中国・中央アジアが初の首脳会議 習主席主催、18日から
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM082IM0Y3A500C2000000/
『【北京=田島如生】中国外務省は8日、陝西省西安市で18、19両日に中国と中央アジア5カ国の首脳会議を開くと発表した。初めての開催で、習近平(シー・ジンピン)国家主席が主催する。中国の広域経済圏構想「一帯一路」などについて話し合う。
中国外務省によると、首脳会議では習氏が演説するほか、各国首脳と政治文書に署名する。汪文斌副報道局長は記者会見で「各方面の共同努力のもと、中国・中央アジア協力の新時代を…
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『汪文斌副報道局長は記者会見で「各方面の共同努力のもと、中国・中央アジア協力の新時代を切り開く」と述べた。
参加するのはウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンの首脳。カザフはウラン、トルクメニスタンは天然ガスなどの埋蔵量がいずれも豊富だ。中国は会議を通じて天然資源の安定確保につなげる狙いもある。
習指導部は中央アジアを一帯一路の要衝と位置づけて関係を重視してきた。習氏は2022年9月、新型コロナウイルスの感染拡大後で初めての外遊先にカザフを選んだ。
中央アジア5カ国は旧ソ連圏でもともとロシアの影響力が強い。ただ、同じ旧ソ連圏のベラルーシと異なり、ロシアによるウクライナ侵攻には協力せず、一定の距離を置く。中国はこうしたロシアの影響力の低下も踏まえ、中央アジアへの関与拡大に動いている。
5カ国のうちトルクメニスタンを除く4カ国は中ロが主導する地域協力組織「上海協力機構(SCO)」に加盟している。SCOが5日にインドで開いた外相会合では中ロが反米欧の姿勢を鮮明にした。』