『ジェーンズ』が報ずるところでは、ウクライナ軍は、ペルーからUAVを買った。
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『Sofiia Syngaivska 記者による2023-5-9記事「Ukraine Purchases Drones from Peru Jointly Produced with China」。
『ジェーンズ』が報ずるところでは、ウクライナ軍は、ペルーからUAVを買った。
「CW-40D」という、固定翼&マルチコプターのハイブリッド偵察機。
外観は、「TB2」を小さくしたような機体レイアウトだが、そこに4軸のVTOL用ローターが追加されている。だから離着陸はどこでもできる。
買ったのは今年の1月であったが、ずっと秘密にしていたようだ。数量も非公表である。
これは、本機のメーカーが純然たるペルー企業ではなくて、中共企業とのJVであることが、関係しているかもしれない。
建前上、この機体をウクライナに輸出するには、中共政府の許可が必要だったはずである。その許可が出たのかどうかは、謎。
単価は15万5000ドルほどだという。
2.3m×4.6mの外寸で、最大離陸重量は45kg。
エンジンは4ストロークのガソリン機関。
最高速力は450km/時。
13m以上の横風に耐える。
上昇限度は6500m。
滞空10時間可能。
※マルチコプターのローターを回すのは電動モーターだろう。ということはかなりの容量のバッテリーも搭載しているはず。それで垂直離陸すれば、いきなり大量の電力を消耗してしまう。その充電のために、よけいな燃料を喰う。この問題をどう改善するか?
このくらいの重さだと手投げは無理だが、カタパルトを用意するというのも億劫だ。そこで提案だが、トラックの荷台に最初からミニクレーンが付いている「ユニック」のような民間車両の、そのクレーン・ブームを、うまく利用できないだろうか? 石器人の槍投げアシスト器具である「アトゥラトゥル」の要領で、加速させられはしないか? クレーンブームの先にもうひとつ、竹竿のようなエクステンデット・バーを、臨時に接続するのである。』