バイデン大統領、G7サミット「オンライン出席の可能性」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN110JX0R10C23A5000000/
『【ワシントン=坂口幸裕】バイデン米大統領は10日、米政府債務の上限引き上げを巡る協議が難航すれば19〜21日に広島で開く主要7カ国首脳会議(G7サミット)にオンラインで出席する可能性があると表明した。日本を訪れず、米国で野党・共和党と交渉を続ける事態も選択肢だとの認識を示した。
バイデン氏は10日、記者団にG7サミットについて、共和との交渉次第で「行かないでオンラインで参加しなければならなくなる…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『バイデン氏は10日、記者団にG7サミットについて、共和との交渉次第で「行かないでオンラインで参加しなければならなくなる可能性もある」と述べた。
米財務省は6月1日にも資金繰りが行き詰まり、デフォルト(債務不履行)に陥ると警鐘を鳴らす。財政改善に向けた歳出削減策を協議したい共和の主張をバイデン政権が拒む構図で膠着している。バイデン氏は9日に続き、12日も共和のマッカーシー下院議長と話し合う。
ホワイトハウスのジャンピエール大統領報道官は10日、記者団に「デフォルトの阻止は大統領にとって最も重要であり、米国経済は常に最優先事項だ」と説明した。「デフォルトに陥らないようにするのは憲法上の義務だ。大統領はそれを望んでいる」と訴えた。
バイデン氏は9日にも「解決するまで、ここにとどまるだろう」と発言し、G7サミットでの来日を見送る可能性を示唆した。2013年にも債務上限問題などを理由に当時のオバマ大統領がアジア歴訪やアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を欠席した例がある。
【関連記事】
・バイデン氏、デフォルトなら「世界が混乱」 共和を批判
・米債務上限、協議平行線 米大統領はサミット欠席も示唆
・米債務上限、議会通さず引き上げ案 バイデン氏「考慮」 』