ウクライナ軍だけでも、1万人の兵隊や民間人協力者が、戦場でドローンを飛ばすようになった。

ウクライナ軍だけでも、1万人の兵隊や民間人協力者が、戦場でドローンを飛ばすようになった。
https://st2019.site/?p=21128

『Hamish de Bretton-Gordon 記者による2023-5-9記事「Russia’s losses are worse than anyone thinks」。
    記者は、英陸軍の第1戦車連隊を指揮していたことがある大佐。英紙『テレグラフ』に常連として寄稿している。

 新しい現実。
 ウクライナ軍だけでも、1万人の兵隊や民間人協力者が、戦場でドローンを飛ばすようになった。

 その多くが、野砲や迫撃砲の「間接照準射撃」の観測を助けている。

 ドローン観測が砲兵運用とガッチリ結びついた結果として、戦場に、あたらしい「比率」が生まれている。
 すなわち、負傷者数に対する戦死者数の比率は、いまや、第一次大戦中とは同じではないのだ。

 われわれは過去の戦場の統計から現今の露軍の戦死者を類推しているが、これは間違っている。おそらくウクライナ国防省情報部が発表している数値(西側推定の約2倍)が、真相に近いのだと思う。

 記者は現役時代の2008年に、アフガニスタンで「精密目標決定」にかかわっていた。大きな「ニムロッド」哨戒機に20人くらいもが乗り込み、高度2万フィートから、たった1台の高性能ビデオカメラで戦場を俯瞰した。地上では、そのライブ動画を、5人か6人くらいが、モニターに受信して睨んでいた。吹き飛ばすべき価値のある敵目標が発見されると、精密誘導爆弾を抱えた友軍の戦闘攻撃機が呼ばれた。そのような「精密爆撃」が、1週間に数回、なされたものである。

 その後、ニムロッドは「MQ-9 リーパー」に代わり、リーパーから直に、ヘルファイアで重要目標を精密攻撃できるようになった。それでも、攻撃が実行される機会は、めったになかったことを記憶する。

 今のウクライナ戦場は、これとはまるで違う。
 常時、狭い戦線に数百機の観測ドローンが乱舞して、味方砲兵のために敵目標を見つけ出し、その弾着の修正に情報協力している。

 今、両軍ともに弾薬不足をかこっている。しかしもし、記者の推理が当たっているなら、露軍はこれから、大砲を発射するための「人員」が、いなくなる。タマがあり、大砲があっても、それを扱う「砲兵」が、いなくなってしまうはずだ。』