にならないわけである。ちなみに陸軍用の無人機のエンジンにも同じ要求があるから、「グレイイーグル」はディーゼルエンジンになっているわけなのだ。

 カワサキのオリジナルのエンジンのケースと5速トランスミッションは流用されている。が、あとはぜんぶ、ヘイズの工房でとりかえた。

 すなわち652cc.の単気筒エンジンに、新しい冷却水容器やシリンダーヘッドを合体させた。コネクティングロッド、ピストン、燃料噴射装置、排気管も別物に換えた。

 馬力としては30馬力くらいだが、トルクは十分になる。最高時速は85マイルくらい。

 なお、米陸軍と海兵隊は、軍用オートバイには次のスペックを求めている。深さ2フィートの渡渉能力。対空遮光前照灯。固有燃料タンクだけで400マイル航続できること。

 ※陸自は海外で米軍と共闘するつもりであるなら、偵察オートバイをディーゼル化しておく必要があるが、日本国内での作戦ならば、ガソリンのままでOK。というのは、戦場で最も手に入り易い燃料を使うのが、補給計画上の王道だから。』