トルコ・シリア外相、内戦後初の会談 ロシアなどと

トルコ・シリア外相、内戦後初の会談 ロシアなどと
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR10DJP0Q3A510C2000000/

『【イスタンブール=木寺もも子】ロシア、トルコ、シリア、イランの4カ国は10日、モスクワで外相会合を開いた。トルコとシリア外相の会談は2011年に始まったシリア内戦を巡って外交関係が断絶してから初めて。ロシア側の声明によると、両国の関係修復に向けた「基礎的で率直な協議」を開いた。

トルコはシリアの反体制派を支援し、アサド政権と敵対してきた。ただ、近年は国内で360万人に上るシリア難民の帰還を求める声が高まっている。エルドアン大統領が苦戦する大統領選・議会選を14日に控え、難民の帰還につながる関係改善の兆しを有権者にアピールする狙いがある。

シリア国営通信によると、シリアのメクダド外相は関係改善に意欲をみせた。一方で、トルコやトルコが支援する反体制派によるシリア北部の占領が終了しなければいけないと指摘した。

ロシアとイランはアサド政権を支援しており、トルコとシリア両外相の対話の場となる外相会合を仲立ちした。』